「 律義者の子沢山 」 ( りちぎものの こだくさん )


「 律義者の子沢山 」 というのは、律義者は遊蕩に耽ることもなく夫婦仲もいいので、自然、子供も多く生まれる、の意だ。」




………え? それだけ??




なにか問題でもあるか?




だって、今までのいろは歌留多の解説はもっと長かっただろう?




工業生産品ではないのだから、全てが同じ扱いになるというわけではない。
このことわざは解説が短かった。
ただそれだけの話だ。




しかたないな、それなら俺が解説してやるよ♪

まず、「 律儀者」。
律儀とは、ひどく義理堅いこと、実直なこと、の意だ。
で、律義者とは、義理堅く実直な人、だな。
黄金の中でいえばアルデバランなんかが該当すると思うが、お前、どう思う?

それから、「 遊蕩に耽る 」、
遊蕩とは、遊興に耽ること、酒や淫事に溺れること、とある。
酒で子供が多くなる筈はないから、淫事だな、問題は。
淫事、、これは 「情事に関すること、みだらな行為 」 とある。 情事とは、恋愛に関すること、いろごと、の意で、みだらとは、( 男女の関係が ) 性的に乱れていること、だ。
ちなみにパソコンの変換候補は 「 印字・印璽・韻字 」 のみで、「 淫事 」 は出てこなかった。
また、耽る、とは、ある一つのことに夢中になる、熱中する、の意だ。
そなわち、「 遊蕩に耽る 」 とは、乱れた性関係に夢中になるということだな、うん、道徳的に誉められたことではない。

そして、夫婦仲、これは簡単だ。
仲のいい夫婦は自然と愛し合い、いつくしみあうものだ。 
すると子供ができる。 俺の理解するところではこれも自然の摂理だろう。
つまりだ、「 律義者の子沢山 」 とは、義理堅く実直な人間は酒を飲み歩いたり浮気をしたりしないので、夫婦の仲もよく、お互いに愛し合うことが頻繁で、その結果子供がたくさんできる、ということだな。
ああ、我ながらこれほどたくさん大辞林を引きまくったのは初めてだ! 自分で自分を褒めてやりたいね♪
いや、自分で誉めるより、今夜お前にじっくりと誉めて欲しいんだがな♪♪ いいだろう?

俺が思うに、このことわざができたのは江戸時代あたりだろうから、避妊なんて考えはろくになかったんじゃないのか? 子供が八人、九人なんて珍しくなかったはずだ。
それに、灯りといえば蝋燭か灯芯の時代だ。庶民にとっては蝋燭はとんでもない贅沢品、油でさえ高価で貴重なものだから一滴も無駄にできなかったというぞ。
ゆえに夜になると寝てしまうのは燃料の節約を考えれば当然だ。
しかし、朝までは時間がありすぎて、とてもそんなに眠れはしない。 冬なんて12時間以上暗闇だぜ、無理矢理起きても暖房設備は火鉢だけで、その炭さえ無駄にはできない。 今とは時代が違うんだよ。
すると、仲のいい夫婦がどうするかなんて決まってる! 

うん、うん、よくわかるぜ!
ほんとに愛し合っていれば、ほかのやつに目をくれる筈もない!
なにしろ、夜が来るのを待ちかねて一刻も早くお前を抱きたくて仕方がないんだからな♪
いや、一刻と言えば、昔の日本では二時間のことを指す。
二時間などとんでもないっ、一分一秒を争って俺はお前を抱きたいね、一度抱いたら朝まで離すものではない!
何しろ、お前ときたら………ふふふ………………いやはや、お前が女聖闘士でなくて、ほんとによかったぜ!
もしお前が女だったら、毎年、妊娠と出産を繰り返して、とてもじゃないが黄金の勤めは果せない。
それでは地上を守るという、神話の昔から俺たちに課せられてきた聖なる責務はいったいどうなるのだ!
俺はつくづくお前が男でよかったと思うよ、男ならいくら愛しても子供ができるはずはないからな、安心して毎晩お前を愛せるというものだ♪
お前もそう思うだろう?
………あれ? カミュっ、カミュ〜〜〜っっ?!




          
ミロ様ったら………カミュ様が姿をくらますのは当たり前でしょ(笑)。

          ※ もしも黄金に子供がいたら?

            ムウ………男女一人ずつ。すごく頭いいけど性格はちょっと問題ありそう。
            アルデバラン………律義者の子沢山!
            サガ………数年してからやっと子宝に恵まれる。 すごく優秀な男の子。
            カノン………もちろん双子の男の子。もはや宿命!
            デスマスク………いたずらっ子が5、6人♪
            アイオリア………男女二人ずつ。みんな明るい良い子。
            シャカ………男の子一人。 幼少時から仏門に入り、荒廃したアンコールワットを再興する。
            老師………すでに中国各地に散らばり、農村復興の指導に励み最長老になっている。
            アイオロス………可愛い男の子二人。 厳しいつもりだが溺愛する父親。
            シュラ………男の子一人。すごく真面目な子。
            アフロディーテ………超美人三姉妹、父と美を競う。
            ミロ様………やっぱりカミュ様ひとすじ!
            カミュ様………どこまでもミロ様に愛される人。 ほかの設定は有り得ない!