プレステ

「なにをしているのだ?」
「いいところにきたな! これがあのプレステだぜ♪ それも話題のドラクエ8だ!」
「お前がなにを言っているのか、さっぱりわからん。」
「なに?!カミュ、お前、ドラクエを知らんのか??」
「聞いたこともない。 それはいったいなんだ?」
「ではひとつ、この俺が講義してやろう♪ プレステとはプレイステーションの略で、日本の誇るゲーム機、そしてドラクエとは
 ドラゴンクエストの略で、最高のRPGゲームソフトの名称だ。」
「もうすこし、わかるように説明してもらいたい。」
「しかたないな、すこし俺のやることを見ていろよ!」

「どうだ! 面白いとは思わんか♪」
「つまり、その端末を操作することにより情報を処理し、それが視覚的に確認できるということか。」
「あ……ああ、そうともいえるな、うん。」
「それのどこが面白いのだ?」
「どこがって………だんだんレベルが上がってアイテムも強力になって、パーティーで協力して敵を倒すんだぜ!いいとは思わんか?」
「そんなことは、聖闘士の我々には日常茶飯事だが、武器を使わず原則として一人で敵と闘う我々の方がレベルが上だろう。
 それに、さっきの場面では、敵に倒されていた仲間が教会で生き返っていたな。 きわめて非論理的だ! 実戦があのような
 気楽なものではないことは、お前もよく知っているはずではないのか?」
「あのなぁ、カミュ………そうだっ、これをやってみろよ! ピクロスってやつだ!!」

「ほぅ、これはなかなか面白い♪」
「そうだろう、そうだろう♪♪ これでお前もプレステの良さがわかったろう♪」
「うむ、じつに論理的だ! ほかにはないのか?」
「ほほぅ、お前もついに開眼したな! これはどうだ? テトリスっていうんだが。 瞬時の判断力を要求されるぜ。」
「ああ、これはよい! ほう、落下の速度が変化するのか!」

「あのなぁ、カミュ………そろそろ寝ないか?…もういいだろう? 俺はお前と………」
「いや、全面クリアせねば黄金聖闘士の名がすたるというものだ! もうすこし続けさせてもらおう♪」
「そんなぁ〜〜〜、カミュ〜〜!!」
「眠くなったら、先に寝ていてもよいぞ。」
「カミュ……俺は、俺は………」

冒険の書に記録しますか?

「い・や・だっっ!俺はこんな面白くない話を記録などしたくないっっっ!!!」


はまりましたね、カミュ様………。

一度は誰もが通る道です、ミロ様もお気の毒に。
カミュ様が一日も早く正道に戻るように、祈りを捧げましょう。