人生相談  「 髪を洗うこと 」
                                              あさぎ & インファ   共作


きっかけはミロの発言だ。
「俺なんかドライヤーは使わない。カミュの小宇宙で乾かしてもらってる。」
これがムウにはショックだった。


【 相談者  アリエスのムウ 】
「私は一度も恋人に髪を乾かしてもらったことがありません。友人が乾かしてもらっているのを見ると羨ましくなります。恋人に頼んでも、他力本願はやめたまえ、と言うばかりです。どうすれば髪を乾かしてもらえるでしょうか?」

・回答者   リンゴクッションさん (HN)

恋人に髪を乾かして貰えない、そのツラさ!
とても他人事には思えない悩みに、真摯に応えたいと思う。
思えば、照れからくるクールな反応でイヤだと言う恋人に俺はどれだけあの手この手でかき口説き、やっと今の様になったことか………
まぁ、俺の事は置いといて。
相手によりケースバイケースなのだが、あなたの恋人の様に、ある意味プライドが高く負けん気の強いタイプは簡単だ!その気位の高さを逆手にとってやれ。
『 ○○にでも出来ることを最も神に近い男の貴方が出来ない筈は無いですよね 』 などと言ってみることを強くお勧めする。
そして恋人がその言葉に乗り、髪を乾かしてくれた時は、例え下手だったとしても褒め称え、良い気分にさせると同時にいかにそうする事によって自分が幸せかをシッカリと伝えるのを忘れないように!
では健闘を祈る。

「ミロ、何をしている?」
「あっ!カミュすまない。折角お前が淹れてくれた紅茶が冷めるところだった。」
「あっ!なにもそんなに急がぬとも…」
「お前が淹れてくれた世界一美味い紅茶が早く飲みたいんだ。」
「………」


【 相談者  アペンデックスの貴鬼 】
「いつもはおいらがムウ様の髪を乾かしてあげるんですが、今夜は珍しくシャカ様がその役になりました。それはいいんですけど、そのあとでムウ様とシャカ様が寝室に入ったきり出てきません。時々苦しそうな声も聞こえてきます。心配だから様子を見に行ったほうがいいでしょうか?それとも、となりの宮のアルデバラン様を呼んできたほうがいいでしょうか?」


・回答者   「アヒルじゃない白鳥だ!」さん   「タコじゃないクラーケンだ!」さん、の二人 (いずれもHN)

「君の相談を読んで俺は昔の自分を思わず思い出してしまった。」
「君におとうと弟子がいるならば耳栓を買ってきてやることをオススメする。耳栓をさせる理由を訊かれたら吹雪が凄いからとか、白熊の鳴き声が煩いからなど自然な理由を言えばよい。」
「アイザック!もしや、あの時耳栓を渡してくれたのは…!アザラシの鳴き声がうるさかったからって言うのはうそだったのか!?」
しまった! と焦るアイザック。
「と、ともかくアッペンデックスよ!耳栓をして、素知らぬ風に寝るがよい!アルデバランを呼んで部屋に行くのは絶対に止めておけ!死にたくなかったらな。」
「あっ!アイザック待てっ!?」