孔雀石 Malachite


孔雀石の写真

産地:Zaire Africa
大きさ:幅32mm 高さ28mm
硬度:31/2〜4  単斜晶系
化学組成式:Cu2(OH)2(CO3)


日本画に使われる顔料の一つ「緑青」は、もともとこの孔雀石を砕いて作られていました。 古美術の修復には天然の孔雀石を原料にした緑青が欠かせません。 日本画に使われた天然の鉱物顔料は孔雀石だけではありません。 藍銅鉱(群青)・赤鉄鉱(弁柄、赤)。辰砂(朱)・鉛丹(橙)など。

孔雀石で縞模様の濃淡が美しいものは鑑賞石として売られています。 藍銅鉱と共生して青と緑の混ざったものは「Azuromalachite」と呼ばれて宝飾品として加工されています。 孔雀石と外観の似たものにプロシャン銅鉱などいくつかありますが、孔雀石は塩酸をかけると発泡するのでそれで区別がつきます。



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