閃亜鉛鉱+方鉛鉱 Sphalerite+Galena
(+水晶+方解石)


閃亜鉛鉱+方鉛鉱の写真

産地:岐阜県吉城郡神岡町 神岡鉱山栃洞坑
幅:32mm


閃亜鉛鉱

硬度:31/2〜4   等軸晶系  化学組成式:ZnS

方鉛鉱

硬度:2〜3  等軸晶系  化学組成式:PbS



神岡鉱山といえば、世界的に知られたノーベル賞を受賞した小柴昌俊先生のいる東京大学宇宙線研究所のニュートリノ観測装置「スーパーカミオカンデ」があります。 茂住坑の地下1,000mのところにカミオカンデを作ったと聞いています。 また、四大公害病の一つ「イタイイタイ病」の原因となったカドミウムの汚染源もこの神岡鉱山です。 閃亜鉛鉱などの鉱石から亜鉛を精錬する際に出たカドミウムを含む排水を何の処理もせずに神通川に流したため、川の水質と流域の土壌の汚染を招いたのです。

この神岡鉱山産の標本には4つの鉱物が共生しています。 真ん中にあるぽつんと黒いものは閃亜鉛鉱で、両脇にある銀灰色のものが方鉛鉱です。左側の白い板状のものは方解石、右側の小さい結晶の集まりが水晶です。

標本は閃亜鉛鉱と方鉛鉱がメインなので、購入時に付いてきたラベルには閃亜鉛鉱と方鉛鉱のみの表示でした。 このようにラベルの表記の他に明らかに他の鉱物も共生している場合は自己判断しないで、共生している鉱物が何なのか購入の時点で出展者に聞きメモを取ることにしています。 あとでラベルの裏にメモの内容を記入しておきます。




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