サポートポリシーについて          2017年5月15日


Windows10 対応版リリースにあたり、サポートポリシーをお伝えさせていただきます。
SND Software 製品ご利用・ご検討の際には、事前にご確認下さいますようお願い申し上げます。

(1)サポートの種類

@製品サポート(製品ご購入から3か月間のユーザーサポート)

一般的な操作方法のご質問に対して回答するものです。(メールにて承ります)
お客様の固有の動作環境における動作の問題を解決するものではございません。
その他バージョンアップ・新製品・動作事例などをお知らせいたします。

Aプログラム改修サポート

 将来の製品バージョンアップ時に反映するために、動作不具合の改修や改良を行うものです。 SND Software 自身が発見したものを対象に行う場合と、お客様から寄せられたご要望や不具合報告を対象に行う場合とがあります。後者ではお客様の動作環境(OS やアプリケーションのバージョンなど)と同等の環境を SND Software で構築し、再現テストを行います。
 このプログラム改修サポートは、準備やテストに時間を要しコストもかかるため、SND Software が重要かつ必要と判断したものに限り実施いたします。
 例えばお客様からの不具合報告が、SND Software で既知の問題であったり、プログラム本体の書き換えでは対処不可能と判断された場合には、プログラム改修サポート(動作再現テスト含む)は行われません。
 「イッキに索引」「イッキにルビ振り」の2製品に関しましては、発売からかなりの年月が経過していることもあり、ここ数年はプログラム改修サポートに相当する不具合報告はございません。
(索引抽出やルビ変換の精度並びに安定性を高める改良は、随時行われています)



(2)プログラム改修サポートの対象となる動作環境(OS・アプリケーション)


1.基本ポリシー

OS・アプリケーションは、SND Software が対応を完了したバージョンの中で、一番新しい OS・アプリケーションのバージョンをプログラム改修サポートの対象とします。
(SND Software が対応を完了したバージョンは、動作検証などに時間を要するため、その時点でリリースされている最新バージョンの OS・アプリケーションであるとは限りません)
 ただし SND Software が必要と判断した場合に限り、数か月から半年の期間一つ前のバージョンまでサポートを行うことがあります。(一つ前のバージョンのサポートについては内部的に行うものであり、期間や打ち切りについては告知せず SND Software で決めさせていただきます)

注)OS の最新バージョンについて

 2017年5月時点で SND Software が対応を完了した OS の最新バージョンは、2017年4月11日リリースの「Windows10 Creators Update」(バージョン 1703、コードネーム Redstone2)になります。一つ前のバージョンは、2016年8月2日リリースの「Windows 10 Anniversary Update」(バージョン 1607、コードネーム Redstone1)になります。
 従来の Windows であれば Windows7、Windows8 という名称で、最新と一つ前のバージョンが容易に判断できました。 しかしながら Windows10 では、Windows10、11、12 と名称は変えず Windows10 のまま内部的なバージョンアップ(メジャーアップデート)を年2回ほど継続して行うことが Microsoft 社よりアナウンスされています。(2017年5月現在)
 Windows10 において SND Software 製品ご導入を検討される際には、OS メジャーアップデートのバージョン確認をお願い申し上げます。


2.個別ポリシー

OS 64bit 版のみ対象とします。ただし特定のアプリケーションとの組み合わせにより、32bit 版の OS でしか動作しない場合は、その組み合わせに限り 32bit 版の OS をサポートの対象とします。
 将来的に例えば InDesignCC2017 64bit 版上で、「イッキに索引」「イッキにルビ振り」が動作しないなどの問題が生じ、かつプログラム本体の書き換えでは対処不可能である場合は、32bit 版の CC2017 で運用する必要があります。2017年5月現在 CC2017 では、64bit 版の OS 32bit 版の CC2017 をインストールすることはできません。したがって OS 32bit 版で運用することになります。

Office(Excel、Word)は 32bit 版のみ対象とします。(64bit 版は動作不可)

InDesign 64bit 版のみ対象とします。ただし動作に問題があるなどの理由が生じた場合に限り、32bit 版の InDesign も対象とします。

○一太郎は 32bit 版のみ対象とします。(2017年5月現在、一太郎は 32bit 版しか販売されていません)


3.2017年5月現在のプログラム改修サポート対象例

@「イッキに索引」
 ・OS: Windows10 Creators Update 64bit
 ・Office(Excel、Word): Office2016 32bit
 ・InDesign: InDesignCC2017 64bit

A「イッキにルビ振り」
 ・OS: Windows10 Creators Update 64bit
 ・Office(Word): Office2016 32bit
 ・InDesign: InDesignCC2017 64bit
 ・一太郎: 一太郎2017 32bit

 最新の情報や詳細については、製品ホームページの「動作確認リスト」を参照願います。


(3)サポートポリシーを定めた理由

1.製品のアップデートを早期に実施するため。

 Windows10 対応版開発に伴う動作確認(製品プログラムが正しく動作するか)および動作検証(索引抽出やルビ変換の結果は正しいか)の組み合わせは、少なくとも96通り×2製品分ありました。
 これは OS が2通り(Windows8・Windows10)、OS 32bit 版・64bit 版が2通り、Office が3通り、InDesign が8通りの全ての組み合わせをテストする必要があるためです。
(2製品はそれら3者とのアプリケーション間通信を最大限生かすことが製品の特長であり、少なくとも通信部分は全ての組み合わせの動作確認が必要です)
 さらにテストのためには、96通りの PC 環境をインストールも含め構築するため大変時間を要し、Windows10 対応版リリースまでにかなりの期間が必要になりました。
 サポートポリシーを定め、プログラム改修サポートの対象を明確に絞る(実際には最新バージョンの 64bitOS・各アプリケーション1通りのみ)ことにより、OS・アプリケーションのバージョンアップに対し、今後製品を早期にアップデートすることが可能になります。
 これは言い換えれば、製品を早期にアップデートできる反面、動作しなくなりかつプログラムの改修が行われない OS・アプリケーションの組み合わせが生じる可能性があることになります。
 しかしながら Windows10 がメインの OS になり、Windows10 以外はインストールできない PC しか販売されない流れが確実になっている現状を考慮すると、旧バージョンの OS・アプリケーションの組み合わせをメンテナンスし製品のアップデートに時間がかかることは、開発側・ユーザー様双方にとってメリットは少ないと思われます。
 メンテナンスし時間やコストを費やしたとしても、旧バージョンが動作する PC 環境が劣化や破損等で、開発側・ユーザー様それぞれに廃棄または消失することは、時間の経過とともに発生してきます。古い used 品などの PC で同じ環境を復元することはセキュリティや耐久性の問題が多く、結果として旧バージョンの運用ができなくなることが予想されます。


2.製品メンテナンスコストを下げ、将来の価格変更に柔軟に対応するため。

 動作確認に必要な OS・アプリケーションの組み合わせが1製品につき96通りあることは、コストが増大することにつながります。実際に「イッキにルビ振り」Windows8 対応版では、コストと価格とのバランスの面から、製品価格を引き上げさせていただくことになりました。
 サポートポリシーを定めることにより、製品メンテナンスコストが下がれば製品価格にも反映することが可能になります。
 今回リリースの「イッキに索引」Windows10 対応版につきましては、一定期間経過後に製品メンテナンスコストの低減が確認できた場合、製品価格を引き下げることを検討したいと考えております。
 また「イッキに索引」期間限定ライセンス(開発中)につきましても、お問い合わせ時の動作確認の対象を絞ることで、よりスムーズな回答や低価格の設定が期待できます。


 2017年5月現在、上記のようにサポートポリシーを定めさせていただきましたが、将来の状況の変化により内容が一部変更される場合がありますのでご承知おき下さい。

                                          以上.