Old King Horn

King French Horn Schmidt Wrap (Old Built on about1930's)

キング:シュミット・モデル

この楽器はわたしがアメリカ滞在時、懇意にしていたアマチュアホルン奏者が心臓病と高血圧でホルンからリタイアしなくてはならなくなって、譲ってもらったものです。彼は当時74歳(!)で、この楽器をずっと使っていて(60年近く・・)、大変上手な低音吹きでした。体はフィル・マイヤースみたいにでっかいのですが繊細に正確に吹く音楽への姿勢は見習いたいものですし、わたしも高齢まで吹き続けたいと思います。

もちろん健康も(笑)

チューニング管(↑)

シュミット・スタイルの楽器なのですが、ヤマハのコピーと違って、B管の独立したチューニング管がつけられています。

少しベル経が今の楽器より小さいですが、中細ベルではないかと思うカーブです。

(←)ピストンとマウスパイプ

もちろんシュミット・スタイルといえば、この独特な形状のマウスパイプと、F-B切替がピストンになっているということです。

この楽器ではB管チューニング管がつけられているため、マウスパイプが短い設定となっています。

ピストン部分ではまるでかにの甲羅の中身みたいに見えるほど急角度でパイプが設定されていますが、息の抜け具合はまったく問題を感じません。

やはりシュミット・スタイルのピストンの重さが軽いゆえんでしょうか、ひじょうに遠鳴りのする楽器です。

これだけ長い間現役だった楽器はめずらしいでしょうね。。それもワンオーナー・・

かなりベコベコで丁寧にリペアしてありますが、ローター・ピストンはリビルドが必要でしょうし、抜き差し管もゆるい。またニッケル(洋白)の使用が少ないため全体の強度が弱いかもしれません。金属の質が今の真鍮とかなり違って柔らかい感じです。ただの経年変化かもしれませんが。

ハイトーンでは息が無駄遣いされる感じがありますが、大事な骨董品として時々吹いています。あまり楽器を飾って並べているとネコたちが何するかわからないし(恐)、家人の目も恐い・・・

2004.9/6

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