(6)ユーティリティの設定について

注)各設定の違いによる変換の結果については、変換結果の見本を参照願います。

 ○設定1

1.ルビ種別

・モノルビ

・グループルビ

漢字1文字ごとにルビを振る(モノルビ)か、単語または一連の漢字全体にルビを振る(グループルビ)かを設定します。

2.かな種別

・ひらがな

・カタカナ

元文書のルビのかな種別をそのまま生かす(ひらがな)か、強制的にカタカナのルビに変換する(カタカナ)かを設定します。

3.拗促音を大文字に変換する

・変換する

・変換しない

ルビに含まれる拗促音(ゃゅょっ など)を使わないで、大文字(やゆよつ など)にしたい場合は、変換するに設定します。

4.OpenType のルビ字形を使用する

・使用する

・使用しない

ルビ専用に読みやすくデザインされた、OpenType Pro のルビ用字形を使用する、しないを設定します。(ルビ用字形を持つ OpenType Pro の書体を指定する必要があります)
使用しない場合は、通常の仮名の字形がルビに使われます。

5.ルビ区切り記号

ルビの末尾に、△▲▽▼(のいずれか)がある場合、その位置でルビと親文字を区別します。
本ソフトは、漢字に振られた仮名をルビとして認識します。
仮名にルビを振ったり、ルビ文字に仮名以外(漢字・アルファベット・記号類)を使用したい場合は、ルビ末尾に区切り記号を入れて下さい。 →使用説明書の【補足および注意事項】参照

 ○設定2

1.割注−割注区切り記号

ルビの末尾に、☆★◇◆(のいずれか)がある場合、ルビ文字列を割注文にします。
ルビ(読み仮名)をそのまま割注文にしたい場合に使用できます。
応用的な使い方として、文章(漢字かな混じり文)をルビ文字列に入力することにより、一般的な割注を組むこともできます。

2.割注−割注の前後

割注の前後は、なし(ベタ送り)、4分アキ、半角アキ、( )、〔 〕、[ ]、【 】、〈 〉、《 》、{ }から選択できます。

3.割注−割注パーレンを半角にする

・する

・しない

「半角にする」と設定した場合、全角パーレンの半角分のアキがなくなり、見かけ上ベタ送りになります。(割注の前後にパーレンを使う設定のときに有効になります)

4.割注−ルビ字形に変換する

・する

・しない

OpenType Pro のルビ用字形に変換する、しないを設定します。
「変換する」と設定した場合、写植で言う「ルビ割注」のように、ルビ字形を割注内の仮名として使用できるため、可読性の向上が期待できます。(OpenType Pro の書体を指定する必要があります)

注)InDesign メニューの「編集−環境設定−組版−強調色表示オプション」で、「置換字形」がオンになっている場合は、ルビ字形に変換された個所が黄色で表示されます。

5.圏点−一太郎の傍点を圏点に変換する

一太郎の「書式−文字飾り−傍点」で文書上に付けた傍点について、InDesign の圏点に変換する、しないを設定します。下記の2種類が対象になります。

・小さい黒丸

・ゴマ

6.圏点−種類、比率

圏点に変換するときの種類と比率を設定します。
種類は、小さい黒丸とゴマの両方、あるいはいずれか一方を変換できます。比率は、50%から100%まで5%きざみで、圏点の文字サイズの比率(文字の大きさ)を設定できます。

注)ユーティリティの設定1および2の設定にないものは、変換後 InDesign 文書上で、必要な体裁を追加・変更します。
また、本ソフトで出力されたタグ付きテキストには、ルビや割注、圏点にそれぞれ文字スタイルが付加されます。
例えば、ルビと親文字と距離(オフセット)を変えたい場合には、InDesign のパレット内でルビの文字スタイルを編集することにより、簡単に体裁を変更できます。

 ○設定3

1.タグ(タグ付きテキストファイル)のヘッダ部分

タグのヘッダ部分では、文書の基本となる体裁(書体や文字サイズ・行ピッチなど)の指定や、文字・段落スタイルの定義などが行われます。

・デフォルト

本ソフトで初期設定されているヘッダを使用します(通常はこちらを選択します)。ソフト側で生成するため、ファイルとしては用意されていません。

・カスタム

書体や文字サイズなどを変更した、独自のヘッダを使う場合に選択します。別にテキストファイルとして用意しておきます。

2.Mac 用テキストを同時に作成する

「作成する」と設定した場合は、変換終了時に、Mac 用の InDesign タグ付きテキストファイルが作成されます。

3.結果の確認

・変換のみ

ルビ変換(タグ付きテキストファイルの作成)のみ行います。
変換後の画面に変化はありません。

・テキストファイルを表示する

ルビ変換後、タグ付きテキストファイルを開きます。
メモ帳や各種エディタなど、〜.txt ファイルに関連付けられたアプリケーションが起動し、ファイルの内容が表示されます。

・アクティブな InDesign 文書に流し込む

ルビ変換後、タグ付きテキストファイルが InDesign に自動で流し込まれます。
アクティブな(InDesign の画面に表示され、選択されている)空のフレーム文書に、タグ付きテキストファイルが配置されます。読み込みが完了したら、先頭ページが表示されます。

 設定3についての詳細は →(7)「タグ付きテキストについて」参照

 ○管理

1.使用説明書

ボタンを押すと、使用説明書(PDF ファイル)が表示されます。

2.使用開始の手続き

ボタンを押すと、ライセンスキー入力画面が表示されます。本ソフトは、ライセンスキーを入力し認証された後に、はじめて実行が可能になります。

3.その他

画面の下方に、ユーザー ID、ライセンスキー、ご使用者名が表示されます。

 
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