「玄田哲章 ( げんだてっしょう ) の誕生日 」


「今日5月20日は玄田哲章の誕生日だ。」
「おっ、よく知ってるぜ! なにしろアルデバランの声だからな♪」
「うむ、そのほかにも有名どころでは、映画ではアーノルド・シュワルツネッガー、アニメでは幽遊白書の戸愚呂・兄、シティハンターの海坊主など多数だ。」
「おいおい、そいつは強力だな! 4人揃ったら、サガにも勝てるんじゃないのか?」
「さあ? それはどうだろうか? サガのギャラクシアンエクスプロージョンは…」
「本気で考えるなよ、言葉の綾なんだから♪」
「それはわかっているが、私はこういう性格だ。」
「まあいいけどね。 しかし、力強い声だな。」
「まったくだ。 ……もし、私の声が玄田哲章だったら?」
「えっ?! ……だめだ、結び付かんっ!」
「やはりだめか?」
「ありえない! いいか、考えてもみろっ!単にお前の声が玄田哲章になるというよりも、それはお前の声がアルデバランになるということを意味しているのだぞ!」
「あ…」
「あ、じゃないだろう?!あんな野太い声で 『 受けろ、氷河! 凍気の真髄を!!』 と言ってるだけでも許せんのに、お前が……こんなにいとしいお前が…」
「あ……ミロ…」
「俺の腕の中で……愛の褥の中で………こんなふうに…」
「……ミ……ロ………ああ…」
「愛の言葉を奏でるときに、他人の声に置き換わってはいけないんだよ……カミュ…」
「ミロ………ミロ…」
「人は見た目だけじゃない、声も大切だ。 それを勝手な都合で置き換えてはならない。 幸い俺たちはこの世界で本来の声を取り戻した。 それも正・副合わせて八十回も手間暇かけての結果だということは、お前もよく知っているだろう。」
「ん……」
「あれだけの努力をしたのだ。 俺は二度とこの声を手放す気はないぜ、誰がなんと言おうともだ 。 お前もそうだろう?」
「もちろんだ。 この声も……この腕も……この唇も、二度と私は手放さない、ミロ……」
「あ……」
「もっと私の名を呼んで……いとしいその声で……私のミロ…」
「カミュ……カミュ…」
「……こんなに……こんなに愛してる」