2004.07.09
ウィンリィ[鋼の錬金術師]
あのバカ…。また壊したの?
一体どんな生活してんのよ…。
あーあ、でも今度のは結構強度に、自信あったんだけどなぁ。
全く…あたしの最高級機械鎧を…。
何であんなに簡単に壊してくれるかな…。
はぁ、まあいいか。愚痴っても仕方ない。
帰ってくるってことは、まあ、あいつらは無事ってことだから、マシとしましょ。
でも帰ったら、まあ、スパナ十発は決まりかな。
2004.07.08
エド[鋼の錬金術師]
ちっ、また壊しちまったよ…。
あいつんとこ行かなきゃな。
めんどいなあ。どーせ怒られるし…。
どうやったって壊れるもんは壊れるんだっつーの。
……今回は、連絡入れよう。
電話口のが物が飛んでこないから。それに来るときは連絡入れろって言ってたし。
電話してないと、それでまた怒るんだもんな…。
まあ、いっか。どーせいつかは壊して怒られるんだし。
……とりあえず電話だ電話。
2004.05.07
いたずらT(エドxウィンリィ)[鋼の錬金術師]
「うっ、ウィンリィ…」
「はひほ?」(何よ?)
何かをくわえたまま発されているような声がする。
「もう少し優しくしてくれねえか…痛い…」
「ひゃ、ほへーん」(あ、ゴメーン)
うめくエド。
「冷た!って、わわ、たれてるたれてる!!」
「ひゃ、ほんほば。」(あ、ホントだ。)
こぼれたものを舐めあげ、すする。
「ってしっかりしてくれよ…お前くらい上手いのそんなにいないんだからな。」
「はひひっへんほひょ、ははひはへびゃは〜ひ。」(なに言ってんのよ当たり前じゃな〜い。)
ホントの事言ったってお世辞にはならないわよと、顔に書いている。
「まったく…いくら暑いからって、アイス食いながら整備するのはやめてくれ。」
「ひゃーひ。」(ハーイ)
2004.03.09
支える(エドxウィンリィ)[鋼の錬金術師]
「あの馬鹿、元気でやってんのかな・・・?」
ふと、口をついて出た言葉。
案じているのは幼馴染の錬金術師。
失った右手と左足を機械鎧(オートメイル)にかえ、全身が鎧になった弟と共に、もとに戻るための旅を続けている。
「ほっといたら、すぐあたしの丹精込めた機械鎧壊すし、たまに帰ってきたと思ったら、機械鎧壊してるし。」
作業の手を止め、思い出したように少し憤慨する。
が、すぐに心配そうな顔になった。
「なんか、いつも危ないことに首突っ込んでるみたいだからなあ・・・。」
機械鎧を壊せば帰ってくる。
そりゃ、自分の丹精込めた機械鎧を壊されるのは腹が立つ。
だが、形はどうあれ、自分のところに帰ってきてくれる。自分を頼ってくれる。
その事は、うれしかった。
そこまで思い出し、少し顔がほころぶ。
「さて、エドがいつ帰ってきてもいいように、あたしも機械鎧の技術、磨かないとな。」
そして、今度帰ってきた時も、温かく迎えてあげたい。
その事は口に出さず、ウィンリィは止めていた手を動かし始めた。
2004.03.30
日向(エドxウィンリィ)[鋼の錬金術師]
「あんた帰ってきたと思ったら、また機械鎧壊して!大事に使おうって気はないの!?」
「ごめんなさい……」
「全く。今回もまた電話入れなかったし。あんた、私の言うこと聞いてないでしょ!」
「ごもっともで。」
「なにぃ!?」
「い、いえ、聞いてます。」
「ふぅ、まあいいわ。このいい天気に免じて許してあげる。」
「ほっ。」
「でもエド、アンタが国家錬金術師になってからこんな時間なかったよねぇ。」
「まあ、コッチにいることがなかったからな。」
「ねえエド、一つ約束して。何しててもいいわ。その代わり生きてココに戻りなさい。死に掛けもなしよ。」
「ああ。約束だ。すべてが終わった後、またこんな時間がすごせるといいな。」
「うん!」