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あまり快適ではない大韓航空のフライト時間も無事に終わりついに韓国へ到着した。
到着する直前、飛行機から見える韓国の陸地はこれまで旅してきたニュージーランドとオーストラリアに比べ緑色が濃く感じた。そして夏ということもあり大気は湿気でどんよりしている。
着陸して入国審査を受ける前に帰国便のリコンファームをした。入国前のターミナルでやったのは初めてだ。この周辺は撮影禁止だったので写真ありません。日本と違い韓国は軍人が空港内をウロウロしているからなんとなく緊張。
リコンファームを終えてから入国審査の列に並ぶ。たくさんある入国審査カウンターのいずれも長い列ができて、ひとりに対する審査時間がとても長いのでなかなか前に進まない。後ろに並んでいたフランス人とお話して時間つぶし。周りを見渡すと自分が乗ってきたオーストラリアからの便のほかに日本からの飛行機が到着したらしく、たくさんの日本人がなんとなく不安そうな顔つきで並んでいた。
自分の番になり審査カウンターにパスポートを提出。やたらと時間を要した人がほとんどだったが自分はパスポートを確認してほぼスルーパス。日本人ということで超簡単審査に??
審査を終えてバックパックを受け取りついに日本以外のアジアの一国に初入国!
到着ロビーに出て周りを見渡すと我々日本人とパッと見はほとんど同じで、あれ?ここは日本?と錯覚するくらいすべてがそっくり。話している言語とハングル文字をのぞいて。
以前韓国に行ったことある人に聞いたところ、ソウルでは英語よりも日本語のほうがよく通じるよ!とのこと。空港内にはハングル文字、英語、そして日本語でいたるところに案内がありほぼ迷うことなく今日の宿がある安國(アングク)行きのバスを見つけることができた。しかしチケットの買い方が分からず、案内のおじさんに英語で話しかけたら日本語で「8000ウォン」と返ってきた。
バスに乗り込みワクワクしながら周りを見渡しバスは発車した。
車内では若い女の子が携帯電話で話をしているのだが、韓国語がとてもキュートに聞こえる。
〜ハムニダ、〜イムニダ、とかはあまり聞こえず、〜デヨー、とか〜ヨーってな感じで言葉の最後にヨーを付けるのが若い人の話し方なのだろうか?
空港を出発してすぐ、車窓からの風景。右側通行を除けば畑や山の形がまるで日本とそっくりです。
年間何万人という日本人が韓国を訪れるだろうがその大半が空港出迎え付きのパックツアー。なので今回利用した空港からソウル市内へ向かう一般リムジンバスを使う日本人はごくごく少数。そのためかバスに乗ったとたん日本語をしゃべる人や日本語表記が全くなくなり、やっと外国に来た感覚になった。初めての国だから一般リムジンバスを使ってちゃんと目的地まで着けるか不安だったが車内では英語のアナウンスが流れていたので無事に安國に到着できた。
安國(アングクと発音だったような)に到着した時はもう辺りは夜。でもソウルは大都会なので街頭やらたくさんの信号機で明るい町並み。バス停から今日の宿泊施設まで徒歩で15分ほど。大通りをはずれいかにも韓国の下町!というようなところにだんだんと入っていき、途中おいしそうな焼肉のにおいや食べ物のにおいを放つ建物横を通過して、「Seoul Backpackers Delux」という予約してある安宿に到着した。
建物のあるこの周辺はひと昔前までラブホテル街として機能していたのであろう。若干あやしい雰囲気が漂っていた。7〜8階建てのSeoul Backpackers Delux内部はとてもきれいでほとんどがシングルルーム。すぐ隣にはSeoul Backpackersという姉妹店があるがこちらは少し安めと聞いた。しかし満室だったので今回はDeluxに。部屋は1泊約3000円くらいですべての部屋にベット、テレビ、バス、トイレそして夏には欠かせないエアコンが完備。とても快適である。
チェックインして荷物を置き、入り口を出てすぐのところに喫煙スペースがある。そこでまずは情報を仕入れることに!同じく日本人で一人旅をしていて、韓国が5度目の人とここで知り合いいろいろ教えてもらった。久しぶりの日本語である。すでに時間は9時頃になっていたが機内食でお腹いっぱいだったので夕食は食べずに近くの商店で韓国版ポカリスウェットと購入。値段も分からなければいくら?と聞くことも、聞いたところで何を言っているのか分かるわけがなくジュース一本買うのにちょっと苦労した!これが旅の楽しみだ。 |
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さてと!今日からソウルを満喫するぞ!天気にも最高に恵まれこのようなきれいな青空。
昨日到着した時は夜で周囲はよく分からなかったが朝になると「ここは日本か?」と思うほど町並みが似ていた。それは狭い路地、無数の電線、たまに香る生ゴミの臭い・・・・・。
↑↑↑黄色の看板左に見える灰色とオレンジの建物がSeoul Backpackers Delux。1泊約3000円
右側のピンク色の建物もその右の茶色の建物も旅行者向けの安宿。外観はラブホテルそのもの。
↓↓↓目の前にある小さな店。角のこの食堂ではあさりうどんを売りにしている。
↓↓↓歩き始めてすぐの所は観光でも有名らしい仁寺洞(インサドン)。
ここは数え切れないほどの骨董屋や印鑑屋やお年寄りが喜びそうな店がたくさん!
昨日までいた南半球のニュージーランド・オーストラリアは肌寒い冬だが、北半球の韓国はまだまだ暑い夏!冬から夏へ体がうまく切り替わらない。喉ばかり渇きます。仁寺洞のカフェでアイスコーヒーを注文して外で飲む。店員さんめちゃ美人。韓国は整形が流行っているというが彼女も整形か?
ハングル文字まったくわかりません〜!店内をのぞいてはじめて何の店だかわかります。
???ミニストップ?!そうです韓国にもミニストップ、ファミリーマートがありました。
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名の知れた有名な場所を巡るでもなく、ショッピングで店をはしごするでもなく、ただソウルをぶらぶら歩いているだけで読めないハングル文字や聞こえてくる韓国語でかなり海外旅行気分をあじわえる。
横浜ダイヤモンド地下街のような大きな地下街がソウルにはいくつかある。地下鉄もそうだけど地下街も軍事的な関係から写真撮影は控えたい所だ。平和に感じるが実はすぐ隣国には脅威が。
↓↓↓ハングル文字でどういう意味なんでしょうか?
宿で知り合ったトシさんという何度も韓国を訪れている旅人に午後はソウルを案内してもらえることになっている。昼食も韓国料理を食べようと思う。ということで一度宿にもどります。宿へ戻るとき、細い路地を通過した。決して清潔とは言えない食堂やいかにも下町の雰囲気が漂い濃厚なソウルの一面を見ることができた。
↓↓↓路地の一角に焼肉屋さんがある。日本で焼肉というとメインは牛肉だが韓国で焼肉というと
豚肉だ。脂がのった三枚肉(写真左上)がとてもうまそう!!!食べたい。
朝から歩きまくりやっと宿へ戻ってきた。黄色い看板はSeoul Backpackers Hostelという自分が泊まっているSeoul Backpackers Deluxの姉妹店。Hostelの方が若干安いがこの時は工事中で空いていなかった。
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たくさんの日本では見かけないおかしな日本語表記!!
↑↑↑おでんパーってなんですか?例えおでんバーだとしても・・・。
↓↓↓スポーツマジサージ、足マジサージだそうです。
最近肩こりがひどいから俺もマジサージ受けたい。
↓↓↓とんーカツとんぶりとはもしかしてカツ丼のことでしょうか。ひらがなとカタカナの
ないすなコントラストがたまりません。どんぶりではなくとんぶりたべてみたい!
↑↑↑エビ焼きライス。あまり考えたくないけどチャーハンのことでしょう。
韓国ブームということもあってかソウルのいたるところに日本語を見かける。日本人が考えたであろう正確な表記から、韓国の人がいっしょうけんめい考えたのだがどこか微妙に違う日本語などそこらじゅうに。日本国外にでるとこのような日本語を見つけるのがけっこう楽しみだったりする。
明洞(ミョンドン)は戦時中の韓国日本統治時代は日本人町として栄えた場所だそうで、今でもソウルの観光といえばほぼ大多数の日本人はこのミョンドンを訪れるみたい。自分も宿で知り合ったトシさんに案内されてミョンドンまでやってきました。そしてこの中にあるプルコギを食べられる店で昼間からビールとプルコギを!
おいしいプルコギとビールで気分よくなりミョンドンを散策。ふと見上げると日本でおなじみ「ドトールコーヒー」があった。酔い覚ましということで中に入りびっくり。客の大半は日本人でした。そして置いてある持ち帰り用のパックアイスコーヒーやコーヒー器具は日本で売られているものと同じで日本語表示だった。そして店内にいる日本人は買い物の途中の休憩っぽい人たちが多い。
↑↑↑明洞のドトールコーヒー2Fから見える向かいのお粥専門店。こちらも日本語で表示です。 |
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右も左も分からないソウルの町を知り合ったトシさんに案内してもらい南大門まで来た。
近代的なビル群の中にドーンと建つ南大門はテレビでは何度か見たことあるが実物はやはり巨大で迫力がある。
ソウルを走る主要路はとても幅が広い。片側6車線くらいありそうです!
夕方前には宿に戻ってきた。まだ日は高く行動できるが足が疲れた。
話し相手を見つけるときはよく喫煙スペースで知り合うことが多い。そして宿の喫煙スペースは屋外にありこれがそこから見える風景。正面はごく普通のマンション。自転車に荷物を載せた商人や買い物袋を持ったおばちゃんや近所の安宿に泊まっている欧米人が通りかかる。
Seoul Backpackers Deluxの従業員が乗っている車。Korandoと書かれています。ジープの様な・・・
夕食はすぐ近くの軟粥(ヨンジュク)というお粥専門店。なにげなく入ったその店の店員さんは日本語がとても上手で注文するのも全く問題なかった!無事に注文できてひと安心。話を聞くとお粥屋をはじめる前、東大門という市場の一角で服の問屋を経営。その時に日本からの服のバイヤーがしょっちゅう訪れては一緒に飲みに行ったり日本にも遊びに行ったことが何度もあるそうだ。後から知ったことだがこの店は日本のとある旅行会社のツアーに組み込まれており朝粥を食べにゾロゾロと訪れることがあるらしい。
日が暮れた頃、宿の喫煙所で夕涼みをしているとひとりの白人女性が隣に座った。
彼女ととても気が合い、いろんな話をした。韓国に到着したのは自分と同じ22日でまだなにも分からないらしい。そして飛行機で疲れたらしく今日1日グッタリ寝ていたみたいだ。夜になりやっと行動開始。自分もやることはなくどこへ行ったらいいのかも分からないので宿の周りをブラブラと出かけた。
オーストラリア人の彼女は「JAZZ」というニックネームでこれから約1年間韓国で英語教師をするためにやってきた。教える先の学校が決まるまでこの宿に宿泊する。オーストラリア独特のイントネーションも少なくとても分かりやすい英語を話してくれる。人によってはアジア人男性を避けがちと思っていたが彼女の場合白人、アジア人、宗教、言語等、何の差別もなく気軽になんでも話ができる。旅の終盤で最高の友達ができた。
彼女の日記「Planet Jazz」頻繁に更新されてます。英語の勉強にもなるし韓国の風景も見られます。 |
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宿の屋上には無料で使える洗濯機と干せるスペースが用意されている。洗濯物を持って屋上に行くとひとりの韓国人おばちゃんが洗濯機を使い宿泊者のベットシーツを洗っている。その次に使わせてもらいいざ動かそうとすると、どうも洗濯機の表示がわからず使い方がわからん。おばちゃんが親切に手順を教えてくれてなおかつ業務用の洗剤も使わせてくれた。まったく英語も日本語も話せないおばちゃんは身振り手振りで一生懸命教えてくれました。ありがと〜おばちゃん!
地下鉄に乗って南大門市場と明洞を歩き回った。日本へのお土産として南大門市場でマツタケと韓国海苔を購入。8月のこの時期にマツタケとは、まだ日本ではめずらしいだろう。ひとつの店を選びまずは品を見る。店頭に展示されている商品は売る気のないもので実際に販売する商品は店内の冷蔵庫に保存されているみたいだ。中間グレードのマツタケ12本入りを買い、ついでに韓国海苔もほしい!と言ったらさらにマツタケを値引きしてくれ、そのうえ韓国海苔を通常の倍くれた。それでも十分利益は出ているだろうからいったい原価はいくらなの?
南大門の数あるマツタケ屋やノリ屋などとても激しい客引きが行われている。じょうずな日本語で呼びかけられるがなぜ自分が日本人だと分かるのだろう?長年商売をやっているプロの目か?
面白かったのがカバン屋の客引きで、「オキャクサン、コレ(シャネルを手に持って)カンゼンナニセモノ。だからヤスイヨ」おいおい、完全な偽シャネルを堂々と販売しちゃ・・・・。
↑↑↑明洞の若者向けデパート、ミリオレ7階で昼食をとる。巨大なフードコートになっており韓国料理
から日本食のうどん・そば、洋食など安く食べられる。自分は冷麺を。
↓↓↓ソウルタワーに登ることを楽しみにしていたのに11月まで改修工事で入れなかった。
宿の各部屋にはテレビがついている。そしてこのリモコンの説明が意味不明。田園ボタンって?!
友達のオーストラリア人もリモコンの英語表示がおかしい!って笑っていた。
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ソウルの町を歩いているとそこらじゅうに「HOF」の看板を掲げた店がある。店の雰囲気からしてお酒を提供している様に見えるがいったい何なのか不思議だった。FOOD・DRINK・HOF・BEER食べ物?飲み物の一種か?HOF&ハングル文字もある。いったいHOFとは・・・・・・
夕方、宿の喫煙コーナーでいっぷくしているとひとりの30代後半の日本人男性が現れた。同じくこの宿に泊まっているらしいがかなり長期間の滞在みたいだ。昼食を一緒にしたトシさんも、ここで会った30代後半のヒロさんも韓国が大好きでやはり何度か来ているようだ。ヒロさんはこの宿に泊まりながら韓国語学学校に通っている。これからの時間はやることがないらしい。
ここぞとばかりに「HOF」とは何か聞いてみた。
それはやはり日本で言う居酒屋なのだが3文字のアルファベットはどういう意味なのかはヒロさんも分からなかった。自分もこれから夜にかけて予定がなく一緒に「HOF」チャレンジしてみることに!
宿から歩いて10分ほどの所に1件のHOFを発見。
2階に上がり店内に入ると、店内奥中央にステージがあることを除けばテーブルなどの配置は日本のファミレスに似ている。席を案内され4人がけのテーブル席に着いた。店員のおばちゃんがメニューを持ってきてくれたのだが開いてビックリ。写真が一切入っていないオール韓国語メニューだ!どうしよう・・・。ここで頼りになるのが韓国語学学校に通っているヒロさんの出番だ!
基本的な読み方や発音やメニューの一部は分かるらしくとりあえずピッチャーのビールとチヂミを注文した。
昼にもビールを飲み夜もビールでまったく楽園である。
いい気分になった頃、奥にあるステージでは何の前ぶれもなくひとりの女性によるトランペット演奏が始まった。聞いたことある曲が多くとてもよい。トランペットを吹き終えたと思ったら今度はマイクを持ってひとりカラオケがはじまった!演歌だ。それも日本語の演歌。曲名は分からないが日本でとても有名な歌だ。店内にいる客層は若い人は自分たち2人のみで、あとは50歳以上の中高年。しかもどういうわけだか全員正装ではないがかなりのドレスアップをしている。いったいここはなんなの?
ビールのおかわりをもらいさらに食べ物を注文することにした。
ヒロさんもすべてのメニューが読めるわけではなく、わざと読めない理解できないメニューを度胸試しで注文してみることに。「これください!」という韓国語を教えてもらい、店員さんを呼んでから自分が注文してみた。メニューを指差し無事に完了!!酔っていながらも緊張しました。
てきとうに注文したその品はテーブルに運ばれてきてこれまたビックリ。
ヒロさんと自分のたったふたりでは絶対に食べきれない量の豚の燻製だ!これはもうふたりとも大笑いするしかなかった。見ていてもしょうがないので夢中になり食べる。豚を5cm角に皮ごと切り醤油で味付けたものを燻製にしたみたいだ。どうやら他のテーブルにも同じ豚の燻製が置いてあり、この店の人気メニューなのだろう。味もそれなりにおいしくビールのおつまみには最高だ。
日本語も英語もまったく通じない店に入るのはなかなかひとりでは勇気がいることだ。ヒロさんに感謝!
若者が行くような店ではなくかなり不思議な雰囲気の「HOF」に入れたことはとてもよかった。 |
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今日は日本帰国日ということで韓国から日本までの夕方便で予約してある。
8月末から9月頃は日本は台風シーズン。当然日本に近い韓国も台風シーズン。前日までの天気予報ではどうやら帰国日の今日8月25日に日本は台風直撃する模様。韓国ではこの台風の影響はほとんどないので飛行機は飛ぶだろうが着陸する成田空港がどうなるか分からない。
アシアナ航空に問い合わせたところ、飛行機の定刻ギリギリになるまで欠航になるかわからないと言われとりあえず空港に向かうしかなさそうだ。宿をチェックアウトして安國から空港シャトルバスに乗る。昨日一緒に飲みに行ったヒロさんがバス停まで見送りに来てくれた。
↓↓↓空港行きのバスを待つが渋滞で遅れている。時間はかなり余裕があるので問題ない。
シャトルバスに乗り料金を支払い空港へ向かう。
車窓から風景を眺めるがハングル文字であることを除けば、町並みは日本とほぼ同じ。
↑↑↑日本にもこういう景色ありそうでしょ?
↑↑↑1時間くらいバスに乗り空港に到着。
↓↓↓バスを降りて周りを見渡すとスーパーマンが現れた!
ずいぶんゲッソリと痩せたスーパーマンです・・・
これがソウル市内とインチョン空港をむすぶ一般リムジンバス。
観光客向けの、ソウル市内各ホテルを停留所とする高級リムジンバスと市内バス停に停まる一般リムジンの2種類がある。高級リムジンのほうが停留所が少なく早く市内に到着できるが値段はやはり高い。
↓↓↓台風の影響でしょうか、ソウルも高い湿度と雨が降ってきました。
ターミナルに入りアシアナ航空のカウンターを探す。
夕方5時の便だがかなり早い12時に着いてしまった。カウンターに行き飛行機が飛ぶか欠航か尋ねると、午後1時をすぎないとどうなるかわからないとのこと。しかたなく1時間ボケッと過ごした。
1時になりカウンターを再度尋ねる。英語で問い合わせたら丁寧な日本語で返答が。日本人ではないが日本語がとてもお上手。台風の影響で成田空港着の飛行機はすべて欠航が決まったとのこと。アシアナ航空の場合、天気の影響で飛行機が遅れた場合や欠航になった場合の保証は一切なく、飛行機が飛ぶまでの間のホテル代や交通費は自己負担になってしまうらしい。
空港まで来て結局飛行機は欠航。どうしようか考えるために空港内でソルロンタンを食べる。
航空券に記載されている韓国滞在可能期間は3日間のみで、それを超えるようだと約1万円の追加料金が発生する。しかし今回は自然現象で仕方なく3日を超えるということで3日以上の滞在でも追加料金がかからないみたいだ!とりあえず白いスープのソルロンタンを食べまた空港リムジンでソウルに戻ることにした。
空港内には宿泊案内所が設置されていて高級ホテルから自分が泊まるような激安宿まですべて予約を無料で代行してくれる。このような案内所を利用するのははじめてだったが日本語も英語もしゃべるカウンターのおねえさんに、いままで泊まっていたSeoul Backpackers Deluxを予約してもらった。はじめは日本語でしゃべっていたのだが後半は英語で話した。どうやら日本語があまり得意ではないらしい。 |
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空港ターミナル内で宿の予約も無事に終わり、次はまたバスで今日来たSeoul Backpackers Deluxへもどることになる。これでインチョン空港からソウル市内に向かうのは2度目になる。チケットの買い方やバスの乗り方などはもう慣れたもの!
↓↓↓空港1Fはリムジンバスやタクシーが停まるターミナル
3日前の韓国到着時と同じようにバス乗り場にいるおじさんから安國までのバスチケットを購入し5Bのバス停から乗り込む。運良く最前列に座ることができた!本格的な雨だがバスからの眺めが楽しみだ。当然のことながら韓国は右側通行なのでバスのドアも右側です。
一度チェックアウトしたはずの宿にまた戻り、受付のおにいさんと飛行機欠航について雑談をした。荷物を部屋に置きミョンドンにあるアシアナ航空の事務所に向かった。小雨が降り続いてはいるが傘を持っていないのでそのままでかけた。
地下鉄を乗り換えミョンドンに到着。ミョンドンにアシアナ航空があるというのは聞いていたがいったいどこにあるのか・・・?雨でびしょびしょになりながらようやく発見。中に入りカウンターで自分の番を待った。
まずは航空券を見せ、今日の飛行機が欠航になってしまい次の飛行機を予約したい旨を伝える。
そして飛行機の予約状況を見せてもらいこの場で予約を入れようと思ったが明日出発の便はビジネスクラスであろうともすべて朝から晩まで満席。やはり台風の影響で今日飛べなかった人たちが明日に集中しているのだろう。2日後の予約状況を見るとかなりの空席があった。
本来は韓国ソウル滞在は3泊の予定だった。台風のおかげで2泊延長できることに!!仕事で来ているわけでも、急いで日本帰国しなければならないわけでもないのでとてもラッキーだ。
しかし今回の旅は飛行機にめぐまれていない。
シドニーからソウルまでのフライトはストライキでキャンセルされ、最悪の大韓航空に振り替えになるし、日本までの便は台風でキャンセル・・・。ものは経験ということでいろいろ勉強になりました。
宿に戻り友達になったオーストラリア人Jazzと夜は飲みに行くことにした。彼女はビールが大好きなのだが韓国に入ってからまだ1度も飲みに出かけていないらしい。やはりいくらオーストラリア人とはいえ女性一人で飲みに行くのは容易ではないとのことだ。
宿から散歩がてら近くの繁華街に到着。地元の食堂でビビンバを食べた。Jazzはビビンバに入っている赤くて辛いミソ(コチュジャン?)が苦手のようだ。それを避けながら食べていた。ビビンバを食べた後宿近くの「Cafe&Beer」という看板を掲げた喫茶店兼飲み屋に入った。
外観は普通の喫茶店のようで店内は喫茶店とバーをごちゃ混ぜにした不思議な感じの店。カフェとビールの組み合わせがなんだか面白かった。席に座り迷わずビールを注文。3種類あり、Cass,Hite,そしてバドワイザーだ。それぞれCassとHiteを頼んだ。店に入ったのが午後6時頃で気が付くと一人5本のビールを空けていた。かなりいい気分!!店員さんに、「もうすぐ閉店なんですけど・・・」というようなことを韓国語で言われ仕方なく10時頃宿にもどった。
宿に戻る途中にファミリーマートがありそこでまたビールやおつまみ、お菓子類をを購入!日本人にはおなじみのイカの燻製や貝類のおつまみはオーストラリア人のJazzにとっては実にめずらしい食べ物。興味津々に眺めていた。宿の外にある喫煙コーナーで2次会の開始。喫煙コーナーで話をしていると昨日食事に行ったヒロさんや初日にソウルを案内してくれたトシさんもここに合流。みんなもコンビニでビールやら韓国焼酎を買ってきて夜遅くまで大盛り上がりだった。英語圏のオーストラリア人1人と日本人3人。ここでの共通語はたとえ日本人同士でも英語です。トシさんは1年のワーキングホリデー経験があり少し話せるがヒロさんはほとんど話せない。それでもがんばって片言の英語でJazzと話せています。 |
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どうも昨日は飲みすぎたみたいで朝からだるい。しかし二日酔いが吹っ飛ぶくらい今日は暑い!日本の宮城と同じくらいの涼しさということだがこの暑さは耐えがたい。まだまだ夏は続いている。
宿のある安國から観光地図を片手に歩き始めた。日本大使館前を通過し写真のようなものすごい大通りに出た。奥のほうの信号が青になったとたん車の流れがこちらに向かってドッと押し寄せてくる。
この大通り沿いに景福宮(キョンボックン)というなにやら歴史がありそうな巨大な建物があった。
↓↓↓入り口を入ってすぐのワンショット。後方の岩がむき出しになった山と建物が独特です。
↓↓↓数時間に一度イベントがあり太鼓の音とともに兵士の交代式のようなものが行われる。
ひとつめの建物をくぐるとさらに大きな建物が奥にあらわれた。あちらがメインらしくたくさん人が集まっている。写真で見るとたいした距離じゃなさそうだが歩くとけっこう遠い。
日本の神社仏閣に比べカラフルに感じられる。
一番奥まで到着!後ろを振り返ると先ほどくぐってきた門と後方にはソウルのビル群が。この周辺は各国の大使館や役所などが集中した言わば霞ヶ関といったところか。ソウルでも有名な観光スポットのひとつらしくたくさんの見物客がいる。なかでも中国語を話す人たちが80%をしめている。
景福宮の敷地内には韓国についてのミュージアムが併設されており無料で楽しむことができる。朝鮮半島の長くて複雑な過去の歴史をいろいろな面から展示されていた。その他にも国内で見られる動植物の説明もある。
↑↑↑景福宮の入り口
昼頃まで景福宮にいた。二日酔いということもありなにかアッサリしたものを食べたくなり30分くらい歩いた大使館街の一角にあった地元民が入るレストラン(食堂だ)に入り冷麺を注文。韓国5日目ということもあり簡単な韓国語は丸暗記した。ちゃんとこの時も「水冷麺ひとつ下さい!」って韓国語で注文できて一発で通じた!!言葉が通じた時ってすごくうれしい。
日本で冷麺を食べたことがなかったが韓国に来てからすでに3〜4回食べている。暑い時に食べる本場冷麺は最高です!テーブルに出てくるとおばちゃんがハサミを片手に器に入った冷麺をチョキチョキ切ってくれる。やばいくらいうまい。
午後は地下鉄で東大門へ向かった。
すごく活気のある巨大な市場で、決して清潔とはいえないが楽しそうな空気が漂う。
そこらじゅうに格安(激安!)な衣料品店がひしめきあい、大きな買い物袋を持ちショッピングをする人たちがたくさん。いたるところに屋台が出ていておでんや天ぷらなどを食べることができる。ここ東大門は昼間よりも夜のほうが活気付くとのこと。真夜中までベビーカーを押しながら買い物するのがソウルっ子の常識のようだ。いつか夜来てみたい。
どうも二日酔いでかったるいので午後3時にいちど宿に戻り昼寝をする。部屋ではNHKが放映されていてこの時は相撲をやっていた。ボケッと過ごし夕食は宿のすぐ近くのトンカツ専門店に入った。日本のトンカツとは若干違いソースが甘くてスパイスが効きすぎている。呼び方はトンカツではなく「トンカス」という。
そして今日も喫煙コーナーでいっぷくしているとまた飲みに行こうということになり夜9時から出かけた。さすがに二日酔いということもありあまり気が乗らなかったが思いで作りということで眠い目をこすって出発!今日もまたオーストラリアのJazzと一緒だ。そして繁華街を歩きどこに入ろうか見せ選びをしていると、その名も「JAZZ」というBarがあった。彼女と同じ名前だ。
店内にいる自分達以外の客はみんな韓国人の若者。Jazzは見るからに白人女性だが自分は韓国人に見られるらしく、注文の際や何か用事があると普通に韓国語で話しかけられる。その都度英語で答えるしかないのだが韓国人の若い店員さんは日本人と一緒で英語がそんなに得意ではなくほぼ通じない。こんなときは得意の指差しボディーランゲージだ!注文するにもメニューはハングル文字だしお会計の方法も分からない。最終的にはどうにかなってしまうのが旅の醍醐味だと思う。 |
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台風の為欠航になった25日の飛行機から2日間の思わぬ韓国滞在だったが今日で本当の最終日。
2日前と同じ夕方5時に仁川(インチョン)国際空港出発のAsiana航空106便を予約してある。空港に行くにはまだ早すぎるので最終日のソウルを軽く散策する。Seoul Backpackers Deluxで知り合った若い日本人男性も偶然同じ飛行機で日本に帰国することを知った。
彼は2004年にオーストラリアにワーキングホリデーを経験し、その時会った韓国人の友達を訪ねに来ていた。少ない夏休みをもらい3泊の韓国滞在とのことだ。同じ宿に泊まっていたが、毎晩遅くまで韓国の友達と飲み歩き焼肉や遊園地に連れて行ってもらいかなり満喫した様子。しかもすべて無料で!どうやら韓国ではお客さんにおもてなしをする時にすべておごるのが常識みたいだ。
宿のチェックアウトは10時だが自転車旅行用のがさばるバックや背負う大きなバックパックを昼過ぎまで預かってもらうことに。身軽になってからは台風の影響で蒸し暑い最終日を歩き始めた。まずは日本で例えると新宿歌舞伎町のような雰囲気が漂う鐘路(チョンロ)という町に出かけた。
まだ午前中の繁華街ということで人通りは少ない。飲食系の店が多数。
昨日は暗くてよく分からなかったがJazzと飲みに来た「JAZZ」という飲み屋もこの町にあった。
パッと見はハングル文字ということをのぞいて日本の繁華街と本当にそっくりそのままです。
昼食は仁寺洞(インサドン)近くにあった小さな食堂に入った。そこには観光客が多数訪れるのか英語のメニューと日本語のメニューが用意されていた。しかも外見はどこにでもある韓国の定食屋だが日本そばやうどんなどもある。自分は迷わず得意の?覚えたての韓国語でまた冷麺を注文。いろいろな店の冷麺を食べたがそれぞれ麺の太さや具やスープが微妙に違う。いちばん美味しかったのは前日に食べた、はさみで切ってくれる冷麺だ。場所はオーストラリアやアメリカ大使館の裏側。
午後になり、一度宿に戻り預けてあった重い荷物を受け取る。宿から空港行きの安國(アングク)のバス停までゆっくり徒歩で15分程。バスを待つこと15分。そして仁川空港まで一直線!パンフレットの表示だと空港までの一般リムジンバスは安國から100分と書かれているが実際は1時間で到着。隣では居眠りをする彼が・・・。
空港でチェックインを済ませ5時のフライトまでかなりの時間があるので少しだけお土産を買う。
つい数時間前に昼食を食べたのにもかかわらずまたまた空港内の食堂で昼食を!!せっかくの本場韓国にいるんだから本場の味を楽しまなければ!自分はごま油が入った韓国のお粥を食べ、彼は自分おすすめのユッケジャンを注文。私自身もユッケジャンを食べたかったが前日のアルコールの影響でとてもじゃないけど辛い食べ物は受け付けなかった。
2度目の昼食後はしばらくの間別行動をとり、せっかくだからアシアナ航空のビジネスクラスラウンジを使ってみることに。ラウンジ入り口の静かなカウンターに航空券を提示しひとつ上の階に昇る。とても静かな室内にパソコンやすべて無料のドリンクが置かれている。ソフトドリンクからアルコールまで豊富に揃い韓国産のお菓子や辛ラーメンもあった。↓↓↓
室内には裕福そうな韓国人家族や新聞を読むビジネスマンや金持ち風のマダムがくつろいでいる。
ラッキーなことに格安でビジネスクラス航空券が手に入った為、今回が初のゆったり空の旅体験となったが機会があればまたビジネス体験してみたいものだ。エコノミーに比べ倍以上の値段の場合があるがその価値は十分。
仁川空港に駐機されるアシアナ航空のしっぽ。アシアナ航空はグレーにオレンジと黄色の線が描かれているが大韓航空はくすんだ水色。アシアナはOKとしても大韓は色からして乗る気になりません。価格が安い分だけ色も安っぽい。
定刻通りに飛びたった飛行機は日本・成田空港までほんの2時間半。こんなに少ないフライト時間でも機内食が提供される。しかし12時頃に冷麺を食べ、3時頃にお粥を食べ、そして6時頃に機内食・・・・・これぞまさしく「くいだおれ」です。断ればいいんでしょうがせっかくだから食べてみたい!びんぼう症です。
今回の旅で最後となる短いフライトだけど、AUから韓国までのフライトの大韓航空とは違いサービスもよいし、シートも快適。そしてなによりも空いている上に客層がよい。前後の席の人も横のほうの席の人もみんな大人って感じの人が乗っている。大韓に乗っていた質の悪い乗客が見当たらないのはとてもよい!唯一ビジネスクラス慣れしていない自分をのぞけば。それにしても旅の最終にふさわしい最高のフライトだ。
日本の友達に今日帰国することを伝えたら成田空港まで男3人(暇人3人)が迎えに来てくれるという!!
空港から自宅まで車で2時間の距離だからとても助かる。みんなありがと〜!
友達に会えて無事に自宅まで!といいたいところだが・・・
飛行機を降りて大きな荷物を受け取り無事に税関を通過して日本に入国。そしてゲートの外にはたくさんの出迎えに来ている人たちがいて、その中に友達もいるのかと思っていた。いくら探してもいないので緑の公衆電話から連絡してみる。そしたらまだ車で空港に向かう途中であと30分ほどかかるみたいだ。いちど外に出てまだまだ真夏の蒸し暑い日本の空気を深呼吸。半年振りの日本の空気はヘビーだ。
30分くらいしてからもう一度電話をしてみると、ちょうど空港に到着したみたいで、あとは待合せ場所で会うのみだ。待合せ場所は今自分がいるところから徒歩で3分くらいかかる。多分自分よりも先に彼ら3人は着いているはず。
そして「おかえり〜!久しぶり!」という言葉の展開を期待していた自分だが現実は違っていた。
重い荷物をかつぎトコトコ彼らのいる自動販売機の前に近づくと、彼らは自分には見向きもせず後ろを向き缶コーヒーと飲みながらタバコを吸っていた。「あら、いたの?おかえり〜」って感じで半年振りだというのになーんの感動もなかった。さすが俺の友達だ。そこでこちらも負けずとその場でおみやげを手渡した。おみやげというとキーホルダーだったりチョコレートだったり小さな置き物だったりが普通だと思ったので普通では味わうことが出来ないものをと考えていた。
そこで用意したものは韓国出発直前にソウル市内のコンビニで購入した韓国産コンビニおにぎりの数々と中身が理解不能な韓国缶ジュース。おにぎりには当然のことながらハングル文字しか書かれておらず中身が何かは全く想像がつかない。各自恐る恐る開封して口にしてみると、キムチテイスト、普通のツナマヨ、不思議なチャーハン、そして多分肉と思われる不気味な一品。すべてのおにぎりは日本のとは違い韓国のりで包まれている。韓国の缶ジュースはやたらと甘いものばかりで缶コーヒーや真夏なのに甘酒。みんな、なかなかうまいだの気持ち悪いだの言いたい放題だ!再会を祝って空港内の喫煙所で韓国おにぎりとジュースで話がはずむ。
空港から自宅のある神奈川・藤沢まで車内は実ににぎやか。当然自分が会うのは半年振りだが仲のいい4人がそろったのはいったい何年ぶりだろう?めったに全員そろって会う機会がないので話がはずんで当たり前。あっという間に藤沢に到着しサイゼリアで午後11時の遅い夕食をとる。とは言っても私は2回の昼食とその後の機内食、そして空港で食べたおにぎりで冗談抜きにおなかいっぱい。しかし29歳にしていまだに食べ盛りの友達は夜遅いにもかかわらずガンガン食べていた。
次の日に変わる直前に家族の待つ自宅に到着。
今日到着するということを前日に連絡しておいたためか、普段早寝の家族なのだが夜遅いのに全員でお出迎え!静かな住宅街が家族と友人でにぎやかな空間に変わりました。近所の方ごめんなさーい!それにしても家族友人がいるというのはすばらしいということを実感した瞬間だ。
二日酔いということと短いフライトながらも疲れが貯まっていた。
記憶に残っていないくらい即寝してしまった。 |
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