さ さ や き

ねぇ カミュ 俺のこと好き? 愛してる?

   ミロ………またそんなことを

答えて カミュ    俺は何度でも聞きたい

   私は………ああ、ミロ……ほんとうに私は……

俺はお前がとても好きで、 逢ったとたんに、次に逢うのが待ち遠しくなる
別れたとたんに、振り向いて抱きしめてキスしたくなる
いつも同じ風を感じて  同じものを見つめて  一緒に生きてゆきたい
カミュ………ああ 俺の大事なカミュ  お前もそう思ってくれてる?

   私も…同じだ……

そうじゃなくて カミュ     「 同じ 」 って言わないで カミュ
自分の言葉で俺に教えて………俺だけに聞こえる声でいいから………
………愛は ささやいて 語るものだから………

   ミロ……私は………     ………………

うん、聞こえた  確かに聞こえたぜ   
褒美にもう一度 可愛がってやろうか?

   ………ばかもの

え? なんて言ったの? よく聞こえなかったな

   ……あっ、ミロ………っ!

愛してるぜ、カミュ  ほんとに愛してる  大事な大事な俺のカミュ…………

   ………………





                 ある夜の会話。
                 なにげない言葉のやり取りのなかにやさしい気持ちが含まれます。