「 盗人の昼寝


「 夜の稼ぎに備えて盗人が昼寝をすること。一見、なんの目的もなさそうに見える行為にも、あとの行動への考えがあること 」 の意だ。

「 盗人 」 は 「 ぬすびと 」 と読む。
盗む人⇒盗人、旅する人⇒旅人、商う人⇒商人 ( あきんど )、などと同系列で、「 動詞+人 」 という構成で 「 〜する人 」 という意味を表している。

また、「 花盗人 」 という言葉は、花、とくに桜の花の枝を折り取って盗む人を指し、花のあまりの美しさに魅せられて、つい我が物にしたくなる心理を表したものといえよう。
むろん、他人または公共のものを自己の欲望に駆られて奪い取る行為は、たとえ花といえども決して褒められたことではない。




よし、今回は俺が律儀にレスをつけていこう♪

>「 動詞+人 」 という構成で 「 〜する人 」 という意味を表している。

大切な言葉を忘れてるぜ!
「 恋人 」 と 「 想い人 」、俺にとってこの二つの言葉は実に重要だ。
何しろ字面を見るだけでお前の麗しい花のかんばせが心に浮かぶのだからな!
字を見るだけでいとおしくなるというものだ。
それとも、忘れてたんじゃなくて、恥ずかしくて言えなかったのか?
うん、顔が赤いところをみると図星だな♪

ちなみに 「 愛人 」というのは、日本では世間的に公表できない関係の場合に使うことが多いが、中国では正式な夫または妻のことだそうだ。
そして、日本のいわゆる 「 愛人 」 は、中国では 「 情人 」というのだ。
すると、昭王にとってのお前は情人だったというわけか???
……う、う〜む、お前が情人………思いっきり色っぽいと思うんだが♪
これは、聖闘士をやっている場合ではないな!

>花のあまりの美しさに魅せられて、つい我が物にしたくなる心理を表したものといえよう。

ふっふっふっ、わかってるじゃないか♪
きれいな花を見れば、誰しも折り取りたくなるものなんだよ。
考えてみれば、この男所帯の聖域に咲いた唯一の花だからな、お前は!
よく俺のものになってくれたよ、俺は毎晩感謝してる!

ということは、俺は花盗人なのか?
ふうん、そいつは知らなかったな、お前、盗まれてどんな気持ち?
誰も見てないところで、そっと折り取って懐に入れて、人目を忍んで天蠍宮に持ち帰り、心ゆくまで愛玩する!
これこそ恋の醍醐味だな!

え?あまり嬉しくない?……そうかな?
誰にも折り取ってもらえなくて、そのまま枯れていくほうがよっぽどいやだと思うがな。
嫌な奴ならそれは大問題だが、この俺なんだぜ、お前を折り取ったのは!
お前は最高の花で、俺は最高の花盗人なんだよ♪♪

>むろん、他人または公共のものを自己の欲望に駆られて奪い取る行為は、たとえ花といえども決して褒められたことではない。

俺はお前を 「 奪い取った 」 つもりはないぜ、そんなことは有り得ない。
何年もかけて大事に大事にお前と心を通わせて、十分に機が熟したと思ったところで気持ちを打ち明けた。
それからやっとの思いでキスに持ち込み、本当に抱いたのはもっとあとのことだ。
一方的に折り取ったんじゃないぜ、花のほうが俺に 「 折り取られたい 」 と思うようになるまで待っていたんだよ、わかってた? ふふふ、そうやって頬を染めるところが可愛いね♪

>「 夜の稼ぎに備えて盗人が昼寝をすること。」

なるほどね……稼ぎっていうのはちょっと違うが、夜に備えての昼寝は大事だな♪
昼間のうちに十分な休養を取っておかないと、お前を満足させられないじゃないか、ほら、こんなふうに♪

大丈夫だ……やさしくするから安心して……カミュ………俺のカミュ……
ん? もっとキスして欲しいのか?
どこがいい? ここ? それともここか?
ふふふ………ああ、そうだ…それでいい……
……いいね……素敵だ、カミュ……毎晩、俺の腕の中で花を咲かせてくれるか?
俺も手入れを欠かさないから……この世の雨風から大事に守ってやるよ……
こんなに こんなに 愛してる…………♪




あの………頼むから……ミロ……ここでは困る……
それは……私としてもいやというのではないが……
でも……ああ…ミロ………頼むから場所を変えて……
ミロ…ミロ………そうしてくれたらなんでもするから…
……そんな…………そんなこと……
早く…ああ早く……私をお前のところへ連れて行って……
こんなに こんなに 愛してる…………私のミロ…………




               
ミロ様、面目躍如!
               「 すべての道は抱くことに通ず 」 を地でいってます。
               それにしても、なにもこんな公衆の面前で………!
               花を折り取ったら、めでるのは自宅に持ち帰ってからにしましょうね、
               花盗人の聖域での基本マナーです。