「 佐々木 功 (ささきいさお) の誕生日 」


「まあ、これを聴いてくれ!」

♪チャッチャーーーチャララチャッチャチャーー
 チャララチャチャチャチャチャッチャララチャーー
 チャーチャーチャッチャチャッチャーチャー
 チャッチャチャッチャッチャッ 
 チャララッチャララッチャララッチャララッ………♪

「ずいぶんと勇壮な曲だな。 精神が高揚し、極めて前進的な曲想だ。」
「そうだろう、そうだろう! これは日本が世界に誇るアニメ  『 宇宙戦艦ヤマト  』 の壮大なるテーマだ!以前、フルオーケストラで演奏しているのを聴いたことがあるが実にすばらしかった! あれを聴かされたら、誰でもすぐさまイスカンダルへの還らぬ旅に志願するに違いない!」
「すると戦意発揚のために作られた曲か?」
「え? それは考えすぎじゃないのか? もっと単純に 『 かっこよさ 』 を追求した結果だと思えばいいんじゃないのか。」
「………で、それが今日となんの関係が?」
「ふふふ、よくぞ訊いてくれた! 今日5月16日はこの歌を歌った佐々木功の誕生日なのだ!歌手、声優、俳優をこなし、深みと重みを兼ね備えた素晴らしい声の持ち主だ。 洋画の吹き替えではシルベスター・スタローンの声の専属声優だと知れば、さらにその存在感がわかるだろう!」
「ほぅ、確かに声量がありよく通る声だ。 しかし、お前の声のほうが良いと思うが。」
「…え? え、え〜とだな……そ、そうかな? 突然言われると照れるな……そう言うお前の声だって、深みがあって暖かくて理知的で繊細で豊かな感情を内包し魂が震えるようないい声だぜ♪」
「ずいぶんと並べてくれたな。」
「だって、事実だから♪………カミュ……♪」
「あっ、なにを…!」
「ここまで言わせたら、ほかのときの声も聞きたいね♪……カミュ ………いいだろう……?」
「あ………でも…」

♪チャチャチャチャーーチャチャチャチャーーチャチャチャチャッ♪
……………………
「ほら、ちょうど曲も終わった! 精神が高揚したところで、とっておきの声を聞かせてくれる??むろん、リスナーは俺だけ♪」
「ミ……ロ……」
「ふふふふふ♪」