『都の城壁は碧玉で築かれ、都は透き通ったガラスのような純金であった。都の城壁の 土台石は、あらゆる宝石で飾られていた。第一の土台石は碧玉、第二はサファイア、 第三はめのう、第四はエメラルド、第五は赤縞めのう、第六は赤めのう、第七はかんらん 石、第八は緑柱石、第九は黄玉、第十はひすい、第十一は青玉、第十二は紫水晶であっ た。また十二の門は十二の真珠であって、どの門もそれぞれ一個の真珠でできていた。』

「イスラエルの十二の部族を表すのが起源」説は前述の「出エジプト記」の引用を見てわかるとおり、12の宝石の記述の後12の部族についても記述されているので、 「胸当てに12の宝石を取りつけ、これに12の部族に従ってそれぞれ部族の名を彫った」のが起源と、一つの説と見てもよさそうな感じもします。

時代が下ると12の宝石が12ヶ月それぞれの月に割り振られるようになったのでしょう。 そして、その月の石を身に着けるようになったのは18世紀頃のことです。ポーランドに移住したユダヤ人から広まったといわれています。

「黄道12宮」説は西洋占星術の星座の守護石で、黄道12宮に配された宝石が始まりだといいます。 占星術師によって各星座に配される宝石は違うそうです。

「12天使」説についての説明の記述は調べても見つからなかったのでわかりません。

★誕生石の制定

現在制定されている誕生石は、1912年アメリカの宝石小売商組合が制定したものが基準になっています。 1937年、イギリスの貴金属商組合がアメリカの制定したものを元に、多少の改変を加えて独自の誕生石を制定します。 その後、イギリスにならって各国で誕生石を制定していきました。 日本では1958年に全国宝石商組合により誕生石が制定されました。
その内容は各国に共通する石もありますが、国ごとの独自の石が選ばれています（各国の誕生石表参照）。

誕生石を身につける（着用）方法は２つの方法があります。 １つ目は、その月の石をその月ごとにつける、１月には１月の石を２月には２月の石を身につける方法です。 ２つ目は、自分の自分の生まれた月の石を身につける、私は３月生まれなので３月の石を身につける方法です。 身につける方法は２つ目の方がポピュラーで知られていると思います。１つ目の方法は調べるまで全然知りませんでした。

★各国の誕生石表