その14   「 日本GP 」

F1マシンのコクピットはとても狭い。それに、周りはエンジンやタイヤ、ラジエターなど、温度が100度を越える熱源だらけだ。そのため、走行中のコクピットは60度以上にもなる。
そんな状況の中で、F1ドライバーは分厚い3層構造の耐火スーツを着て、ヘルメットも被り、90分間も遠心力と格闘しなければならない。サウナの中で運動するようなもので、トレーニングを積んでいない一般人ならたちまち熱中症になってしまうほど。1レースで体重が2kgも減るというのも納得な、過酷な住環境なのだ





全員がため息をついた。


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