灰十字沸石 Phillipsite
産地:新潟県西蒲原郡岩室村間瀬
硬度:4〜41/2 単斜晶系
化学組成式:(K2Ca,Na2)2.5(Al5
Si11O32)・13H2O
やっとここで間瀬の沸石の登場です。
平成の市町村大合併で産地の岩室村も新潟市に編入されました。
一区、二区などの区が出来るという話もちらりと聞きましたが、今のところ新潟市間瀬になっています。
沸石の結晶ができるには熱水(温泉水)が必要です。
間瀬は海岸側ですが弥彦山を挟んだ向こう側には岩室温泉があります。
間瀬の沸石の生成には岩室温泉の源泉水脈と密接な関係があるようです。
この灰十字沸石の大きな特徴は結晶が常に双晶の十字型をしていて単結晶のものは見られないという点です。
写真の標本は結晶部分をよく見てもはっきり十字の双晶をしているとわかるものはありません(私の観察不足か?)。
鉱物図鑑によると注意深く観察すれば双晶をしていることがわかるとあります。
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