シャルル・メシエの誕生日
「今日6月26日はシャルル・メシエ (1730〜1817) の誕生日だ。」
「知らないな。」
「フランスの天文学者で、星雲・星団・銀河に番号を振り、天体カタログを作った人物だ。このカタログはメシエカタログと呼ばれていて、現在も使われている。」
「ふうん! 今も通用してるなんてすごいな! 今から250年前の天文学ってどんなだったんだろう?」
「メシエの使用していた望遠鏡は口径が5〜7センチの小さなものだ。 パリのフランス海軍天文台で働いていたメシエは彗星の発見に没頭したが、彗星と紛らわしい天体があまりに多いのに閉口し、星雲や星団などのリストを作って三回にわけてリストを発表したのだ。 このリストに掲載された天体をメシエ天体と呼び、たとえばM31はアンドロメダ銀河のことを指す。」
「M31って………あれ、待てよ?たしかウルトラマンの生まれた星って………」
「あれはM78だ。 ウルトラの星として有名で、オリオン座の散光星雲だ。しかし、ウルトラマンの当初の設定ではM87星雲だったのが、脚本印刷時にM78と誤植され、そのまま放映されたため、それが今に至っている。ちなみに、実在するM87は乙女座にある楕円銀河だ。」
「へぇ〜〜!」
「トリビアのようだな。」
「だって、お前がそんなことにまで詳しいから驚いたんだよ!」
「我々聖闘士にとって、宇宙は身近な存在だ。べつにウルトラマンには限らない。 メシエ天体のM2は水瓶座の球状星団、M4は蠍座の球状星団、M45はプレアデス星団だ。」
「へぇ〜!」
「またトリビアか?」
「2と4なんて近くて嬉しいね♪それにしてもM78とかのMが、メシエって人名の頭文字とは知らなかったな。」
「メシエは当時のヨーロッパでは非常に有名でその業績は高く評価され、ルイ15世は 『 彗星の狩人 』 と呼び、ナポレオンは勲章を与えている。」
「ふうん………彗星の狩人ね……♪」
「あっ、ミロ、なにを!」
「ふふふ、メシエが彗星の狩人なら、俺は愛の狩人♪ わかってるだろう?カミュ…♪」
「あ………ミ…ロ……」
「今夜も水瓶座に新しい彗星を発見してやるよ♪」
「………そんな…そんなことを…」
「いいから、いいから♪」