石器の素材
黒曜石 黒色でガラス質。
安山岩(サヌカイト)黒色で緻密、表面は風化して灰色。
頁岩 泥板岩とも呼ばれ灰色等で不透明。
珪岩(チャート)頁岩より硬く光沢があり、青、赤色など。いずれも硬くて粘りがあり、叩くと金属音に近い音がすることと、割れた面に貝殻状の痕(ガラスのかけらと同じ痕)が残るのが特徴です。
同じ石でも産出場所により性質が異なります。また、河原などの転石は、表面がすでに打撃を受けて丸く、内部にそのひずみが残っていて、思わぬ方向に割れることがあります。
貝殻状の痕の残るものであれば、石英、メノウなど他の石材、あるいはガラス、磁器でも製作することができます。
石器づくりの道具
ハンマー類 石------握りやすいもの
角・骨---鹿など動物のもの
木------枝など硬いもの
ストーンハンマー 最も手近な石のハンマー、出土遺物は少ない。
石以外のハンマー 鹿の角や木のハンマー。
石の硬いハンマーに比べ衝撃力が緩やかに深部まで伝わります。
薄く長い破片を得るには欠かせない道具です。パンチ類 正確な打撃を行うためあらかじめ打点にあてがう道具
叩かずに押し付けることによりその力を加えるための道具
パンチを用いる方法を間接打法、叩かずに押し付ける方法を 押圧技法と呼びます。角先以外の押圧具
鹿角で道具をつくる
磨り石(すりいし)打面(打点)調整に使用します。
保護具 布、皮---鋭利な破片から手足を守ります。緩衝材にもなります。
固定具 石の保持は主に手足で行いますが、木などで固定することもあります。
石器の作り方
1、石を他のものに打ちつけて割る方法
2、石を道具で叩いて割る方法
3、石に道具を押しつけて割る方法大きな原石などは、地面のより大きな石に打ちつけることで効果的に割ることができます。
手足で支えた石は他の石や角、骨、木のハンマーで任意の大きさに割ることができます。
さらに細かく正確に割るときは押しつけて剥がすよう割ります。石の割れ方には、規則性があります。
(1)打撃の力は円錐状に伝わります。
(2)円錐の大きさは打撃の力の強弱、打撃面の大小、打撃道具の材質により変化します。
(3)打点の垂線上に円錐の頂点ができます。
(4)割れは円錐の頂点から外周に向かい発生します。ガラスに銃弾が当たると中心部が円錐状に欠け落ち、同心円状及び放射状にひび割れる現象に同じ。
打撃面を正確に認識することが重要です。
石を割る上で重要なことは、割れの方向を左右する打撃面と打撃の角度です。打撃面に対して垂直方向に円錐が発生するので、たとえ点のように尖ったところでもその先端に平面があると想定して打撃の方向を決定します。
目的とする割れの方向に対する平面を用意する打点調整も大切です。
同時に、ハンマーの打点も認識及び調整をすることが重要です。
これは経験則ですが打撃の力と割れの大きさは、おおむね比例するようです。黒曜石の球を、先のとがった鉄製のハンマーで次々と
北海道上士幌町
十勝工芸社製作
打撃を加え円錐状の突起を割り出したもの。
製作上の注意と黒曜石・鹿角の入手法
※製作時の破片等は、遺物との混同を避けるため必ず廃棄物処分場に出すようにしましょう。
また、製作した石器についても遺物と区別がつく特徴を表わすようにしましょう。
ワンポイントアドバイス
アスファルトによる固着(柄の装着)
樺の樹皮のシース
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