第五夜  シャカ

ついに来るべき者が来た。シャカの来訪だ。
「どうすればいい?」
「どうすれば、とは?」
「正直言ってシャカは苦手だ。 必要なこと以外話したことがない。 むろん冗談を言っても通じない。 お前の場合は冗談が通じなくても、え?、とか言って首をかしげてくれるから可愛いが、シャカの場合は冷たい目で見返されそうな気がする。 というより、そもそも目を開いてないんだからどうしようもない。」
「それは私も同じだが、気にすることもなかろう。 自然にしていればよいのではないか? こちらが何も言わなくてもシャカはおそらく気にすまい。」
カミュは全然気にする様子がないが、俺の方はそうはいかない。 何日逗留するかもわからないのに、まさかずっと無言の行もないだろう。 シャカはいいだろうが、こっちのほうが耐えられない。
今までにやってきたデスもサガも老師もアフロも日本料理の話をすれば感心したり喜んだりしてくれたから説明のしがいがあったが、シャカにそれが通用するのか?
「これは天麩羅といって新鮮な具材に小麦粉を卵で溶いた衣をつけて油で揚げたものだ。」 と説明して、「それがどうかしたのかね?」 などと例の口調で言われたら、その場の空気は凍り付くんじゃないのか? 熱々の天麩羅も瞬時に冷め果てる。
「シャカって、温泉に入るのを喜ぶと思うか?」
「…さあ?」
湯の中で座禅を組みそうだ。

そうしてついにシャカがやってきた。 一人で来ても衆生来迎図くらいの迫力があるのはなぜだろう?
七月も半ばに差し掛かり、北海道としては気温が高いがギリシャよりははるかに涼しいので気分がいいだろうとは思う。
「今日からお世話になります、シャカといいます。」
応対に出た美穂に流暢な英語でたぶんこんなことを話しているところなどは、さすがに英語が公用語のインド出身者だけのことはある。
宿帳の項目は日本語で書かれているので俺が代わって必要事項を記載していると、シャカはフロントに置いてあった英語版の観光案内をめくり始めた。 相変わらず目を閉じているところはTPOをまったくわきまえていない、というか浮世離れしているのはいつものことだ。 カミュがシャカの質問に答え始めて、それなりに話が弾んでる。
「あのう、ミロ様、」
「ん?なに?」
美穂が小声で話し掛けて来た。
「シャカ様はお目がご不自由でいらっしゃいますか?」
「あ〜、それだったら心配ない。 目をつぶるのは趣味みたいなもので、実際にはよく見えてるから大丈夫。」
「え?でも…」
「ええと、つまり…」
美穂が心配するのももっともだ。 聖域の常識はここでは通用しない。 目をつぶっている人間が通常と変わりなく目が見えると誰が信じるだろう。
「要するにあいつも聖闘士だから。」
「ああ、わかりました!」
えらくわかりが早い。 俺たちが聖闘士であることや、小宇宙や聖域のことについてもとっくの昔に説明してあるので、シャカが目を閉じて新聞を読んでいようと魑魅魍魎を呼び出そうとこれでなにも問題はないだろう。 いや、魑魅魍魎は無理かな、やっぱり。 俺もあんまり好きじゃない。

食事までにはまだ時間があるのでシャカを露天風呂に誘うことにした。 離れで向かい合っていても手持ち無沙汰になることは目に見えているし、ついうっかりカミュが仏教のことでも話題に出そうものなら夜を徹しての法話が繰り広げられることは間違いない。
露天風呂なら今までに来た者には全員喜んでもらってる。
「聞いているかもしれないが、日本には温泉というものがあり、裸の付き合いをするのが習慣だ。 よかったら入りにいかないか?」
「そのことなら聞いている。 人間は貴賎の区別なく裸で生まれてくるものだ。 服を着る目的は皮膚を保護しているというだけに過ぎず、本来人間は一糸まとわぬ裸であるべき存在だ。」
「あ……それもそうだな。」
カミュがそんなことを言おうものなら胸がドキドキして赤面してしまうだろうが、相手がシャカだと素直に頷いてしまうし拍動も変わらない。
なるほど、脱衣所で無造作に裸になったシャカはなんら恥じる様子もなくて、そういうことならこっちも楽だ。 透けるような金髪が覆っている背中は真っ白でカミュといい勝負だが、ちっとも情に訴えてこないのは俺の目にフィルターがかかっているせいかな、やっぱり。
露天風呂の入りかたを説明しても頷いただけで驚く様子が見られないのは、案外インドでは蓮の花咲く清浄な池で沐浴をしていたから違和感ないのかもしれん。 頭に浮かんだ画像は似合い過ぎて怖いくらいだ。
日常は瞑想しかしていないように見えるシャカがシャンプーで頭を洗うのを見るというのも新鮮だ。

   ふ〜ん、想像もしなかったが、やっぱりシャンプーするんだな
   小宇宙で一瞬のうちに髪を浄化するって噂もきいたことがあるが、 けっこう普通のやつかも?

洗い上げた髪を慣れた様子でタオルで巻いているところはカミュとなんら変わることがない。 ただし、カミュがアップにするとこぼれ落ちそうな色気がただよって胸がドキドキするが、通常は見るはずもないシャカのアップは一種凄絶な美しさだとはいうものの、さわろうなんて絶対に思わない。
「ふ〜ん………お前がそんなふうにするとターバンみたいだな。」
「インド出身の私とターバンを結びつけるのは早計だ。 ターバンはシーク教徒のみが巻くということを君は知らないのかね?」
「知りませんっ…」

   知るかっ、そんなこと!
   やっぱりこいつとは話が弾まない!

黙って身体を洗ってから湯につかり、しばらくゆっくりして気分を直したあとで奥の打たせ湯に連れていった。 3メートルほどの高さから湯の中の石に向かって落ちてくる三筋の流れが静かな水音を立てている。
「ほう!これはよい!」
やっと人並みの反応が出たと思ったが少し違っていた。 肩に湯を当てたまではいいが、そこで座禅が始まったのだ。 肩に当たった細かい飛沫が霧のようになってシャカの身体を包み、さながら南海の普陀山の岩の上で結跏趺坐する観音菩薩のようである。 カミュと一緒に水墨画の展覧会を何度も見たせいで、結跏趺坐というと観音菩薩という連想が働くが、シャカの場合も結跏趺坐するのか?
ううむ、わからん。 恐くてとても聞けないし。
カミュの説明なら途中でさえぎってもなんの弊害もないが、シャカの場合はそうはいかない。 「君は私の話が聞けないのかね?」 なんて高飛車に言われて、露天風呂に三日くらい留め置かれて説教を喰らうんじゃないのか?
処女宮の主に迂闊にものは聞けないのだった。

結局、先に上がることにした俺は、
「向こうでマッサージをしてるから。」
と言い残して、瞑想しているらしいシャカを遺して先に引き揚げた。 聞こえたかどうかは定かではないが、どうせシャカは気にしない。 付き合いで居残った俺がのぼせて湯の中で倒れてもシャカは助けてはくれないだろう。 決して不人情なのではなくて、単に気付かないというだけの理由だが。
髪をゆっくりと乾かし終わり、マッサージ機の 『 ていねいゆっくりフルコース 』 というのを二回やったところでシャカが上がってきた。
「どうだった?」
「物足りない。」
「え?」
「五老峰の大滝のほうが修業になる。」
そんなところと比べないでほしい!

「あれ? 献立が違うな。」
「精進潔斎しているので、シャカだけ献立が違っているのだそうだ。」
俺たちには鱸の奉書焼きやタラバ蟹の刺身、牛フィレのペッパーローストがあるのに、シャカの前にあるのは揚げ出し豆腐や茹でアスパラガスのマスタードソースかけだ。
「ふうん、せっかく北海道に来たのにもったいないな。」
「そうかね? 品数が多くて贅沢すぎる。」
シャカの言うのももっともで、肉や魚介類こそ出てないが、そこは野菜や豆腐のアレンジに板前が腕によりをかけたのだろう。 俺たちの分と遜色ないほどに凝った料理が供されているのはたいしたものだ。 酢の物、和え物、空揚げ、蒸し物、様々な懐石料理が場を賑わせている。
季節感あふれる器や盛り付けには格別の美意識のある日本人のことだから、彩りも豊かだし味も繊細なのは折り紙つきだ。
シャカにもそのへんはわかったようで、ちょっと誇らしい。 そしてシャカは箸を器用に使って俺たちを驚かせた。
「箸を使ったことがあるのか?」
「セブンセンシズに目覚めている者にはたやすいことだ。 そうではないかね?」

   俺って目覚めてないわけ?
   ヒヨッ子の青銅さえ目覚めたのに?

それとはまったく無関係だと思うんだが、あとでカミュに意見を聞いてみよう。 初日からうまく箸を使っていたカミュに比べて自分が不器用だったことが思い出されてなんとなく面白くない。
精進潔斎しているシャカは酒を飲まなかったので俺だけが大吟醸を飲んだのだが、目の前にシャカを見ながら飲む酒はどうにも緊張して寛げない。 話が弾むわけでもないし笑顔を見せるわけでもなく、この他人を寄せ付けないパーソナルな結界はどうにかならないのか?

   ……待てよ?

「般若湯 ( はんにゃとう ) を飲まないか?」
「般若湯とはなにかね?」
「日本の仏教の寺で修行僧が飲む特別な飲み物だ。 きっと霊験あらたかだと思うな。」
「ほう、それは珍しい。 ここにも置いてあるのかね?」
「たぶんあると思う。」
俺は手を上げて美穂に合図した。
「ミロ、般若湯は……」
カミュが俺に日本語で言いかける。
「いいんだよ、般若湯は般若湯だ。 かまうことはない。 仏教のほうでは昔から飲まれてる。」
寄ってきた美穂に般若湯を頼むと、一瞬の間があってから
「かしこまりました。」
と言ってわかってくれた。
「ついてたな! 般若湯があるそうだ。 滅多なことでは手に入らなくて、俺もまだ飲んだことがない。 文献でしかみたことがない幻の飲み物だ。」
「ほう!」
この時とばかりにシャカに恩を売る。 カミュがあきれたような目で俺を見た。

美穂が持ってきた般若湯は実に綺麗な青い江戸切り子のちろりに入っていて、これには俺も驚いた。ちろりというのは急須のような形をした酒を注ぐ容器のことだ。
「え? 今までに見たことがないが、これって?」
「ほう!これは美しい!」
カミュも感心して身を乗り出した。
「今日納品されたばかりなんですの。 初めて使いますので般若湯が特別でよろしいかと。」
「なるほどね、ありがとう!」
盃も揃いの青い切り子でとても夏向きだ。 シャカにさっそく注いでやると金箔が一つ二つと煌めいた。
「ほう!なぜ金が?」
「般若湯は特別だし、俺たちは黄金だから。 黄金専用の般若湯だ。」
「そういうものか。」
「そうだよ、ぐっと一息にいってくれ。」
俺もカミュに注いでもらって般若湯を飲む。
「……これが般若湯かね。」
「俺も初めてだが、効き目がありそうだな。 これを飲むといっそう修業に身が入り仏陀の教えが深まると、以前老師にお聞きしたことがある。」

   ミロ、そんなありもしないことを言って!

   平気だよ、シャカがそんなことを老師に確かめるはずもないし、
   万が一確かめたとしても、あの老師のことだから ほっほっほっと笑って肯定してくれるに決まってる

こうして俺はシャカと般若湯、すなわち酒を酌み交わし、それなりに楽しく語らった。
酒を飲んだシャカを初めて見たのだが、普段の人を寄せ付けない寡黙さはどこへやら、かなり饒舌になり結構辛辣な人物批評をするのには驚いた。
「君は知っているかね? シュラはああみえて……」
「ほう!そうなのか!」
「瞑想しているとたまに思わぬ思考が流れ込んでくることがある。 先日の夜などはサガが…」
「ふ〜ん………そいつは………ちょっと意外だな………」
「あの、シャカ………そのようなことは言わないほうがよいのではないだろうか。」
カミュの遠慮がちな忠告など、もちろんシャカは一顧だにしない。
「気にすることはない。 情報開示はもはや時代の要求だということを知らないのかね?」
「しかし…」
あまりにも赤裸々なプライバシーの侵害を気にしたカミュの発言をあっさりとしりぞけたシャカの情け容赦のない暴露はそれからも延々と続き、俺たちは般若湯の効き目に深く感銘を受けたのだった。

センセーショナルな話題に満ち溢れた食事が終わってゆらりと立ち上がったシャカは、いささかも乱れぬ足取りで離れに戻ると般若湯の効き目に頬を染めたまま30分ほど壁に向かって瞑想してから布団に潜り込んであっという間に寝てしまった。
「しかし驚いたな、酔うとああなるのか。」
「あんなによく喋るシャカは初めて見た。」
「案外、般若湯と相性がいいのかもしれん。」
そんなことを話しながらこっちも奥の間で横になる。 むろんいくら酔って寝てしまったといえども、あのシャカのことだからいつなんどき目覚めるかもしれないので色めいた気持ちなど起こりようもない。
「明日も飲ませてみるか?」
「それはよしたほうがよかろう。 今日の話だけでもかなり衝撃的だ。 これ以上聞かぬほうが無難だと思う。」
「それもそうか。」
しかしその計画は頓挫した。
シャカは翌日の朝食の席で早くも般若湯を要求したのだ。
「えっ!」
「いや、般若湯は日中に飲むものではない。 一日の修行を終えた僧が夕餉のときに服用するものと決まっている。」
「そうか、では夜まで待とう。」

   おいっ、どうする?
   シャカのやつ、気に入ったみたいじゃないか!
   今夜も暴露話を聞かされるのか?
   誰が俎上に上がるかわからんぞ?

はらはらしながら食事を終えて、日中は洞爺湖観光や地獄谷の見物に連れ出した。 いくらなんでも離れで座禅をされてはこちらとしてもなにをしていればいいのかわからない。
「まあ、聞きたまえ。」
硫黄の臭いが立ち込める地獄谷では六道輪廻について語り始めてとどまるところを知らず、聖域の石段の途中でつかまって聞かされるよりもはるかに臨場感があったので思わず念仏でも唱えたほうがいいんじゃないかという気にさせられた。 もしも日本語で語っていたなら、年配の団体客がみんな立ち止まって話に聴き入り、しまいにはシャカを伏し拝んだのではないかと俺は思う。 それはそれでおそろしく絵になっているが。

そうして夕食時にまたまた般若湯をたしなみ始めたシャカは、今度はシオンの知られざる行状から始まって聖域のあれこれについて容赦のない批評をした挙句、瀕死のアイオロスからアテナを託された城戸翁の子供の数がどうとか言い出して、俺とカミュを仰天させた。
「ほんとかっ?!」
「まさか、そんなことが…!」
「知らないのも無理はない。 これは聖域でも秘中の秘だからな。 まあ、この私にかかっては秘密などないに等しいのだよ。」
すごい秘密をさらっと言ってのけたシャカは気分よさそうに青いちろりを傾けると最後の般若湯を飲み干した。

その翌日の夕食に美穂がすまなそうにやってきた。
「申し訳ございません。 般若湯が品切れになりまして、今後の入荷がいつになるかはわからないそうです。」
「ああ、それは残念! シャカ、般若湯が品切れでもう入らないらしい。」
「そうか、では仕方がない。」
これ以上飲まれてはたまらないと美穂にそう言うように頼んでおいてよかった。
「あれだけ飲めただけでも幸運だったよ。 日本人でも一生の間に一回お目にかかれるかどうかの貴重な飲み物だからな。」
「一期一会ということか。」
「そういうこと。」
幸いシャカは納得し、その後はお澄ましと茶でこと足りた。

三日間滞在したシャカは永平寺での三泊四日の参禅に向かっていった。 朝三時半に起床して一日が始まるという厳しいもので、生半可な気持ちで参加する者は挫折することも多いのは有名だ。
「むろん私にその心配はない。 一般の衆生とともに禅の本質を極めるとしよう。」
「三泊四日じゃ足りないだろう。」
「といって聖域をそうそう留守にはできぬ。 私は有閑を楽しむ君たちとは違うのでね。」
「それは………」
俺をぐっと詰まらせてからシャカは宿を出て行った。 ろくな荷物も持たないでふらりと 出てゆくところなどはまるで雲水のようだ。 きっと永平寺始まって以来の自己に厳格な参籠者となることだろう。

「ところで、思ったのだが、」
「なに?」
「シャカがあれほど裏の事情に通じていたということは、私たちのことも知られているということだろうか?」
「えっ!」
「いくら酔っているといっても当人を目の前にしてはいうまいが、裏を返せば別の機会になにかの弾みで酒を飲んだとき、その場にいる誰かに向かって私たちのことを歯に衣着せぬ言い方で話さないとはいえまい。」
「う〜〜〜ん…」
普段のシャカは、酒は修行の妨げになるといって一切飲まない。 今後もそれが続くかどうか絶対の保証はできないが、ギリシャで般若湯が手に入るはずもなく、シャカは日本だけでの特殊な体験と考える可能性が高かった。
「たぶん今後二度と酒を飲むことはないだろうし、もし万が一酔うことがあっても、俺たちのことについて知っているのは人の噂話とか子供のころのささやかなエピソードだけだと思うな。 お前との………ほら、夜の時には完璧に結界を張っているから外部に漏れることはない。」
「大丈夫だろうか。」
「大丈夫だよ。 シャカも他人の思考が流れ込んでくるって言ってたし。 自分から探りに回ってるわけじゃないから、俺たちのことについては噂話の域を出ないだろう。」
「そうか、そうだな。」
カミュが愁眉をひらいた。
願わくばほんとうにそうであって欲しいものだ。 いままで感情に任せてカミュを抱いて、ついうっかり結界を張り忘れていたことがないとは言えないのだから。そんな幾つかの事例を思い出しながら離れに戻る。 今夜はひさしぶりにのんびりとした夕食だ。
「そのあとで……いい?」
「……結界をよろしく頼む。」
「もちろん!」
夕食には美穂に般若湯を頼もう。 カミュのきれいな指で江戸切子のちろりから大吟醸を注いでもらおう。
きっととても美味しいだろう。
やっぱりシャカには般若湯より永平寺のほうが似合ってる。 俺にカミュが似合うのと同じことだ。この上は、シャカが永平寺で般若湯のことを問いたださないことを祈ろう、ちょっと不安だが。


「Do you know HAN−NYAーTOU?」
「……え? あぁ! Yes,I know HAN−NYATOU. It is japanese sake.」
「Sake?」
「Sake is ……ええと……アルコールでええんかなぁ? 化学実験みたいに思われへんか? もしかしてリキュールかいな? ほかに言い方があるやろか? ええと、Wait a moment,please.」
シャカの相手をしていた若い僧が衣の袖をひるがえし問い合わせに奥に走っていった。





           
 大物が来ましたね、バルゴのシャカです。
            いちばん相手のしにくい人だと思うのは私だけではないと思うのですが。
            当惑したミロ様の打った手は思わぬ副産物が有りました。
            どんな秘密かというと………あ〜んなことやこ〜んなことです、はい。

            文末の英会話は聖域に暮らすシャカと越前の永平寺の寺僧とのミスマッチな会話ですから
            文法上のご指摘はご容赦ください。
            また、曹洞宗の大本山永平寺は全国の曹洞宗の寺の子弟が修行に来ているので
            その出身地も全国にわたります。
            シャカと話していた僧も地元出身者とは限りません、ほどほどの関西弁ということでご了解ください。


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