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■ 高槻市「平成15年度施政方針大綱」について

2003年6月20日市議会が開会され、奥本市長が市政方針大綱について説明しました。

 発表された『平成15年度施政方針大綱』は、
 

 1 はじめに
  2 平成15年度の重点施策について
  3 平成15年度の行財政運営について
  4 むすび

 という構成となっています。

 そして、参考資料として、 「平成15年度の主要施策」 が付けられています。 

※ 施政方針には、奥本市長が選挙で「公約した」という、安満の京大農場一帯を公園として3万人収容のサッカー場をつくり、「ガンバ大阪」を誘致することを大きく掲げています。

 今の高槻市にとって必要なのか、財政的にやっていけるのか、一番大切なことは市民の合意が得られているのか、問題の多い課題です。


 ここでは、市政方針大綱を資料として掲載します。
  なお入力は市労組で行っていますので、行替えなど読みやすくするため、原文の段落とは異なっているところがあります。また、ふりがなも省いてあります。

目次

1 はじめに

2 平成15年度の重点施策について
 1.「学びの場づくり」への取組み
 2.高齢者が「安心して暮らせる環境づくり」への取組み
 3.「都市基盤の整備と交通環境の向上」への取組み
 4.産業振興による「元気な高槻づくり」への取組み
 5.地球環境にやさしい「エコシティたかつき」への取組み
 6.「歴史・文化・自然に親しめる環境づくり」への取組み

3 平成15年度の行財政運営について
4 むすび

 

■ 高槻市「平成15年度施政方針大綱」

平成15年第3回市議会定例会の開会に当たり、市政運営の基本方針などについて、ご説明いたします。

1 はじめに

 私は、去る4月27日の市長選挙におきまして、各界各層の方々からの温かいご支援ご支持を賜り、第18代高槻市長として、再び高槻市政の重責を担うことになりました。私は、今回の選挙結果を真摯に受け止め、市民の負託にこたえるべく市民福祉の向上に一層努めてまいりますので、議員各位並びに36万高槻市民の皆様のご理解とご協力を賜りたいと存じます。

 本年は、市制施行60周年という記念すべき年であります。私自身改めて初心に立ち返り、先輩諸氏が築き上げられた多くの成果と実績を継承しつつ、21世紀にふさわしい、わがまち高槻の更なる飛躍と発展に努めてまいります。

また、国挙げての地方分権という大きな地方自治の転換期にある中、去る4月1日には、私が前任期中に進めてまいりました中核市へ移行し、新たな自治体として、一歩を踏み出したところであります。

私は、この中核市の権能を活かし、「市民が主役のまちづくり」を基調に、「決断と実行」をキーワードとして、住民満足度の高い行政施策を推進していく決意であります。

 さて、我が国の経済は、デフレ経済からの脱却と、経済の自立的な再生を目指して、官民挙げて懸命の対応が行われているものの、いまだ低迷の域を脱するには至っておりません。

 また、本市財政につきましても、最大の収入源である市税収入の落込みが続くという、厳しい財政環境の中にあります。しかし、私の前任期中を含め、いち早く行財政改革に取り組んできたことから、各種財政指標において府下でも、現況下にあっては一定健全な財政を堅持してまいりました。

 このような状況の下で、今、地方自治体に求められているのは、前例にとらわれず時代の変化を鋭敏に読み取り、柔軟な思考と構想力で未来を設計する「行政能力」であります。この能力を高め、これまでに積み上げてきた資源を基に、「決断と実行」でもって、市民と共に個性的で夢が持てるまちづくりを推進していくことが、私に課せられた使命と強く感じております。

 そこで、私は、二期目の市政を担うに当たり、

1.子どもたちが、心身ともに健やかにいきいきと育ち学ぶ「学びの場づくり」

2.高齢者が住み慣れた地域の中で、自立した生活をおくることができる「安心して暮らせる環境づくり」

3.安全で快適な市民生活と効率的な経済活動が営める「都市基盤の整備と交通環境の向上」

4.産業振興により地域経済を活性化し、にぎわいと活力のある「元気な高槻づくり」

5.豊かな自然に恵まれた“ふるさと高槻”を、次の世代に引き継ぐ地球環境にやさしい「エコシティたかつき」

6.豊かな歴史遺産を大切に活かし、市民が「歴史・文化・自然に親しめる環境づくり」を重点に進めてまいります。

また、市民のオアシスとして、人が集い、語らう場となる、全面芝生の都市型公園の構想を公約に掲げてまいりました。この公園にサッカースタジアムを備え、「ガンバ大阪」の本拠地を高槻に誘致することにより、市内外の多くの人々が集まり、夢を共有しながら、一体となって「感動できる場」となります。これは、総合計画が目指している「交流のまちづくり」の流れに沿った構想であります。


 今後、市議会の皆様方と協議し、ご支援をいただきながら、市民と共に実現に向け精一杯の努力をしてまいりたいと考えております。


2 平成15年度の重点施策について

 それでは、本年度の重点的な施策について、ご説明申し上げます。

T 「学びの場づくり」への取組み

 市制施行60周年記念式典のプログラムの一つとして上映いたしました映画「千と千尋の神隠し」は国際的にも高く評価され、数多くの賞を受賞されました。この映画のテーマである子どもが持っている「生きる力」は、わが国の将来にこの上なく大切なものです。私たちは大人の責任として、子どもたちの「生きる力」を育んでいかなければなりません。そのために、日本のそして高槻の未来を担う子どもたちがいきいきと育ち、確かな学力と豊かな心を育む「学びの場づくり」に取り組んでまいります。

 まず、「次代を担う子どもの育成」への取組みであります。

 子どもは未来を担うかけがえのない存在です。しかしながら、急速に進む少子化、女性の社会進出の増大等により、子どもや家庭を取り巻く環境は大きく変化し、子育ての心理的・肉体的・経済的負担の重さが指摘されています。これらの課題に向けて、家庭・地域・企業・行政が一体となった社会全体で支える子育て支援を目指してまいります。

 一点目は、ファミリーサポートセンターの設置であります。

 子育ての「援助をしてほしい人」と「援助をしたい人」が会員となり、働きながら子育てしている家庭を始めとする子育て家庭への地域ぐるみでの支援を推進してまいります。

 二点目は、乳幼児の通院費医療助成を4歳未満児まで拡大して、保護者の経済的負担の軽減と子どもたちの健やかな育成に取り組んでまいります。

 三点目は、「子育て総合支援センター」の設置についてであります。

 子育て支援センターや幼稚園のふれあいルームを活用して、相談事業や、情報提供などを展開してまいりましたが、これらの機能を統括し、子育て支援の拠点となる施設の検討を進めてまいります。

 次に「子どもたちの将来に責任を持てる教育環境」への取組みであります。

 今日の教育において、子どもたちが自ら学び考え、主体的に判断し行動し、そして優しさや思いやりのある、心身ともに調和のとれた人間形成の基礎を培うことが大変重要であると考えます。また、学校・家庭・地域が協働して、子どもの教育や子育てにかかわる必要性を再認識して種々の対応を図ることが強く求められており、次代を担う子どもたちの育成に様々な取組みを進めている教育委員会を支援してまいります。

 まず、一点目は、中学校における英語指導助手の派遣と小学校英語学習の推進についてであります。

 本年度、全中学校に英語指導助手の派遣を拡充し、国際社会に対応する実践的なコミュニケーション能力を育成してまいります。また、小学校6年生を対象に、音声・発音を中心に英語に触れる機会を提供することにより、児童の外国文化に対する興味や関心が広がるように努めてまいります。

 二点目は、「少人数授業」による指導方法等の改善についてであります。

 小学校1年生において、きめこまやかな学習や丁寧な生活指導などをするため、35名を超える学級を有する小学校に本市の独自施策として、指導者の派遣を平成16年度実施に向け検討してまいります。

 三点目は、中核市移行に伴う教職員研修の充実についてであります。

 中核市移行によって、教職員研修を主体的に実施することとなったのを機会に、教職員の一層の資質向上を図るとともに、市民から信頼される地域に開かれた魅力ある学校づくりを進めてまいります。

 四点目は、学校における児童生徒の生活環境改善についてであります。

 まず、明るく清潔で使いやすいトイレを小・中学校全校に整備してまいります。また、快適な環境で学習ができるように冷房設備を平成16年度整備に向けて検討してまいります。

 五点目は、阿武山地区における図書館と公民館の建設についてであります。

 平成16年度のオープンを目指して、生涯学習と地域活動の場となる複合施設として、阿武山地区に図書館と公民館の建設に着手してまいります。

 これらの取組みを通じて、豊かな人間性を育むまちづくりに努めてまいります。

U 高齢者が「安心して暮らせる環境づくり」への取組み

 十数年後に到来する本格的な高齢社会に向かって、高齢期にあっても、年齢にとらわれず活動的な人々が増えるとともに、一人暮らしや介護を必要とする人も増えてまいります。人それぞれの多様なライフスタイルを可能とする、誰もが尊厳を持って、住み慣れた地域で自立し、支え合い、心豊かに「安心して暮らせる環境づくり」に取り組みます。

 まず、一点目は、「高齢者暮らしの相談センター」の設置であります。

 高齢者が日々の暮らしの中で困っていることや悩み、心配ごと等の生活全般についての相談におこたえし、暮らしの安心、心の安心を目指してまいります。  

 二点目は、シニア社会活動マッチング事業創設に向けて検討を進めてまいります。

 この事業により、ボランティア・NPO活動や就労を支援し、高齢者が長年培ってこられた経験や知識、技能を活かし、他の世代と共に社会の重要な一員として、社会における役割を見いだし、生きがいを持って活動できることを目指してまいります。

 三点目は、「健老大学」の創設に向けて検討を進めてまいります。

 高齢者が社会の変化に応じて絶えず新しい知識を習得する機会を得、学習を通じて心の豊かさや生きがいを充足させて、より豊かな人間関係をつくれる学びの場としてまいります。

 これらの取組みにより、市民の一人ひとりが生涯にわたって社会を構成する一員として尊重され、長生きして良かったと実感できる、心ふれあうやさしさと風格のあるまちづくりを進めてまいります。

V 「都市基盤の整備と交通環境の向上」への取組み

 都市は、人々が様々な活動を行う場であり、また、企業が各種の経済活動を営む場でもあります。このような都市活動を活性化するためには、都市基盤の整備を進めていく必要があります。

 そのため、交通環境の改善や市街地の再生による都市機能の再構築を図るとともに、公園等の都市施設の計画的な整備に取り組んでまいります。

 まず、一点目は、交通環境の改善についてであります。

 第二名神自動車道の整備促進に向けた取組みにつきましては、引き続き関係自治体と共に国等への要望活動を行ってまいります。

 市街地におけるスムーズな交通環境への取組みにつきましては、総合計画における内環状幹線道路となる都市計画道路芥川上の口線の早期着手に向け、大阪府等と協議を進めてまいります。また、都市計画道路十三高槻線の国道171号までの早期延伸につきましても大阪府に強く要請してまいります。さらに国道の三車線化やJR高槻駅付近の高架化につきましては、研究を進めてまいります。

 二点目は、市街地の整備についてであります。

 JR高槻駅北地区市街地再開発事業につきましては、平成16年度の完成に向け引き続き市街地再開発組合への支援を行うとともに、道路等関連公共施設の整備を進めてまいります。

 また、民間プロジェクトを活用し、都市機能の高度化と都市の居住環境の向上を図るため、都市再生特別措置法に基づく都市再生緊急整備地域の指定に向けた検討を進め、国等に対して強く働きかけてまいります。

 三点目は、防災公園街区整備事業についてであります。

 古曽部地区において、市民の憩いの場であり、災害等の非常時には避難地にもなり、また、懸案の北部地域の体育館をも併設できる公園の整備に向け、着手してまいります。

 四点目は、城跡公園についてであります。

 城跡公園につきましては、市街地の中心に位置する、歴史と緑の豊富な本市の都市シンボルとして、高槻城跡地区周辺を含めた基本構想の策定に着手し、再整備に向けた将来像の検討を行ってまいります。

 これらの取組みにより、将来の「魅力あふれる風格あるわがまち高槻の創造」に努めてまいります。

W 産業振興による「元気な高槻づくり」への取組み

 長引く景気の低迷や産業構造の変化により、本市においても事業所の閉鎖や転出、従業員の削減が急激に進行し、所得の減少や失業率の上昇など市民生活への深刻な影響が現れており、地域経済にとって大きな課題となっております。本市が中核市として自立した都市経営を確立するためには、地域産業を振興し、都市の活力を持続することが一層重要であります。

 まず、一点目は、「産業振興ビジョン」の策定についてであります。

 本ビジョンは、今後のまちづくり戦略として、独自の産業政策を持つことが求められる中、本市の産業振興に係る基本的な考え方を示すものであり、可能な限り個別・具体的な施策・プロジェクトを明示することといたします。これを基本として、企業・事業者・関係市民・行政などが密接な連携のもと、総合的・計画的な産業振興に取り組んでまいります。

 二点目は、コミュニティビジネスについてであります。

 市民生活の身近な地域ニーズに対し、ボランティアグループとNPOなどが一定の対価の下に、きめ細かなサービスを提供する、いわゆるコミュニティビジネスについては、生きがいや自己実現、雇用の創出等の効果も期待できることから、多くのプロジェクトが生まれるよう、先進事例を参考にしながら育成、支援の仕組みづくりに向けて検討してまいります。

 三点目は、市内中小企業に対する支援策についてであります。

 厳しい経営環境にある市内の企業を対象に、豊富な経験とネットワークを有する民間企業OBの能力を活かし、経営や技術開発を応援する事業を新たに設けるとともに、大学等の技術を活用する産学連携事業の拡充を図るなど、既存企業の成長・発展に必要な多面的支援に取り組んでまいります。

 四点目は、起業家の育成についてであります。

 昨年度から実施している起業家育成施設実験事業の成果を踏まえ、創業に向けての支援を充実し、新たな産業の育成に努めてまいります。

 五点目は、雇用対策についてであります。

 緊急雇用創出のための基金による補助金を活用し、雇用の創出を行うとともに、高齢者や障害者などの就労困難者等の就労支援にも取り組んでまいります。

 これらの取組みを通じて産業の振興による「元気な高槻づくり」に努めてまいります。


X 地球環境にやさしい「エコシティたかつき」への取組み

 豊かな自然や歴史・文化に恵まれた“ふるさと高槻”を、次の世代に引き継いでいくため、市民・事業者・行政が手を携えて、地球環境にやさしい「エコシティたかつき」の実現に向け取り組んでまいります。

 まず一点目は、自然エネルギーを活用した発電装置の設置に向けた取組みであります。

 公共施設の電力源の一部として、太陽光等の自然エネルギーを活用した発電装置の設置に向けた取組みを進めてまいります。

 二点目は、ごみ減量・再資源化への取組みであります。

 現在の発生抑制を優先とした取組みを基本とし、排出者責任、拡大生産者責任が果たされる枠組みづくりのため、市民・事業者・行政が協働した「ごみ減量推進会議」からの提言をも踏まえ、「ごみ減量化推進計画」の策定に取り組んでまいります。

 三点目は、屋上緑化の普及についてであります。

 都市における緑化の推進とヒートアイランド現象の緩和を図るため、改正した民間施設緑化指針や総合設計制度を拡充した屋上緑化容積ボーナス制度の普及に努めてまいります。

 四点目は、「たかつきローカルアジェンダ21」についてであります。

 市民・事業者・行政のパートナーシップ組織である「たかつき環境市民会議」において取り組まれている「たかつきローカルアジェンダ21」の策定と、その実践活動を引き続き支援してまいります。また、小・中学生の環境教育と環境に対する発表の場となる「こども環境会議」を開催し、子どもの環境に対する関心を高めるとともに、その意見を「たかつきローカルアジェンダ21」に反映されるよう努めてまいります。

 これらにより、地球環境負荷の低減に取り組んでまいります。

Y 「歴史・文化・自然に親しめる環境づくり」への取組み

 本市には今城塚古墳を始めとする古墳群や高槻城跡などいくつもの時代を巡る史跡、遺跡等の歴史遺産が数多く存在し、本市固有の歴史・文化・風土を醸し出しています。

 この悠久の歴史に育まれた遺産を守り将来に引き継ぐとともに、これを新しいまちづくりに活かしながら都市の風格や市民の郷土に対する誇りと愛着を高め、特色ある新しい地域文化を創生することが今後ますます求められてまいります。

 まず、一点目は、郷土の歴史文化の発信拠点としてオープンした「しろあと歴史館」についてであります。

 本市の豊かな歴史遺産を大切に活かし公開すべく開設されました「しろあと歴史館」では、近世期を中心とした文化財の収集や保存、調査・研究を進めるなど歴史ロマンにふれあい、語り合える施設として普及・啓発に努めてまいります。また、あわせて歴史ボランティアの育成に向けての取組みも進めてまいります。

 二点目は、今城塚古墳、闘鶏山古墳についてであります。

 まず、今城塚古墳については、第7次確認調査を実施する中で、史跡公園としての整備着手に向け、国と協議を進めてまいります。
また、闘鶏山古墳につきましては、整備構想の構築を念頭に調査検討委員会の指導のもとに確認調査に取り組んでまいります。

 三点目は、文化振興についてであります。

 文化によるまちづくりを目指して設立されました文化振興事業団が、15周年という節目の年を迎えます。

人間国宝、片山九郎右衛門さんに、ご出演いただく「明月能」を始めとする事業を市制施行60周年と合わせて実施してまいります。また、「ジャズストリート」が、にぎわいのあるまちかど文化として、更に活性化して定着し、市民に高槻の誇りある宝物として大切に育てていただけるよう、引き続き支援してまいります。

 これらの取組みを通じて、歴史・文化・自然を活かしたまちづくりに努めてまいります。


3 平成15年度の行財政運営について

 平成15年度の行財政運営につきましては、私が市民の皆様にお約束した公約を実現するため、引き続き財政の健全性を堅持しつつ、次の具体的な施策を展開します。

 第一には、中核市高槻を担う組織の改革についてであります。

 国等の組織に合わせた組織、あるいは組織に合わせた行政から、重要な課題や事業に柔軟に対応できる「政策中心の組織」に改革し、併せて、市民に分かりやすい組織・機構とするための検討を行います。その具体的な改革案につきましては、早急に策定してまいります。

 第二に、人事制度の改革であります。

 市議会・市民のご要望、そして私の公約を実現するためには、正に職員一人ひとりの意識改革と高い「行政能力」が求められております。自らの経営センスを磨き、積極的に努力し成果をあげた職員が報われる制度、職員の新しい発想やチャレンジ精神を引き出す制度など、人事制度の見直しを早急に行うとともに、職員研修につきましても、研修の成果が更に実践に結びつくよう取り組んでまいります。

 また、引き続き、民間企業等で培われた能力や経験を本市のまちづくりに活かしたいという意欲あふれる社会人を採用し、組織の活性化を図ってまいります。

 第三に、「行財政改革大綱」の改定についてであります。

 今、この時代には、「選択と集中」により、市民が真に求める行政サービスを提供することが求められています。そのため、官民の役割分担の見直し、各種事業・制度の洗い出し等を行うため「行財政改革懇話会」の提言を求め、その指針となる大綱を年内を目途に改定し、併せて、第六次行財政改革大綱実施計画を策定してまいります。

 さらに、以上に加え、次の重要な施策を実行してまいります。

 第一には、「市民参加システム」の構築であります。

 住民が自らの権利と責任で、個性あるまちづくりを行うための「市政への市民参加システム」についての提言を求めるため、市民参加のもと懇話会を設けます。また、本市の基本的な計画等の策定に当たり、幅広い意見や提案などを反映するパブリックコメントを導入し、市政の透明性を確保するとともに、説明責任を果たしてまいります。

 第二には、広報の改革、とりわけ、ホームページの刷新であります。

 まちづくりの取組みをドキュメント風に綴ることで、市民に行政の生の動きを肌で感じてもらうページを作るなど、市のホームページの全面リニューアルを本年8月を目途に行ってまいります。さらに「高槻ブランド」創造の心意気で、中核市高槻の活動や取組みを、ホームページを始めとする様々な媒体を通じ全国に発信してまいります。

 第三には、市民の方々が利用される窓口の改革であります。

 税の諸証明や法人関係税の窓口一本化、案内サービスの拡充など、窓口サービスの向上について取り組んでまいります。

 第四には、内閣を挙げて取り組んでおられます「構造改革特別区域法」による規制の特例の認定、いわゆる「構造改革特区」についてであります。

 本市におきましても、中核市高槻にふさわしい構造改革特区案を企画し、力強く政府に提案してまいります。このことを通じ、市民に夢と希望を与える役割を担い、かつ果たしたく存じております。

 なお、今申し上げましたこれらの取組みに加えまして、昨年度の施政方針でも申し上げております、島本町との合併問題につきましては、住民や事業者の生活や活動等に大きくかかわる重要問題であることから、今後においても両市町間で調査・研究を進め、その内容を住民・事業者などに情報提供してまいります。

 以上、ご説明申し上げました市政運営の方針に則りまして、議員各位を始め、市民各界各層のご意見、ご要望なども勘案しつつ、編成いたしました平成15年度の予算案の総額は、当初予算と6月補正予算を合わせまして、

  一般会計で   996億2,612万3千円

  特別会計で 1,022億9,851万4千円

  合わせまして2,019億2,463万7千円

とし、一般会計につきましては、対前年度当初予算比で、2.5%増の予算編成といたしております。

4 むすび

 以上、平成15年度の重点施策と行財政運営について、ご説明申し上げてまいりました。

 昨年度、私は市民の皆様とのふれあいトークで、まちづくり、地域づくりについて話合いを重ねてまいりました。その中で、「親の世代には帰っていくふるさとがあるけれど、子どもたちにとっては高槻がふるさとである。」ということを伺いました。また、このたびの選挙を通して、市民の皆様のこのまちに対する熱い思いを肌で感じ、市民が誇りを持って語れる“ふるさと高槻”づくりが市長である私の使命であると確信いたしております。

 都市の経営には、将来に向かっての攻めの政策と、それを可能にする行財政基盤の構築という守りのバランスが重要です。更なる行財政改革を進め、健全財政を維持しつつ、様々な施策を各界各層の市民の皆様と協働し、あらゆる英知を結集して進めてまいります。

 
本年は市制施行60周年、また中核市高槻のスタートの年でございます。先人が積み重ねてこられた成果を継承し、私以下職員が一丸となり中核市高槻の発展に向け努力してまいります。
 
 極めて厳しい経済環境ではございますが、冒頭に申し上げました六つの重点施策を決断と実行をもって推進してまいりますので、議員各位並びに市民の皆様方の一層のご理解とご支援を心からお願い申し上げます。


■ 資料 平成15年度の主要施策

目次

    第1章 心がかよう共につくるまちづくり
    第2章 やさしさとやすらぎのまちづくり
    第3章 ひとが輝く育みのまちづくり
    第4章 調和のとれた都市環境のまちづくり
    第5章 安全で快適なまちづくり
    第6章 にぎわいと活力のあるまちづくり


第1章 心がかよう共につくるまちづくり

市民参加

 地方分権が進展しつつある今日、自治体、とりわけ基礎的な自治体である市町村に求められるものは、地域地域の実情やニーズに合った個性のある独自の施策づくりであります。言いかえれば市民が持つ豊かな創造性・知識・経験などを市政に反映する「市民が主役のまちづくり」であります。本市においても市政参加の基本となる条例の策定に向け、市民参加のもと懇話会を設け、検討を進めてまいります。

 また、情報公開条例につきましては、対象情報に電磁的記録を加えるなどとともに、個人情報保護条例につきましても、ネットワーク社会への対応を新たに規定するなど、社会の情報化の進展などに対応したものとするために、昨年度、情報公開条例改正検討懇話会及び個人情報保護運営審議会からいただいた提言並びに答申を踏まえて、改正を行ってまいります。

 広聴活動につきましては「市民と市長のふれあいトーク」など、市民と直接ふれあえ、語り合える場として、本年度も引き続き開催するとともに、貴重な意見・提言などを広く市民に知っていただけるよう、その内容などを市のホームページに掲載してまいります。

平和・人権

 人権施策につきましては、人権施策推進審議会からいただいた答申を踏まえ、『一人ひとりの人権が尊重され、誰もが自分らしく、いきいきと暮らせる社会の実現』に向けて、様々な人権課題への取組みとともに、情報化社会が進展する中で、新たに発生している人権課題などへの取組みを総合的に推進していくために基本方針を策定してまいります。また、この基本方針に基づき、平成16年度をもって終了する「人権教育のための国連10年高槻市行動計画」の次期行動計画の策定に向けて、人権意識調査を行うとともに、例年、人権週間に併せて行っております、「人権を考える市民のつどい」については、国の地域人権啓発活動活性化事業の活用を行い、より市民に親しみやすく参加しやすい企画内容を盛り込んだ行事といたします。

男女共同参画・生涯学習

 男女共同参画社会の実現に向けた取組みにつきましては、本年3月に策定いたしました「たかつき男女共同参画プラン」に基づき、男女共同参画社会を推進する社会システムの構築や、職場・家庭・地域における男女共同参画社会の実現、さらに男女の人権を推進・擁護する社会を目指すことを基本課題に、総合的かつ計画的に推進してまいります。
また、女性センターにつきましては、あらゆる分野への男女共同参画を目指すための活動と交流の拠点施設として、各種講座等への支援を引き続き行うとともに、女性相談の周知を図ってまいります。

 生涯学習につきましては、近年、市民の間で学習気運がますます高まりを見せている中、市民自らが学び、その成果を活かすことができるよう、懇話会を設置し、「生涯学習推進計画」の策定に取り組んでまいります。

コミュニティ・ボランティア・NPO

 コミュニティ活動につきましては、地区における各種団体活動を活発にし、地域住民の連帯意識を高める場となる地域活動拠点施設の整備計画の策定に取り組むとともに、地域活動を促すため、活動備品の充実や地域振興活動への補助を行い、また、コミュニティリーダーの育成をねらいとする「コミュニティ市民会議」の事業に対し、連携と支援を積極的に行ってまいります。

 ボランティアやNPOなどの市民公益活動につきましては、団体間の交流・ネットワークの促進、情報の受発信等に向け、その推進の拠点施設として開設した、市民公益活動サポートセンターの機能拡充を図ってまいります。また、参画と協働のまちづくり推進に向けて「市民公益活動促進フォーラム」や「まちづくり塾」などを開催するとともに、「高槻まつり」を始め「フリーマーケット・たかつきの市」など市民が主体の手づくりイベントにも引き続き支援を行ってまいります。

第2章 やさしさとやすらぎのまちづくり

児童・母子福祉

 保育、子育て支援施策につきましては、保育所待機児の解消に向け、定員の弾力化を引き続き実施するとともに、120人定員の民間保育所の整備を助成し、保育所定員増を図ってまいります。

 また、子育てを支援する会員組織のファミリーサポートセンターを設置し、仕事と育児の両立支援と地域で支える子育てを目指してまいります。

さらに、子育て相談、情報提供、子育てサークル育成など子育てに関する総合的な機能を持った拠点施設の整備に向けた検討を進めてまいります。

 母子福祉につきましては、母子自立支援員を配置して相談体制の充実を図り、母子寡婦福祉資金貸付制度、家庭支援員の派遣により母子家庭の自立に向けて支援してまいります。

高齢者福祉・介護保険

 高齢期を迎えても健やかで充実した人生を過ごせるよう、整備してまいりました芝生老人福祉センターを7月に開設いたします。また、高齢者の悩みや心配ごと等の生活全般についての相談に応じる「高齢者暮らしの相談センター」を設置いたします。

 さらに、経験や知識、技能を活かせるシニア社会活動マッチング事業や、高齢者同士がお互いに学び合いながら、より豊かな人間関係をつくれる学びの場「健老大学」の創設に向けて検討してまいります。

 高齢者の介護予防と自立生活の維持を目指して、身近なふれあいと交流の場である生きがい活動支援通所(街かどデイハウス)事業を拡充してまいります。また、老人福祉センターにメディカルチェア(マッサージチェア)を備え付けるとともに、はり・きゅう・マッサージ助成を拡充して、高齢者の健康保持を図ってまいります。

 市バス無料乗車制度につきましては、本格化する高齢社会を見据えて更に検討を進めてまいります。

 介護保険事業につきましては、第二期「介護保険事業計画」に基づき、引き続き居宅サービスを重点とした介護基盤整備を図り、利用者の選択に基づき、総合的かつ効率的に介護サービスが提供できるよう努めます。

 また、介護サービス利用者の疑問等の解消、苦情の未然防止とサービスの質の向上に向けた介護相談員派遣事業の拡充を図ってまいります。

 老人福祉施設等の整備につきましては、社会福祉法人による特別養護老人ホーム・養護老人ホーム・グループホームの建設に助成してまいります。

障害者福祉

 本年3月に改定いたしました「障害者長期行動計画」に基づきまして、障害者施策を総合的、計画的に進めてまいります。また、本年度から実施しています障害者自らがサービスを選択し、利用する支援費制度の円滑な運営に努めてまいります。

 4月に開設いたしました知的障害児通園施設「うの花療育園」では言語聴覚士等による専門的指導を行い、「療育園」や「めばえ教室」と連携し、就学前の一貫した指導・早期療育の充実に努めてまいります。

 精神保健福祉施策につきましては、保健所の持つ専門的機能と福祉との連携を図り、相談事業、ホームヘルパー派遣等により精神障害者の在宅生活を支援してまいります。

 「つきのき学園」・「かしのき園」につきましては、両施設を取り巻く環境の大きな変化や、利用者の障害の重度化等の課題があり、施設の再構築について検討してまいります。

保健・医療

 4月1日に開設いたしました「高槻市保健所」において府保健所業務を円滑に引き継いでいくとともに、保健所と保健センターの事業統合を図り、連携のとれた保健・医療・福祉サービスが総合的、効果的に提供できるよう、市民サービスの向上に努めてまいります。

 「健康増進法」に基づき、市民自らの健康づくりの指針となります 「(仮称)健康たかつき21」計画を策定してまいります。

 乳幼児医療助成につきましては、通院費の助成対象を4歳未満児まで拡大し、予防接種の麻しんの自己負担無料化とあわせて、保護者の経済的負担の軽減と子どもたちの健やかな育成に取り組んでまいります。

 在宅障害者の健康の保持・増進を図ることを目的として、15歳以上を対象に市民基本健康診査を実施いたします。

 国民健康保険事業につきましては、保険料収納率の向上と医療費の適正化に努めるとともに、新たに人間ドッグ助成制度を設けて、疾病の予防と早期発見・早期治療により被保険者の健康の保持・増進を推進してまいります。


地域福祉計画

 平成12年の社会福祉法の改正で地域福祉の推進が掲げられ、地域福祉計画の策定が法定化されています。本年3月に策定されました「大阪府地域福祉支援計画」や本市の「高齢者保健福祉計画」等の現行計画との整合を図りながら、自助・互助・公助が有機的に組み合わされた地域福祉システムの構築を目指して地域福祉計画の策定に向けて取り組んでまいります。

第3章 ひとが輝く育みのまちづくり

幼児教育

 まず、幼児教育についてでありますが、少子化などの社会状況の変化に伴い、子育て支援などの幼児教育への社会的期待と要請が高まる中、引き続き、幼稚園での「子どもふれあいルーム」の充実に努めるとともに、幼児教育のあり方・方向性について、更に検討を進めてまいります。

義務教育

 義務教育につきましては、豊かな人間性とたくましさを育み、児童生徒が自ら考え、自ら判断して行動する力を培うよう取り組むとともに、学力実態調査などを活用して学習状況を的確に把握し、小学校1年生において少人数指導を行うなどの授業方法等の検討をする中で、児童生徒の基礎・基本の定着と学力の充実向上に努めてまいります。

 また、英語学習においてはコミュニケーション能力を養うため、全ての中学校において英語指導助手の派遣の拡大充実に努めてまいります。さらに、小学校6年生を対象に、英語に触れる時間を提供することにより、児童の国際感覚を養うよう努めてまいります。そして、情報教育の推進に向け、コンピューター機器の更新など、情報教育環境整備にも取り組んでまいります。

 一方、いじめ等につきましては未然防止に努めるとともに、問題の早期発見、早期解決に向け、校園長のリーダーシップのもとに組織的に取り組んでまいります。また、各学校園の安全対策として、危機管理マニュアルの活用と教職員一人ひとりの意識の徹底を図り、幼児・児童生徒の安全確保に努めてまいります。さらに、中核市への移行に伴い、教職員研修を市が主体的に実施することにより更なる内容の充実を図り、教職員の資質の向上に努めてまいります。

 また、「地域教育協議会」や「学校評議員制度」の効果的な運用を図り、市民から信頼される地域に開かれた魅力ある学校づくりを進めてまいります。

 一方、学校における児童生徒の生活環境改善として、明るく清潔で使いやすいトイレを全校に整備してまいります。また、快適な環境で学習できるように冷房設備の整備に向けて、計画的に取り組んでまいります。

社会教育

 社会教育につきましては、阿武山地区において、生涯学習と地域活動の場となる複合施設として、平成16年度のオープンを目指し、図書館と公民館の建設に着手してまいります。

 また、郷土の歴史文化の発信基地として、「しろあと歴史館」を中心に、文化財の収集や保存、調査・研究を進めるなど、歴史ロマンの出会える拠点施設として更なる普及・啓発に努めるとともに、歴史ボランティアの育成に向けての取り組みも進めてまいります。
加えて本市が全国に誇れる歴史遺産である今城塚古墳については、第7次確認調査を実施する中で史跡公園として整備着手に向けて国と協議を進めてまいります。

 さらに闘鶏山古墳については、昨年設置した調査検討委員会の指導のもとに確認調査を実施するとともに、整備構想の策定に取り組んでまいります。

青少年・スポーツ

 青少年の健全育成につきましては、自然体験や環境学習ができる場として摂津峡キャンプ場の整備を進め、更なる施設の充実を図り、青少年の健全育成の場づくりに取り組んでまいります。また、青少年健全育成の拠点である富田青少年交流センターをより快適に利用いただけるように改修に取り組んでまいります。

 スポーツ・レクリエーションにつきましては、市民の誰もが、いつでもどこでもいつまでもスポーツを楽しめる生涯スポーツ社会の構築を目指し、市民が主体的に地域でのスポーツ活動を展開する「総合型地域スポーツクラブ」の拡大に努めます。また、総合スポーツセンターと合わせて地域文化・スポーツの拠点となる市民プールが7月にオープンいたします。さらに市民要望の強い北部地域における体育館の整備検討にも取り組んでまいります。

文化・都市交流

 文化につきましては、市民が中心となって企画運営している「ジャズストリート」が、にぎわいのあるまちかど文化として更に活性化し、定着するように引き続き支援してまいります。また、文化振興事業団の15周年という迎え、市制施行60周年と合わせて、「明月能」を始めとする事業を実施してまいります。

 都市交流につきましては、市内の小・中・高校と海外姉妹都市等の学校との交流を支援し、青少年の国際活動を促進してまいります。また、市民団体と連携し、市民各層の幅広い交流の促進にも努めてまいります。

第4章 調和のとれた都市環境のまちづくり

市街地整備

 JR高槻駅北地区市街地再開発事業につきましては、現在、市街地再開発組合において順調に工事が進められており、平成16年度完成に向け、本市も引き続き支援を行ってまいります。また、本事業にあわせて、市民の利便性の向上を図るため、地下駐車・駐輪場の床取得と設備工事を実施してまいります。さらに上田辺芥川線等再開発関連道路を整備し、交通環境の改善や交通利便性の向上を図ってまいります。

 阪急上牧駅北特定土地区画整理事業につきましては、東の玄関口にふさわしい良好な市街地の形成を図るため、引き続き支援を行うとともに、上牧島本線や(仮称)神内公園整備等の基盤整備を実施してまいります。

 また、阪急高槻市駅南地区のまちづくりに取り組んでおられる城北地区市街地再開発準備組合に対しましても、活動に必要な支援を行ってまいります。

都市計画マスタープランの平成17年度改訂や大阪府が平成17年度から予定している市街化区域と市街化調整区域との区分の見直し手続きに備え、本年度から基礎的な調査等を実施してまいります。

 一方、中心市街地において地域貢献性が高く、都市の魅力向上につながるなど、本市のまちづくりにとって意義のある民間プロジェクトを活用し、都市機能の高度化と居住環境の向上を図るため、都市再生特別措置法に基づく都市再生緊急整備地域の指定に向けた検討を進め、国等に対して、強く働きかけてまいります。

道路

 都市の根幹となる交通体系の整備についてでありますが、第二名神自動車道の整備促進に向けた取組みといたしましては、道路関係4公団民営化並びに高速道路建設をめぐる国等の動向に注視しながら、引き続き関係自治体と共に国等への要望活動を行ってまいります。

一方、国道171号の三車線化につきましては、長期的な視点で調査・研究を開始してまいります。また、当面の渋滞対策につきましては、昨年度より今城町ほか四つの交差点で進められている交差点改良が早期に実現するよう、国に要請してまいります。

十三高槻線につきましては、本年度末に国道170号から市道須賀前島線までの区間が完成される予定でありますが、引き続き国道171号まで早期に延伸されるよう、大阪府に対して強く要請してまいります。さらに、内環状幹線道路のうち南北道路として位置付けている芥川上の口線の早期着工に向け、大阪府等と協議してまいります。なお、JR高槻駅付近の高架化については、長期的視点に立って研究を行ってまいります。

 一方、本市の道路整備につきましては、前掲の再開発事業等の関連道路整備を始め、長年の課題であった富田芝生線の整備を完了してまいります。その他、郡家茨木線につきましては、引き続き用地買収を行ってまいります。また、老朽化が進んでいる大蔵司橋については、円滑な交通や歩行者の安全を確保する観点から、架け替えのための基本設計に着手してまいります。

 昨年度から実施している街区表示板の更新事業につきましては、緊急地域雇用創出特別基金事業を引き続き活用し、本年度に完了してまいります。

交通バリアフリー

 交通バリアフリーに関する事業でありますが、JR高槻駅構内のエレベーター・エスカレーター設置につきましては、本市も負担を行う中で本年度内には工事を完了し、供用を開始してまいります。また、阪急上牧駅につきましても同様の負担を行う中でエレベーター・エスカレーター工事に着手してまいります。さらに、上田辺芥川線JR横断地下道のエレベーター設置につきましては、早期の工事着手に向け、取組みを進めてまいります。また、多くの市民の参画の下に策定されました交通バリアフリー基本構想を受け、シンポジウムの開催やバリアフリーマップを作成してまいります。

市営バス

 本年度に開業50周年を迎える市営バス事業につきましては、車両更新計画に基づく9両の更新に当たり、高齢者や障害者が乗降しやすい低床式でスロープ板を備えたものとし、利用者の利便性の向上を図るとともに、内2両については地球環境に優しい圧縮天然ガス車両を導入してまいります。

 なお、JR摂津富田駅北バスターミナルにつきましては、公共公益施設の整備を含め、高度利用の検討に着手してまいります。

下水道・河川

 下水道整備に関しましては、人口普及率約95%を目標に市街化区域における未供用区域の解消と市街化調整区域の主要な下水道管の整備に取り組んでまいります。また、雨水整備については、三箇牧、新川両排水分区において整備に取り組んでまいります。さらに雨水調整池につきましては、治水上の機能等を考慮しながら、都市環境の向上を図る施設への再整備を検討してまいります。

 津之江地区の河川防災ステーションにつきましては、大阪府が進めている基盤整備の進捗を見ながら上部施設の基本設計を行ってまいります。

上水道

 上水道事業につきましては、引き続き自己水保全のための地下水調査や経年管の更新事業等を実施し、安全・安定給水の確保を推進してまいります。また、経営効率化計画に基づき、業務の委託化などによる効果的効率的な事業運営を推進してまいります。

公園・緑化

 公園整備につきましては、防災公園街区整備事業により、防災拠点機能も備えた都市公園を整備するため、議会の議決をいただく中で都市基盤整備公団の直接施行に必要な手続きを進めるとともに、今後整備計画の検討をしてまいります。

 摂津峡公園につきましては、芥川沿いの落石等の防災対策を進めるとともに、利用者の快適性や利便性を高めるため環境に配慮した水洗便所を設置してまいります。さらに、(仮称)川添公園整備工事に着手し、周辺緑道工事と合わせ、市街地に潤いと憩いの空間を提供してまいります。

 一方、城跡公園につきましては、公園利用者等の利便性の向上を目的に旧市民プール跡地の暫定利用を実施するとともに、市街地の中心に位置する歴史と緑に彩られた都市シンボルとして、高槻城跡地区周辺を含めた基本構想の策定に着手し、将来像の検討を行ってまいります。

 また、都市における民間緑化の推進やヒートアイランド現象を緩和するため、民間施設緑化指針や総合設計制度における屋上緑化容積ボーナス制度を広く市民に広報し、屋上緑化の普及に努めてまいります。

第5章 安全で快適なまちづくり

消防・防災・防犯

 消防関係につきましては、磐手地区消防ステーションの設計に着手し、消防力の強化を図ってまいります。救急関係につきましては、昨年10月から試行運用を開始した特別救急隊の本格運用に向け、高規格救急車を更新するとともに、本年度から全職員を対象に救命講習を実施してまいります。さらに放射能関連事故やサリン等のBC(生物・化学)災害に備えるため、放射線防護服と化学防護服を更新してまいります。

 防災関係につきましては、土砂災害情報システムの整備を行うとともに、災害時に住民による初期応急活動を迅速に行うため、自主防災組織に対し、引き続き資機材の提供を行う一方、地域防災の中心的役割を担うための、指導者の養成に取り組んでまいります。

 防犯関係につきましては、大阪府安全なまちづくり条例に基づき、高槻警察等と連携を密にしながら、犯罪被害の未然防止に取り組んでまいります。

廃棄物・美化・衛生

 ごみ減量化の推進に関する事業につきましては、「高槻市ごみ減量推進会議」からの提言等を受け、本年度に「ごみ減量化推進計画」を策定するとともに、課題となっている多量排出事業者等のごみ減量に向け、その対策を検討してまいります。

 環境美化の推進に関しましては、本年度も春と秋に「環境美化推進デー」を設け、多くの市民が参加する中で、市内の一斉清掃を実施するなど、環境美化への意識の向上に努めてまいります。また、昨年度に引き続き緊急地域雇用創出特別基金事業を活用した不法投棄パトロールを、多発区域を中心に実施するとともに、郵政公社と廃棄物等の不法投棄に関する情報提供業務で連携するなど未然防止や被害の軽減に努めてまいります。

 葬祭センターの整備につきましては、火葬棟・駐車場等の建設工事に着手してまいります。また、昨年度に完成した安満山墓園につきましては、本年度1,150区画について墓所の貸付けを行ってまいります。

 下水道の普及に伴い、処理量が減少している唐崎クリーンセンターにつきましては、効果的効率的な処理を行うため、下水道に希釈放流する施設への改造を行ってまいります。

環境

 地球環境に優しいエコシティたかつきへの取組みでありますが、本年度も引き続き塵芥車を天然ガス車に更新するなど、行政自らの率先実行計画である「たかつきエコオフィスプラン」の推進に努めてまいります。また、エコシティたかつきを情報発信し、環境に優しい取組みを更に進めるため、公共施設の電力源の一部として、自然エネルギーを活用した発電装置の設置に向けた取組みを進めてまいります。

 一方、市民・事業者の環境に関する地域行動計画「たかつきローカルアジェンダ21」の策定に向け、精力的に取り組んでいる「たかつき環境市民会議」を引き続き支援するとともに、本年8月に「こども環境会議」を開催し、子どもたちの環境に関する意見が計画に反映されるよう、努めてまいります。さらに、学校や団体が行っている環境への取組みの情報発信や団体間のネットワークを支援するため、グリーンパートナーシップ推進事業を実施してまいります。

 また、環境影響評価制度につきましては、国や府等との整合を図りながら要綱の条例化に取り組んでまいります。

 放置自転車対策につきましては、交通バリアフリーの観点からも重要な課題であり、駅周辺の対策について商業関係者等と協議機関を設け、検討を行ってまいります。

地域情報

 IT関連施策につきましては、庁内ネットワークの整備や地理情報システムの基本地図整備を完了し、電子自治体に向けた基盤整備を推進してまいります。また、住民基本台帳ネットワークシステムの構築につきましては、法の規定に基づき、本年8月から住民票の写しの広域交付や住民基本台帳カードの交付等の第二次サービスを開始してまいります。

住宅

 住宅関係につきましては、川西住宅建替えについて引き続き入居者の合意形成を図ってまいります。 また、中核市移行に伴い、本年度から高槻市優良賃貸住宅制度をスタートさせ、申込みの受付けを行ってまいります。

第6章 にぎわいと活力のあるまちづくり

産業振興

 長引く景気の低迷や産業構造の変化により、市内の商工業の振興が急務となっておりますが、今後の本市の産業のあり方や振興策の方向を示す「産業振興ビジョン」を策定してまいります。

 また、早期に取組むべき施策として、優れた技術などを持つ市内中小企業に対し、経営革新や競争力強化のための、きめこまかな支援を行う創造的企業創出事業の創設や、高槻市産業情報サイトの活用促進を図るためのコンテンツの充実、また、ネット上での「産業フェア」の実施等を行うとともに、コミュニティビジネスについては育成・支援に向け取り組んでまいります。

 産学連携事業については、技術移転機関(大阪TLO等)や、大学等との連携を強化・促進してまいります。さらに、起業家育成のプロジェクトにより、創業支援の充実などに取り組むとともに、金融面では中小企業事業資金融資制度の貸付利率の引下げや信用保証料の補給を継続するなど融資環境の一層の強化・充実に努め、地域経済の活性化を図ってまいります。

 また、商業振興における中心市街地の活性化につきましては、TMO(まちづくり機関)の設立に向け、関係者の合意形成などに努めてまいります。

雇用

 雇用情勢についても引き続き厳しい状況が続いており、緊急地域雇用創出特別交付金を活用した就業機会の創出を行うとともに、高齢者や障害者などの就労困難者等の就労支援にも取り組んでまいります。

 また、勤労者住宅資金融資斡旋制度については、要件の緩和を行い、利用者の増加を図ってまいります。

農林業

 農林業従事者の減少や高齢化に加え、法制度や消費者の意識など、農林業を取り巻く環境は大きく変化しており、これらに対応するための農業及び林業振興の指針となる農林業振興ビジョンの策定に取り組んでまいります。

 市民農園については、開設するための助成制度を創設し、市民農園が拡充するよう誘導してまいります。また、地産地消の一つとして、地場産の米・野菜の学校給食への供給の拡大を図ってまいります。
循環型社会への取組みとともに、安心できる米や野菜の供給を目的に、給食残さやもみがら等の未利用資源による堆肥づくりと農地への還元の仕組みを構築してまいります。

 森林は木材の供給に加え、地球温暖化防止等の公益機能が一層期待されています。これらに対応するため、森林の重要性を市民に啓発するとともに、森林ボランティアの充実を図り、市民、地元住民と協働で、森林や里山の保全に努めてまいります。

観光

 まちににぎわいを創出するため、高槻市観光協会と協働し、観光イベントの開催や分かりやすい観光ガイドブックを作成するとともに、商業・サービス業と一体となった「観光振興計画」の策定も視野に入れた取組みを進め、産業振興ビジョンに基づく総合的な観光振興を推進してまいります。

産官学

 産官学協働のまちづくりへの取組みとして、専門的知識を持つ市職員を大学・企業等に講師として派遣する制度を創設するとともに、学生によるまちづくりに関する研究活動や大学事務連絡協議会を通じ、大学・地域・行政の連携を深めてまいります。

消費生活

 消費生活行政については、新たに計量事務を開始し、店舗等で使用するはかりの定期検査などを実施するほか、消費者保護の観点から商品量目等の立入検査を実施するとともに、計量に関する啓発を行ってまいります。