「うわああ〜フォルゴレ〜」

「うるさいわね、早く言いなさい!!」

 

 

ガッシュちゃんの手がかり

 

 

イタリア・ミラノ・街中の劇場

PARCO FOLGORE CONSERT It’s a Titimogi time!!―』

『パルコ=フォルゴレコンサート ―さあ、乳をもぐ時間だ!!―』

と、まがい物の乳を持ったフォルゴレの、大きな看板が出ている。

どうやらフォルゴレのコンサートらしい。その彼は、小さな相棒キャンチョメと共に控え室にいた。

「スゴいや、フォルゴレ〜、今日も超満員だったよ!!」

「ははは、な〜に言ってんだキャンチョメ!このイッタ〜リアの英雄のコンサートだぞ?溢れ返らない方がおかしいさ!!」

彼は不思議と人気がある。特に女性を中心に。

「ははは、そっか、そうだね、なんたってフォルゴレは無敵だからね!じゃあ、一緒に散歩でも行こうよ。」

その誘いに、フォルゴレは笑いながらOKした。

 

 

同刻・ミラノ市外

「ちょっと、ウルル!早く来なさいよ。はぐれるでしょう?」

怒気というより呆気(ほうき)を乗せた声がする。

「しかしパティ、こんなところに来てどうなるんです。魔物でもいるんですか?」

ウルルの嘆息に、パティは分かってないわね、とでも言いたげに、気だるそうに口を開く。

「あのねぇ、ガッシュちゃんはどこに飛ばされたか分からないのよ?だったらどんなところに手がかりがあるか分かんないじゃない!ああ…愛しのガッシュちゃん…今頃はどこで何をしているのかしら?風邪ひいてないかしら?まさかもう帰ってたりはしないわよね…?ああ、あなたのことを思うだけで私のハートはもう……」

うっとりと悦に入るパティ。遠くを見つめ、そこにガッシュがいるかのように手を伸ばす。

と、突然ウルルの方を振り向いた。

「えっ?ガッシュちゃんが誰かって?しょうがないわね、そこまで言うなら話してあげるわvv。あれはそう…」

(パティ、その話はもう3951回目です…)

そう思いつつも口には出さない。制止が入らなかったため(入っても続けるが)長々と語り始めるパティ。

こうなると、もうどんな制止も受け付けず、かなり長くなること、そして周りが目に入らなくなることはもうしっかりと熟知していたウルル。

近くの店で、ウインドウショッピングを始めた。

 

 

「キャー!!フォルゴレ様よ〜!!」

劇場を出るなり、ファンの女の子に囲まれてしまったフォルゴレ。

キャンチョメは、押し寄せたラガッツァやバンビーナ達に分断され、フォルゴレとはぐれてしまった。

さらに性質(たち)の悪いことに、フォルゴレはラガッツァやバンビーナ達とどこかへ行ってしまった。

「うわ〜ん、フォルゴレ〜!」

一瞬の出来事で、何が起きたかもほとんど理解できてない(今キャンチョメが分かっているのは、自分がフォルゴレとはぐれたということのみ。) キャンチョメに、フォルゴレがどこに行ったか知るすべは無く、ただ名前を呼び歩くことくらいしか出来ない。

「フォルゴレ〜!フォルゴレ〜!」

いくら呼び歩いても、返事は無い。今にも泣き出しそうなキャンチョメ。

「うう…フォルゴレ…どこ行ったんだよ…」

しょぼくれるキャンチョメ。

その目に、青い髪で盛んにガッシュ、ガッシュと語り、周りの注目を引いている少女が映った。

 

 

「でね、ガッシュちゃんはね…」

うっとりと語り続けるパティ。

すでに聞いてないウルルは、パティの位置から三軒先の店で、品物を眺めている。

もとより一人でいられないキャンチョメ。とった行動は一つ。

「なあ、お前ガッシュの知り合いなのか?」

語り続けるパティの耳がガッシュという単語にのみ反応する。

ぴたりと話すのをやめ、キャンチョメの胸倉をつかみあげる。

「今あんたガッシュって言った?ねえ、言ったの!?」

顔が物凄く恐ろしい。真剣そのものでキャンチョメを締め上げる。

「うわああ…」

「ねえ、ガッシュちゃんはどこ!?どこなの!?言いなさい!!」

パティの声が聞こえなくなったのに気づいたウルルが戻ってくる。

「やめなさいパティ。」

「どうして止めるのよ!!この子ガッシュちゃんの居場所知ってるのよ!!」

一直線モード突入のパティは手を緩めようとしない。

「うぐぐぐぐぐ…」

「知ってるにしても、そのままじゃ首が絞まって喋れないでしょう?ガッシュの事を聞く前にそいつを殺す気ですか?」

その言葉に、パッと手を離すパティ。

「さあ、ガッシュちゃんの居場所を言いなさい!!」

首から手を離すが、泣き虫キャンチョメとあだ名されたほどのキャンチョメ。泣き出してしまう。

「うわああ〜フォルゴレ〜」

「うるさいわね、早く言いなさい!!」

いらいらと怒鳴りつけるパティ。

「うわああん。」

それでも泣き止まない。

それにイラついてまた怒鳴る。そしてまた泣く。堂々巡りの悪循環だ。

やり取りにあきれたウルルはため息を一つ。

「はあ、いつまでやるつもりですか。ちょっと離れててください。」

パティを少し遠ざける。

「君、落ち着くんだ。大丈夫か?」

泣き止むまでしばらく待つ。

「うっ、ひぐっ…」

「よし、私達は話がしたいだけだ。絶対攻撃しないから、パティの質問に答えてくれないか?」

笑いかけるウルル。その顔に安心したのか、コクリと頷くキャンチョメ。よし、とウルルも頷き、パティを呼ぶ。

「教えなさい。ガッシュちゃんはどこにいるの?」

「ガッシュは…えっと、日本。日本にガッシュはいるよ。」

その答えに満足したパティは歩き出した。

「そう、分かったわ。ウルル、行くわよ。」

「はいはい。じゃあな、君。」

後を追うウルル。

その後姿が見えなくなったころ、

「あ、フォルゴレ探さなきゃ。お〜い、フォルゴレ〜。」

キャンチョメも歩き出した。

 

 

 

 

 

 

 

 

〜おまけ〜

「ははは、おいおいよせよ〜」

「いや〜んフォルゴレ様〜。」

…どこにいるんだろうこいつら…

 

 

 

 

 

 

 

 

はい、どうでしたか。キャンチョメとパティです。私、パティも好きですよ。物の怪娘が無ければ。(あれは怖いです。)

一途にガッシュを想うパティはいいんです。でも、やっぱり、ガッシュはティオとですね。これと、キヨメグは譲れません。

さて、白の攻略本様の相互リンク記念で書かせていただいたこの作品。いかかでしたか?ちぃかま様。

気に入らないかもしれませんが、貰ってやってください。お願いします。ではまた。

                                              Fisher man