手をかざす君の指先に星くずは集まり  銀河は君を真中にゆっくり渦を巻く

「 小さい宇宙 」 より                詞 : 原マスミ

私の思いを込めて  この玉を創ろう
暑い日も寒い夜も つらい思いをせぬように
いつも心安らかに過ごせるように

この玉に触れるたび  思い出してくれるだろうか
私のことを………ともに過ごした日々のことを

夏の日には この腕で抱きしめて雪の涼しさを与えよう
冬の夜には この胸に抱き取って陽だまりのぬくもりを伝えよう
いつまでも  私がここにある限り 貴方がそこにいる限り

この玉に触れるたび  思い出してくれるように
私のことを………ともに過ごしたあの夜のことを





       これはとても大事な歌です。
       招涼伝を書き始めてからずっと聞き続け、このシーンを夢想してきました。
                            
       まるで、昭王様がカミュ様のことを称えているかのような歌に思えます。


        
夜の中に君がいる 夜風に寄りかかるように
        まるでアジアの神話の 夜の女神のようだよ
        両方の瞳の中に ひとつずつ蒼い星
        君は銀河の中で 一番小さな星座

        この世のすべてが君の中にある すべてを君は持ってる
        もっともっと君に近づきたい 君の小さな宇宙に
       
        手をかざす君の指先に 星くずは集まり
        銀河は君を真中に ゆっくり渦を巻く
        天の川の流れのふもとで 光の沐浴
        君は淡い虹色の ローブを身にまとう
       
        この世のすべてが君の中にある すべてを君は持ってる
        もっともっと君に近づきたい 君の小さな宇宙に
       
        もうどこへも僕は行かない
        君の宇宙で暮らそう

        もうどこへも僕は行かない
        君の宇宙で暮らそう