「……Impersonate(具象化)……Fix(結合)……Connect(接続)……」

薄暗い部屋で、女魔術師が何かをブツブツと呟いている。

その前にあるのは、人形か人間か。前者というには瑞々しすぎ、後者というには神々しすぎた。

「……よし。ついに、完成だ……!」

この後、彼女は時計塔を後にすることになる。

 

Chapt.1 再会

 

「そうそう、兄さん、今日はシオンを迎えに行ってください。」

朝を自身専属のメイド・翡翠に起こされた青年・遠野志貴は、聞き流していた小言に混ざったその言葉に、残っていた眠気を吹き飛ばされた。

その際に、ソファに座ったときに頭に乗った黒猫・レンを落としそうになり、慌てて支える。

少し華奢な印象を受ける体と、黒髪、眼鏡。柔和な顔つきが人当たりのよさを感じさせる、好青年だ。

「……」

その反応が気に入らなかったのか、発言者である志貴の妹・遠野秋葉は、眉間にしわを寄せている。

腰まで届こうかという長髪に、正装のような私服。表情こそむくれているものの、そこには遠野家当主としての威厳と貫禄があった。

「……あ、今日だったっけ。秋葉、飛行機何時だった?」

少し目を逸らし気味に、話題を逸らす。

「十時に最寄りの空港だと伺っております。ここからでしたら、バス停まで5分、そこからバスで30分ほどです。」

それに答えたのは、志貴の後ろに控えていた翡翠。暗い赤髪を首筋まで伸ばし、頭上には純白のヘッドドレス。アイロンの行き届いたメイド服と引き締まった表情は、仕える者の心構えをあらわしているようだ。

言われて志貴は、レンを落とさないように時計に目を向ける。向けて、慌てた。

「わ、もう九時過ぎてるじゃないか!」

今度こそ、レンを落としてしまった。首から背中にかけて結ばれた大きなリボンを不機嫌そうに揺らし、咎めるようにレンは一睨みする。

『しき、いたい。』

いや、咎めていた。互いにしか伝わらない念話で、舌足らずな抗議が届く。

「ゴメン。」

軽く手を合わせ、席を立つ。あわせて、翡翠が動いた。

「じゃあ、行ってくる!」

そのまま玄関へ向かい。

「あ、志貴さ〜ん、これ持っていってくださ〜い。」

和やかな声に呼び止められた。呼び止めたのは、翡翠の双子の姉・琥珀。妹とは反対に着物に身を包み、頭の上のリボンで髪をまとめている。

妹とは対照的な笑顔でとてとてと持ってきたのは、弁当箱に入ったおにぎりであった。

「きちんとしたご飯は、シオンさんをつれて帰ってからとしましても、おなかがすくでしょうし。バスの中ででもお食べくださいな。」

「ありがと、琥珀さん。じゃ、いってきます。」

ちゃ、と手を上げて礼を言い、もう片手には弁当箱をつかんで、志貴は屋敷を出て行く。

「いってらっしゃいませ、志貴さま。」

ドアのところから翡翠の声が届いた。

「さて、バスの時間は分からないんだけど……」

それは停留所についてからでいいか、と一度首を振って歩く。

バス停までは5分、と翡翠が言っていたが、果たして、程なくバス停が見えてきた。

着いてみれば、タイミングよくバスも来るようで、志貴は用意されていたベンチに腰掛ける。

と、隣に、青い髪を黒いリボンでまとめ、黒一色の服に身を包んだ少女が隣に腰掛けた。

「ん?どうしたの、レン。」

持っていた弁当箱からおにぎりを出そうとしながら、志貴が声をかける。

実はこの少女、屋敷にいた黒猫である。

無論、人間でも猫でもなくサキュバスと呼ばれる夢魔の一種であり、紆余曲折を経て今は志貴の使い魔をしている。

最も、志貴とレンの関係は、主に志貴のせいで、一般的な主人と使い魔の関係とは異なっているのだが。

「レンも食べる?」

志貴がおにぎりを一つ差し出し、レンも両手で受け取って食べる。

「で、どうしたの?」

『なんとなくついてくことにしたの。』

伝わってくる思念。なんとなく、とはまた、どこか気まぐれな猫らしい理由である。

もむもむと小さな口を動かして食べる様は、見た目相応のかわいらしさがあった。

志貴も隣でおにぎりをかじる。会話はなく静かなものであったが、ほほえましい光景であることは間違いない。

志貴が一つ食べ終わり、もう一つ食べようか考えたところでバスが見えた。

「レンも行く?」

『いく。』

レンは最後のひとかけらを口に入れ、思念を伝える。

「じゃ、行こう。」

ちょうど停まったバスに乗り込み、整理券を二枚引き抜く。

ありがたいことにバスの中は空いていて、適当なところに席を見つけて並んで座る。

志貴は、バスが動き出したのを見計らって、再びおにぎりを取り出した。

「いる?」

『いる。』

志貴は笑って、もう一つのおにぎりを差し出し、自身も別の一個をかじった。

「あ、レン、ご飯粒ついてる。」

志貴は、呼びかけに顔を上げたレンの頬からご飯粒をとり、自身の口に入れる。

『ありがと、しき。』

今度はご飯粒をつけないように注意して、レンはおにぎりをかじる。

「それにしても、久しぶりだね、レン。」

『うん。なんかきゅう。』

おにぎりから一度顔を上げ、志貴に苦笑され、またおにぎりに戻る。

そんなことを繰り返しつつ、30分。バスは空港に到着した。

「しまった……ゲートが分からない。」

バス停から、空港内に入っての志貴の一言。

空港だけあって、目の前にはいくつものエスカレーター。一つ一つ見ていくには時間がかかりすぎる。

さらに言えば、飛行機の便数も聞いていない上、何処を経由するかも分からないため、下手に動けない。

向こうが見つけてくれるのがベストなのだが、期待ばかりでもよくないだろう。

しかし、動き回っていて出会うのが遅くなっては、間違いなく怒られる。

「どうしようか……レン、探せるかな?」

『やってみる。』

志貴の手を握っているレンが、すっと目を閉じる。手は、はぐれないようにと志貴がつないだのだ。

吹き上がるようにレンの足元から広がっていく魔力。薄く、それでも分かる者には感知できるような絶妙な薄さ。

程なくして、アンテナのように張り巡らされた魔力が、見知った思考を捕らえた。

『いた、こっち。』

途端、レンは志貴の手を引いてぱっと駆け出す。

いくつもある中から、一つのエスカレーターを選んで登り、一つのゲートの前で止まった。

その先には、紫の錬金術師・シオン=エルトナム=アトラシアがたたずんでいる。

「……お久しぶりです、志貴。」

「ああ、久しぶり、シオン。」

どちらからともなく差し出される手。再会の握手は、二人の中ではもはや通例となっていた。

腰元まで伸びる紫の髪をみつあみにし、さらに紫一色にコーディネートされた彼女の正装。その肩には、エルトナムの家紋か、アトラスの紋章かが縫われていた。

しかし、そんな久方ぶりの再会は、多少、諦めたような声によって遮られる。

「うーん、俺もいるんすけどねー。」

『私もいる。』

「「!」」

慌てて手を解く二人。

志貴の足元のレンと、シオンの後ろの少年・レイゼン=カレイド。

短く切った青い髪と、砂漠にあるアトラスの人間にしてはやけに白い肌。両手の五指と手首には、一つずつはめられたリングが光っていた。

二つのトランクにもたれかかり、頬杖をついている。

「まあ、久々の逢瀬だものねー、仕方ないっちゃ仕方ないっすよねー。」

何かを悟ったようなため息をつく様に、シオンがエーテライトを構えた。

「レイ?あなたには少しお仕置きが必要ですか?」

「わー、アトラシア!それは横暴だ、おーぼー!志貴ー、助けてー。」

レイはシオンの副官として何度か来日しており、一応志貴たちとの面識もあるようだ。

そして、シオンの副官らしく、エーテライトには苦い思い出があるようで、さっと志貴の後ろに回る。

「志貴、かばうのですか?」

諦めたようにため息をつく志貴と、詰め寄るシオンにおびえるレイ。

「……そのくらいにしとこう、シオン。いつものことだろ?」

「……」

しばらくレイを睨みつけ、シオンは無言で構えを解いた。

それを見てレイも志貴の後ろから出、トランクを引き始める。その態度に、反省の色は少しも見られなかった。

「……レイ、お前絶対懲りてないだろ?」

「なんのことかなー?」

志貴の呆れた声に笑って答え、レイは、シオンの視線から逃れるように、足早に空港の出口を目指していた。

 

「……なんでかなぁ、スッゴイ予感はしてたんだよなぁ。漠然と。」

目の前の光景を見ながら、志貴は乾いた笑いを漏らしていた。

もはや、志貴の日常と化している、シエルとアルクェイドの喧嘩である。

青い髪にカソックで、何本もの剣を投擲しているほうが、代行者・シエル。

剣をかわしつつ縦横無尽に飛び回り、爪を振るうのが、真祖・アルクェイド=ブリュンスタッド。

キリスト教の経典に反するもの全てを滅する埋葬機関の代行者と、異端のきわみである真祖の吸血姫の戦い、と言えば聞こえはいい。

むしろ、日常化することなどありえないのだが。しかし、シエルとアルクェイドに関しては違う。

要するに、女の争いなのである。ここに混血のお嬢様が混ざらないだけ、まだ今の喧嘩はマシなのかもしれない。

「ああ、代行者も真祖も相変わらず強いねー。でも、そんな二人も手なずけちゃうんだから、さっすが志貴。女殺し(キラースマイル)は伊達じゃないね。」

目の前の光景を無視するように、両手で作った指鉄砲で、志貴を打ち抜く真似事をするレイ。その横でレンは我関せずを貫いていた。

「まったくです。まあ、真祖たちなりのコミュニケーションなのでしょうが。」

一歩間違えば、あの戦いの当事者だっただろうと考えつつ、やれやれ、とため息をつくシオン。

今回の喧嘩の原因は、数十分前。

「あ、志貴だー!レンもいるね、やっほー。」

志貴たちが、空港を出ていざ帰ろうと遠野邸と連絡を取ってみれば、琥珀にもう少し時間をつぶしてきてくれと言われ、三咲の駅前に出てきた時だ。

人ごみのほうから、能天気な声がする。振り返ってみれば、金髪の美女が笑顔で手を振っていた。

「アルクェイド!?」

白いハイネックのトレーナーに、紫のタイトスカート。そんな何処にでも居るような服装なのに、他と一線を隔した雰囲気を漂わせる美女。

「真祖、お久しぶりです。」

「久しぶりでーす。」

「あ、シオンにレイじゃない、来てたんだ。」

外見の雰囲気とはまったく正反対の笑顔を浮かべ、大きく手を振って歩いてくる。

その笑顔を崩さず志貴のそばまでやってきて、今後の予定を問いかけた。

「や、喫茶店とかで時間をつぶすつもりでいたけど?」

こともなげに答える志貴に、シオンが首を縦に振る。後ろでレイは、何故か笑っていた。

「じゃあ、私も行くー。」

アルクェイドは、予想できていた言葉を吐き、戸惑う志貴の背中を押す。

ついていくシオン、レン、レイ。

その時、一本の黒鍵がアルクェイドの足元に飛来した。

「そんなことはさせません、このアーパー!」

シエルが舞い降りてくる。その途中で、さらに二三本投擲。

アルクェイドはそれを払い、不敵に笑った。

「またやるの、シエル?いつも敵わないのに。」

「あら、あなたに勝たせた覚えもありませんが?」

対するシエルは、両の手に三本ずつ黒鍵を握る。

「いーわ。相手してあげる。かかってきな、さい!」

開戦は、アルクェイドの薙ぎ払いだった。

「……しかし、代行者も弱めとはいえ人払いの結界っすか、しかもかなり広範囲だ。これ少しやりす……ん?」

しかし周りに張られている結界は、弱目と言えども、一般人を寄せ付けないためには十分な強さだったのだが。

未だ続く戦いに、ため息のような、感心のような台詞を吐きつつ、レイは視界の端に何かを捕らえ、そっちを向いた。

「どうしたのです?レイ。」

「なにか見えたのか?」

それに気づいた志貴とシオンがレイの見た方向へ目を向けて、驚く。

魔力によって視力を強化したレイには、さらにはっきり見えていた。

「アトラシア、志貴、やっべぇ、人がいる!」

さらに悪いことには、アルクェイドたちの戦闘が徐々にそちらのほうに広がっていたこと。

「アルクェイド!先輩!ストップストップ!人が!」

志貴が止めたときにはもう遅い。シエルの黒鍵をアルクェイドがかわし、後ろに回りこんだ。

そのまま大きく腕を振るう。余波で大きく削られる地面。シエルは地面を蹴って、直撃は回避した。

ならば必然、よけられた黒鍵と衝撃波はそのまま突き進む。

被害にあったのは、進路上にいた赤毛の青年だった。

 

時間は少し前。

「……さて、いったいどうしたものか。」

不思議と人のいない駅前で、赤毛の青年・衛宮士郎が呟く。

年は二十歳くらいか。和風の顔立ちに無駄なく引き絞られたその体は、たった一つのことをなすために鍛えられた武具を思わせた。

その隣では、金髪の少女・セイバーがぐるぐると辺りを見回している。

士郎より首二つ三つくらい小さい彼女は、しかし、士郎よりも大きな存在感を放っていた。気品と儚さと力強さ、相反するものが複雑に同居しているような、不思議な存在感を。

「……」

その後ろで、いかにも不機嫌だといった顔の女性が二人。

そのいらだちを感じているのか、士郎は恐る恐る振り返った。

それぞれ黒のツインテールと金の縦ロールを揺らし、衛宮士郎を睨んでいる。

黒髪のほうは遠坂凛。今こそ不機嫌に眉をひそめているものの、顔立ちの美しさは決して損なわれていない。そして、腕を組む姿も堂に入っており、セイバーより頭半分大きいくらいの凛に威圧されている士郎と言うのは、どこか面白い図だった。

金髪のほう、ルヴィアゼリッタ=エーデルフェルトも同様。洋風の整った顔立ちに、薄手のドレスは貴族のたしなみとでも言おうか、気品があった。その気品も、ひそめられた眉に少々減じられているのだが。

「……どうする?遠坂、ルヴィア。」

無論彼女らは詳しくは言わない。ただ視線に、士郎、と呟く彼の名前に自分の主張をこめるだけ。

もちろんそれを読み取れない士郎ではない。ないのだが。ないがしろにすればどうなるかも分かっているのだが。

「や、無理だって。このホテルで最後だって言ってただろ。」

あえて紡がねばならなかった。後ろのホテルを指差しながら。

「……あーもー、なんだってこんなにホテルが混んでるのよ!こんな春先にたくさんの客が入るほど、ここってすっごい観光スポットでもあるわけ!?」

がーっと怒鳴るのは、凛。ルヴィアも、口にこそ出さないものの同じように思っているのは明白だった。

「上層部も上層部よ!任務につかせるなら宿の確保ぐらいしときなさいよ!!」

もはや八つ当たりしかやることがないのか、文句は収まらない。

「……見苦しいですわ、リン。いまさらそんなことを言ったって仕方がないでしょう?大体こんなところに来ることになった原因だってあなたでなくて?」

呆れ交じりのため息をつきつつ、そこへ嘲笑を乗せていくルヴィア。長旅で疲れ果てているところに八つ当たりなど、誰だって聞きたくはない。

「いや、あれはあんたのせいじゃない!あんたがあそこで邪魔しなければ!」

もちろん凛はそれに食って掛かる。標的にされそうだった士郎は影でこっそり息をついた。

そもそも何故こんなことになっているのか。

結論だけを言えば、彼女らの所属している魔術協会・時計塔から出奔した魔術師を捕まえる任務を言い渡されて、潜伏先らしきところに来たはいいが、宿がない、ただそれだけのことだ。

しかし、言い渡された経緯を考えれば、明らかに罰、そして不運だった。

さらに言えば、衛宮士郎とセイバーにとって、それは完全なるとばっちり。

もはや時計塔の学院では日常茶飯事となっている、凛とルヴィアの理論戦から発展する魔術戦。

しかし、いくら常に主席を争う凛とルヴィアへの罰といっても、封印指定寸前の魔術師捕獲を命じたりはしない。

彼女らが不幸だったのは5つ。

1.遠坂凛が日本人で、かつ冬木という霊地の管理者(セカンドオーナー)だったこと。ロンドンにある時計塔には圧倒的に、日本などのアジア系の人間が少ないのだ。

2.標的の魔術師が捕捉されたのが三咲市だったこと。ここには、真祖の姫がおり、執行者が出向くまでもないと判断された。

3.執行者がまったくと言っていいほど出払っていたこと。さらには、フリーランス(無所属)の魔術師にすら連絡が取れなかった。

4.衛宮士郎とセイバーが、遠坂凛とルヴィアがそんなところに行くことを放っておけるはずはないこと。

5.主に遠坂凛が金欠に悩まされていること。

無論、彼女らも問うた。真祖の姫に協力を得られる保証などない。それどころか、得られない確率のほうが高いのではないのか。当然得られなかった場合、成功の確率は格段に低くなるのだ。

しかし、それを聞いた教授は軽く笑う。

「心配いらんよ。真祖の姫は恋人との蜜月を邪魔されるのを極度に嫌う。それにあの街には色々いる。代行者、退魔、混血、直死。まぁ、行けばわかるさ。」

加えて、返ってきた答えはなんとも曖昧なもの。それ以上は何も言わず、プライドをくすぐる様に急かすだけだった。

これらが重なり重なって、彼女らはここに赴いているのである。

凛は、その時諸々の怒りを思い出したように、地面を踏みしめた。

「いえ、学友として間違いを正すのは当然のこと。感謝こそされ、責められる謂れなどありませんわ。」

呼応するように、ルヴィアも凛に近寄る。台詞こそ涼しいものの、足には今にもアスファルトを踏み砕かんばかりに力がこめられていた。

「!言ってくれるじゃない……!」

「いえいえ、どういたしまして……!」

彼女らの感情にあわせて淡く輝き始める、左腕の魔術刻印。

二人が得意とする攻撃手段はまったく同じもので、ガンド、と呼ばれる体調を崩させる呪いの一種である。もっと言えば、それが物理破壊力を持つに至った、フィンの一撃と呼ばれるもの。

それも、威力も同等、呪いとしてもかなりの威力を持つのだから性質が悪い。専らの被害者、談。

止め方を迷っているのか、呆れているのか。セイバーは手を出しあぐねている。

「おい、こんなトコで何しようとしてるんだよ!」

士郎がなだめようと一歩踏み出したとき。

「!シロウ!」

鋭くセイバーが叫ぶ。同時に士郎の足元には、複数の剣が突き立っていた。

それに気を取られた一瞬。

「士郎!?」

「シロウ!?」

「シェロ!?」

士郎は横殴りの突風に吹っ飛ばされていた。

喧嘩も忘れて、士郎に駆け寄る凛、ルヴィア、セイバー。

「ご、ごめんなさい、大丈夫ですか!?」

突風の吹いてきたほうに目を向ければ、黒髪の柔和な顔立ちをした眼鏡の青年が走ってきていた。

 








ということで、始めました、TYPE−MOONクロスオーバー。
やりたいほーだいがテーマですので、見苦しいところもあるでしょうがお願いしますね。
そのうちオリキャラはまとめて設定出します。
                                                                      Fisher man