「 水戸光圀の誕生日 」


「今日6月10日は水戸光圀の誕生日だ、むろん西暦に直しての話だが。」
ここにおわすをどなたと心得る! 畏れ多くも先の天下の副将軍、水戸光圀公にあらせられるぞ!ええいっ、一同の者頭が高い!控えおろう〜っ!!」
「…ああ、びっくりした!いきなり、なんだ?!」
「いきなりなんだ、って、お前もノリが悪いぜ!俺がこう言ったら、周章狼狽の挙句、平身低頭して 『 ははぁ〜〜っ 』 って言うのが日本の常識だろうが!」
「………私が、か…?」
「…無理かな?」
「無理だ、有り得ない。」
「だよな…あ〜あ、こんなとき、デスあたりなら、すぐに乗ってくれるんだがな。」
「しかたあるまい、私はそういう性格ではない。」
「ん〜、それはわかってるんだけどさ。ところで、お前、歴代の黄門役の役者で誰が一番好き?」
「え? そんなに何人もいるのか?」
「古いところでは月形龍之介から始まって、東野英治郎、西村晃、佐野浅夫、石坂浩二、里見浩太郎あたりの路線は日本人なら誰でも知ってるぜ。俺はやっぱり佐野浅夫だな!あの好々爺ぶりがなんとも言えん!」
「詳しいな!さすが毎日16時からテレビの前に陣取るだけのことはある!」
「ふふふ、あれは見逃せん!もう美穂も覚えていて、その時間に合わせて茶菓子を持ってきてくれるからな♪」
「お前………まさか、あの入浴シーンを楽しみにしているのではあるまいな…?」
「…え? そ、それってあの………おい、俺を誰だと思ってる? 聖域に冠たる黄金聖闘士スコーピオンのミロが楽しみにしてるのは、アクエリアスのカミュ、お前の入浴シーンだけだ!誤解してもらっては困る!」
「そ、そんな大きな声で…」
「俺ね、二十歳だよ、二十歳! かげろうお銀のファンは、もうちょっと上の年齢層だと思うぜ、俺は水戸黄門全般が好きなんだよ!印籠を出すシーンも旅籠のシーンもうっかり八兵衛も立ち回りもみんな好きだ。」
「あ、すまん、私が悪かった。」
「いや、謝られるほどのことはない。 そんなことより、俺たち黄金で水戸黄門をやってみたら面白いだろうな♪」
「え?」
「ご隠居はもちろん老師だろ♪ 真面目な格さんがアイオリア、ちょっとくだけた助さんが俺。で、風車の弥七がシュラ、うっかり八兵衛が………う〜ん、この人選は難しいな、いっそのこと子役で貴鬼を使うのがいいかもしれん。デスは 「おぬしもワルよのぅ!」 の越後屋だ! シャカやムウにふさわしい役どころはレギュラーにはないので、毎回ゲストとして悪徳坊主や一癖ある町医者なんかで出てもらう。 シャカなんか、きっと迫真の演技をしてくれるぜ♪ サガは偉そうだから江戸の将軍家だな、あと、アフロはゲスト女優でお家騒動に巻き込まれるお姫様とか町娘とかを受け持って、アルデバランは、うん、飛び猿がいいかもな。 悪代官はちょっと張り込んでシオンだ。 一筋縄ではいかんだろうから、俺たちも相当小宇宙を燃やさないと、印籠だけでは勝てないぜ!ああ、うずうずするっ!」
「あの…私は?」
「え? お前は、かげろうお銀に決まってるだろうが♪で、助さんの俺と蔭で燃えるような恋をするっ!俺たちのベッドシーンは入れないから安心してくれていい。だいいち、江戸時代にはベッドがないし…ちょっと残念だな…。 お前が悪代官をたぶらかすシーンでは俺が嫉妬して大変だが、任務とあらばやむをえんっ!ああ、許せんな、まったく!お前がシオンの前でその白磁の肌を………あれ? カミュ、カミュ〜〜っ!」




ふふふ、水戸黄門ですよ、水戸黄門!
うちのミロ様は水戸黄門がお好きですからね、
張り切っちゃってもう大変♪
しかし、黄金の水戸黄門って、
印籠出す前に必ずやる大立ち回りでは、
老師が一番張り切って強さを発揮しそうなんですが(笑)。
ほかの人の出番、ないかも?
老師VS悪代官シオンの一騎打ち!
あの老師のことですから、
毎回、遠山の金さんみたいに皮を脱いで18歳の童虎になってシオンと対決ですっ(笑)。
見せ場だわぁ〜♪
で、もう一つの見せ場は、ミロ様とカミュ様の…♪(自主規制)。