公募クローズアップ
公募ガイド2003年5月号実現不可能なものが有利?
ユニークさを競うビジネス企画賞
「実現可能が?」ビジネス企画の公募では最大のハードルであるはずの条件が、この公募では問われない。非常識な企画−それは裏を返せば、常識に囚われない企画ということだ。
冗談のような受賞作品の数々に、思わず「どんな冗談好きが主催なのですか?」と尋ねたくなる。
「普通の会社経営者の皆さんですよ(笑)。それに加えて、選考には必ず若い女性にひとり入っていだだきまして、バランスのよい評価ができるよう配慮しています」
「151会」という新潟の異業種12社の経営者グループが、この賞を企画、運営している。
「日本経済新聞社新潟支局の記者さんを囲んで、地元の会社経営者が集まり、勉強会をひらいたのがきっかけです。新潟を活性化させたい、そのためにはもっと変わったビジネスアイデアが出できてほしい、という話になりまして、それならいっそ、よくある普通のビジネス企画ではなく、冗談半分のような形で斬新な企画を募ったらどうだろうという案が出たのです」
実現性を全く評価しないわけではない。しかし、到底実現できるとは思えなくとも、遊び感覚や新しい発想を重視するのが、この賞の方針だという。それも、他のビジネス企画公募であれば間違いなく落選してるだろう、というレベルに達しなければ、入選は難しい。
「人からバカにされるくらいの発想でないと(笑)。そういう発想は簡単には出てこないですよ。予備選考で応募作品を約3分の1に絞り込むのですが、ここで落とされる企画のほとんどは、すでに類似のビジネスがあるものですね。たとえば「インターネットを利用した出逢いの場の提供」とか。よほど面白い捻りが加われば別ですが、どこかで見たような企画は、絶対採用しません」
企画のイメージをA4用紙1枚で的確に伝えるという、プレゼンテーション能力も問われる。雑な字で読みづらいもの、A4以外の用紙で応募してきたものは、すべて自動的に選外となる。
「実はここ2年、全員一致で「これはすごい!」と大賞に推す企画が出ていません。審査員の心を動かす、ドキドキするようなアイデアを、お待ちしています」
採用された企画には、奨学金ならぬ「少額金」が授与される。明日の新潟を、いや日本を背負って起つ「起業家」に、エールを送りたい。