かたくなに閉じたこの手をそっと開いて 
  思いが解き放たれてゆく それだけを祈ってる

  まだこの心に光があるのなら 
  許しあえる日がきっと来る その時を信じてる
  

 作詞作曲 : 山崎まさよし     「やわらかい月 」 より

懐かしい友   私のミロ
二度と再び会えぬと思いながら目を閉じたはずなのに
今の私は闇染の冥衣をまとい お前の前に立っている

お前には決して見られたくなかったのに
黄金の姿で覚えていて欲しかったのに
それはもう 叶わぬ夢
見開いた青い瞳が私を凝視する
冷たいまなざしが私を射抜く

   ミロよ
   私の声が聞えるか  私の想いが見えているか
   肩を並べて闘う日を待ち望んでいたあの日
   互いをこよなくいとおしいと思ったあの日
   数え切れない想いを込めて 私は禁じられた力を解き放つ

   いつか いつの日にか 光の中で目覚めたら
   すべてのことを話すから ひざまずいて許しを請うから
   せめて覚えておいて欲しいのだ
   お前のそばにいたことを  お前を愛していたことを

もう会えない  声も聞けない  二度と愛してもらえない
あらん限りの怒りを込めて  私はミロに拳を放っていった




                         



                    
処女宮でシャカを倒したカミュ様たちは、
                    心ならずもかつての朋友たちと対峙します。
                    禁断の技、
                    アテナエクスクラメーションを解き放つ彼らの痛切な想いが
                    私達の胸に響きます。