2004.03.26
炎(烈火x柳)[烈火の炎]

「俺は姫を守る!!」
貴方はいつもそういってくれる。
いつもの優しい笑みを湛えて。
でも私には。
私には、傷を治すことしか出来ない。
私のために戦ってくれているのに。
みんながどんなに傷ついても、何とか治療できるだけ。
一緒に戦うことも、大きな怪我の治療も。
何も出来ない。ただ守られているだけ。
なら、ならば私は。
せめて、せめて貴方のその炎の受け皿になろう。
どんなに傷ついても、疲れ果てても。
貴方の帰る場所を守っていよう。
今はまだ無理かもしれないけど。
いつか、きっと。

2004.03.14
決戦(烈火x柳)[烈火の炎]

「よし…」
学校に行く前。鏡の前で決心する。
今日は、彼女の思い人、花菱烈火の誕生日である。
この日のためにプレゼントも買った。
一週間も悩んだのである。
驚いてもらうため、烈火に相談していない。
反面、気に入られなかったら…という不安もある。
友達らしい友達のいなかった自分に出来た、初めての友達。
形は忍と君主、というものだったが。
その感謝と、自分の気持ちを込めて、渡す。
「よし、行こう。」
そうして彼女は、一大決戦を目前に控えたように、家の扉をくぐった。

2004.07.12
柳[烈火の炎]

ありがとう。まずはじめはこの言葉。
それから、やっぱり、ありがとう。
その次は、ごめんなさい。
最後は、これからもよろしくね。
それがあなたへの言葉。
はじめて友達になってくれて、いっぱい助けてくれた、色々迷惑もかけた、あなたへの…。
それから、あなたに芽生えた、気持ち。
私は、あなたが、烈火君が……好き、です。
誰よりも、愛しています…。

2004.07.11
烈火[烈火の炎]

俺は姫を守る。
…何回言ったっけな、この言葉。
覚えてねえか。数えてないし。
最初は、言葉の通りの意味だった。
コイツのいうことを聞いてやりたい、守りたい。
ただそれだけだった。
でも今は。
ただそばにいたい。一緒にいたい。
そう思うようになった。
笑った顔を見ていたい。泣き顔は見たくない。
これは、今までと同じ。
それ以上を望むことも、これからはあるかもしれない。
…でも分からん。やっぱ、考えるのは嫌いだ。