すれ違う大人たちは呟く。

「愛とか夢とか理想も分かるけど、目の前の現実はそんなに甘くない。」

そんなことは、言われなくても分かっている。どんな夢を抱いていたって、現実にはそう簡単に適ったりしないことぐらい。

 

何度も繰り返した失敗とか、大きく食い違った考えとか、僕らの基準はとても不確かで。

その不確かさ故に、すれ違ったり寂しかったり、色々あった。

でもそれを乗り越えていくことで、

昨日よりなんとなく歩幅が広くなった。

そうやって俺たちは互いを理解していくんだ。

 

大人になれない僕らの、つよがりを一つ聞いてくれ。

俺と一緒にいることは、恵さんにとってマイナスにしかならないかもしれない。それでも俺は、

 

大人になれない僕らの、わがままを一つ聞いてくれ。

俺は彼女と共にいる。彼女がそれを許してくれる限り、どんな困難も共に越えていく。

 

そしていつか。

君にこの声が届きますように。

俺があなたの特別な存在になりますように。







短いです。カサブタって聞いた途端、やっぱり思い浮かんだのはオープニングでした。

オープニングつながりで、君にこの声が聞こえますように、もつけました。

一回歌からとるのやりたかったのです。

でーはー。

                                             Fisher man