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24時間戦うための条件

24時間戦うための条件

「24時間戦えますか?」 以前、テレビCMのコピーでもありましたが、 なかなかできることではありません。 それを実践している人がいます。 小児科医の「天本正乃さん(52)」

10年前、日本で初めて、24時間365日 患者を受け入れる小児救急センターを開設。 多い月には180人もの子供が運び込まれ、 今年は1日も休まず働いています。そこまで働けるのは「信念」があったからです。

「鼻水だけでも、咳だけでも、来る患者さんは決してお断りしてはいけない。どんな患者さんでも24時間、しっかり治るまで診させて頂く」

そのように思えるようになるには「きっかけ」がありました。 天本さんは小児科医の旦那さんと結婚しているのですが、 子宝に恵まれなかったのです。

「小児科医は子供を育ててこそ1人前」 と言われることもあり、旦那さんに対して とても申し訳ない気持ちでいっぱいでした。 そんな時、義理の母が声をかけてくれました。

「あなたはたくさんの子供達を救いなさいと神様が言っているのよ」
それ以来、毎日、天本さんは子ども達と向き合っています。 誰にでも「できないこと」はありますが、それ以上に「できること」がたくさんあります。

特に困難な時、できないことに目を向けがちですが、 そのような時こそ「できること」を考えることが大切です。視野を広げるだけで可能性が増えます。 最後に「内定の常識」で紹介したさかなクンの言葉を紹介します。

「いじめている君へ」

中1のとき、吹奏楽部で一緒だった友人に、だれも口をきかなくなったときがありました。 いばっていた先輩(せんぱい)が3年になったとたん、 無視されたこともありました。 突然のことで、わけはわかりませんでした。でも、さかなの世界と似ていました。

たとえばメジナは海の中で仲良く群れて泳いでいます。 せまい水槽(すいそう)に一緒に入れたら、 1匹を仲間はずれにして攻撃(こうげき)し始めたのです。けがしてかわいそうで、そのさかなを別の水槽に入れました。

すると残ったメジナは別の1匹をいじめ始めました。 助け出しても、また次のいじめられっ子が出てきます。いじめっ子を水槽から出しても新たないじめっ子があらわれます。 広い海の中ならこんなことはないのに、 小さな世界に閉じこめると、なぜかいじめが始まるのです。

同じ場所にすみ、同じエサを食べる、同じ種類同士です。 中学時代のいじめも、小さな部活動でおきました。 ぼくは、いじめる子たちに「なんで?」ときけませんでした。でも仲間はずれにされた子と、 よくさかなつりに行きました。 学校から離れて、海岸で一緒に糸をたれているだけで、 その子はほっとした表情になっていました。

話をきいてあげたり、励ましたりできなかったけれど、 だれかが隣にいるだけで安心できたのかもしれません。 ぼくは変わりものですが、大自然のなか、さかなに夢中になっていたらいやなことも忘れます。

大切な友だちができる時期、 小さなカゴの中でだれかをいじめたり、 悩んでいたりしても楽しい思い出は残りません。外には楽しいことがたくさんあるのにもったいないですよ。 広い空の下、広い海へ出てみましょう。 (byさかなクン)

小さな世界に閉じこもっていないで、 大きな世界で挑戦しましょう。 あなたは視野を広げていますか?
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