「疲れた……」
自室のベットに倒れこむハヤテ。と、何かが手に触れた。
見れば、ナギが眠っていた。
すーすーとかわいらしい寝息を立てて幸せそうに眠っている。
「なんで、僕のベットで……?」
しかし、ハヤテの頭にまず浮かぶのはそのことだった。
と、もぞりとナギが体を揺らす。起きるか、と思ったが、ナギは起きず、ただハヤテ、とだけ呟いた。
「……」
びくっと肩をすくめるハヤテだが、ナギはそれ以降何も言わず、幸せそうに笑っている。
それを見てハヤテは、クスリと微笑んで、自然にナギの頭をなでていた。
それにあわせて、ナギがいっそう嬉しそうに笑った気がした。

2004.05.29
もしも清麿とシェリーが背中をつき合わせて戦うような仲だったら…[金色のガッシュ!!]

「ブラゴ!あそこ狙えるか!?」
「フン、馬鹿にするな。」
清麿の問いに答え、手をそこへ向ける。
「いくわよブラゴ…、ギガノレイス!!」
ブラゴの手から放たれた巨大な重力球。
それは寸分違うことなく、そこへ落ちる。
巻き起こる爆発、そして舞い上がる土煙。
「行くぞシェリー!!ガッシュ!くみつくつもりで突っ込め!!」
「ウヌ!」
「ええ!」
それぞれの方向へ走り出す二組。
「アイアングラビレイ!!」
すさまじい重力波が、敵を襲う。
「今よ清麿!決めて!!」
「おおおおおぉ、バオウ・ザケルガァァ!!」

2004.03.10
晴れた日(ニケxククリ)[魔法陣グルグル]

ある晴れた日。
ニケとククリは、アル村を訪れていた。
「ゆーしゃさまー。お天気いーよ。お散歩いこー?」
と、宿屋のベットで寝ていたニケに声をかける。
が、そこにニケの姿はなかった。
「まったくもー、ククリに黙って行くなんて。それにしてもどこ行ったのかなー。」
ゆーしゃさまー、と呼びながら探し回るが、依然、反応はない。
村の人たちも知らないというし、一体どうしたのだろうか。
と、日が暮れるころ、ようやくククリは、見慣れた後姿を見つけることができた。
「ゆーしゃさま!」
みるとニケは、花畑に屈みこんで何かを拾っているではないか。
「ゆーしゃっさまっ♪」
「うひゃあああっ!!」
トン、と後ろから肩をたたくとこちらが驚くほどビックリしている。
「あー、何か隠したー。なになにー?」
と、後ろを覗き込もうとすると、
「な、なんでもないよ!」
必死に隠そうとする。
「見せてよー。」
「だーめ。」
そんなやり取りを何回か繰り返した後、ククリが作戦を変えた。
「じゃーいーもん。ククリ泣いちゃうから。」
その台詞はニケに対して、かなりの効果を示したようだ。
「わわ、な、泣くなよー。分かった、見せるから。」
そう言って後ろに隠した手を差し出す。
そこには一輪の白い花が握られていた。
「これ。」
「なに?これ。かわいいけど、どうしたの?」
「だから、あげるって。」
「えっ?ククリに?」
「そうだよ、ほかに誰がいるんだよ。」
ニケの顔はこれ以上ないほどに赤く染まっている。
「うわー、ありがとうゆーしゃさま…。」
ククリも負けないくらい赤くなっている。
「あ、ククリ見ろよ。夕焼けがおっきいぜ!」
赤くなった顔をごまかすようにニケが言って座る。
ククリもその隣に座った。
「ねぇ、ゆうしゃさま、いつまでも一緒にいてね…?」

2004.03.12
誕生日(ニケxククリ)[魔法陣グルグル]

「ククリ、なんか欲しいもんある?」
突然、ニケが言い出した。
「……どうしたの勇者様?」
無理もない。いつもはククリがねだる側なのだから。
「だって、ククリ今日誕生日だろ?」
にこやかに言われる。
「あっ……」
そういえばすっかり忘れていた。
でも、それをニケは覚えていてくれた。
それが、自分のことを考えてくれていたようで、嬉しかった。
「勇者様、あのね、ククリ……」
そしてククリのねだったものは……?

2004.03.28
みかん(ルフィxナミ)[ワンピース]

「なあ、ナミ。」
「何よ?」
「みかん食っていいか?」
「だめ。」
「なんで〜。一個でい〜からさ〜。」
「だめ。あんた毎日そう言ってきてるじゃない。」
「う〜。」
「わがまま言ってもだめ。」
「けち。」
「けちでいいわよ。」
「どけち。」
「どをつけるな!」
「う〜。」」
「それに、まだ実がなる時期じゃないんだけど?」
「あ”。」

2004.03.29
用事(ゾロxビビ)[ワンピース]

「Mr.ブシドー。」
「…」
「Mr.ブシドー!」
「…」
「Mr.ブシドー!!」
ゲシッ。
「いってーな。何しやがる。」
「何回起こしてもおきないのが悪いんです!」
「で、何のようだ。」
「こんなところで寝てると風邪ひきますよ。」
「それだけか?」
「はい。」
「……」
「どうかしました?」
「いや、なんでもねぇ。」