紅柱石 Andalusite
産地:茨城県北茨城市花園花園山
大きさ:高さ29mm 幅38mm
硬度:61/2〜71/2 斜方晶系
化学組成式:Al2SiO5
無料標本としてもらったものです。
紅柱石は多色性をはっきり示す鉱物ですが、透明度のある標本でないとわかりません。
多色性とは見る方向によって色が変化する性質をいいます。美しいものは宝石としてカットされます。
写真の標本はカットされるような美しいものではありません。色は赤〜褐色で柱状結晶の塊になっています。
同一の化学組成の鉱物では藍晶石・珪線石と同質異像(ポリモルフ)の関係にあります。
同質異像とは。多形とも呼ばれます。
全く同じ化学組成でありながら生成環境などの違いにより、違う結晶構造になったものを指します。
知られているところでは、ダイアモンドと石墨(鉛筆の芯の原料)があります。化学組成式はCで炭素からできています。
英名のAndalusiteはスペインのアンダルシア地方から付けられたものです。