「 二階から目薬

「意のままにならず、もどかしいこと。また、回り遠くて効果のおぼつかないこと」の意だ。

目薬などというものは自分でさすものであって、他人にしてもらうことではない。
ましてや 「二階から目薬」 などという発想は非論理的で、まったく効果が見込めない。
目薬一瓶 使い切っても、おそらく一滴も命中しないのではないだろうか。

いや、それよりも、二階から滴下された薬液が階下にいる者の目に入るまで、雫の形状を保っていられるか、疑問がある。
風圧で細かく分離してしまう可能性が高いので、その点からも二階から目薬をさすのは机上の空論だろう。
たとえ私が天蠍宮のベランダ下で横になって待っていたとしても、お前にも、私に的中させるのは無理ということだ。



お……お前、こんな昼間っから、そんな過激な発想をっっ!!!!
いや、俺はいっこうにかまわんが♪

お前が天蠍宮のベランダで横になって俺を待っていて、俺がお前に的中させるのを待っているというのか!!!!!
あああああああ〜〜っっ、いいのか、ほんとうに??
ベランダって戸外だぞ、わかってるんだろうな♪?
それでもって、なかなか命中しないと「もどかしい」ってことか?!

大丈夫だ、心配するなっ、お前にもどかしい思いはさせんっっ!
俺が何のためにスカーレットニードルを会得したと思ってる??
どんなに遠く離れていても、愛するお前のためなら百発百中、必ずや、お前の期待に応えてみせる!

いや、まてよ?
「 もどかしい想いを内に抱えたまま、煩悶するお前を見下ろしている 」 っていう図式も捨てがたいな♪
すると、わざとはずしたほうがいいのか?
いや、それではスコーピオンの黄金聖闘士の名がすたる!
う〜む、これはどちらを選択すべきなのだ?
カミュ、お前、どう思う?
あれっ?カミュ、カミュ〜〜〜〜〜っっ!!!!!!



すみません……過激です……あんまり推奨できません。
でも、ミロ様がこんな発想を…(←完璧責任転嫁)。
お好みでなかったら心からお詫びします、ごめんなさい…。



待て!なにも詫びる必要はない。
そんなことを気にする人間は、このサイトに来たりしないからな。
それより、「二階から目薬」に匹敵する諺を考えたので、この場を借りて披露しよう♪

「聖衣で抱擁」
これこそもどかしいことの最たるものだ!
一度だけやってみたことがあるが、どうしようもないっっ!
いくらアクエリアスの聖衣が優美で最高の美しさを誇っていても、まったく生身の肉体が感じられん抱擁というのは味気ないものだ。

どうしたかって?
ふっ、すぐさま、そんな余計なものははずしたに決まっている!
俺が黄金のパーツを一つ一つはずしてゆくに従って、カミュの白絹のような肌が徐々に露わになってゆくさまは、実にもって描写の仕様がないほどに美しく、ついに……




「ばかものっっっ!!!!!!!!!」


◆◇◆◇◆◇◆◇

「 聖衣で抱擁 」 って 「 隔靴掻痒 」 と語呂が似ているような。
諺の出来としては悪くないと思いますよ、ミロ様。
ただ、説明が詳しすぎたのがよくなかったんですね。
それに、黄金聖衣を
余計なもの呼ばわりって………(汗)