2005年4月13日から○十年ぶりの学生生活が始まる。気付くのが遅かったのかもしれないが、今更ながらに手に職(役立つ技術)がないことが、この年になっての職(仕事)を探す場合に大きなマイナスになることに気付いたわけである。だから、色々困難が伴うと思うが、好奇心とチャレンジ精神を持って専門学校に入学することになった。料理専門学校で1年間勉強し調理師免許を取得する予定である。(問題なく卒業出来ることが条件)但し、無事免許が取れても、この年で職(仕事)が見つかる保証は何もない。しかし、結果は別としても、とにかくベストを尽くして頑張る。 その始末記を学業日誌として書いていく。
ファイトで Go Go Let’s Go!!!!! 

HOME


2006年3月11日 0:16:19
これからについて
無事卒業はしたものの、目的のひとつであった職は見つかっていない。見つかっていないと言うより探さなかった言う方が適切である。ある意味で情けないのかもしれないが、学校での実習を通じて、この業界なりの厳しさが判ったからである。恥ずかしいことであるが、自分自身しっぽを巻いて逃げたのかもしれない。ポイントは、スピードの問題であった。この業界は、基本的に美味しくて、早くて、安くて(リッチなイメージを持った高級レストランには当てはまらないが。)、サービスが行き届いていて、食べることについて総合的な満足感を客に与えることである。こんな条件の中で、学校の実習から判断した自分のスピードが通用するかが非常に不安なのである。まあ、スピードということについては、多少の慣れもあるかもしれないが、どうも自信がないのである。その辺のことを実践で試すためにアルバイトをしたが、やっぱり問題が残った。そんなことから、消極的な結論になってしまったわけである。しかし、全く諦めたわけではないので、のんびりしたことを言うかもしれないが、そのうちに何かチャンスが巡ってくると思うので焦らずにじっくり構えていようと思っている。一般的な言い方をすれば、高い金を払って学校に行った値打ちがない、もったいないということになるであろうが、言い訳になるが、自分自身は、決して高い金を無駄にしたとは思っていない。それなりに頑張ったし、色々な貴重な体験や感動も味わうことが出来たし、まがりなりにも少しは調理技術もついたとも思っている。その辺の総合的なことをもって今後に生かしていきたいと考えている。  この学業日誌としての頁は、これで終了するが、派生的な頁を改めて設けたいと考えている。この頁で詳細に書けなかったが、習った料理について家で実践的に作ってみながら、レシピとして掲載していくつもりである。(授業でノートがきちっととれていない部分が多くあるので、何処まで出来るか判らないがチャレンジしてみたいと思う。)


3月8日(水) 第185日目 卒業式

あっという間の1年であった。アップアップしながらあったものの無事卒業することが出来た。思えば入学式があったのが昨年の4月13日。その間、330日間。実働日数で185日間であった。この年になって初めて経験することも多く戸惑いもあった。しかし、感動も多くあった。また、若い人たちのとの学生生活も初めてであり、その学生生活も実に36年ぶりであったのである。すべてが、異例の体験であったのかもしれない。本当に良い体験をしたと思う。苦しいこともあったし、もちろん楽しいこともあった。一部若い人たちのとのギャップも感じたが、それはそれほど問題ではなく、自分自身それなりに消化することが出来た。最近は、格差社会といわれているが、この学校内においても、非常の格差があったように思う。貧富の格差ではなく、やる気とか人間性の格差というものである。やる気があって前向きで人間的にも素晴らしい資質を持ったものもいたが、その逆のものもいた。この辺の感じ方については、昔も今も、その時の年配者が「今時の若い者はなっていない。」などと言って若い者を批判していたものであるが、それは繰り返しであり、その時その時の文化や時代の流れにもよるのであり善悪は判断しにくい部分もあるかもしれない。ただ、若者にとって今が客観的に見てあまり感心出来ない性格であったとしても、若者の特権であるが、人生においての何処かの節目で自我に目覚め一念発起して大成功をするかもしれないし、逆に今優秀な人間が、慢心して将来失敗するかもしれない。人生なんて極論を言うと何処でどうなるか判らないのである。しかし、そこには努力とか一生懸命とかという行為がなければ、どんな人間も大きくは成功しないのは確かである。だから、自分は若者に言いたい。今、悪ガキでも改心して頑張ればいくらでも可能性があるから希望と夢を持って歩んでいってほしいと。何か、卒業式における校長の式辞のようなことを書いてしまったが、1年を振り返ってみて感じた次第である。先週の金曜日に授業は終えたのであるが、やれやれという感覚と同時に何だか空虚というか非常に寂しい感じもする。クラスメートとも一部の者を除けば、仲良しになれたし、素晴らしい世話役というかリーダーが、そこそこいたので非常に組が纏まり、最終的には本当に良いクラスであったとつくづく感じることが出来た。こんな年配者を、差別なく付き合ってくれたクラスメートに心から感謝したい。何だか、とりとめない書き方になっているが、卒業式の方は、まあ、これはセレモニーであるから大過なく無事終了した。卒業式といえば、涙涙のイメージがあるのであるが、泣いている若者は殆ど見かけず、明るい爽やかな(何も感激で泣くことが暗いということではないが。)卒業式であった。この卒業式も37年ぶりの体験である。この日の天気は、晴天で春爛漫を思わせるような暖かい気候でまさに卒業式日和であったように思う。
個人的な部分では、今日の卒業式で、@卒業証書 A皆勤賞 Bブロンズアカデミー賞(卒業式のビデオを見て判ったことであるが、司会者が、卒業者のうち7人で、ちなみにゴールド賞は2人、シルバー賞は4人と案内していた。。そんなことから、手前勝手に解釈すれば、自分自身では自分のことを酷評していたものの、学校側は、この劣等生だと思っていた自分を、それなりの評価をしてくれていたということであろうか。学校側にこの賞の内容を確認したわけではないが、いいように解釈すれば、このうえなく光栄なことである。四苦八苦しながらも頑張った甲斐があったというものである。本当に嬉しい。) C技術考査筆記試験合格証 D卒業料理努力賞 Eふぐ取扱登録者証 F調理師免許証 G料理技術上級検定証 H専攻科修了証(料理教師専攻科、ヘルス&ヒューマンサイエンス専攻科) 以上軽い重いは別にしてたくさんの証および賞を貰った。  卒業式後、少し時間をおいて夜からクラスメートとお別れパーティーがあった。一次会で宴会をした後、二次会ではオールナイトカラオケをした。さすがに夜中になってきたら眠くなってきて少し寝てしまった。やっぱりいくら頑張っても若い人たちの元気には勝てない。朝の5時頃に店が閉まるのでお開きになった。本当に名残惜しかった。こうして、この仲間達と一同に会うのはもう二度とないと思うと非常に寂しい気がした。それと同時に、心の中で大きく叫んだ。みんな元気で頑張って夢を実現しろよ。そして、幸せになれよと!!

3月3日(金) 第184日目(授業終了)
時限 科目 内容
始業前 特訓練習 マスケの練習
いつもなかなか出来なかった、サイドの仕上げが、最後の練習で完璧まではいかないが、今までで最も美しくできた。製菓の最後の練習であったが、有終の美を飾ることが出来て満足した。
1時限 食品衛生学 食品衛生学最後の授業
HACCPについて
2時限 調理理論 調理理論最後の授業
教科書114頁 ゲル状食品
寒天
寒天液のゾル状態を冷却するとゲル状態になる
寒天の形状による浸漬時間  @糸状−1時間以上  A棒状−1時間以上  B粉状−5分
寒天成分のの濃度高いほど水に溶けにくい
離奬  − 保水性がよい
寒天の光の通りやすさ(透明度) : 水だけの場合65%以上   水+砂糖の場合95%以上

ゼラチン
ゼラチンの形状による浸漬時間  @板状ー20分から30分  A粉状−5分

カラギーナン
濃度 0.5%〜1.5%      浸漬−5分〜10分  溶解温度−70℃前後  凝固温度−40℃〜45℃ 常温で固まる
3時限 西洋料理実習 仔牛カツレツミラノ風、パルマ風リゾットの二品
この学校における最後の料理実習となった。この場所で、この仲間達と料理を一緒に作るなんて、もう二度と巡ってこないのである。非常に名残惜しいし、少し寂しいけれど、とにかく泣いても笑っても最後なので今までの自分とあまりスタイルを変えないが一生懸命作ろうと頑張った。先生も、全員のそういう気持ちを意識してかどうか判らないが、何処の班が一番早く出来るか競争しようということになった。どの班も、みんな一生懸命で全体的なスピードとしては、今までで最も早かったような気がした。入学した時と比べて当然のことであるが、みんな格段にスピードがついている。スピードについていけないのがネックであった自分も多少の要領は判って、自分で言うのはおかしいが、それなりにスピードはついているような気がした。(自己満足か?)いつもは、殆ど自分たちの班が一番早かったのであるが、今日は負けた。二番目であった。しかし、やっぱり最終的な飾り付けや細かい部分はまだまだでも、それなりに美味しいものが出来た。これが最後だと思うと何だか少し感傷的になってしまった。


パルマ風リゾット    仔牛カツレツミラノ風
放課後 特訓練習 オムレツ、玉葱のアッシェ、じゃがいものシャトーむきの練習
朝のマスケの練習のように有終の美を飾りたかったが、オムレツの最後のトライは、あまりうまくいかなかった。学校での練習は、これで最後であるが、家でいつでも練習出来るので、今後も頑張って練習していこうと思った。じゃがいものシャトーむきは、いつもの通りの出来でまだまだといった感じ。アッシェは、包丁が切れなくなっており、いつもより出来は悪かった。包丁の切れの善し悪しで、出来映えが非常に左右されるものである。 いずれにしろ、この練習は、この学校における本当の最後の練習となった。本当に名残惜しいが、オーバーな言い方かもしれないが、自分の人生におけるこの学校のこの校舎における一コマは終わった。

3月2日(木) 第183日目
時限 科目 内容
始業前 特訓練習 マスケを練習
1時限 衛生法規 衛生法規最後の授業
特別授業として犯罪とは何ぞ? ということに関しての講義
2時限 食文化概論 食文化概論最後の授業
食べ物に関わる年中行事についての授業
3時限 西洋料理講習 バカラオ(鱈)と赤ピーマンのサラダ、バカラオのグリーンソース煮アサリと鰻の稚魚と共に、牛の胃の煮込みマドリード風、卵黄とシロップのプディング フルーツ添え  以上 四品の講習

 
 バカラオと赤ピーマンのサラダ        バカラオのグリーンソース煮アサリと鰻の稚魚と共に

 
     牛の胃の煮込みマドリード風         卵黄とシロップのプディング フルーツ添え

放課後 特訓練習 だし巻き卵、大根の桂むきの練習

3月1日(水) 第182日目
時限 科目 内容
始業前 特訓練習 マスケの練習
まだまだ側面が思うようにいかない。但し、回数を重ねて練習していくと何とかなると思う。(甘いかな??)
1時限 食品学 食品学としての最後の授業
健康食品
自然食品
ダイエット食品
栄養補助食品−栄養を強化、添加、濃縮  消化されやすく吸収されやすい
保健機能食品−厚生労働省がその効果の表示を認めた食品−@特定保健用食品  A栄養機能食品(ビタミン、ミネラル)

食物繊維(ダイエットファイバー)(第六の栄養素)→ 粘りがでる、ゲル状になるものが多い
食物繊維素のものは、消化も吸収もされないが、排泄される時に体に不必要な物質も同時に排泄させる作用がある。
種類 : 植物性→野菜、果物、豆類、海藻、キノコ      動物性→皮、骨

腸の長さ 草食動物−長い、肉食動物−短い、雑食動物−中間(西洋人は短い、日本人は長い 長年の食物摂取特徴による差
 
2時限 栄養学 食品学としての最後の授業 
糖尿病とダイエットのための食事について
糖尿病の大きな原因は、過食によるところが大きい。
糖尿病食 : 例えば1600キロカロリー 1単位=80キロカロリー 1日20単位  食物摂取栄養単位表により摂取を20単位までとする
<調理の要点>
味付けは薄い目にする
量を多くする(多いように見せかける)殻付き、骨付き、皿数を多く

脱脂の工夫 − 網焼き、串焼き、しゃぶしゃぶ

摂取エネルギー量=標準体重x生活活動強度(基準表有り)20〜30

ダイエットについて
 食事療法+運動療法+行動療法
 体重を1ヶ月に1s減らそうと思えば、1日240キロカロリー摂取量を減らせばよい
 
体脂肪1s=1000c、脂肪の1グラムあたりのカロリー数は9キロカロリー、 9x1000x0.8=7200キロカロリ/月
 食習慣としてしてはならないこと : まとめ食い、どか食い、早食い、夜食、ながら食い
ダイエット日記をつける
月日 食べたもの カロリー数 その時何をしていたか その日の定点体重
3/14 バナナ 100c 172キロカロリー テレビを見ていた 72s

3時限 中国料理講習 中国料理講習の最後の授業
紅焼獅子頭(ホンシャオシーズートー、肉団子の醤油煮込み)、麻辣牛肉(マーラーニューロー、牛肉と野菜の麻辣醤炒め)、腐皮ほえ青菜(フーピーホエチンツァイ、グリーン野菜の湯葉入り餡かけ)

 
         紅焼獅子頭                      麻辣牛肉


        腐皮ほえ青菜
放課後 特訓練習 フーロン、餃子の包み方練習(この練習が、学校における中国料理関係の最後の練習となった。)
フーロンは3回したが、3回とも安定したものが出来た。但し、表面は、しわが多い。その辺は、まだまだ練習が必要である。餃子は、2ヶ月半ぶりの練習であるが、それほど忘れてはいなかった。

2月28日(火) 第181日目
時限 科目 内容
始業前 特訓練習 ルーローの練習
1時限 製菓実習 フォンダン・オ・ショコラ・エ・グラス・バニーユ、スイスロール

右側のルイスロールは先生の作ったもの
左側のフォンダン・オ・ショコラ・エ・グラス・バニーユは、自分たちが作ったものであるが、盛りつけというか飾り付けが非常に難しい。明らかにバランスが悪いと言える。この辺のセンスは、自分にはあまりないのかもしれない。あるいは、練習とか他の人の作ったものを見てセンスを養うかしかないのであるが、基本的にこの辺の美的感覚というのは持って生まれたものがあるのかもしれない。その辺は、全く自信がない。

 
 フォンダン・オ・ショコラ・エ・グラス・バニーユ       スイスロール
2時限 製菓実習
3時限 製菓実習 製菓実習の最後の授業
放課後 特訓練習 玉葱のアッシェとじゃがいものシャトーむきの練習

2月27日(月) 第180日目
時限 科目 内容
始業前 特訓練習 ルーローの練習。かなりましになってきた。
1時限 中国料理実習 干煎牛排(ガンジエンニウパイ−牛肉のステーキ)、百花蒸豆腐(パイホアンジオンドウフー−海老団子のせ豆腐の蒸し物)、木犀肉(ムーシュイロー−卵と豚肉とキクラゲの炒め物)、抜絲地爪(バースーディーグア−薩摩芋の飴かけ)
自分は、抜絲地爪いわゆる大学芋を担当したが、二度の失敗をした。芋を揚げた後、油を油缶に戻す時、大量に油をこぼしてしまったことと、砂糖を溶かす時に焦がしてしまったこと。砂糖を溶かすのはやり直した。最後に溶けた砂糖を芋をまぶす時に手際が悪かったので、砂糖が芋全体に付かなかった。こういった作業は、手際よくしなければ、砂糖が固まってしまうのである。次回同じ作業をした場合、同じ失敗を繰り返さないと思う。
2時限 中国料理実習  
           木犀肉                      干煎牛排

 
         百花蒸豆腐                    抜絲地爪
3時限 公衆衛生学 公衆衛生学最後の授業
環境問題について
限りある環境 → 修復出来ない
資源の循環利用 → 収支のバランス(消費の削減)
一人一人に出来ること
家からの破壊(オゾン層の破壊)
酸性雨 → 1時間5.6%以下 → 山、畑 → 植物

地上からの警告
 森林面積は陸地の3分の1(38億7千ヘクトアール)
 毎年940万ヘクトアールが失われている(日本の面積の4分の1)

人口の爆発
 約2000年前 3億人(世界)
 現在65億人  2050年の予想 89億人
 現在の世界の平均寿命  男性 63.3才、女性67.6才  2050年予想 74.3才

ライフスタイル
 物の氾濫と生活時間の変化  情報機器、マイカー
 ライフスタイルの変化が与える環境負荷
  夜型生活 ゴミの増加→埋める場所がない 2002年のゴミ 5161万トン

エコクッキング、エコテロ

2010年のエネルギー種類別予想
 石油−45%、石炭−19%、原子力−14%、水力−3%、その他 太陽エネルギー、風力、波力

皆で取り組む環境保全
1.個人、家庭で取り組む   2.地域社会で取り組む  3.職場、企業活動で取り組む

**グリーンコンシュマーとは、緑の消費者  **グリーン購入法
放課後 特訓練習 大根の桂むき練習。試験当時に比べてかなり良い状態になっている。

2月24日(金) 第179日目
時限 科目 内容
1時限 食品衛生学 一般的衛生管理プログラム
<洗浄剤の使用基準>
使用濃度(界面活性剤として) − 0.1%以下
浸漬時間 − 野菜、果物 5分間
すすぎ   − 流水の場合−野菜、果物30秒以上、飲食器など5秒以上
          ため水の場合−水を替え2回以上
         洗浄の場合−40℃〜45℃の温水が望ましい(タンパク質凝固しない、脂肪溶出する)
2時限 調理理論 卵について
卵黄の色は、カロテノイドの色である
卵黄膜の有無で固まり方が違う
鮮度−卵黄係数 
アルカリ PH11.9以上で透明なゲルを形成  例えばピータンなど
3時限 中国料理実習 魚香茄子(ユイシアンチエズ−茄子と挽肉の炒め物)、油淋鶏(イオウリンチー−鶏肉の甘酢風味)の二品
家庭でも簡単で手軽にに出来る料理である。材料の種類も極めて少なく安上がりに出来る。(カメラを忘れたので撮影しなかった。)
放課後 特訓練習 大根の桂むき練習

2月23日(木) 第178日目
時限 科目 内容
始業前 特訓練習 ルーローの練習
1時限 食文化概論 エスニック料理
定義−確定的な説はない。直訳的には、民族の料理ということである。
韓国の場合
 韓国の民族衣装 女性のチマチョゴリ : 上はチマ、下はチョゴリ
            男性のパジチョゴリ : 上はパジ、下はチョゴリ
 韓国料理 − 代表的な物 キムチ、焼肉、クッパ、ビビンバ
 A.日常食  飯 pap 汁 kak
B.宮廷食  韓定食
 C.肉食文化 新羅〜高麗(仏教全盛期) 14世紀の儒教に変わる
 D.ネンミョン(冷麺)  平壌方式、ハムン方式  麺はそば粉と薩摩芋の粉で作っている

タイ料理
 代表的料理  トムヤンクン   酸っぱい成分マナオ(小さなライム)、マッカム(タマリンド)
                     辛い成分 唐辛子(プリッキーヌ)
          トム(スープの意味)ヤン(辛いの意味)クン(海老の意味)
 魚醤(ナンプラー)

ベトナム料理
 魚醤(ヌクマム)   生春巻き(ゴイクオン)
2時限 社会問題論 社会問題論最後の授業
特に大きなテーマはなかったが、先生の我々の記録とするために、自己紹介とこの1年間の感想や今後の夢などを、A5版に書いて提出した。1年間のこの授業に関しては、最も関心の高かった授業であったように思う。先生の聴衆を引きつける話術もさすがであったが、話の内容自体も今後の我々にとって非常に参考になることが多かった。教科書があって試験もあるような授業ではなく、そんなに堅苦しくもなかったので非常に軽い気持ちで非常に興味を持って聞くことが出来た。こういった感想を持っているのは、自分だけではなく殆どの人がそう思ったと思う。とにかく、日頃の悪ガキどもも、眠りもせず喋りもしないで真剣に聞いていたのが印象的であった。多くの学科の授業の中で最も静かで集中して聞くことが出来た。本当に為になったと思う。先生の授業であれば、今後もお金を出して授業を受けてもよいと思う。(有料無料にかかわらず講演会などがあれば行ってみたい。)
3時限 日本料理講習 和菓子の講習
 

 

 

2月22日(水) 第177日目
時限 科目 内容
始業前 特訓練習 マスケの練習
1時限 食品学 遺伝子組み換え技術
 酵素アミラーゼ  アミラーゼ(水飴、ブドウ糖、異性化糖、キモシン、(チーズ)、ビタミン−−微生物の生産物

遺伝子組み換え作物
 野生の植物−−栽培品種
 @ウイルス、細菌に強い  A農薬がいらない  B砂漠、塩分、乾燥地などでも生育する
 C腐敗しにくい   D栄養素の強化  Eインシュリンを作る

食物アレルギー    フレルゲン−タンパク質

JAS法 義務、任意−JASマーク

牛肉  国産牛
     輸入牛
     和牛 − 国産、輸入の区分ではなく品種である
     国産牛 − 和牛、ホルスタインの雄中の去勢

魚  −  天然、養殖、生、解凍、国産、輸入(捕った国での区分)
さしみ − 二種盛り以上 表示不要

有機食物(オーガニック)
 化学合成した農薬や肥料を一定期間使わない土地で作った食物

健康増進法による表示
 塩、コレステロール、エネルギー(カロリー)、過剰摂取は駄目
 カット、減、オフ
 不足気味 ー カルシウム、鉄強化
 強調表示 − 絶対表示、相対表示
特別用途食品 − 病人、高齢者、幼児、妊婦

変異原性とは − 遺伝子に変異を起こさせる性能
2時限 栄養学 スポーツ選手の食事(試合前) : おにぎり、餅、うどん、バナナ、スパゲッティーなどの糖質を多く含む食品を食べる選手が多い。
集中力を保つ食品 − 血液中のブドウ糖濃度が関与

パスタの栄養(乾燥100c) : 糖質(炭水化物)72.2c、タンパク質13c、脂質2.2cで95%吸収
                    ビタミン、ミネラル(状況によって吸収度合いが変わる)

消化 : 口〜肛門(その間は、ぜん動運動による)

口(かみ砕く、唾液(でんぷん分解酵素のアミラーゼ)を混合させる

胃 胃液を分泌(塩酸(強酸性PH1〜2、ペプシン(タンパク質を分解する酵素)、粥状になる9
↓ →中和する(食壊を)重曹(膵臓より分泌される酵素) 
小腸 消化された物が吸収される(小腸粘膜上皮細胞)

大腸 腸内細菌 腸内フローラ 約10兆個 人と共生している(ビタミンB類、Kを作ってくれる)
                   プロバイオティクス、プレバイオティクス

肛門  便 食べかすではなく菌の死骸、水分、食物繊維、細胞の死骸が主成分

**グリセリン−脂肪酸で構成されている
3時限 製菓講習 パイ生地を使った講習
 


放課後 特訓練習 だし巻き卵の練習

2月21日(火) 第176日目
時限 科目 内容
始業前 特訓練習 マスケの練習を行った。これで4登校日連続の朝練習でのマスケの練習となった。先の3日に比べてかなり良くなってきた感じである。もうしばらく、マスケの練習を続けたい。それから、練習とは関係がないのであるが、パレットナイフを使うとしたら、いつ入れ替わったのか判らないが、自分のパレットナイフではないのである。それには、名前が書いていないのである。だから、仕方ないのでそれを使わざるを得なかった。そのうちに先生が、見回ってきた時、そのパレットナイフは、貴男のものですかと聞かれた。当然自分のものではないといった。知らないうちに入れ替わってしまったと言った。入れ替わったものの持ち主が、学校の方へ届けていたようである。自分のものには、当然名前が書いてあったので、これで問題は解決した。昨日朝練を終わって戻る時に、どうやら自分が間違って持っていったようである。その持ち主には、よく謝っておいた。昨日の段階では、全く気付かなかった。どうも自分は、そそっかしいところがある。それにしても、自分の持ち物に、学校が必ず名前を書いておくように執拗にいっていたが、そのことの大切さがよく判る。相手も名前を書いていてくれたなら、よかったのであるが。
1時限 体育 昨日の雨でグランドがぬかるんでいたが、サッカーを行った。ただ、いつものように完全な遊びであった。自分としては、膝に故障を抱えているし、日頃の運動不足から肉離れなどを起こす可能性もあるので、出来るだけ激しく動かないように務めた。いつもながらに料理学校においての体育という授業について考えさせられる。(今日で最後の授業となる。)
2時限 フランス語 果物関係の単語を学んだ後、フランス料理のフランス国内で取材を行ったビデオを見た。南フランスのニースとアルル、モナコが紹介されていた。是非一度行ってみたい気になった。(今日で最後の授業となる。)
3時限 真空調理講習 温泉卵、茶碗蒸し、スクランブルエッグ、ゴルゴンゾーラのカルボナーラ風、クレーム・パティシエールの五品の講習を受けた。

 

          温泉卵                         茶碗蒸

 

       スクランブルエッグ               ゴルゴンゾーラのカルボナーラ風


     クレーム・パティシエール
 
放課後 特訓練習 フーロンの練習を行った。追試を受ける人の数も、かなり減ったようである。それなりに合格していっているのであろう。一旦合格してしまうと全般的にほとんど練習しなくなっているようである。一般の練習の人は、自分を含めてたったの4人だけであった。今日の調子は、まずまずであった。反転させるのに、軟着陸させるのがまずくて、卵が飛び散ったような感じであり、その点は、失敗であるものの、概ね良しと言える出来映えであった。但し、相変わらずしわが多い。まだまだ、安定的に出来るように練習が必要だ。

2月20日(月) 第175日目
時限 科目 内容
始業前 特訓練習 マスケ
1時限 日本料理実習 弁当(日本料理最後の実習)
2時限 日本料理実習
3時限 公衆衛生学 音の発生源 − 工場、交通、建設現場、その他
影響 − イライラ(精神的)、睡眠妨害、頭痛、胃腸障害、血圧上昇
対策 − 音源密閉、稼働時間の短縮、遮断壁

大阪では乳牛3000頭〜3200頭のホルスタインがいる
乳量1頭1日約20〜30g  
雌牛出産−離乳2ヶ月−人工授精(16ヶ月)−初出産(25ヶ月) 一生に4回〜10回
牛は、1日に牧草を60s食べる

ポリ塩化ダイベンゾダイオキシン → ダイオキシン   85cで100万人が死ぬ
環境ホルモン − 起動する、発動する(ホルモンの語源)

プラスチック類 − ゴミ焼却 温度 600℃以上  野焼き禁止
ダイオキシン環境基準
 大気 年平均値 0.6Pg(1兆分の1c) TEQ/立方メートル以下
 水質 年平均値 1.0Pg          TEQ/g以下
 低質 150Pg/TEQc以下
 土   1000Pg/TEQc以下    TEQ−毒性等価量

2月17日(金) 第174日目
時限 科目 内容
始業前 特訓練習 マスケ
1時限 食品衛生学 寄生虫について
食品衛生対策  HACCPについて
2時限 調理理論 肉類の調理
乳酸がたまる → PHが著しく下がる → 筋肉が収縮 肉が硬くなる
屠殺直後の肉 : 硬い、まずい、ドリップが多い  → 熟成させる 低温 もし高温で熟成させると細菌が増
                                  えて腐敗しやすくなる 
熟成後は、肉が軟らかくなり保水性が高まる。旨味成分が増える−タンパク質がプロテアーゼ(タンパク質分解
酵素)によって旨味を示すアミノ酸に分解されるから

コラーゲンを多く含む部位
 煮込むとコラーゲンがゼラチンに変化する。
 ミートテンダライザー → 硬い肉を早く軟らかくする添加物

ミオグロビン − 空気に触れると酸化する
オキシミオグロビン(鮮赤色)→メトミオグロビン(暗褐色)→加熱 メトミオグロモーゲン(灰色っぽい)

ハム − 塩漬けする時、硝酸塩を使用 ニトロソミオグロビン(赤)→加熱 ニトロソミオグロモーゲン(赤桃色)
3時限 日本料理実習 若竹煮、公魚の天ぷら、ばら寿司
自分の半ば担当した料理で、作るのを大失敗してしまった。タケノコの若竹煮の味付けをするのを忘れてしまったのである。忘れてしまったというより、一貫してしていなかったので、てっきり他の人が味を付けたと思っていたのである。今後は、今後といっても後2週間で終わりであるが、作ったら必ず味をみることにする。但し、出汁がきいているということは、すごいことである。味が付いていなくても無理して食べようと思えば食べることが出来るのである。不思議である。今日の料理は、季節感のあるあっさりした典型的な日本料理で非常に美味しかった。西洋料理、中国料理共に美味しいが、こってりしすぎているので、やはり自分は日本人なのであろう最終的には日本料理がやっぱり親しみやすい。
放課後 特訓練習 大根かつらむき

2月16日(木) 第173日目
時限 科目 内容
始業前 特訓練習 マスケ
1時限 社会問題論
2時限 衛生法規
3時限 サービス講習 テーブルマナーの講習であった。
放課後 特訓練習 オムレツ

2月15日(水) 第172日目
時限 科目 内容
始業前 特訓練習 製菓の見稽古
1時限 食品学
2時限 栄養学
3時限 西洋料理講習 仔羊の背肉のロースト ニンニク風、じゃがいものグラタン、牛肉の煮込みブルゴーニュ風の三品の講習

 
     仔羊の背肉のロースト ニンニク風        じゃがいものグラタン


     牛肉の煮込みブルゴーニュ風
放課後 特訓練習 だし巻き卵

2月14日(火) 第171日目
時限 科目 内容
始業前 特訓練習 フーロンを行ったが、ひさしぶりであるので(1月17日の追試以来)、勘がにぶったのか、技術が落ちたのか、あまりうまい具合にいかなかった。勘も鈍り、技術も落ちているのである。一応は、試験に合格しているものの、実力はまだまだであることの証明である。とにかく、技術が安定しないのである。卒業までの授業の日数は、ちょうど14日なので、その間は、朝練習も放課後練習も欠かさずしていこうと思う。
1時限 サービス実習 今日でサービスの授業は、終わりである。酒類についての授業であった。
酒類については、製造法によって醸造酒と蒸留酒の2種類がある。醸造酒は、日本酒、ビール、ワインなどで、蒸留酒は、ウイスキー、焼酎、ブランデー、ラム、ウオッカなどである。
蒸留酒の製法については、二種類ある。
単式蒸留(ポットスチール) : 個性的な仕上がりでコストが高い
連続式蒸留(パテントスチール) : 一般的なもので大量生産 コストが安い
醸成方法 : 蒸留後ストレートに取り出すものをホワイトリカー、蒸留後樽で醸成させるものをブラウンリカーという。

  酒名            原料            生産国&地域             特徴
ウイスキー      麦、とうもろこし、ライ麦     スコットランド、日本、      ピート炭、モルト、グレーン
                               アイルランド、アメリカ      ブレンデッド
ブランデー      ぶどう               フランス、コニャック、
                               アルコニャック
マール        ぶどうかす
カルバドス      りんご
ポアウイリアム   洋梨
キルシュ       さくらんぼ
ジン         穀類(主にじゃがいも)       オランダ、イギリス、アメリカなど    白樺炭
ウオッカ       穀類                 ロシア、ポーランド、北欧、アメリカ
ラム         さとうきび               カリブ海諸国
テキーラ      アカベテキラーナ(龍舌蘭)     メキシコ
トスカル      アカベテキラーナ(龍舌蘭)
リキュール    
2時限 レストラン実習 レストランの実習で、今日の自分の役割は、給茶係であった。簡単にホールサービスといっても、つくづく難しいと思った。自分自身は、お客さんに対して、平身低頭の気持ちから、頭を下げる角度が低くなっていた。(無意識)お客である先生から、その頭を下げる姿勢について指摘を受けた。まるで、昔の番頭風のようなので、もっと頭を高くするようにと。こちらは、誠意を尽くす意味で無意識に頭が低くなっているのであるが、あまり格好のよくないものらしい。その辺の、微妙な難しさを感じざるを得なかった。あまりに平身低頭だと、わざとらしくなってしまっているのかもしれない。自然で相手に圧迫感を与えないさりげない動きがいいのかもしれない。いい勉強になった。どちらかというと自分は、きまじめな性格すぎて、何をするにも必死になるというか、緊張して肩の力が入りすぎてしまうのである。何をするにも、もっとリラックスして出来るようにならなければならない。この年になって恥ずかしながら、まだまだ未熟なものが多い。さらに色々な面で修行が必要である。
3時限 サービス実習 カクテルを作るためのシェーカーの振り方の授業であった。実際にアルコールでカクテルを作るわけにいかないので、レモンスカッシュでその代用をした。振り方は、左手の中指と薬指をシェーカーの底に当てて、親指をシェーカーの段のついたところに置く。右手は、極力シェーカーとの接触面積を減らして蓋に部分を押さえて握り込む。振り方は、目の前にシェーカーを持ち、上に15度、下に45度の角度に交互に振る。基本は、それであるが、人によっては、色々な振り方があるとのこと。どちらかというと、バーテンダーのパフォーマンス的な部分もあるから格好良く振れれば良い。(もちろん、混ぜるということを忘れてはならない。)

2月13日(月) 第170日目
時限 科目 内容
始業前 特訓練習 卵を持っていきオムレツの練習をしようと思ったが、ドジな自分は、菜箸も包丁も忘れてしまった。気がゆるみすぎである。
1時限 西洋料理実習 オニオン・グラタン・スープ、伊勢海老のテルミドール、コルドンブルー の三種類の料理を作った。
いずれも非常に美味しかった。



  オニオン・グラタン・スープ
2時限 西洋料理実習    

    伊勢海老のテルミドール                      コルドンブルー
3時限 公衆衛生学 水質汚染についての授業
HACCP工場は、クリーンルームがある。 微生物、エアフィルター
一酸化炭素+血色素(ヘモグロビン)→色素安定
酸性雨 PH5.4以下
水質汚染
 重金属とは比重4以上の金属のこと
 錫−5.8  ヒ素−5.7  亜鉛−7.1  クロム−7.2  カドミウム−8.6  鉛−11.3  水銀−13.5
 (軽金属 : マグネシウム−1.8  アルミニウム−2.6)
有機水銀→メチル水銀−有害
無機水銀→温度計などに使用、歯のアマルガムに使用
メチル水銀→魚の基準 0.3PPM以下

川に流れ込む水
 生活排水−28.1%  産業排水−20%  畜産関係排水−3%  山林などからの緑の水−49%
BOD:有機物を微生物が分解する時に必要な酸素量
COD:有機物を薬品で分解する時に必要な酸素量

2月10日(金) 第169日目
時限 科目 内容
始業前 特訓練習 昨日ですべての実技試験は、クリアー出来たのでこれからは、合格したもののまだまだ未熟の技術を上げるために、朝、放課後とも各科目まんべんなく練習するつもりである。今日は、だし巻き卵を行った。確実に言えるのは、形は別にしても最後まで大きく形を崩さずに焼けるようになったことである。また、途中で失敗しても、これも確実にリカバリー出来るようになっている。後は、だし巻き卵の表面の美しさ、なめらかさと、全体的な形状を美しくするための練習することである。そこで問題になるのが、温度管理である。特に表面の美しさを保つには、温度を適正にコントロールすることである。まだまだ時間がかかりそうである。頑張りたい。
1時限 食品衛生学 寄生虫に関しての授業であった。
2時限 調理理論 調理による色の変化に関する授業

**試験がすべて終わった安堵感からか、自分も含めてたぶん全員少し気合いが入らないような部分がある。このようなことで駄目であるので、もう一度気持ちを引き締めなおして卒業までの授業を頑張って受けなければならない。
3時限 西洋料理実習 料理の実習はなくて、アッシェとシャトーむきのコンクールであった。一応、両科目とも実技試験は合格しているものの、コンクールで入賞するだけの実力はない。当然のことながら、予選で落ちた。ただ、自己評価であるが、シャトーむきのコツはかなりつかめていたと思う。シャトーむきについては、スピードと刻む巾のコントロールがうまくいかなくて、大きさが大きくばらついていた。スピードと巾のコントロールは、リピート練習で身につけなければうまくなる方法はない。何でも練習が最も大切である。

2月9日(木) 第168日目
時限 科目 内容
始業前 特訓練習 今日の放課後にある実技テストの追追試験にむけて最後の練習を行った。しかし、満足な結果が得られるような練習にはならなかった。最終的には、ある程度の形には整えられるのであるが、そこにいくまでかなり時間がかかってしまう。とても規定の時間内には、完成させることは出来ないと考えられる。しかし、かといって瀬戸際まできているので試験を放棄するわけにはいかない。とにかく、ベストを尽くして頑張るしかないのである。奇跡を祈るしかない。
1時限 西洋料理料学 料学と言っても、基礎知識は実習の中でしてきているので、特に別の時間を設けて授業を受けることはないような授業になっている。講義する先生も講義する内容に困っているのではなかろうか。今日の内容は、材料のフランス語による呼び方についての授業であった。(これは、同様にフランス語の授業でも習っている。)時間が、余ったので先生の粋なはからいで、スペシャルスパゲッティーを作って食べさせて貰った。非常に美味しかった。材料は、あり合わせという感じであったものの、さすがにプロである。そんなあり合わせの材料であっても、一流のレストランの味を味合わせて貰えた。
2時限 日本料理料学 1時限目に続き今度は、日本料理の料学である。これも、1時限目と同じく基礎知識は、実習、講習で学んできている。(学んだ言っても、すべて自分の頭の中に入っているわけでないが。)内容は、出しと取り方についてであった。一番だし、二番だし、出しを取るための材料の説明などであった。これも、1時限目と同様に先生の粋なはからいで、昼の弁当用に吸い物を作って下さり昼食時にそれを食した。
3時限 新聞論 新聞論とは、何か無理矢理に付けたような授業タイトルである。(この日誌の最初の方にも書いた。)今日で、この授業は最後となる。この1年間を通じて5回目の授業であった。この授業は、主に就職試験面接時の対応の仕方についてがメインとなっていた。おおかたのものの就職が決まっており、そのテーマについて講義してもということになり、先生の希望でひとりひとり決まった就職先や今後の夢について自己紹介する場となった。それぞれ全員自己紹介を行った。
放課後 実技試験 今までに一科目だけクリアー出来なかったルーローの追追試験。3回ほどやり直して、やっと合格を貰った。しかし、自分自身の評価としては、合格レベルには達していないような気がした。あくまで、先生がおおまけしてく下さった結果であると思う。しかし、練習は、今日の朝の練習まで、十分とは言えないが積んできた。先生は、その部分を正当に評価してくれたのだと思う。ろくに練習もしないで試験にのぞんでいたならば、きっと合格させて貰えなかったと思う。実力的には、合格レベルには達していないと自覚しているので、卒業するまでの日々は、朝練習、放課後練習共に、当然のこととして続けたいと思っている。

2月8日(水) 第167日目
時限 科目 内容
始業前 特訓練習 ルーローの練習を行った。
1時限 食品学 食塩
原料 : 海水−成分 塩化ナトリウム、塩化マグネシウム、硫酸カルシウム、塩化カリウム、塩化カルシウム
      天日塩− 輸入 精製
      岩塩− 優乳 精製

食酢
米−酒−酢   穀物(米、小麦、とうもろこし)
葡萄−ワイン−ワインビネガー

みりん : 原料 − 米、麹、焼酎、アルコール
       @みりん         アルコール14%(酒類扱い)
       Aみりん風調味料   アルコール1%未満
       Bみりんタイプ調味料

旨味調味料
昆布 − グルタミン酸(ナトリウム)
鰹節 − イノシン酸(核酸)     リボヌクレオタイド
椎茸 − グアニル酸(核酸)     リボヌクレオタイド

旨味調味料  グルタミン酸ナトリウム(サトウキビが原料) + リボヌクレオタイド(穀物が原料)

香辛料  − 植物
  ハーブ(香草) − お茶、シャンプー、石鹸  →  抗酸化、消臭、防腐
2時限 栄養学 4.高齢期の栄養
  高齢期とは65歳以上
<高齢期の身体の特徴>
  @咀嚼力が低下する  
    タンパク質、食物繊維が不足 − 免疫力の低下、便秘
  A唾液(アミラーゼ)分泌量が減少
    80才で40才の半分の量   − 糖質の消化が不十分
  B燕下力が低下
    食物、飲み物をごくんと飲む力の低下

誤燕を防ぐための食事作り : ねばねばしていても、さらさらしていてもいけない。
飲み込みにくい食物
 @さらさらした液体には、適度にとろみをつける − ゼリー状、ムース状、プリン状、ポタージュ状
                               (幼児期のごっくん期の食事と同じ)
  **ゼリーは、寒天ゼリーはよくない。ゼラチンゼリー(体温で溶けるので飲み込みやすい)がよい。
  **市販のゼリーは、カラギーナン(寒天)から作られている場合が多いので注意
 A口の中でバラバラになる食物
  こんにゃく、かまぼこ、蓮根、ナッツ類、おかき、せんべい
 B水分少なくパサパサしたもの
  パン、カステラ、マドレーヌ、高野豆腐
  
3時限 西洋料理講習 某一流スパイスメーカの広報担当者が来られてスパイスに関する講習が行われた。
<抑臭、矯臭の為の五大スパイス>
  クローブ(丁字)、セージ、タイム、キャラウェイ、コリアンダー
<辛みをつけるスパイス>
  唐辛子、胡椒、芥子、山葵、花椒、生姜
<色づけをするスパイス>
  サフラン、ターメリック
<ヨーロッパの三大スパイス>
  クローブ、シナモン、ナツメグ
<七大スパイス>
  ローレル、タイム、バジル、チャービル、チャイブ、パセリ、タラゴン

**本山葵−山葵の実から  粉山葵−山葵大根から(ホースラディッシュ)

2月7日(火) 第166日目
時限 科目 内容
始業前 特訓練習 不合格科目のルーローを練習。かなりましになってきた。レベルとしては、合格域には達していないものの、おまけしてもらったらギリギリ合格出来るといったところまできていると思う。木曜日の追試を受けるつもりなので明日、明後日ともう一頑張りしてみる。
1時限 製菓実習 チョコレート関係のケーキとチョコレートを作った。
トルフフェ・ショコラ、トリュフ・オ・ロム、アマンド・オ・ショコラの三種類
2時限 製菓実習

トルフェ・ショコラ
3時限 製菓実習

トリュフ・オ・ロム

2月6日(月) 第165日目

時限 科目 内容
始業前 特訓練習 オムレツの練習をしたが、一応合格しているが、あくまで一応であるので技術としては、まだまだ未熟である。だから練習したのであるが、やっぱり未熟。3回とも失敗作であった。まだまだ技術的に安定しない。出来る場合のあるのであるが、いつしても出来るような状態にならなければならない。だから練習は、今後共に続けていく。

1時限 中国料理実習 家常鰻魚(ジアチャンマンユイ−鰻の炒め物)、広東炒麺(カンドンチャオミエン−広東風焼きそば)、
酸辣湯(スワンラータン−四川風五目スープ)の三種類を作った。鰻の炒め物と焼きそばは、非常にうまかったが、スープは、酢がききすぎていて、あまりうまいとは言えなかった。(味付けの失敗ではなく、そんな味のスープなのである。)
2時限 中国料理実習

家常鰻魚(ジアチャンマンユイ−鰻の炒め物)       広東炒麺(カンドンチャオミエン−広東風焼きそば)



酸辣湯(スワンラータン−四川風五目スープ)
3時限 公衆衛生学 環境問題に関する電離放射線と公害に関しての授業であった。
環境問題に関する電離放射線と公害に関しての授業であった。
電離放射線
 食品への利用 日本  食品衛生法の許可 
 じゅがいもの芽止め 北海道○○町農協

ベクレル : 放射能力の単位
グレイ  : 吸収線量
シーベルト : 影響線量

マイクロウエーブ − 電子レンジ 水分を振動させる 水の分子を24億5千万回/秒

公害 7つの種類−野焼き、動物の死体放置、廃棄物不法投棄
*公害に関する苦情10万件/年
ナショナルトラスト運動 環境保全
二酸化硫黄(食品添加物)−漂白保存

**自分もそうなのであるが、学科試験もすべての試験が終わり全員気持ちが非常にゆるんでいるようで、いつも以上にやかましかった。
放課後 特訓練習 不合格科目であるルーローの練習を行った。一時に比べて少しだけましになってきた感じであるが、まだまだ合格レベルにはほど遠い。今週の木曜日に追追試があるが、それまでに仕上げなければならない。

1月30日(月) 第164日目
時限 科目 内容
放課後 ヘルス&ヒューマンサイエンス専攻科 ビタミンに関する情報ということで有名大学の教授が来られて授業された。ビタミンB1の発見に関する高木兼寛先生についての話である。ものの考え方、味方ということに関して非常に参考になった。ビタミンB1が欠乏すると脚気になるのであるが、その原因がビタミンB1の欠乏によることであることをつきとめたのが高木兼寛先生であったのである。当時の一流大学の権威の判断であると細菌によるものだと考えられていた。高木先生は、海軍の軍医であり、当時長期の航海に出た水兵の多くがかかったことについて、色々データを取った結果、彼は食べ物が原因であることを発見した。発見した時は、ビタミンB1の存在が判らなかったのであるが、食事を換えた結果、劇的に脚気が減ったのである。当時陸軍の軍医であった森鴎外などは、完全に細菌説をとっていた。当時貴重とされていた白米の偏食が原因の一つなのである。しかし、高級でない玄米を食べると脚気が減ったのである。それは、後に鈴木梅太郎がオリザニンとして発見したビタミンB1が含まれていたのである。この話から得られるのは、真実は権威とか権力で決まるものではなく、多面的に物事を見て判断することが大切だということである。今大きな問題になっている生活習慣病やガンなどは、ある程度の傾向的な原因はあるにしろもっと他の原因が潜んでいて、多面的な観察で意外な究極的な原因が見つかり、一挙に解決出来る方法が発見出来る可能性だってあるということである。今日の授業は、そんなことでビタミンそのものというより、それにまつわる考え方の面で非常に今後の参考になった。

1月27日(金) 第163日目
時限 科目 内容
1時限 実技試験 9時から13時20分まで卒業料理試験、無事合格。5班の中で最も早く作ることが出来た。但し、鯛飯の処理が遅く、他の料理の完成後13分後に出来た。だから、その分を考えれば、一番早かったのではない。順位がつけられたが、賞には予想通りに入らなかった。努力賞ということだけであった。これも想定通りである。しかし、全員は良くやった。昨日の練習の状況を見ていると、とても今日こんなんにスムーズにいくとは考えることが出来なかった。チームワーク、協調性とも良くできていた。これも練習のたまものである。日頃あまり要領のよくないものもよく頑張っていた。班長として本当に嬉しかった。



    卒業料理試験の日本料理一式

先付け      鮹と胡瓜の梅肉和え
吸い物      鯛の潮仕立て
炊き合わせ   海老艶煮
          茄子揚げ煮
          南瓜土佐煮
          粟麩含め煮
          絹莢青煮
焼き物      鯛塩焼き
          鰻巻き卵
            酢蓮根
揚げ物     鰺の唐揚げ
ご飯       鯛飯

1月26日(木) 第162日目
時限 科目 内容
1時限 食文化概論 技術考査試験の対策の一環で問題集を先生の解説付きで行った。
2時限 社会問題論 先生の粋なはからいで、3時限目に行われる技術考査試験の試験勉強をさせて貰えることとなったが、全く授業をしないわけにはいかないということで、先日NHKテレビで放映されたカリスマパティシエの特集番組のビデオを見た。(見るも見ないも生徒の自由ということで)
3時限 学科試験 技術考査試験
技術考査試験は、学校のテストではなく公的機関のテストである。このテストに合格して5年後に実技試験を受けると晴れて上級調理師ということになるが、自分にはあまり関係がないことかもしれない。だから、あまり試験勉強もしなかった。前日2日間くらいしただけであったが、意外と出来た感じである。ハードルが低ければ合格の可能性もある。いずれにしろ、どちらでもよい。
放課後 特訓練習 技術考査試験が終わってから、明日の卒業料理試験に備えて最終の合同練習をした。しかし、イライラの連続であった。早く終わったはずの技術考査試験であるにもかかわらず全員の集合が遅く、通しでの練習が完了する時間が微妙になってきた。書類に書いてあれほど稔を押したつもりであるが、自分の意思は通じていなかったようである。さらに、一部の者が、練習のことをすっかり忘れており帰ってしまったのである。本当に腹立たしい限りである。口で言ったら忘れる可能性が強いので書類で残るように書いているのに全く手の施しようがない。口でも書類でも言わないかんなんて全くナンセンスである。練習毎にイライラさせられる。先週土曜日の練習の時も時間通りに来てくれない。だから、時間がおしてしまって満足な練習が出来なかったのである。開始が遅れたために、時間がなくなり、学校側から早く終われ終われの催促で最後までしたものの、中途半端になってしまったような感じである。まあ、ぼやいても始まらないので最後まで自分のベストを尽くすのみである。

1月25日(水) 第161日目
時限 科目 内容
始業前 特訓練習 特訓練習というより、見稽古というか卒業料理試験に関して練習していた他のチームの見学をした。
1時限 食品学 技術考査試験の対策の一環で問題集を先生の解説付きで行った。
2時限 栄養学 技術考査試験の対策の一環で問題集を先生の解説付きで行った。
3時限 製菓講習 チョコレート作りの講習であった。先生に対して非常に失礼だと思うが、ここのところの睡眠不足がたたって、眠くて眠くてたまらず、半分眠りながらの受講であったので、よく頭に入っていない。


1月24日(火) 第160日目
時限 科目 内容
始業前 特訓練習 製菓実習室でルーローをしたかったが、卒業料理の練習生で満員であり出来なかった。仕方ないので、日本料理実習室で卒業料理の他のチームの練習を見学した。それにしても、2年生は熱心である。殆どのテーブルが2年生でしめられていた。1年生は何をしているのであろうか。
1時限 レストラン実習 ホールの掃除を行った後、サラダのセットを行った。今日の自分の役割は、サラダ係であった。この授業は、あまりやる気がなく出来るだけ簡単な役割をいつもとっている。
厨房の作業中に今まで何回も頭に来ている忌々しく憎たらしく生意気な若い女性(先生ではなく生徒である。)が、また何だかんだと余計な指図や干渉をしてきた。彼女は、何であの悪い癖が直らないのかな。腹が立つ。まあ、今日の言い方は、少し柔らかかったので、それほど頭には来なかったが、いい加減うんざりする。もう少しの我慢である。あんな世間知らずのヒステリックな女性を相手にしていたらろくなことない。とにかく、近寄るのを避けることである。
2時限 レストラン実習
3時限 レストラン実習

1月23日(月) 第159日目
時限 科目 内容
始業前 特訓練習 製菓のルーローを行った。どうもコツがつかめない。どうしても四角にはならず丸くなってしまう。何とか次の追試まで克服しなければならない。不合格は、このルーローだけなので集中してすることが出来ると思うので何とかなると思う。
1時限 日本料理実習 食堂などで出される昼の定食についてターゲットを搾った「鰤の照り焼き」の実習であった。
今日のメニュー
鰤の照り焼き
水菜と浅蜊の芥子醤油和え
肉じゃが
合わせ味噌仕立て味噌汁
香の物
御飯

珍しく今日は、水菜と浅蜊の芥子醤油和えを一貫してやることが出来た。
2時限 日本料理実習
3時限 公衆衛生学 シックハウス症候群のこと  そ属(ねずみなど)や衛生害虫などについて
産業廃棄物について
 廃棄物とは、ごみ、動物の死骸、不用物のこと
 何人たりともみだりに廃棄物を捨ててはならない
 法の目的 @排出抑制 A適正分別 B適正保管 C適正収集運搬 D再生
 環境保全と公衆衛生の向上
 一般廃棄物  資源化10%  埋め立て余力 12.5年
 産業廃棄物  資源化46%  埋め立て余力 43年

**ここのところの寝不足で非常に眠たくて、殆ど授業が頭に入らなかった。
放課後 ヘルス&ヒューマンサイエンス専攻科 心の病というテーマであったが、3時限目の授業に続いて、ここのところの寝不足で非常に眠たくて、殆ど授業が頭に入らなかった。

1月21日(土) 第158日目
時限 科目 内容
1時限 その他 調理師免許を貰うための問診が行われた。肉体的な問診というのではなく精神面でのことである。もし、調理師で精神的に異常があり、包丁を振り回すなどの事件が起これば問題なので、その辺をクリアーするためのものである。全く問題はなかった。
放課後 自主練習 卒業料理試験の合同練習を行った。みんなの集まりが悪くてスタートが30分も遅れてしまった。そのうえ、15時できっかり学校側から切られていたので、結局鯛飯が出来なかった。満足のいく練習ではなかった。

1月20日(金) 第157日目
時限 科目 内容
始業前 特訓練習 ルーローの練習を行った。
1時限 食品衛生学 技術考査試験の対策の一環で問題集を先生の解説付きで行った。
2時限 調理理論 豆類の調理
栄養価 大豆(高脂肪、高タンパク)と小豆(低脂肪、高でんぷん)はかなり異なる
乾燥豆の浸漬(水で戻す) − 水温が高い時(夏)数回水を替える。
                   水温が低い時(冬)水は替えなくてよい。
大豆  種皮−吸水膨潤しのびやすい  子葉−吸水膨潤遅い    −−−−しわが出やすい
     ふっくらと煮あげる方法(甘くする場合)
     @砂糖を数回に分けて加える  糖濃度をゆっくりあげることが大切
     A煮汁に浸しておく
     B煮あげた後、煮汁だけを煮詰めて、豆を煮汁に戻し味を含ませる
     C調味液で吸水後、加熱する(時間を要することが難点)
   種皮がとても固い − 吸水しにくい → 浸漬せずに煮ることが多い。
                            加熱すれば皮の硬さは気になりにくい
   渋切り  − サポニン、タンニンなどの渋味を除去する
   本みりんで小豆を下ゆですると煮くずれしにくい。砂糖、煮きりみりんより赤色色素の溶出が少ない
   照り艶がよい、エタノールが軟化を促進
   豆腐 − すだちの原因 : 凝固材に含まれるカルシウムが加熱によりタンパク質分子の結合を促進する
   すだちの防止策
    @0.5%〜1%の塩水、湯豆腐の昆布は理にかなう
    A加熱時間をなるべく短くする

納豆 − 糸引き納豆、テンペ、塩納豆(寺納豆)→浜納豆−静岡県三ヶ日町 大福寺
       一休納豆−京田辺市 一休寺  大徳寺納豆−京都大徳寺 一久

ごま − 150℃〜170℃で煎る  よい香り ピラジン 
       すりおろすと細胞が傷つき、よい香りが出てくる

胡麻豆腐 − 葛とでんぷんに胡麻の油脂が分散 糊化後30分から1時間練り上げる 
         離奬しにくく老化しにくい

褐変対策 − @空気を遮断する
         A水につける
         B酵素活性を抑制させるために酢水、塩水に漬ける
         Cブランチングする
         DビタミンCを加えて酸化を防止する

ごぼうのフラボノイド − アルカリ性(重曹) 黄色   酸性(レモン汁)白色
3時限 中国料理実習 チンジャオロースの実習を行った。ピーマンと細切りロースの炒め物である。今日の授業は、比較的シンプルな工程であるので、それぞれが、全部自分ですることになっていた。その通り、全て自分一人で自分の食べる分を作った。最終的には、自分のものは、あまりに炒める時間が長すぎたためかピーマンなど野菜のシャキシャキ感がなくなってしまった。途中で少し手順を間違えたのが、長く炒める原因になってしまった。しかし、非常に美味しかった。調味料の味付けもばっちりであった。やっぱり自分で全部するこということは楽しいことである。いつもは、作業が分担されてしまい、要領の悪い自分は、皿洗いを中心とした縁の下の仕事ばかりなってしまうのである。このあたりも、生徒間の競争でいい部分はすべて持っていかれてしまうと同時に、自分自身メインの仕事をする自信がないのである。後学校も1か月ほどで終わりであるが、このまま最後までいきそうである。仕方ない。

1月19日(木) 第156日目
時限 科目 内容
2時限 学科試験 日本料理の学科テスト
思っていたほど難しくはなかった。前期に88点取っているので、32点取れば追試は受けなくてもよいのであるが、32点は軽くクリアー出来たと思う。全く問題なし。
3時限 実技試験 製菓の実技追試
実技の追試も順調に来ており今日まで全部合格していたが、最後の最後で不合格が出た。まず、マスケは、かなり甘い判定をして頂き辛うじて合格。しかし、ルーローは、基本的に形が出来ずに判定すらして貰うのがナンセンスな仕上がりであった。とても、なんぼ温情を貰っても合格をするのは無理である。もう一度基本に戻って練習し直しである。納得である。最後の1科目だけ残ったわけであるが、自分としては上出来だと思っている。後は、ルーローを基本からやり直して頑張るのみである。もちろん、今後も早朝練習にお疲れさんクラスもするつもりである。それは、ルーローだけではなく他の科目も練習する。

1月18日(水) 第155日目
時限 科目 内容
3時限 学科試験 西洋料理学科テスト
西洋料理の学科試験は、言葉を書く問題が多かったものの、好成績は無理にしても、欠点をとるような出来映えではなく全く問題ないと思う。
放課後 実技試験 西洋料理実技試験追試
実技試験追試項目であるオムレツとシャトーむき共に合格した。オムレツは2回目に合格。シャトーむきも2回目に合格。どちらも、かなり判定は緩かったと思う。特に、オムレツはかなりおまけして貰った感じである。シャトーむきは、家で練習した時よりかなり出来が良かったので、平均的な基準で合格したと思う。しかし、正規試験よりも、かなり判定が緩くなっていることは間違いない。

1月17日(火) 第154日目
時限 科目 内容
1時限 実技試験 中国料理実技試験追試
実技追試項目のフーロンは、一発で合格した。少ししわがあったので、疑問であったが、判定基準もかなり緩和されているようで合格となった。今日の合格の第一号であった。
2時限 学科試験 中国料理学科テスト
前期に65点でもう少しで欠点をくらうところであったので、今回の試験が非常に懸念されたが、予想したより簡単であり良くできた。満点の可能性もある。全く問題なし。

1月16日(月) 第153日目
時限 科目 内容
2時限 実技テスト 日本料理実技テスト追試
日本料理追試項目のだし巻き卵、大根の桂むきともに合格した。但し、完全合格ではなく、だし巻き卵は75点の合格、大根の桂むきは55点の合格で、とりあえず通して貰ったという感じである。学校の考え方は、さらに追試をしても短期間で上達するはずがないので、とりあえず自主練習を今後ともに続けて貰うといった意味での合格である。
3時限 学科テスト 調理理論、食品学、食品衛生学、公衆衛生学、栄養学、食文化概論、衛生法規の7科目総合しての学科テスト
調理理論の点数が悪いと思うが、前後期合わしての平均で欠点にはならないことは確実である。その他の科目も問題ないと考えられる。

1月14日(土) 自主練習

卒業料理のセミリハーサルを行った。途中でタイムアウトになるかと思ったが、学校側が時間を延長してくれた。結局、9時半頃に開始して出来上がったのが、12時15分くらいであった。最初なので仕方ないが、良くできた方である。それなりに格好はついたし、試行錯誤の部分が多かったものの、反省材料も多く大変参考になった。次のリハーサルは、来週の土曜日に行うが、今日ほど時間はかからないと思う。


1月13日(金) 第152日目
時限 科目 内容
始業前 特訓練習 ルーローを行ったが、やっぱりうまくいかなかった。途中で若い先生が一から教えてくれたので、少しましになったものの合格レベルにはほど遠い。追試はおそらく製菓については全滅かもしれない。
1時限 食品衛生学 技術考査試験の対策の一環で問題集を先生の解説付きで行った。
2時限 調理理論 砂糖 調味料 親水性がよい
 @味付け
 Aエネルギー源、ミネラルの補給源
 B防腐剤
 C物理的効果 光沢、硬質、粘性
 Dタンパク質やでんぷんの成分変化の抑制
a.溶解性  高温になるほどよく溶ける 20℃水に溶けるしょ糖の量(溶解度)67.1%
b.粘性(表面に膜を作り温かいものを冷めにくくする)と比重  杏仁豆腐−上部の表面積が大きい器を用いる
                                       浮き上がって格子状を作る
c.タンパク質の熱凝固抑制作用
  プディング : 糖濃度30%以上になると固まりにくい 糖濃度は20%以内 甘さを加えるときはカラメル
           ソース、シロップで
d.泡の安定性  メレンゲ
  しっかりと泡立ててから砂糖を数回に分けて加えながら泡立てる
  イタリナンメレンゲ  クリーム、ムースなど  砂糖を使わずシロップを使う

 アミノカルボニル反応(照り焼きの照り)による香ばしさ 味 日本人好み アメリカでも好まれる
 果物のジャム  ペクチン+有機酸+砂糖(果物と同量) →煮詰める 糖分65%
 フォンダンの代用品  粉糖(パウダーシュガー)+少量の水 → 体温程度に温めて混ぜる
3時限 日本料理実習 技術コンクールが行われた。科目は、だし巻き卵と胡瓜の蛇腹切り。もちろん、両方とも論外の出来であった。フーロンのように一発勝負が聞かない種類のものであるから、技術が確実に左右する。だし巻き卵は、ひっつかなかったものの少し焦げると同時にうまく巻けなかった。胡瓜は、切り込みの感覚はまちまちのうえ、切り込みの深さもまちまち。全く駄目であった。
放課後 特訓練習 フーロンとシャトーむきを行った。今日のフーロンは、少し調子が良かった。シャトーむきはまだまだである。

1月13日から30日まで試験の連続で更新する余裕がなかったので、その間の更新は、すべての試験が終了した後、2月1日にしたものです。


1月12日(木) 第151日目
時限 科目 内容
始業前 特訓練習 マスケの練習。やっぱり出来ない。追試は、来週の金曜日である。後1週間あるが、学校での練習が教室が空いていないために出来ない。明日とそれ以外は、家でするしかない。明日は、ルーローの練習をするつもりである。
1時限 衛生法規 学科試験の範囲発表とその勉強
2時限 食文化概論 1.フランス料理
  フランスの国土面積 552千平方キロ、人口 6千万人、農業面積 54.6%
 A.西 海洋性気候  夏涼しく、冬暖かい、牧草がよく茂る、酪農が盛ん(牛乳、チーズ)、
               林檎で造る酒−シードル、カルバドス
 B.南 地中海性気候  葡萄ウ中心
 C.内陸 大陸性気候(平野部−穀物、じゃがいも、てんさい、菜種、丘陵部−牧畜中心(肉))
       トリュフ(ペリゴール地方)、フォアグラ、エスカルゴ(ヘリックスポマティア)、牡蠣(ブルターニュ)

2.イタリア
   イタリアの歴史 1861年 イタリア王国建設
             1871年 イタリア統一完成
             カンパリニスモ(愛郷精神)   カンパニーレ(鐘楼)  丘上都市(アグロタウン)
   トリノ  グリシーニ(乾パン的なもの、**プリッツのような形)
 @北イタリア  パンナコッタ、ビチェリン、コーヒーチョコレート
           ミラノ風カツレツ、骨付きの肉を白ワインとトマトで煮たもの、リゾット、ポレンタ
 A中部  トリッパ、サルティボッカ
 B南部  ピッツア(1889年)

3.イギリス
   サーロインステーキ
   ローストビーフ(ロンドンブロイル)プディングが付いてくる
   紅茶  アーリーモーニング(ベッドティー)
        ブレックファースト 強め(アッサム)
        イレブンジス
        ミディティ
        アフタヌーンティー
        アフターディナー
3時限 日本料理講習 鰤の甲州煮
水菜と豚肉の芥子醤油和え
海老と帆立のアチャラ和え
牛肉と野菜の陶板仕立て
茶豆腐のうに納豆餡
鶏肉の味噌焚き
焼きしめ鯖のたたき









放課後 特訓練習 だし巻き卵と大根の桂むきの練習を行った。だし巻き卵の方は、形は出来るようになってきたが、しわが多く見た目に耐えられない。反転については3回のうち2回出来るようになってきた。実技試験の追試は、来週の月曜日であるが、合格ラインまではとても間に合いそうにない。大根の桂むきは、最近にしては少しましであった。少し長く剥くことが出来た。しかし、合格ラインではない。来週の月曜日までは、だし巻き卵同様到底間に合いそうにない。開き直ってのぞむしかない。

1月11日(水) 第150日目 三学期開始
時限 科目 内容
始業前 特訓練習 オムレツを練習。今年一発目からフライパンがひっついてしまった。自分の技量の問題ではなく、フライパンに問題があったと考えられる。2回目はフライパンを換えたらひっつかなかった。2回目、3回目共に出来ることは出来たものの、形は非常に悪くてとても合格ラインではない。後わずかした日がないのに前途多難である。
1時限 食品学 技術考査試験の対策の一環で問題集を先生の解説付きで行った。
2時限 栄養学 幼児期の栄養
2才〜 上下10本の歯が生えそろう。第一反抗期が始まる。気分転換を図る
3才〜 スプーンや箸を上手に使えるようになる。食事のマナーをしっかり教える
4才〜 調理形態、メニューは大人と同じ。味付けは薄目に

<間食の与え方>
三度の食事で摂りきれないエネルギーを間食で補う。(1日のエネルギー量の10〜20%)
1〜2歳時は、午前、午後の2回
3才〜 午後1回
メニュー : おにぎり、ホットケーキ、蒸しパン、サンドイッチ、ヨーグルト、果物など

<偏食をなくす>
原因 : 過去の不快な経験、養育者の偏食、食品摂取の巾が狭い
解決方法 : その食品に対して+のイメージを与える。調理方法、盛りつけを工夫する。楽しい雰囲気で食べる
         食べた時に褒めて自信を持たせる。
弁当作り : 隙間を作らない。汁気は少なく。食べやすい大きさにする。

学童期の栄養
6才〜12才 小学校期
身体の発育状況  身長 男子 29p(ピーク11才〜13才)、女子 31p(ピーク10才〜12才)
            体重 男子 18s               女子 19s 
3時限 中国料理講習 成都風野菜のあんかけ
若鶏の山椒風味
牛肉の甘味噌炒め

平成17年12月21日(水)〜平成18年1月10日(火)まで冬休み
12月20日(火) 第149日目
12月17日からヨーロッパ研修旅行に出発したので公欠扱いで授業は受けていない
時限 科目 内容
1時限 体育
2時限 フランス語
3時限 真空調理

12月19日(月) 第148日目
12月17日からヨーロッパ研修旅行に出発したので公欠扱いで授業は受けていない

ヨーロッパ研修旅行の日誌については、別途旅行のページに記していきます
時限 科目 内容
1時限 西洋料理実習
2時限 西洋料理実習
3時限 公衆衛生学

12月16日(金) 第147日目
時限 科目 内容
1時限 公衆衛生学 川に流れ込む水
 生活排水−28.1%  産業排水−20%  畜産関係排水−3%  山林などからの緑の水−49%
BOD:有機物を微生物が分解する時に必要な酸素量
COD:有機物を薬品で分解する時に必要な酸素量

下水道施設
 下水道普及率 : 英国−96%  独−90%  米−71%  日本−65.2%
 大腸菌群排水基準 3000以下/CC

背割下水 : 安土桃山時代に完成(大阪城を中心に完成)
下水の合流式(雨水と家庭排水を合流)と分流式(雨水と家庭排水を分離)
活性汚泥 : 下水の汚れを分解する方法 細菌類を使う
未処理の産業廃棄物−全国で1334万トン
2時限 食品衛生学
3時限 製菓実技試験 実技試験の結果 : ルーロー C、マスケ C、ポッシュ 合格
ルーローについては、前回に比べて、それほど悪いとは思わなかったのであるがCであった。とても合格のレベルではなかったのであるが、前回より悪いということについては、少しショックであった。いずれにしても合格ではないので50歩100歩であるものの判定する側の主観の差があると思われる。先生も人間だから情もあるし、その時の気分もあるだろうし、審判に対する考え方の違いもあって当然である。また、生徒の将来を考慮して厳しく判定する場合もあるだろうし、その辺は結果的に有り難いと思わねばならないところかもしれない。致し方のないことである。ただ、絶対的に言えることは、自分自身の実力の問題であって、客観的に見ても合格レベルに達していないということである。だから、判定にとやかく言える立場ではないことは明らかである。もっともっと練習しなければならない。マスケも前回BであったものがCである。これは納得出来る。ある程度まで出来たのであるが、時間があったのでやり直したのが結果的に悪くなりCとなってしまった。これも、いずれにせよ合格レベルではないことは明らかである。最後のポッシュは、ルーローとは逆に判定する側の温情に助けられて合格したようなものである。確かにルーロー、マスケに比べて程度的に、かなり出来ていたと思う。Aくらいかなと思っていたが、本当に有り難いことであるが、製菓を問わず自分自身の悪戦苦闘ぶりを見て温情的判定をして下さったのかもしれない。判定側の主観の違いこそあれ、生徒の背景を考慮して合否を決定するのは、ロボットではなく血の通った人間らしい判断であることは非常に好感が持てる。
これで、最終試験の12科目が全部終了した。成績は、5勝7敗で7科目の追試を受けなければならないことが決定。来年は、学科試験有り、卒業料理試験有り、技術考査試験有りで全く目の回るようなプレッシャーと忙しさの中で実技試験の追試を受けなければならない。非常にしんどいが逃げることも出来ないので、ただただベストを尽くして頑張るしかない。ベストを尽くして駄目なら納得する。しかし、何とかなると思う。何とかならさケセラセラである。肩の力を抜いてリラックスして頑張りたい!!

12月15日(木) 第146日目
時限 科目 内容
3時限 公衆衛生学 日本の水道普及率−96.9%
日本の輸入農産物に使用される水 50億立方メートル 日本人4千万人の年間使用量
水の汚染が原因で世界で8秒に1人の子供が死んでいる(ユニセフ調査)
1日に使うエネルギー 猿人2000キロカロリー   現代人23万キロカロリー
年間平均降水量 : 日本1714o、サウジアラビア100o、中国660o、アメリカ760o、フィリピン2360o
日本の水道水の硬度 : 60程度
水の商売(フランス ピペンティ社)  日本の水道料金 3兆円/年
風呂 180g  洗濯機110g  拭き掃除やトイレ

遊離残留塩素 0.1r/g
わき水の食品加工への利用 − 違反(営業の場合)    自家用−勝手で可能
営業として食品の調理加工して使用する水は飲用適であること(水道水基準合格)
放課後 西洋料理実技試験 実技試験の結果 : アッシェ 合格、シャトーむき A、オムレツ B
やっぱりオムレツは駄目であった。オムレツのテストが終わってから、先生の訓辞があったが、結局自分にあてはまることは、練習はしているのであるが、間違った方法で練習しているということである。正しくないままれんしゅうしているのだから何回練習しても結果は、同じなのである。オムレツをするところを1から10まで先生に見て貰って練習する必要があろう。とにかく、悔しい。これで卵料理は、だし巻き、フーロン、オムレツと3科目とも全滅である。追試に向けて何とか頑張りたい。アッシェは、おまけの合格、シャトーむきは、一挙に切れていないということでA。

12月14日(水) 第145日目
時限 科目 内容
始業前 特訓練習 オムレツの練習を行った。昨日したフーロンと同じく不安定要素が一杯で本番でやってみなければどういう結果になるか判らない感じ。要するに実力がないのである。まだまだ練習が必要である。
1時限 中国料理実技試験 実技試験の結果 : 切り方 合格、餃子の包み方 合格、芙蓉 B
なかなか健闘したと思う。切り方と餃子が合格であった。しかし、問題の卵のフーロンは、Bであった。あのコンクールでの優勝は何だったのか。非常にショックであると同時に悔しい。何とも言えない気持ちでいらいらする。とにかく、フーロンは一発勝負である。ひっついたらそれで万事休すをいう感じになってしまう。ひっつかなかったら、反転させるのは、かなり慣れてきているので大丈夫なのである。今日は、運悪くひっついてしまったのである。鍋を振って、火からはずす前に1秒から2秒、表面を固めるために静止せず、そのまま火からはずしてしまったのが、ひっついた原因なのであろう。次の追試に向けて根気強く、粘り強く頑張りたい。 
2時限 栄養学

12月13日(火) 第144日目
時限 科目 内容
始業前 特訓練習 フーロンを行った。まだまだ、不安定要素が強く、まったく安定しない。一発勝負で、運が良ければうまく出来るが、運が悪かったら失敗する。まだまだ、練習をしなけらばならない。
1時限 食品衛生学
2時限 日本料理実技試験 実技試験の結果 : 鰺の三枚おろし 合格、大根の桂むき B、だし巻き卵 A
多少自信のあった鰺の3枚おろしは予想通りに合格した。しかし、一部分失敗があったものの、多少おまけで合格させてくれた。今までになかった失敗であった。最後の段階で中骨と身がうまく切れずに見に中骨の一部がついてしまったのである。なかなか切れないと思っていたが、それが原因であったのである。他は、ほぼ完璧に出来たので、先生はよく練習していることを見通してくれておりそれで合格になった。桂むきは、ショックで前回がAであったにも関わらずBになってしまった。自分のせいではあるが、途中で先生のアドバイスからおかしくなってしまったのである。悔しいが、一からやりなおし。だし巻き卵は、これも予想通りに駄目であったが、おまけでAをもらった。合格しなければ、AでもBでも関係ないが。
3時限 食品学

12月12日(月) 第143日目
時限 科目 内容
始業前 特訓練習 大根桂むき
1時限 中国料理実習 涼盤三葉(三種類の前菜盛り合わせ)
涼拌海蛩皮(リアンパンハイジョービー  くらげの甘酢風味)
豆魚捲(ドウユイジュアン もやしのゆば巻)
燻魚(シュンユイ まながつおの揚げ煮)
XO醤炒貝柱(エックスオージャンチャオ 帆立の貝柱XO醤炒め)
2時限 中国料理実習 (写真無し)
3時限 公衆衛生学 エベレスト8848メートル シェルパが8000メートルまで酸素無しで5300メートルのベースキャンプから
13時間で登頂成功の記録有り
水道の創設
横浜市1887年、函館市1889年、長崎市1891年、大阪市1895年、東京都1898年
水道料金 : 1トンあたり 約70円
下水道料金 : 1トンあたり 約100円
世界で192国で31国が水不足
日本323g/人 生活排水
アフリカ(モザンビーク) 10g/人以下
放課後 特訓練習 だし巻き卵

**12月7日より授業が終わるとアルバイトに行っているので放課後の特訓練習が、殆ど出来なくなった。また、そんなことから、この日誌の更新が遅れ遅れになってきている。遅れた部分は、おいおい埋めていきたい。


12月9日(金) 第142日目
時限 科目 内容
始業前 特訓練習 製菓のルーローの練習を行った。おおまかには、四角形になっているものの、コーナーが丸くなっているので、とても合格ラインには達していないであろう。このままでいけば、追試は免れないかもしれない。とにかく、持てる時間の範囲においてベストを尽くして頑張るつもりである。
1時限 食品衛生学
2時限 調理理論
3時限 上級検定試験 いい加減なことであるが、意味のわからない上級検定試験という試験を受けた。全員受けたのであるが、学校が主催する試験ではなく外部の試験である。この上級検定というのは、どういう性格のものなのか把握していない。学校主催のものではないので、仮に0点であっても卒業には何ら関係がないのである。まあ、これも何かの資格であろうから、生半可にせず、きちっと勉強はしておいた。(学校から配布された問題集をこなした。試験問題はこの中から出題された。)何点が合格ラインか知らないが、とりあえずは、80点以上はとれていると思うので合格は間違いないであろう。
放課後 特訓練習 3時限目の試験が早く終わったので、中国料理実習室が空いていたので、餃子の包み方の練習をした。ほぼ格好良く出来るようになってきたので、厳しい先生でなかった合格出来ると思う。当初の予定では、製菓実習室で練習する予定であったので、3時過ぎになったら製菓実習室に移動してポッシュの練習をした。製菓の中では、ポッシュが最も良くできるのであるが、まだ合格レベルとは言えない。製菓の場合は、今回の試験では、何も通らない可能性がある。完成に近づいている科目がないからである。だから製菓の場合は、追試覚悟でリラックスして頑張ろうと思う。

12月8日(木) 第141日目
時限 科目 内容
始業前 特訓練習 ルーローの練習を行った。前回に続いて、今日もうまくいかなかった。3回したが、3回目にうまく行きかけたのであるが、反転を失敗してしまった。鍋の角をテーブルにぶつけてしまい反転出来なかったものである。反転出来ていたら、かなり良いものが出来ていたかもしれない。1回目と2回目は、鍋がひっついてしまった。それなりのリカバリーはしたが、形が悪かったり焦げてしまったりした。以前からの課題であるが、どうも鍋をかき混ぜてもなかなか半熟状態にならないのである。先生のビデオを見ているとあっというまに半熟状態になっている。自分がした場合は、なかなか半熟にならないので、長く鍋を混ぜてしまい、とどのつまりひっついたり、焦げたりしてしまうのである。たぶん温度管理の仕方や混ぜ方がわるのであろう。もっと全体的に大きく混ぜた方がいいかもしれない。
1時限 社会問題論
2時限 衛生法規
3時限 学園長授業 1学期に続いて二度目の学園長授業であった。先生方は、非常に学園長に気遣っており、ぴりぴりした空気が感じられた。用事のない先生が、全員集まっているので、生徒もいつものように喋ることが出来ずに、非常に緊張した中での授業であった。いつもこんなに静かであればいいのであるが。授業内容は、イントロの部分では、学園長の旅行での話であったが、旅行という英語は、トラベルというが、トラベルの語源としては、トラブルとのことである。トラブルを起こして、島流しされたり、しばらくのリフレッシュの為に旅行をしたことからトラベルとなったとのことである。初めて聞いたたことである。後半の部分は、前回と同じく歴史の話であった。歴史というより神話的な話であった。前回は、酒饅頭が出たが、今回は三笠饅頭が出た。この三笠饅頭は、住吉神社の近くの店でうっているということで、大変美味しい饅頭であった。

12月7日(水) 第140日目
時限 科目 内容
始業前 特訓練習 オムレツの練習を行った。今日は、フライパンの真ん中がひっつかなかったものの、前の身を寄せた時点で、エッジ部分がひっつきなかなか反転させることが出来なかった。少し時間をかけて、ひっついたのをはずすことが出来たものの少し焦げ付いてしまったことと、卵が堅くなってしまった。最終的な形は、まだまだであるが、全く駄目ということではない。それから、まだまだ、フライパンの振り方が悪いので、もっともっと練習する必要がある。
1時限 食品学
2時限 栄養学
3時限 サービス講習 コーヒーについての講習

12月6日(火) 第139日目
時限 科目 内容
始業前 特訓練習 アッシェとシャトーむきの練習を行った。アッシェについては、時間を計っていないので、時間内に出来ているかどうか判らないが、一発で決められずに、一旦切った後にもう一度稔を入れて切り直している。それで時間が間に合うかどうかである。シャトーむきは、形がいまいちである。
1時限 製菓実習 ガレットブルドンヌ、チュイールオココ、ラングドシャ、フェインシエ、マドレーヌ、サブレポッシェ
以上6種類の焼菓子の実習
2時限 製菓実習 同上
3時限 製菓実習 同上

12月5日(月) 第138日目
時限 科目 内容
始業前 特訓練習 大根の桂むきを練習。全く全く進歩していない。一時は、厚さは非常にばらつきがあったものの、かなり長く切れたのであるが現在はそれも出来なくなっている。長く剥けるようになってから、先生から包丁に動かし方が悪いと指摘されてから駄目になってしまった感じである。先生が悪いのではなくてあくまで自分が悪いのであるが、先生の指摘を守らずにあのまましておけばよかったと思うこともある。この分では、来週の実技試験はとても通りそうにない。追試を覚悟しておかなければならない。
1時限 日本料理実習 きつねうどん、炊き込みご飯、わけぎのぬたの三品を作った。うどんは、粉から作るのであるが、自分は、その作業をしなかった。いつもの通り、底辺の作業ばかりであった。自分の班は、バランスが取れているのか、殆ど出来上がりが一番である。早いからといって別に料理が悪いというのではないのである。チームワークがいいのである。まあ、チームワークが良くて一番早くできるのは大いに結構であるが、自分自身にとってみたら、メインの仕事を殆どしていないのが気がかりである。
2時限 日本料理実習
3時限 公衆衛生学 ホメオスターシス
 人体は振り子のようだ 人体の代謝→栄養を吸収しエネルギーにする機能
ダイオキシン
 年間約5cが環境中に排出されている  85cで100万人の致死量
 ゴミ焼却(プラスチック類)、農薬 − 低温(400℃以下)での焼却で発生しやすいので600℃以上で燃やす必要がある。
DDT=農薬
 DES=医薬品=流産防止薬
環境ホルモン(ギリシャ語で起動するとか刺激するという意味)=外因性内分泌攪乱物質
食物連鎖
 生物濃縮 − 仮に微生物に1000の1cのダイオキシンがあったとすると、小魚が1000個のその生物
           を食べさらに大きな魚がその小魚を1000個食べたら1sのダイオキシンが大きな魚に
           あることになる。

大気
ブラジルのアマゾンでは地球上の約40%を作っている
世界中の酸素の100年間に5分の2に減少
1気圧は、約1p平方あたり約1s 水銀柱を760o押し上げる大きさに相当する
(参考) 飛行機を1万メートル 空気抵抗少ない 地上の約4分の1 −40℃
      高圧殺菌 1気圧の2千倍〜4千倍

放課後 ヘルス&ヒューマンサイエンス専攻科 ヨガについて講師が来られて実習をした。自分は、右膝が悪いので正座が思うように出来ずに四苦八苦した。自分自身特にヨガには興味がないので、今日習ったことを続けるつもりはないが、ヨガは体の柔軟性を保つには非常にいいものであると感じた。

12月3日(土) 休日登校
卒業料理の団体練習を行った。最初のことだし、練習の段取りが判らずスムーズにはいかなかった。鯛を4匹と鰺を4匹買ったが、それがすごく高くついた。練習を終えてからミーティングを行った。2時間ほどしか時間がなかったので、思うように捗らなかったことと、レシピの概要をつかむことが出来なかったが、判る範囲で班標準のレシピを作るつもりである。かなり多くの項目を先生にきかなければならない。しんどい作業になるであろう

12月2日(金) 第137日目
時限 科目 内容
始業前 特訓練習 明日、卒業料理の団体練習をするので、材料を朝に購入しなければならないが、学校に行く途中で購入出来るかどうか確認した為に登校するのが少し遅れた。だから、今日は実際に練習をせずに、いわゆる「見稽古」を行った。人のするのを見て、長所短所を見つけ出し、自分に応用するのである。しかし、あまりに参考になるようなものは見れなかった。
1時限 食品衛生学
2時限 調理理論
3時限 西洋料理実習 ハンバーグステーキを作った。ハンバーグステーキは、フランス料理ではなく、あくまで日本で出来た西洋料理ということで、いわゆる洋食と呼ばれるものである。だから、本場のフランスでは、ハンバーグステーキという料理はない。材料を特によいものを使ったというものではないが、すごくジューシーで柔らかく美味しかった。今日ならった通りにすれば家庭でも十分この味は出せると思う。但し、ソースをうまく作れるかどうかが疑問である。

放課後 特訓練習 フーロンをしたのであるが、この間のコンクールの優勝がまぐれであったことが証明された。うまくいかなかったのである。ひっついてうまく反転することが出来ず、反転させたものの焦げていたり、形がうまくいかなかったりした。少しショックである。でも仕方ない。本当に実力がないのだから。

12月1日(木) 第136日目
時限 科目 内容
始業前 特訓練習 オムレツを練習。今日は、フライパンが良かったのか全くひっつかなかった。ただ、やはり振り方に問題があるようで反転が思うようにいかなかった。しかし、それなりの形は出来たように思う。焦げもなかった。とにかくポイントはフライパンの振り方による反転である。これさえマスター出来ればうまくいく。もう一息である。
1時限 サービス実習 ワインの2回目の講義であった。フランスワインのグレードの読み方を習った。習ったというより、ワインのラベルにグレードが書いてあるが、その読み方である。次にチーズについて習った。
2時限 サービス実習 レストランでのサービス実習であった。今日は、お茶係をした。結構バタバタした。問題はなかった。しかし、お客さんが来たら、「冷たいお茶になさいますか。熱いお茶になさいますか」と聞くのであるが、これが苦手である。舌が回らないのである。ええ年して情けない。
3時限 サービス実習 ワインのテイスティングとチーズの試食を行った。その結果、ワインとチーズは、良く合うと言うことが判った。自分のような素人でも、ワインとチーズが合うのが判った。
放課後 特訓練習 製菓のポッシュの練習。ポッシュは、9月の試験以来1回もしていない。製菓の3科目の中でもっともやりやすかったが、2ヶ月以上もあけてしまうとやはり問題があった。しかし、後2週間弱の中で何回も練習すれば何とかなると思う。(甘いであろうか???)

11月30日(水) 第135日目
時限 科目 内容
始業前 特訓練習 餃子の包み方の練習を行った。先生のだいぶうまくなったと褒められた。しかし、何個か包んだ後にもう一度先生がきたが、だんだん下手になったな言われた。だから、うまく出来る時と出来ない時があり、技術的に安定していない証拠である。さらに練習を積まなくてはならない。しかし、かなりいいせんまできていると思う。
1時限 食品学
2時限 栄養学
3時限 製菓講習
 

ブッシュ・ド・ノエル                         クリスマス デコレーションケーキ
放課後 特訓練習 西洋料理教室でオムレツをしようと思っていたが、専攻科があり使えなかった。仕方なく製菓実習室に行ったが、一部使えない席もあり、満員の状態になっていたので諦めた。中国料理教室が空いていたので、卵を持っていたものの餃子をした。朝に続いての餃子の包み方の練習である。自分で言うのもおかしいが、かなり格好が付いてきた感じがする。もう一息である。それにしても、実技試験が2週間後に迫ってきたせいで各実習室も満員の状態になってきた。

11月29日(火) 第134日目
時限 科目 内容
始業前 特訓練習 だし巻き卵の練習。2年生の先輩が親切に教えてくれた。反転は、ほぼ出来るようになっているのであるが、教えて貰ってさらに確実性が増した。但し、反転後の箸の使い方がへたくそで、卵の一部の形が崩れてしまうのである。今後の課題である。課題と言っても、試験は12月13日からであるので、2週間ほどしかない。それまでに、どれだけ上達するかである。まあ、結果を考えずに肩の力を抜いて一生懸命練習するだけである。
1時限 体育 いつものように全員あまりやる気がなく、とりあえずサッカーをしながら時間をつぶしたという感じであった。いつもながらにこの授業に対して無意味さを感じる。
2時限 フランス語 野菜の単語と数字について学んだ後、フランス料理のビデオを見た。フランス語の数字については、何ヶ月か前に東京都の石原知事が、フランス語の数字の読み方について、文化的な批評をして問題になったことがあったが、非常にややこしいのである。60代まではいいのであるが、70から問題なのである。70の数え方が、60+10という言い方になる。80の場合は、4X20という言い方で、81が4X20+1と言う言い方、90の場合が、4X20+10、91が4X20+11という言い方になる。フランス人の先生も、何故こんなに変な読み方になるのか判らないと言っていた。
3時限 真空調理講習 パコジェットという機械を使って調理する料理の講習。パコジェットとは、冷凍させた物を粉砕する機械であり、原理は、フードプロセッサーと同じで粉砕して混ぜるという物である。違いは、冷凍した物とそうでないものの違いである。冷凍して粉砕した方がきめ細かく粉砕出来るのである。
料理は、百花蟹剪、さつまいものポタージュスープ、豆乳アイスクリームであった。変わったところでは、アイスクリームの中に濃口醤油をほんのわずか入れたことである。ぜんざいに塩を少しだけ入れて甘味を引き立たせるのと同じ効果を狙ったものである。当然、入れすぎると駄目である。今日は、写真が撮れなかったが、担当の先生は、毎回非常にきめ細かい盛りつけをされていて芸術的である。非常に真面目で実直な先生の性格そのものという感じがする。どちらかというと日本料理的な盛りつけである。
放課後 その他 海外研修旅行の最終説明会があった。当初の予定では、ローマ、パリ、ウイーンの三都市を回る予定であったが、パリでの人種差別に端を発しての暴動により安全面を最優先でパリに行くのが中止となった。その代わりとして、ローマからフィレンツェ、シエナ、ミラノをバスで回るコースとなった。ウイーンは、予定通りである。パリで本場のフランス料理を食べたかったのであるが、非常に残念である。まあ、学校側の判断としては、妥当なところである。もし、自分が学校当局者であれば同じ判断をするであろう。今日の説明会は、当然のこととして海外旅行が初めての人が殆どだと考えられるので、その人達向けと言っても過言ではなかろう。自分自身は、慣れているので特に注目するようなことはなかった。出発当日が大変である。朝の6時15分に伊丹空港集合だからである。始発電車に乗っても間に合わないので大阪のホテルに泊まらなければならないであろう。関空出発であれば問題は無かったと思うのであるが、伊丹から成田経由の便になるから早くなってしまったのである。成田出発が11時50分である。

11月28日(月) 第133日目
時限 科目 内容
始業前 特訓練習 1時限目と2時限目が西洋料理の実習であったので、教室を移動せずに済むように、今日は、アッシェとシャトーむきをした。アッシェは、一発では完璧な物ができないので、一旦大雑把に切った後に、切った物をアトランダムに包丁を当てていく方が、細かい物が出来ると感じた。今後は、その方法で行く。一発で切ることにこしたことはないが、そこまで出来るには時間が少なすぎる。シャトーむきは、一発勝負という感じである。ペティーナイフの運びがぎこちなく綺麗な形で出来ない。判定は、先生の主観になって来るであろう。
1時限 西洋料理実習 鴨のオレンジ風味 、 海の幸のクレープ包み
2時限 西洋料理実習
 

 鴨のオレンジ風味                        海の幸のクレープ包み
3時限 公衆衛生学 地球の話
銀河の直径 100万光年 厚さ 1万光年  **光年:光が1年間に進む距離 約9兆5千億キロ
地球の半径 6378キロメートル エベレスト8848メートル  マリアナ海溝10924メートル
私たちは、地球の表面にへばりついている
大陸の平均 875メートル  海底の平均 3730メートル
太陽の寿命 : 100億年後に明るさ2倍 平均1.2倍 現在の500倍になると半径100倍になり爆発
地球上の水 : 14億立方メートル 97%が海水
地球は40億年前に誕生
     35億年前に藍藻発生
     14億年前に原生動物発生
     6億7千万年前にクラゲが発生
     2億47万年前に恐竜が発生
     500万年前にアフリカに人類が発生
     3万年前に人類が発生 縄文時代
地球が病めば人も病む
 物質は循環する  循環エネルギーは太陽光と地球エネルギー(地熱、火山活動)
 環境問題は変化する
  マキ − 石炭 − 石油 − 原子力
  公害 → 地球環境問題
今の地球は慢性病  うっすらと汚れてきている(自浄能力はあるが)
 温暖化、オゾン層の破壊、酸性雨、砂漠化
循環型社会
大量生産、消費
レンタル、リースの時代  3R運動→リユース、リサイクル、リデュース
エコライフ、エコクッキング、グリーンコンシューマ(エコシティー)
アドプト制度
放課後 ヘルス&ヒューマンサイエンス専攻科

11月25日(金) 第132日目
時限 科目 内容
始業前 特訓練習 苦手な卵料理は、だし巻き卵、オムレツ、芙蓉とも週に1回ずつすることにしている。今日は、芙蓉の日であった。いつになく同クラスの者たちがたくさん来ていた。よく考えると、今日の中国料理実習は、芙蓉と餃子の包み方のコンクールなのであった。だから、いつも来ていない連中が来ていたのである。まあ、自分には関係のないことでコンクールなどで良い成績がとれるレベルではないと思っているので普通に練習した。今日も3回したが、今までの経験を踏まえて温度調節や鉄勺の振り方など考えながらした。今日は焦げ付いてひっつくこともなく反転もすべてうまくいったが、どうも形が悪かった。まん丸にならないのである。それから、課題のひとつである、出来上がった表面に多くのしわが出来ることについても克服出来なかった。今日の、この段階では3時限目のコンクールで起きたことなど夢にも思わなかったのである。
1時限 食品衛生学 プリントによる授業
食品衛生法、JAS法について
食品の表示について
2時限 調理理論              │ 小麦    │  米   │ じゃがいも │ さつまいも  │ とうもろこし
−−−−−−−−−┼−−−−−┼−−−−┼−−−−−−┼−−−−−−┼−−−−−−
でんぷんの糊化温度 │  87.3℃  │ 63.6   │ 64.5      │   72.5   │  86.2
−−−−−−−−−┼−−−−−┼−−−−┼−−−−−−┼−−−−−−┼−−−−−−
粘度(BU)6%の時  │   104  │   680 │ 1028     │   683    │  260
−−−−−−−−−┼−−−−−┼−−−−┼−−−−−−┼−−−−−−┼−−−−−−
アミロペクチン:アミロース   │  70:30  │ 80:20   │ 75:25      │ 80:20      │ 75:25

イーストによる膨化(酵母 イーストは生き物(真菌類)
 発酵パン(呈味成分、香り成分) −  非発酵パン(ベーキングパウダー、重曹などを使う。蒸しパン)
イーストの種類
 1)生イースト : 水分が多い。65%〜75%  保存期間2週間(冷蔵後保存で冷凍は不可。4℃まで)
 2)ドライイースト : 水分 4〜8% 6〜12ヶ月保存可
 3)インスタントドライイースト : 水分 4〜4.5%  1〜2年 顆粒状
@低しょ糖型(ヨーロッパ)  フランスパン、食パン
A高しょ糖型(日本)   パン、ドーナツ
 野生酵母(イースト) : 香り 味わい 乳酸菌

化学膨化剤による膨化
 1)重曹(炭酸水素ナトリウム)
   Na2NCO3 + Na2HCO3 → Na2CO3 + H2O + CO2
小麦粉のフラボノイド色素
 2)ベーキングパウダー
   @ガス発生剤  重曹 CO2
   A助剤(酸性剤) − 酒石酸、クエン酸など
   B遮断剤 − コーンスターチ(小麦粉)
 3)イスパタ  重曹、塩化アンモニウム
 4)イーストフード  製パン改良剤
3時限 中国料理実習 今日の授業は、料理を作るのではなく今まで習った餃子の包み方と芙蓉(蟹玉)の組内コンクールであった。それで本当に嬉しいことがあった。餃子は、まだまだで完全に賞から漏れたが、芙蓉が何と優勝したのである。自分でも信じれれない出来事であった。まぐれとしか言いようがない。どうせ、頑張っても駄目であろうと言うことから何も考えずにいつもの通りした。班で一番最初にしたのであるが、そのリラックスが良かったのであろう。反転も巧くいった。今日は、本格的な芙蓉であるので具も入っていた。プレーンより少し感覚が違ったが、基本は同じなので、いつもと同じようにしたら、まあまあ問題ないであろうとの程度であった。しかし、他の人と比べると確かにうまくできていたようである。それで組でナンバー1になったのである。もう1回同じようにしろと言っても出来ないかもしれないが、とにかくまぐれでも本当に嬉しい。実技試験当日も今日の出来ればいいのであるが。しかし、やっぱり知らず知らずのうちに実力が付いていたことも確かであろう。どちらかというとコツコツと頑張ってきた感じである。結果論であるが。とにかく、自分でも信じられない。しかし、実技試験があるまで、気を抜かずすべての科目で頑張るつもりである。本当にいい日であった。



優勝した「蟹玉」 **9月2日にも同じものを作ったが比較してみてほしい。
放課後 特訓練習 マスケを行った。3時限目の芙蓉での優勝で気分をよくしていたので、まだまだであるが、少し今日のマスケは少し進歩したような気がする。それから、練習中に担任の先生が自分の所にやってきて、優勝おめでとうと言ってくれて握手した。嬉しかった。

11月24日(木) 第131日目
時限 科目 内容
始業前 特訓練習 オムレツをしたのであるが、先日掌を叩かれた熱血先生が自分の練習を見ていて、だいぶうまくなったとほめて下さった。自分では、それほどうまくなったとは思わなく、先生がそばに来た時、やばいと思った。また、叱られるのかと思ったが、褒められた。褒めてくれたのは、うがった見方をすれば、先生の気遣いであった可能性もあるが、そんなにうがった見方をする必要はないであろう。素直に喜んでもいいと思う。そんなにたいしたことはないが、あれから、地道にこつこつ練習しているのは事実なのであるから。
1時限 衛生法規 廃棄物処理法をプリントで授業
ゴミの減量3R
 リデュース − 出るゴミの量を減らすようにすること
 リユース  − ゴミになるような物を修理して再利用すること
 リサイクル − 出たゴミを分別収集して再利用すること

日本のゴミの排出量
 一般廃棄物 − 5100万トン(東京ドームの140杯分)
 産業廃棄物 − 42600万トン(一般廃棄物の約8倍)
 処理費用 − 国民1人当たり 18000円/年
 処理場は大丈夫? − 最終処理場全国で5300カ所。今のままでゴミを埋め立てていくと、一般廃棄物は
                7年ちょっと、専業廃棄物は、2年前後で満杯

廃棄物の分類
        ┌−−産業廃棄物
廃棄物−−│
       └−−−一般廃棄物┌−−ごみ┌事業系ゴミ┐−−┐−−一般ゴミ−可燃物、不燃物
                      │      │       │    │
                    │      └生活系ゴミ┘−−┘−−−粗大ゴミ
                    │
                    └−−糞尿、生活排水

**事業として厨房からでる生ゴミ、割り箸、ナプキンは、事業系の一般廃棄物となり、ゴミの処理は有料で
   業者が回収することになる。
2時限 食文化概論 中国料理の系統
(3)四川料理(西方系)
  地理 : 長江の上流、中流域       気候 : 盆地で夏暑い、一年中湿度が高い
  特徴 : @一菜一格、百菜百味    A風土病が多かった。香辛料、薬味多月
        B食品の保存発達、漬物の種類が多い、搾菜
  代表料理 : 麻婆豆腐(麻−山椒、しびれるような辛さ、辣−唐辛子の辛さ)、担々麺、あひるのいぶし焼き
(4)広東料理(南方系)
  地理 : 北緯23度で香港に近い     気候 : 亜熱帯性気候
  特徴 : @世界で一番食べられる(華僑が多い)    A食材が豊富 
        B北京風料理                   C味付け淡白、油控えめ
  代表料理 : 酢豚、牛肉のオイスターソース炒め、点心、子豚の丸焼き、フカヒレの醤油煮、冬瓜の蒸し物

中国料理の様式
1.宴会料理(筵席) : 葷酒席 − 満漢全席
                       三畳水席 − 三段の滝−満漢全席の略式 一日三回食べる。
                                一回目−1時〜2時、二回目−夕方、三日目−真夜中
                       満席 
               素席(精進料理)
               清真席(回教徒)
2.早飯(ザオハン) = 朝飯  北−蒸しパン、南−粥  粥に入っている物−腐乳、油条
3.飲茶
4.家常菜

**後期試験について 出題傾向
   A.三肢択一式
     @常識問題  Aテキスト15P 宗教による禁忌(イスラム教のみで出題  Bテキスト17P 三大食法
     Cテキスト19P 食の伝播と変容(ノート参照)  Dテキスト77P 中国料理の系統
   B.ことばを入れる問題
     日本料理の種類 大饗料理、卓袱料理、精進料理、懐石料理、本膳料理、会席料理 以上より
     5問でるので漢字で書く。 特徴が示されており、その料理は何料理か書く。
3時限 中国料理講習 北京拷鴨(ペイジンカオヤー、北京ダック)
辺炒鴨絲(ピェンチャオヤースー、北京ダックの細切り炒め)


11月22日(火) 第130日目
時限 科目 内容
始業前 特訓練習 中国の切り方を練習。ポイントである薄切り(ピエン)は、かなり慣れてきた感じがあるが、細切り(スー)は、どうも先の方が切れずに繋がってしまうケースが多い。ちょうど葱を切って完全に切れずに繋がっているのと同じことである。特に、中華包丁は、刃先が軽く丸くなっているので、そのことも影響を及ぼしている。何とか工夫して練習しなければ、先が繋がったような切り方であれば、とても合格点は貰えない。
1時限 レストラン実習 特には変わり映えのないいつものレストラン実習であった。準備の段階では、客席周辺と廊下の掃除を行った。いつもこのパターンである。厨房内の作業はあまり好きでないのである。しかし、実際の現場は、厨房内の作業ばかりなのである。慣れる意味で極力厨房内の作業を進んでする方がいいのであるが、どうしても好きになれない。
2時限 レストラン実習 今日のレストラン開店時の厨房内作業での役割は、スープ係であった。しかし、常に4人がスープ係になるので、多すぎることより他の忙しい係に手伝いに行き、主に皿洗いの係をした。今までで初めての作業であった。仕事は、単純で楽な作業であるが、あくまで本流からはずれた作業である。
3時限 卒業料理説明会 卒業料理の説明会があった。自分は、日本料理を選んだのでその会場に行った。メンバーは、自分の組から5名と他の組から3名の合計8名のリミット一杯の班となった(任意にメンバーを組んだもので学校からの指定ではない)。年齢構成が、62歳から17歳までで、最も平均年齢が高く、最も年齢のバラエティーに富んだ班であろう。(名付けて「チーム壮若均衡亭」)とりあえず、自分が班長をすることになった。メンバーは、どちらかというとおとなしい人が集まったチームといえる。わしがわしがと人を押しのけて自分勝手に物事を進めてしまうようなメンバーはいなく不器用な連中が集まったような感じなので、自分の性格に合っている。そういった意味でやりやすい反面、作業的には、うまくかみ合わないとスムーズに行かない可能性があるかもしれないが、極力チームワークよく事前の打ち合わせして、うまくこなせるようリード出来たらと思っている。この卒業料理は、今まで学んできたことの集大成的行事となるので、日頃の実習などで欲求不満がたまって思うようにいってなくても、チームワークと自分自身の頑張りで良い形のものが出来れば大いに自信となり、最終的には、逆転満塁ホームランとなる可能性もある。大いに頑張りたい。出来れば班員全員が、そういった気分でこの行事というか試験を終えることが出来たらいいと考えている。試験日は、未定であるが、だいたい1月末の予定である。十分に時間はある。課題料理が明確に提示されたが、今まで習ってきた料理ばかりである。しかし、いずれも最近学んだものではなく、1学期に学んだもので当然忘れてしまっているし、最初の頃はノートをとるのも慣れておらず満足にとれていなかったので、今のままでは全く出来ない状態である。だから、メンバー間でミーティングを行い、それぞれノートや写真を持ち寄り手順などをまとめていきたい。また、どうしても判らない部分は、先生に聞く。試験前までであれば、すべて教えて貰える。十分時間はあるので何とかなると思う。それから、練習であるが、個人練習と全体練習を行っていく。全体練習は、来年になってから本番そのもののリハーサルを2回ほどするつもりである。また、そのリハーサルの結果を元に当日の工程表を作っておくつもりである。この辺の、練習計画などは、本年度中にメンバー全員に連絡出来るようにしておきたい。(この辺は、班長としての役割として行う。)

11月21日(月) 第129日目
時限 科目 内容
始業前 特訓練習 餃子の包み方の練習をした。先生に少しアドバイスを貰ったが、かなり良くなってきた。餃子の場合は、フーロン、オムレツ、だし巻き卵のように習慣的な運動神経を必要としないので、コツを掴むのは、それほど難しくないかもしれないが、今現在はまだそのコツを掴んでいない。卵関係ほどプレッシャーはかかっていない。後もう少しで何とかなると思う。
1時限 中国料理実習 金銭鮑魚(ジン・チェン・パオ・ユイ 鮑の煮込み)、メイ・グォイ・シュン・エイ 季節魚のケチャップあん、百花蟹剪(パイ・ホア・シエ・ジエン カニ爪の揚げ物)、チャーハンの4種類を作った。チャーハンは、以前に何回もしているので今日はご飯代わりにしただけ。他の3種類は、結構手間がかかり、かなり時間的に手こずるのではないかと思われたが、我々の班は、チームワーク、手際とも良く一番に完成させることが出来た。自分を含めて男性3人、女性2人の計5人であるが、特に女性の二人が技術的にもスピードもしっかりしており、その辺でスピーディーに出来るのかもしれない。男性は、自分を含めて技術的には、それほどでもないのであるが、各人それなりに気をしかしてよく動いているところからバランスが取れているのかもしれない。その辺のバランスで段取りよく仕事が出来ているのであろう。しかし、この段取りというのは、非常に大切なことであるのを実感している。技術も大切であるが、チームで仕事をする場合、この段取りとチームワークが仕事のスピードのまともに影響してくる。我々の班は、一応班長はいているが、実際の現場における料理長てきなものはいないので、もし明確な料理長的な役割を設置すれば、その料理長の力量にもよるが、もっとスムーズに仕事がはかどると思う。料理の技術を学ぶこともさることながら、最近段取りということもだんだん判ってきたような気がする。
2時限 中国料理実習 今日カメラを忘れたので写真はなし。料理の出来はまずまずであった。自分は、カニの爪の揚げ物の担当をしたが、形はうまくできたものの、少し味付けに失敗した。少し塩からぎたのである。塩辛さを除けば、まずまず美味しいものが出来たと思う。他の2品も結構うまかった。
3時限 公衆衛生学 健康教育   
目的 : マスコミュニケーション       大衆伝達
      パーソナルコミュニケーション  個人伝達
      コミュニケーションギャップ    相互理解の欠如
      コミュニケート            伝達する
      コミュニケーションズ        通信機関

人間の眠り
 ロングスリーパー  : 赤ちゃんから3歳くらいで1日20時間寝る。3〜4歳は10時間以上眠る
 ショートスリーパー : 15歳〜60歳くらい(約50年) 遅寝、早起きで4時間くらい眠る
 スーパースリーパー : 60歳過ぎたら自由自在
眠りのサイクル : 1.5時間から2時間がセット
 入眠 2〜3分(まず脳が眠る)
 中程度の眠り 20〜30分
 質の深い眠り(熟眠) 45〜60分 

サーズ(SARS)
 重症急性呼吸器症候群(新型肺炎)  コロナウイルスが原因  8千人以上が死亡
 60歳以上患者の5割が死ぬ  新しい感染症である 世界規模で流行する
 高齢者の致死率が高い
 予防−栄養、休養、うがい、手洗い、マスク、人ごみを避ける
 潜伏期間 10日以上異常がなければ問題なし

インフルエンザ
 ワクチンを打っても2割の人が発症する。  気温低下、湿度低下でかかりやすくなる
 1918〜1919年 スペイン風邪 日本で40万人死亡 世界で5千万人死亡

鳥インフルエンザ(H5N1) → 人に感染させる方の変異
 人に感染するインフルエンザ
   H1N1 − ソ連型、   H2N2 − アジア型、   H3N2 − 香港型
  
放課後 ヘルス&ヒューマンサイエンス専攻科 本校の教授が講師として来られ、中国料理の薬膳料理について講義された。講義を同時に実際に次の三品を作られた。 海鮮粥(魚、イカ入り粥)、海老と春雨の香味煮、膜大海の羅漢果シロップソース(デザート) 薬膳であるので、素晴らしく美味しいというものではないものの、病人向けの食事としては美味しいのではないだろうか。特に、海魚粥は、薄い粥に鶏スープ、生姜、塩、酒、ごま油を入れて味付けし、器の底に鯛、イカなどの魚介類などを入れる。その上から粥をかけて食べるというものであるが、非常にあっさりして中にも、鶏スープのほのかな味がして、非常に美味しかった。ただ、中華パセリの強烈な臭いが気になった。

11月18日(金) 第128日目
時限 科目 内容
始業前 特訓練習 フーロンを練習。前回と同じく1回目と2回目は、あまり巧くいかなかったが、3回目は比較的巧くいった。技術が未熟がまだまだ安定しない。しかし、反転は確実に出来るようになっている。今現在の問題点としては、出来上がってきた時の卵の表面である。しわがよっているのである。以前に先生のアドバイスを受けたが、その辺の矯正が出来ないでいる。混ぜすぎているので、固まった部分に対しても混ぜて、そのことによりしわが出来るのである。その辺を研究しなければならない。それと、半熟の状態で反転させなければならないのであるが、半熟が巧くいかない。これは、オムレツにも同じことが言えるのである。上手な人のをみていると、全体が半熟状態になっているのである。自分のものは、半分半熟で半分が生の状態のようになっているのである。かといって、今以上の時間完全に半熟にするために混ぜていると焦げてひっついてしまうのである。本当に微妙な所であると思うのであるが、何かやり方が悪いのであろう。試行錯誤でも克服しなければ仕方ない。
1時限 食品衛生学 食品添加物続き
 表示目的 @消費者への情報提供  A製造業者の責任明確化

        │           保健機能食品          │
----------┼----------------┬-------------------┼---------------------- 
医薬品    │ 特定保健用食品  │    栄養機能食品  │  一般食品(健康食品)
----------┼-----------------┼-------------------┼---------------------         
        │ 栄養成分表示   │    栄養成分表示  │ 含有成分表示
        │ 保健用途の表示  │    栄養機能表示   │  栄養成分表示
        │ 注意喚起表記   │   注意喚起表記    │

特別用途食品(健康に及ぼす影響が大きく特に適正な使用が必要)
 @病人用食品  A妊産婦、授乳婦用粉乳  B幼児用の調製粉乳  C高齢者用食品 D特定健康食品
特定保健用食品(特定の保健の用途に利用される)
栄養機能食品(通常の食生活で1日に必要な栄養成分が摂れない時、栄養成分の補給に利用される)
   機能 : 一次機能−栄養素、二次機能−嗜好性、三次機能−生体調節
2時限 調理理論 小麦粉の調理
 分類 : 赤小麦(アンバー) − 表皮に赤い色素     白小麦 − タンパク質が多いと色づく
 用途分類 : 薄力粉 − 軟質小麦 ケーキ、天ぷら、ルー  グルテンが少ない
          中力粉 − 中間質小麦または軟質小麦  麺類   グルテンが中間
         強力粉  − 硬質小麦  パン  グルテンが多い
   **パスタ : デュラム・セモリナ粉   デュラム小麦(マカロニ小麦)  セモリナ−粗いという意味
 小麦を粒ではなく粉にして食べるのは、外皮がとりにくから。外皮として処理されるものは、13.5%で
 「ふすま」と呼ばれ栄養価は高い。
 日本産小麦 : はるゆたか、はるよこい のブランド名
 グルテン − グリアジ(粘性)、グルテニン(弾性)で形成される。不水溶性で水を混ぜてこねると発生
 ドウ : パン、麺          小麦 1 : 水 0.5〜0.6
 バッタ : ケーキ、クレープ    小麦 1 : 水 1〜2
 グルテン形成における添加物の影響
 1.塩  粘弾性が高まる(グルテンの形成を助ける) 引き締まった生地、破れにくい、ちぎれにくい、
       よく延びる
 2.砂糖 親水性が高い→グルテンが出来にくい(グルテン形成に必要な水分を奪われる)、グルテンが形成
       されにくい、粘弾性が低くなる。サクサク感が出て、焼き色がよくなる
 3.油脂(バター、マーガリン、ショートニングなど)
   小麦粉と水が混ざりにくい。コーティングされ延びやすく、なめらかな生地が出来る。
 4.かん水(アルカリ性)  **炭酸カリウム60%、炭酸ナトリウム40%
    中華麺に使う  独特な香り ちじれ
    小麦粉に含まれるタンパク質  フラボノイド色素+アルカリ性物質→黄色になる
 **添加物を加える順番が大切 − グルテンを形成したい時は最初から水を入れる
                        グルテンを形成したくない時、砂糖、油脂を加える

3時限 日本料理実習 鍋物として自分の頭のような鍋「はげ鍋」の実習を行った。
まず、カワハギを1人1枚づつ卸した。カワハギは、フグ科の魚で、フグと同じく鱗がなく、厚い皮に覆われている。その皮を剥くのはフグと同じである。卸方は、フグほど難しくなくて毒もないので簡単に出来た。但し、硬い骨の部分もあるので骨を切る時は注意をしなければ包丁が欠けてしまう。心配していた通り、技術の超未熟な自分自身の包丁さばきで致命的な包丁の上から三分の二のあたりが大きく欠けてしまった。何とドジなのだろうか。根元で切ればいいのにあわてて上の部分で切ってしまったから駄目なのである。情けない。鍋そのものは、全く難しくなく簡単に出来たが、日本料理の重要な部分(見る楽しみ、見せる楽しみ、見て味わう)である具を皿に盛りつけることと鍋に入れた時の盛りつけというか配置が美的感覚の欠如するセンスのない自分にとって難しく見栄えが悪くなった。写真のとおりである。
放課後 特訓練習 特訓練習を始める前に、今度の海外研修旅行の日程変更に関する説明会に行った。パリで暴動が多発しているので学校サイドとしてパリのルートを変更したのである。安全が第一であるので学校の判断は致し方のないことであろう。結局、パリの代わりにイタリアのフィレンツェ、ピサ、シエナ、ミラノのイタリア国内のルートに変更になった。ローマとウイーンはもとのままである。
特訓練習は、大根の桂むきを行った。以前として進歩していない。2年生の先輩に少しだけアドバイスして貰ったが、少しの間だけ上下共に厚さが均等で長くむけたことがあった。その部分が長続きすればいいのである。その部分を思い出しながら今後も練習を続けたい。

11月17日(木) 第127日目
時限 科目 内容
始業前 特訓練習 オムレツの練習を行った。最終的な形においては、見れないほどの形ではなく、ある程度の形の物は出来たと思う。でもまだまだである。反転の方も完全にはうまくいかないが、まあ何とか返すことが出来ている。しかし、今日は3回したが、前回と同じく3回共にひっついてしまった。フライパンの問題ではなく、たぶん、卵のフライパンでの混ぜ方に問題があると思う。よく考えてみると、真ん中部分ばかり焦げるのである。たぶん、真ん中部分がよく混ぜれていないと考えられる。次は、その点を注意して練習してみたい。
1時限 食文化概論 (4)宋時代(960年〜1279年)
 経済大発展  中国料理の基礎完成  「東京夢華録」にでている
 東京=北宋の首都 開封   南宋の首都 南京    女真族−半農半牧の原住民
 石炭、コークス、鉄鍋が普及  炒める料理発展
 グルメの元祖 蘇軾(詩人、書家、画家)(号 東坡)  東坡肉=豚の角煮

(5)元時代(1271年〜1368年)
 フビライ・ハン(ジンギス・カンの孫)によって建国された モンゴル族 漢人の文化にとけ込まない

(6)明・清時代
 明 : 李時珍(リジチン)「本草綱目」(ホンゾウコウモク)
      1898種類 食品  陰陽温冷−漢方医学のもと
 清 : 満州族が立てた王朝  順治帝 1644年〜1911年 紫禁城  満漢全席 乾隆帝(1711-1799)
西太后(1835-1908) 宣統帝(溥儀 ラストエンペラー)
      袁枚(エンバイ) 「随園食単」  フカヒレスープ、ツバメの巣、北京ダック

中国料理の特徴
 系統
  (1)北方系 北京料理   地理−黄河流域 山東料理が母体
     特徴 @寒冷地「油重味濃」  A小麦、雑穀 − 粉食   B北方遊牧民 好む 鴨子、羊
     代表料理  :  北京ダック、羊肉のしゃぶしゃぶ

  (2)東方系  上海料理   地理−江南、上海、杭州、蘇州、揚州
      気候−温暖、四季   
      特徴 @魚米の郷、上海蟹   菊黄蟹肥(日本の「天高く馬肥ゆる秋」の意味)
          A味濃厚
          B江南−中国一の茶の産地
             a.龍井の茶−中国緑茶の代表  b.淅江州の酒−紹興酒  
             c.金華のハム−金華火腿   d.鎮江の酢−鎮江香醋
      中国四大醋 : @山西省太原(北京西) 老鎮醋   A江蘇省鎮江 もち米
                B四川省閭中 麩   C福建省永春 老醋(鳥醋)−もち米、胡麻、砂糖、紅麹
      代用料理  : @もくず蟹の姿蒸し  Aすっぽんの醤油煮 紅焼甲魚  B東坡肉=豚の角煮
     
2時限 社会問題論 今日は、ボジョレ・ヌーボーの解禁日である。毎年11月の第三木曜日が、その年に収穫されたブドウによるワインの解禁日いわゆるボジョレ・ヌーボーの解禁日なのである。そのことについて、一般知識として先生が講義された。講義の内容は、味とかそういったものではなく、仕組みとかそういった内容であった。原価についても話された。例えば、3000円で販売されているものであれば、フランス国内であれば500円くらいだそうである。流通業者の口銭が1000円、送料および保険が1000円、税金が500円という大雑把な内訳である。特に、解禁日の品物は、空輸されていることと、プレミアが付いていること(祝儀相場)で通常の時よりかなり高くなっている。この時期が過ぎれば、船便で入ってきた物が出回るのとプレミアが消えるのでかなり易くなるとのことである。ボジョレ・ヌーボーには、2種類ある。ボジョレ・ヌーボーとボジョレ・ビラージュ・ヌーボーである。後者の方は、ビラージュ、いわゆるむらという意味で特定の地域をさしており地域限定という特別な味わいのあるもので希少価値があるもので、その分高級となる。ボジョレ・ヌーボーは、普通の物である。もうひとつ、区別のない種類もある。ルイ・ジャトーという銘柄は、高級なのですべてがボジョレ・ビラージュ・ヌーボーであり区別はしないのである。それから、ソムリエについて、彼らのワインの評価を聞いても最初から評価を言わないそうである。言ってしまうと消費者が、ソムリエの言ったことで影響を受け本人の味わいというものがなくなるからである。消費者が、感想を言った後でソムリエとして味わいを言うらしい。 ビンテージワインという言葉がある。2003年物は、ビンテージであったらしい。2005年、今年の物は、それに劣らずビンテージかもしれないらしい。今年のフランスは、天候が良くて日照りも続き雨も降って良いブドウが出来たらしい。有名ソムリエが、朝のテレビで今年のワインは、なかなか良いとのことを言っていたらしい。 以上、いつもの話とは少し毛色の違った話であったが、先生の講義は、毎回興味を持って聞かされる。誰1人として寝ないし、喋らないし、教室は静かそのものである。いずれにしろワインについては、自分は全く味などわからないが、今日の話で少し興味を持った。一度今年のボジョレ・ヌーボーを味わってみたいと思う。 それから、もう一つ先生の話を付け加えるとワインに合った食材を探すビジネスもいいのではないかということである。世界には、数え切れないくらいの食材がある。それを、日本に紹介して当たれば大きな利益に繋がるのである。そんなことも、今後のみんなの進む道についてのヒントなども話された。
3時限 西洋料理講習 @ムース・ド・コキーユ・サンジャック・オーズサン=帆立、舌平目、海老のすり身のムース
Aラングース・テルミドール(伊勢海老のグラタン)
Bフィレ・ド・ソール・ア・ラ・ノルマンド(舌平目の白ワインソース・ノルマンディー風)
以上、フランス料理の古典的な三種類であったが、印象としては、フランス料理というのは非常に手が込んでいる。特にソースが、非常に複雑な感じがして作るのが大変である。なかなか覚えられるものではない。この辺りは、いわゆるフランス料理が世界で最も汚い料理と言われるゆえんであろう。とにかく、手間がかかっており、その分人の手が触れる回数が多いので、そういった意味での比喩的表現である。試食はしていないが、すごくこってりしているように感じる。特に@のソースは、バターがたっぷり使われており、まさにバターソースといった感じである。非常にカロリーが高そうで、こんなの毎日食べていたらすぐに生活習慣病になりそうである。しかし、きっと美味しいであろう。

 

ムース・ド・コキーユ・サンジャック・オーズサン        ラングース・テルミドール



フィレ・ド・ソール・ア・ラ・ノルマンド
放課後 特訓練習 中国の餃子の包み方をするつもりであったが、あいにく実習室が専攻科で使われており出来なかった。だから、せっかく白衣も着ていたので、同僚がするだし巻き卵の見稽古をした。自分でしていると判らないが、人がしているところを見ると何処が悪いのかよく判る。たまには、客観的に人のしている練習を見るのも良いことだと思う。参考になる部分もあるし、反面教師的なところもあるし、今後たまには見稽古もしていきたい。

11月16日(水) 第126日目
時限 科目 内容
始業前 特訓練習 嬉しいことがあった。だし巻き卵をしたのであるが、先生のちょっとしたアドバイスで、反転が安定して出来るようになったのである。最初に卵を流し込んだ時の反転は、まだぎくしゃくしているが、最終段階で卵が大きくなったときは、非常に安定して反転出来るようになった。何だかコツを掴んだような気がした。そのことを忘れないようにするために放課後も練習したが、それもうまくいった。念のため家に帰ってからも練習したが、完全ではないにしろ体が覚えたのであろう巧くいった。後は、卵の形だけの問題と最初の巻き方の問題だけであった。やっとだし巻き卵も目処が付いてきた。
1時限 食品学 アイスクリーム類
              乳固形分      乳脂肪分
アイスクリーム    15%以上       8%以上
アイスミルク     10〜15%未満   3〜8%未満
ラクトアイス       3%           −(植物性脂肪)
氷菓−アイスキャンディ、シャーベット

原料 : 脂肪分 − 乳脂肪、植物性脂肪(パーム油、パーム核油)
      糖分 − 砂糖、異性化唐、転化糖、ブドウ糖+果糖  水飴
      乳固形分 − 粉乳、練乳
      乳化剤  − 卵黄、グリセリン脂肪酸エステル
      安定剤  − ゼラチン、ペクチン
      空気 オーバーラン アイスクリームの体積は現役の2倍−空気が入っている

チーズ
原料  (乳酸菌スターター、凝乳酵素キモシン(レンニン) → 凝乳(カード) (乳清) →カッテージチーズ(
     加塩、カビ、細菌)  → ナチュラルチーズ (数種類混合、加熱、溶融、殺菌) → プロセスチーズ
               加熱    カビ菌     品質
 ナチュラルチーズ :  なし    生きている  個性が強い物が多い(水分が多い)
 プロセスチーズ  :  あり    死んでいる  食べやすい、品質が一定している、管理しやすい

乳酸菌発酵飲料(ヨーグルト)
                               無脂乳固形分     生菌数
 @発酵乳(ヨーグルト)                  8%以上       1000万以上/c
 A乳製品乳酸菌飲料(ヤクルト、カルピスなど)   3%〜8%      1000万以上/c 
 B乳酸菌飲料(ローリーエースなど)         3%未満        100万以上/c
ヨーグルトの種類  1.プレーンヨーグルト
            2.ハードヨーグルト(ゼラチン、ペクチンなどの混ぜ物)
            3.ソフトヨーグルト  果肉、果汁、甘味料、香料などを混ぜている
            4.ドリンクヨーグルト 

乳酸菌
 1.連鎖球菌(ストレプトコッカス) − サーモフィルス、クレリモス
 2.乳酸桿菌  − ブルガリア菌、アシドフィルス菌、カゼイ
 3.ビフィズス菌(ビフィドバクテリウム) − ビフィダム、ロンガム
 整腸作用、免疫に関与 
2時限 栄養学 Bナイアシン  : 皮膚と精神のビタミン
 <働き> 糖質、脂質のエネルギー代謝に必要・皮膚の健康を保つ・脳の神経細胞の働きを助ける
        血行をよくする・性ホルモンやインスリンの合成に関与・アルコール中のアセトアルデヒドを分解
        するのに必要・体内で必須アミノ酸のトリプトファン(動物食品に多く含まれる。とうもろこしを主食
        にすると不足する)から合成される・アルコール依存症に人は注意
 <必要量>男性 15r/日、女性 12r/日
 <多く含まれる食品>肉80c当たり6.5r、かつお、あじ、まぐろ、さば等背の青い魚

CビタミンB6(ピリドキシン)
  <働き>タンパク質の代謝に欠かせない
  <欠乏症>発育不良(小児)、口内炎、口角炎、湿疹、じんましん(抗アレルギー作用)がでやすい
         足がつりやすい、妊婦授乳婦は不足しやすい、腸内細菌によって合成される、抗生剤を長期
         服用している人は不足しやすい、肉を多食する人は不足しやすい
  <必要量> 男性 1.4r/日、女性 1.2r/日
  <多く含む食品> かつお、さけ、まぐろ、さんま (0.5〜0.8r) バナナ100cで0.4r

D葉酸(フォーリックアシド)  ほうれん草から抽出されたビタミン
 <働き>貧血を予防−正常な赤血球を作るのに必要、タンパク質と核酸(DNA、RNA)合成に必要 *不足
       するとDNAをミスコピーする
 <必要量>男女とも240マイクログラム/日(但し妊婦は400マイクログラム)
 <上限量> 1000マイクログラム
 <多く含む食品>菜の花50cあたり170マイクログラム、枝豆50cあたり160マイクログラム、モロヘイヤ50cあたり
            125マイクログラム、春菊60cあたり114マイクログラム、ほうれん草50cあたり105マイクログラム
            グリーンアスパラ2本で76マイクログラム、いちご4個で90マイクログラム、アボガド半分で59マクログラム

EビタミンB12(コバラミン) 赤いビタミン
 <働き>貧血を予防(ヘモグロビンの合成を助ける)、神経細胞内のタンパク質と核酸に必要
 <欠乏症>貧血、手足のしびれ、うつ症状、胃切除手術をした人は欠乏しやすい(点滴で補給)
 <多く含む食品>動物性食品に多い、ベジタリアンの人は不足しやすい。
3時限 製菓講習 通常店頭販売をしていない三種類の洋菓子の講習。
スフレ・ア・ラ・バニーユ  :  作ってから30分以内に食べないと萎んでしまうお菓子なのでレストランにしろカフェにしろもちろん店頭販売でも売っているところがほとんどない。レストランなどで販売するにしろ、30分ほど待つことになるので、せっかちな関西人では待ちきれないのでは?

クレープ・ジュゼット : 高級レストランなどのワゴンサービスで炎の演出付きで出されるケースが多い。

タンバリーゼ  :  飴細工などを施して豪華な感じのする菓子。 

  

    スフレ・ア・ラ・バニーユ         クレープ・ジュゼット



    タンバリーゼ
放課後 特訓練習 朝の練習の成果を確認する意味でもう一度だし巻き卵を練習。有り難いことに体が覚えてくれたみたいで、朝出来たことが再び出来た。結果的には、初めて自転車に乗れた時のように体が覚えてくれていた。本当に嬉しい。一時は何回しても巧くいかず、半分諦めていたのであるが本当に良かった。

11月15日(火) 第125日目
時限 科目 内容
始業前 特訓練習 1時限目が製菓の実習なので教室を移動しなくてもいいようにマスケの練習をした。相変わらず進歩していない。サイドの部分がどうしても出来ない。
1時限 製菓実習 ミルフィーユとアップルパイを作った。パイ生地というのは、単純に言えば小麦粉の生地の間にバターを挟んで何回も何回も折り返し何十ものバターの層を作り焼き上げるものである。それに、カスタードクリームを挟んでイチゴをのせるミルフィーユやりんごを甘く炊いて、それを包んで焼き上げるのがアップルである。ポイントは、やっぱり生地なのである。カスタードクリームは、今まで2回してきているので難しくはなく、りんごを炊くのも難しくない。家でも十分作れると思う。一度チャレンジしてみたい。
2時限 製菓実習
ミルフィーユ
持ち帰る途中で箱の中が固定出来ていなかった為に形が崩れている
3時限 製菓実習
アップルパイ
2人で1個であったために持ち帰ったのは半分だけ
放課後 料理教師専攻科 今日の内容は、たまたまであろうが、昨日日本料理の実習でした祝儀肴であった。黒豆、数の子、ごまめの3種類。実習はしなくて講習だけであった。次に、同じ生徒であるハワイ出身のアメリカ人が特別に代表でハワイ料理の講習をした。本人の練習も兼ねての講習であった。料理2種類とデザート1種類の計3種類であったが、シンプルで簡単に作れてそこそこ美味しかった。本当に簡単であった。家庭で簡単に作れる。チキンと玉葱の煮込み料理。鮪の胡麻醤油の和え物的な料理。デザートは、ココナッツミルクを使ったプリンであった。作る時間もあっという間に出来た。ところで、この料理教師専攻科今日で終わりであった。早いもので10回受けたことになる。料理教師専攻科というより家庭料理専攻科といった方が適当な専攻科であったように思う。おそらく、料理教師というのは、実践で先生の助手をしながら学んでいくものなのであろう。この料理教師専攻科については、小学校や中学校の教師を養成するような系統だった学問はないのであろう。。身をもって覚えていくものだと言うことである。結論としては、そのことが判ったということと、本校で学ぶようなプロ向けの料理ではなく、多少の家庭料理というものを覚えたと言うことであろう。

11月14日(月) 第124日目
時限 科目 内容
始業前 特訓練習 桂むきを練習。相変わらず進歩しておらず、色々なことを意識しすぎてか悪くなっている。最後の方は、いい感じになってきたので、それを忘れずに次の練習を行いたい。やっぱり、少しだけ左手親指を切った。血が出るほどでもなかったものの皮が剥けた。いつも書くが、根気よく練習あるのみである。ネバーギブアップ!!
1時限 日本料理実習 祝儀肴として日本の伝統的行事の時の料理をした。昨日、こってりしたイタリア料理を夕食として食べたので今日の日本料理が特にあっさりして美味しかった。やっぱり俺は日本人であり、日本料理がいい。卒業料理も日本料理ですることになったことだし、非常に日本料理に興味が湧いてきた。力を入れていきたいと思う。
料理の種類
祝儀肴として
黒豆蜜煮カボス釜盛り、数の子土佐和え、田作り、叩き牛蒡、栗金団
雑煮(関西風)白味噌仕立て
小鯛・サーモン箱寿司
伊勢海老姿盛り
2時限 日本料理実習  
3時限 公衆衛生学 教科書 第5章 健康作りについて
放課後 ヘルス&ヒューマンサイエンス専攻科 アロマテラピーについて講義と少しだけ実習を行った。アロマテラピーとは、今まで聞いたことはあっても、興味がなかったので特には考えたこともなかった。要するに日本で言えば香道というか臭いをかいでリラクゼーションをもたらすというものである。日本の香道とは違い医学的な意味もあるものである。日本での歴史はそう長くはない。臭いをかいでリラックすると同時にマッサージをしてより効果を高める方法もある。実習は、腕をマッサージした。少ししただけなので効果の程は判らない。健康に非常に良いものであるらしいので、今後興味をもって見ていきたい。但し、臭いの精油は、非常に高価な物である。

11月11日(金) 第123日目
時限 科目 内容
始業前 特訓練習 オムレツの練習。フライパンが悪かったのか3回して3回共に真ん中が焦げはしないもののひっついてしまった。家のフライパンと同じような状況であった。しかし、それをリカバリーして最後まで焼いた。出来映えは先日家で練習した時の良かった。意識して反転させる時の振り方に注意しているが、まだまだ完全にいかず、傾向としてはどうしても左側に寄ってしまう。ただ、寄ってもリカバリー出来るようになっているので、形はいまいちでも最後まで出来るようにはなっている。それから、ひっついたのをはずすために時間がかかってしまうので卵が固まってきてしまうと同時に焦げが少し付いてしまう。今後練習する時は、1回目にひっついた場合は、フライパンを替えることにする。(自分の腕が悪い可能性も大であるが。)
1時限 食品衛生学 食品添加物
使用目的
1.食品の腐敗、変質の防止
2.食品の栄養価の維持、強化
3.食品の製造、加工に不可欠なもの
4.食品の魅力を引き出すもの
5.経済効果

使用するに当たっては長所、短所がある

食品添加物と食品衛生関係法規
指定基準、使用基準、表示基準−物質名で表記、用途名と物質名の表記、一括名でよいもの、アレルギー
                     特定材料の表示
2時限 調理理論 すし飯 : 少し堅めに炊くのが基本
合わせ酢の砂糖−魚、貝などの場合には砂糖は控えめ
@木製の容器に炊きあがった飯を移す − 余分な水分をとる。表面積が広いため混ぜ易く、冷め易い
A飯が熱いうちに合わせ酢をかける − 飯が熱いと調味料が浸透し易い。飯が冷めると蒸発しにくくべたつい
                         て水っぽくなる。
Bあおいでさます − 急速に飯粒表面の遊離水を蒸発させると飯粒が引き締まり光沢(艶)がでる
洗米 : 通常の炊飯時よりも緩やかに洗う − 欠け米を作らない。
湯炊き法をとることもある
合わせ酢 : 合成酢(安価)は適さない。(揮発しやすい) 醸造酢がよい
柑橘酢 : 柑橘類の果汁−ゆず、かぼす、すだち  例−鰺、鯖、鰯の姿ずしや稲荷すし

もち米 : 
  アミロペクチン100% グルコースが枝分かれ状に繋がっている。
  水分を吸収しやすい。 最高40%吸水 粘りやすい
  浸漬 2時間目安  振り水(2〜3回)をしながら蒸す
  もち米を炊かない理由 − @全体を糊化させる為には水が少なすぎる(むらが出来る)
                   A固まりやすく、米の持ち味を生かしにくい
  強飯(こわめし、おこわ)  ←→ 姫飯(ひめいい)

例題 : もち米200c、うるち米80cを炊く場合の水の量    200+80x1.5=320cの水

赤飯
 小豆を用いるよりささげの方がよい。(小豆は胴割れしやすい)
 7〜8割程度加熱する(小豆重量の5〜6倍の加水)
黄飯
 くちなしの実を割ってガーゼ、さらし木綿などで包む(薩摩芋を黄色く仕上げたい時にも使う)
α化米 : 糊化したでんぷん 80℃の高温で乾燥(老化しにくい) 水分15%以下
缶詰
3時限 西洋料理実習 スペイン料理「若鶏のチリンドロン」「ニンニクスープ」の2種類
若鶏のチリンドロン
チリンドロンは羊の肉でよく作られる。バスク地方やナバーラ地方を始めどの地方でも作られる。今日は、若鶏を使った。豚肉でも可能である。
若鶏は、毛を抜き取り内臓を抜き取った状態の物を背割りという方法でさばいた。班に1匹だけであったので代表者がさばいた。(自分はしなかった。)試食したが、鶏の臭みもなく非常に美味しかった。

ニンニクスープ
堅くなったパンと、常時置いているニンニクと水だけで作ったのがこのスープ。卵を加えることで食物の少なかった時代の栄養補給としていた。
オリーブオイルでニンニクを焦げる直前まで炒めるのがコツ。炒め方が足らなかったら、ニンニクの強烈な臭いがスープをまずくさせ食後感もよくない。また、焦がしても風味を損なう。試食したが、非常に美味しかった。ニンニクを炒めるのをミスしなければ簡単で手軽に作れて栄養価のある美味しいスープである。



            若鶏のチリンドロン             ニンニクスープ
放課後 特訓練習 ルーローを行った。以前として進歩していない。正方形に延ばさなければならないのであるが、大雑把には正方形になっているものの、コーナーが丸みを帯びていて辺もきざきざという感じである。修正をしながら延ばしていくのであるが、修正がうまくいかない。まだまだ練習練習である。

11月10日(木) 第122日目
時限 科目 内容
始業前 特訓練習 中国料理の芙蓉を練習。合計3回行ったが、1回目は完全に失敗であった。そこがひっついてしまったのである。2回目は、ひっつきこそしなかったが、反転させるのに失敗してぐちゃぐちゃになってしまった。問題は、火加減にあったと思う。前回に練習した時から、温度管理は大切であることは判っていなのであるが、適切な温度を忘れてしまっている。3回目は、うまくいった。温度管理、反転もうまくいったのものの、しわが多く入ってしまった。横で見ていた先生が自分に向かってこう言われた。「すごくあわてている。もっと落ち着いてしなさい。」と。自分の性格が出てしまっているのである。何をするにもせかせかあわててしまうのである。そのうえ、力んでしまうのである。ある程度開き直り、失敗してもかまわないという気持ちでした方が良い結果が出るかもしれない。とにかく真面目に取り組みすぎているのかもしれない。もっとどっしり構えて、気楽にやればいいのである。しかし、頭でそういうことが判っていても実際してみるとついつい自分の性格というものが出てしまうのである。まだまだ人間として精神的に修行が足らない。いずれにしろ、自分自身の性格を克服すべく頑張るしかない。
1時限 社会問題論 12月の中旬から海外研修旅行があるのであるが、ヨーロッパについての講義された。今、パリで暴動が起こっているが、その問題の本質について話され、パリに行った時の心構えというか、ヨーロッパ、パリの文化を理解して、摩擦を起こさないよう気を付けるべきであるというのが結論である。今起こっているパリの暴動の原因は、人種差別とその基となっているフランスの移民政策である。ある事件をきっかけに、移民の人たちに日頃の鬱憤の火を付けたのである。前にも先生の講義で聞いたことがあるが、ヨーロッパ人というかヨーロッパのハイソサエティーの人間は非常にプライドが高いのである。そんな面を象徴することの一つが、ブランド意識というのかそんなことである。LVなどは、物を売っていると言うより、売ってやっているという意識があるみたいである。自分自身は、ブランド品など全く興味はないのでどうでもいいのであるが、彼らは日本人の金に物を言わせたLVの買い方について非常に嫌悪感というか馬鹿にしているところがあるみたいである。
1時間40分に渡って先生が話されたことを、まとめるのが難しくうまく言えないが、今日の講義は、外国へ行って相手国の文化をよく理解して行動しなければトラブルのもとになるし、楽しい旅行が不快な旅行になってしまうので気を付けましょうということだと思う。 いずれにせよ、研修旅行まで1ヶ月強しかないが、それまでにパリの暴動が治まってくれることを望みたい。
2時限 衛生法規 食品表示について
1.食品衛生法での表示
   名称、使用添加物、保存方法、賞味期限、消費期限、製造者氏名、製造所所在地、遺伝子組み換え食品
   アレルギー食品、保健機能食品に関する事項
2.農林物資の規格化及び品質表示の適正化に関する法(JAS法)
   品名、原材料名、食品添加物、保存方法、内容量、原産地名、消費期限、賞味期限、製造者又は販売者
   の氏名または名称及び住所、その他必要な表示事項、遺伝子組み換え食品、有機食品に関する事項
3.遺伝子組み換え食品の表示義務となっている主な作物
   大豆、とうもろこし、馬鈴薯、菜種、綿実
   **組み換えしていないのが明らかな場合は表示省略可、組み換えをやっていることが明らかな場合と
      やっていることが不明な場合は、表示必要。
4.アレルギー物質として原材料表示が義務づけられている主な食品
   蕎麦、卵、小麦、乳製品、落花生
5.有機農産物
   2年間農薬も化学肥料も使用していない土壌で栽培された農作物
6.無農薬農産物(栽培期間中農薬未使用)、減農薬農産物(農薬使用回数が前作の半分以下)、
  無化学肥料農産物、減化学肥料農産物、無農薬無化学肥料農産物
   農林水産省のガイドラインに従えば勝手に表示可。審査も罰則もないのでイカサマ多発
**農薬を使っていない順番 : 有機農産物、無農薬農産物、低農薬農産物、減農薬農産物
3時限 日本料理講習 酢の物についての講習
酢の種類 : 醸造酢(米酢、穀物酢、かす酢)、合成酢(氷酢酸)、天然酢(果実酢)、粉末酢
酢の効果 : 殺菌効果、臭みを抑える、魚などの身をしめる
合わせ酢の種類 : 甘酢(酢1、砂糖0.5、塩0.125の割合)、二杯酢(酢1、醤油1)、三杯酢(酢1、醤油1、
             みりん(煮きり)1、砂糖少々)
今日の料理
甘酢を使って  「鯖の生ずし」
二杯酢を使って 「鰻、胡瓜巻き」
三杯酢を使って 「小鰺の南蛮漬け」
柑橘酢を使って 「ちり酢和え」
酢みそを使って 「赤貝芥子酢味噌掛け」
黄身酢を使って 「貝柱レタス包み」
梅肉酢を使って 「烏賊梅肉和え」 

 
       鯖の生ずし                     鰻、胡瓜巻き

 
      小鰺の南蛮漬け                    ちり酢和え 

 
       赤貝芥子酢味噌掛け                  貝柱レタス包み


       烏賊梅肉和え
放課後 特訓練習 製菓のマスケを行った。上の面は、完璧でないにしろ、それなりの形で出来るようになってきた。上面は、最終的には、側面をマスケした後に上面の周囲に土手のようなものが出来るので、それを壊すために、もとの状態を保つのはもともと不可能なので、最小にマスケする時は、それほど厳密にする必要はないのである。(きれいにすることにこしたことはないが。) 問題は、側面である。今日何回かしたが、どれひとつとしてまともに出来ないのである。多少は、ましになっていると思うが、まだまだ駄目である。後、1ヶ月強しか時間はないが、出来るだけ頑張りたい。

11月9日(水) 第121日目

ふぐ免許試験 2日目 実技試験
調子は悪かったが、とりあえず合格した。大きな失敗はなかったと思う。ただし、名誉のいや不名誉の負傷があった。指を少し切ってしまった。しかし、意に介さずそのまま最後までやった。やっぱり、少し緊張感があると同時に、親切にも審査員が手順をアナウンスしていたので、それにつられて焦ってしまった。また、自分の技術が悪いのかもしれないが、今日のふぐはあまりいいふぐではないような気がした。何かふにゃふにゅというような感じであり、非常に扱いにくかった。そんなことで、思うようにいかず、かま骨部分が2つに分かれてしまった。今まで練習した中ではこのようなことはなかったのに悔しい思いである。まあ、その辺の部分もあまり大きな問題ではなかったらしく、審査員に審査して貰う時には、さばいたふぐのさばき方の内容的なものはまったく見られなく、雄と雌の判断と毒のことについて聞かれただけであった。まったく基本中の基本のことなので問題なく答えることが出来た。審査のポイントは、可食部と不可食部を分けることが出来ることと、何故不可食部なのかということをはっきり理解しておれば合格と言うことであろう。そういうことで無事合格した。きれいにさばくという問題は、試験の目的ではないのである。綺麗にさばくのは、何回も経験すれば上達することなので問題はないのである。よくよく考えると、おそらく今後もう二度とふぐをさばくことはないと思う。

**学校は、ふぐ試験で休みなのであるが、副担任がレストランの担当になっており、その助っ人のためにレストランの厨房で作業を行ったもの。授業外授業といったところか。日本料理のレストラン実習は初めてであった。

11月8日(火) 第120日目

ふぐ免許取得のための講習と試験 第1日目
法規関係とふぐ全般について、大阪府関係部署の職員から講習を受けた。その後、筆記試験を行ったが、講習の説明内容通りの試験がでたので、たぶん満点を取れたと思う。まあ、試験と言うよりふぐに関する重要知識の確認という意味のものであるようで全く問題はなかった。明日は、実技試験であるが、練習通りにすれば問題なく合格出来ると思う。


11月7日(月) 第119日目
時限 科目 内容
始業前 特訓練習 玉葱のアッシェとじゃがいものシャトーむきを練習。 アッシェは、スピードはいまいちであるが、何とか格好は付くと思う。シャトーむきの方は、まだまだ切った後の体裁が悪い。どうもなかなか一挙に包丁を運ぶことが出来なく、途中で段が付いてしまう。まだまだ練習が必要。 それから、先週の金曜日に熱血指導してくださった先生が自分の前を通った時、オムレツの練習してますかと、声をかけてくださった。先週土曜日に練習して少し成果が出たことを報告。前回きつく言った生徒に対しての気配りが非常に出来た本当に良い先生である。声をかけてくださって本当に嬉しく思った。(本当は、自分の方から声をお礼の声をかけるべきであったかもしれない。)
1時限 西洋料理実習 子羊のディジョン風、鯛のポアレ・バルサミコ風の二品の実習を行った。班を半分に分け、それぞれの料理を分担して行った。自分は、子羊のディジョン風の担当であばら骨付きの子羊の肉をさばいた。かなり難しかったが、先生に聞きながらどうにかさばくことが出来た。しかし、こういった作業についてが、一般家庭ですることはなくレストランに勤めなければしない作業であろう。まして、市販用にこのようなあばら骨付きの子羊の肉を売っている店はほとんどないであろう。今日は、班が分解されてしまったので、他の班に入れて貰っての作業であり、いつものように子羊の肉をさばいた以外は、ほとんどが洗い物など下の作業ばかりになってしまった。積極的にメインの作業をしようにも、前で先生の講習を聞いただけで覚えられないし、メモを見ながら等、忙しくて出来ないので、どうしても覚えの良い若い者の仕事になってしまうのである。自分自身歯痒いけれど、どうしようもない。
2時限 西洋料理実習
3時限 公衆衛生学 メンタルヘルス不全
総合失調症(精神分裂病) :  10代後半から30代半ばの人口の0.6%〜0.8%がかかる
 前兆期 − しんどい、落ち着かない
 後性期 − 悪口を言う声が聞こえる 狙われているような期がする
 回復期 − 家族から怠けているのでは?
精神療法 : 気長に一歩ずつ

躁鬱病 : 気分障害と呼ばれる

神経症 : 身体症状がよく出る
 不安神経症 − 発作的に大きな不安  息苦しさ
 強迫神経症 − 火の元などを何度も確認、手洗いの連続など神経質になる
 恐怖症    − ガン恐怖、高所恐怖
 ヒステリー症 − 否定されると歩けない 見えないなど
 PTSDの中にフラッシュバックがある

心身症 : 几帳面、決断力に欠ける、ついつい無理をする人

精神障害に繋がる行動特性
 曖昧な状況が苦手  自分で段取りをつけられない 融通が利かない 多くの課題に混乱する
 形式にこだわる

11月4日(金) 第118日目
時限 科目 内容
始業前 特訓練習 オムレツの練習をした。先生に熱心にきっちり厳しい指導を受けた。熱血指導のあまり手の甲をかなりくつく叩かれた。しかし、別に感情的なものではないので問題はなく違和感は感じなかった。この先生は、まさに熱血先生である。しかし、少しイライラされることもあるのであろう。自分が、言った通りにしないのでで少しイライラされたと思う。朝の短い時間の中でかなりの時間を割いて下さった。ありがたいことである。要するに厳しく指導されたのは、フライパンの振り方の問題である。頭で判っても体が付いてきていないのである。今日の先生の指導を基にさらに練習を続けて今度のテストの時は合格したい。この先生が好きなのは、厳しく指導しても必ずフォーをしてくれることである。最後には、厳しいことを言ったが頑張って下さいと言ってくださった。こういうことは、大切なことであると思う。厳しさの中に優しさがあるということである。まあ、この学校には、非常に個性的な先生は多いが、相対的には、非常によく教育されていると感じる。中には、少し高慢な先生もいるが、ほとんどが熱心である。この先生のようにフォローもある。総合して熱心でいい学校であると今日の練習を通じて感じた。
1時限 食品衛生学 化学性中毒
  過去の事例 : 森永ヒ素ミルク中毒事件、カネミ油症中毒事件など
アレルギー様食中毒    ヒスタミン中毒など
  魚肉(鯖、鰺、鰯、鮪、秋刀魚など)タンパク質 →(加水分解)アミノ酸(ヒスチミン)→(モルガン菌 脱炭素酵素)
  ヒスタミン(有毒成分)  ← 抗ヒスタミン剤投与

食品添加物
 分類
  法的分類 : 指定添加物(厚生労働省指定)、既存添加物(長期に使用された天然添加物)、天然香料(着香目的
           のみで使用) 以上を天然添加物という。 一般飲食物添加物は、飲食物として使用されて
           いる添加物(果物ジュース、エチルアルコール)
 化学的合成化合物 − 指定
 天然添加物     − 届け出
2時限 調理理論 かゆについて
全がゆ   − 全がゆ 1:0 重湯
七分がゆ − 全がゆ 7:3 重湯
五分がゆ − 全がゆ 5:5 重湯
三分がゆ − 全がゆ 3:7 重湯
重湯    − 全がゆ 5:5 重湯

味つき飯
 調味料をあらかじめ加える場合は、2時間程度浸漬する。
 酒を加えるのは5%までにする
  茶飯(ちゃめし) − 香りが古米の臭みを和らげる  番茶を用いる 茶の中にタンニンを含み米デンプンの
              糊化を妨げる。
 柔らかく炊きたい時 → 浸漬を長くする。加熱時間を長くする。
 具 − 最初から加えるものは煮すぎても差し支えないもの。 例−いも類、人参、大根
      米より煮えにくく、下ごしらえを要するもの。  例−小豆、大豆、丸麦など
      沸騰時に加えるもの 
        @米より早く煮えるもの     例−貝、魚など
        A香り、色が悪くなりやすいもの(炊きあがってから下ごしらえしたものを混ぜる場合もある)
      葉菜類、貝類などは、加熱中に放水する。 米に対する具の割合や具の水分量により調整する。

炒め飯
 ピラフ : 洗米後、十分に水切りする。(30分程度)→1時以上になると米に亀裂が入る。
       炒める理由 − 風味を良くする。テクスチャがよくなる。 ← 米粒が油脂でコーティングされる。
       インディカ米が向いている。   熱いブイヨンを加える。
       **ピラフは、生米を炒めてから炊くもので、チャーハンとは違う。
リゾット : インディカ種 − ヴェネチアなどで食べられている。
       ジャポニカ種 − ミラノなどで食べられている。
3時限 中国料理実習 干焼大蝦(ガンシャオダーシア 海老のチリソース)、清炒墨魚(チンチャオモーユイ、甲イカの塩味炒め)の二品

 

        干焼大蝦                        清炒墨魚
放課後 ふぐ卸方練習 おおよそ手順は、把握出来て、今後余程のことがない限り間違うことはなかろう。しかし、部分部分で手間取ることはある。その辺は仕方のないことであろう。今日は、今まで4回練習した中で見たことのないびっくりするような大きな白子(精巣)が入っていた。最初、ないはずの血管が見えていたのでまこ(卵巣)と間違えてしまった。後で、一緒のテーブルでしていた同じ組の女の子が、白子ではないかと言ってくれて、白子を切断してみると空洞がなくきっちり詰まって、明太子状のつぶつぶが見られなかったので白子と断定した。きっちり中身まで見なくては、判別出来ないことがある。未成熟の場合は、特徴が出ていないので、必ず切って中を調べる必要があると判った。先生の評価は、特に問題はなかった。先生に依ってかなりばらつきがあるようである。先日は、最も厳しい先生であった。所要時間は、さめ皮を引く前までは、十分1時間以内に収まっていたが、さめ皮が非常に時間がかかり、タイムオーバーになってしまった。それから、なめたれや隠し肝の掃除にも時間がかかる。本番では、とにかくさめ皮を引くところまでを40分目標でしなけらばならない。練習は、今回で終了し、いよいよ来週の8日と9日が試験である。

11月2日(水) 第117日目
時限 科目 内容
始業前 特訓練習 大根の桂むきを練習。今までの練習と比べて進歩どころか退化しているようなことになってきた。先生から色々なアドバイスを受けるのであるが、どういう訳が指摘通りに変えようとするあまり、全体的な感覚がおかしくなり、思うように切れなくなってきた。おまけに、左親指がひどい状態ではないが、必ず切れるのである。どうしていいか判らなくなってきた。ある程度剥けるようになっていた前の状態に戻してみるかどうか思案するところである。もし、元に戻したら、もどの状態のままで進歩しなくなる可能性もある。いずれにせよ何とかしなければならないので、今一度頑張ってみようと思う。
1時限 食品学 牛乳について
牛乳の組成  :  水分と固形分に分かれる。固形分は、乳脂肪と無脂乳固形分でタンパク質、乳糖、カルシ
            ウムなどでミネラル、ビタミンで構成されている。
乳牛の種類による組成  :  ホルスタイン − タンパク質 2.9、脂肪 3.3
                   ジャージー  − タンパク質 3.9、脂肪 5.0 濃度、栄養価が高い
成分の変動 : えさや季節、年齢により変動する
牛乳の種類 : 牛乳
          特別牛乳(原乳に近く、濃厚で殺菌方法もう違う)(ノンホモ牛乳)
          **牛乳でないもの−生乳、乳製品
生乳の処理 : 清浄化→標準化(乳固形分の調整)→均質化(ホモジナイズ、ホモジナイズしない牛乳は、ノン
          ホモ牛乳)→殺菌(低温保持殺菌62℃〜65℃(乳酸菌が生きられる温度)で30分保持−
          パスツリゼーション)パスチャラズド
          **温度が高い時は殺菌時間短い。低い時は殺菌時間長い。
加工乳 : @還元乳  A無脂肪乳(ノンファットミルク)  B低脂肪牛乳(ローファットミルク)  B濃厚牛乳
乳飲料 : 香料、甘味料、着色料、コーヒー、果汁などを加えた嗜好タイプ
乳糖加水分解乳 : ラクターゼ処理(雪印アカディイ牛乳など)
低アレルギー牛乳 : アレルギーは、タンパク質が原因でタンパク質の処理がされている
常温保存可能牛乳(加工乳) : 150℃で滅菌 長期保存が可能。
乳製品 : 粉乳 − 生乳(減圧真空で濃縮、低温で可能、空気酸化が少ない)→練乳(乾燥)→粉乳
       練乳 − 加糖練乳(コンデンスミルク)、無糖練乳(エバミルク)
       粉乳 − 全粉乳(酸化しやすいので真空パック、N2ガスパックなどがされている)、脱脂粉乳(ス
              キムミルク)
       クリーム − 生乳を遠心分離してとる(乳脂肪以外を除去)→バター、アイスクリーム、発酵バター
               サワークリーム
2時限 栄養学 ビタミンK(凝固という意味のビタミン Kは、ドイツ語の「凝固」という意味から来ている koagulation
   <働き>血液凝固させるプロトビタミンの合成に必要
         成人では腸内細菌が合成  長時間抗生剤を服用している人、新生児は不足
         骨の形成を促進
   <多く含む食品>納豆430マイクログラム、わかめ、のり、緑黄色野菜、あしたば、つるむらさき、
              かぶの葉、豆苗、春菊、小松菜、ほうれん草

3.水溶性ビタミン
  1.ビタミンB群
  @ビタミンB1(チアミン)  鈴木梅太郎が米ぬかから発見
    <働き>糖質のエネルギー代謝に必要、脂肪・タンパク質の代謝に必要
    <性質>熱に弱い、アルカリ性に弱い、わらび、ぜんまい、貝類にはビタミンB1分解酵素が含まれてい
          る。ニンニクに含まれるアリシン+B1→アリチアミンは、分解酵素の働きを弱める
    <欠乏症>脚気、体のだるさ、手足のしびれ、むくみ、イライラ、食欲不振、体重減少
    <必要量>男性 1.4r/日、女性 1.1r/日
    <多く含まれる食品>うなぎ、豚肉、そば、たらこ、玄米、紅ザケ80cで0.21r、子持ちカレイ100cで                   0.19r、ぶり80cで0.18r、さば80cで0.12r、大豆30cで0.25r、きな粉
                  20cで0.15r、ピーナッツ30cで0.25r、カシューナッツ30cで0.16r、
                  胚芽米茶碗1杯で0.12r
  AビタミンB2(リボフラビン) 発育ビタミンまたは皮膚のビタミン
    <働き>成長促進、脂質のエネルギー代謝に必要
    <欠乏症>口内炎、口角炎、舌炎、乾燥性皮膚炎、脂漏性皮膚炎、角膜炎
    <必要量>男性 1.6r/日、女性 1.2r/日
    <多く含む食品>レバー、うなぎ、鰯、牛乳、ぶり、鰈、さば、納豆50cで0.28r、アーモンド30cで
               0.27r、アボガド半分で0.15r
3時限 西洋料理講習 牛テールのジュレ寄せサラダ添え、サーモンマリネ、フォアグラテリーヌ、エスカルゴ・ブルギニョンの4品の講習

 

     牛テールのジュレ寄せサラダ添え         サーモンマリネ

 

           フォアグラテリーヌ               エスカルゴ・ブルギニョン
放課後 ふぐ卸方練習 4回目のふぐ卸方の練習。今日は、1時間以内に終わらせようとの目標があったので、少しあわててしまった。皮を剥ぐ時に失敗してリカバリーに時間を食ってしまった。いつも手こずるかま骨のところは、やはり苦労したが、前回よりは進歩していると思う。ただ、かま骨のなれたれを取るのが大変でこれにもかなり時間を費やした。最後の皮の棘取りの作業は、全部出来なかったが(とりあえじ半分でよいとのこと)、時間は55分くらいで出来た。最後の先生の評価については、今日はかなり厳しいものがあった。質問のされた方が、いつものパターンと違った。自分の卸したもので質問されたのではなく、事前に先生が用意されていたもので質問された。精巣や卵巣、肝臓、腸などが並べてあり、それも一部切ってあった。だから、精巣はどれであるかと聞かれたが、面食らって答えることが出来なかった。こういった質問をされたのは、仮に卸す時に臓器をバラバラにしてしまった場合においても、表面の特徴などで判別出来るようにするための質問ということであった。なるほどその通りで、完全に臓器の特徴を把握しておかなければ答えることが出来ないのである。勉強になった。今日の先生の質問は全般的にかなり厳しいものであった。これは、自分だけではなく他の人も同様であった。金曜日にもう一度練習するが、今日の練習で手順は完全に覚えたと思う。あと1回の練習を頑張りたい。

11月1日(火) 第116日目
時限 科目 内容
始業前 特訓練習 だし巻き卵を練習。テクニックが劣悪で、本物の卵を使うのはもったいないのであるが、あえて本物の卵を使って練習した。案の定うまくいかない。自分自身に腹が立ってきた。どうしようもないのである。先生に聞いても、その通りに思うようにいかない。卵がもったいないが、何回もして何かを掴むしか打開策はなさそうである。歯痒いが頑張らなければ仕方ない。
1時限 体育 タッチフットボールを行ったが、いつもの通り全員やる気がないようで、ただボール遊びをしているだけのような感じであった。自分もやる気がなかった。いつものことながら、料理学校に通って体育をするなんて全く意味を見いだせないのである。月に一度あるかないかの体育の授業で料理に何の影響があるのであろうか。成果があるのであろうか。学校側は、それなりの意味を持ってさせているのであろうが、自分にはその意味が判らない。あくまで、総合学校ではなく料理専門学校なのである。別に学校への批判ではないが、することの意味が理解出来ず非常に無駄なような気がしてならない。
2時限 フランス語 フランス語といっても、会話や文法の勉強ではない。あくまで、フランス料理をするうえで料理の材料の名前をフランス語で覚えるということが基本のようである。だから、会話は基本的な、挨拶や名前を聞いたりするだけである。同じするなら、もう少し進めて、簡単な旅行会話くらい教えてくれても意義があるのではなかろうか。まあ、体育と同じで月に1回あるかないかでは、この程度の授業しか無理かもしれない。
3時限 真空調理講習 真空調理の授業となっているが、厳密には新調理技術の授業ということである。一応真空調理は、1学期に終了しおり、今日はフードプロセッサーを使って料理することがテーマであった。フードプロセッサーとミキサーの機能はよく似ているが、フープロ(フードプロセッサーの略)の方が力が強く粘りけのあるものも調理出来るのである。ミキサーは、力が弱く粘りけのあるものだとすぐに止まってしまう。ミキサーは、主に水気の多き柔らかいもの向きである。自分の知っている範囲でフープロを使って省力化出来ると思ったのは、タルトの生地を作る時である。生地を練るのは大変労力がいる。フープロを使えばいとも簡単に出来るのである。
今日の料理は、ロボクープ、サーモンとラングスティーヌのポーピエット、チータンター(エッグタルト)の三種類であった。
放課後 料理教師専攻科 行事料理と郷土料理についての講義をほんの少し受けた。ほんの少しである。実習は、郷土料理色の強い鍋物四品をした。
石狩鍋、ハリハリ鍋、しゅうへい鍋、きりたんぽ鍋
鍋物であるので、出しが決めてであり、調理する際の高等なテクニックは何もない。石狩鍋は、鮭の鍋物で北海道の名物。ハリハリ鍋は、これは大阪の鍋であり、鯨と水菜の鍋物である。しゅうへい鍋は、あまり聞かないが長崎の鍋である。白身魚を天ぷらにしたものを鍋に入れるのが特徴である。非常に味が薄くてあまり美味いとか特徴があるとは思わなかった。きりたんぽ鍋は、秋田の鍋である。きりたんぽは、米を固めて串に刺したものであるが、それを切って鍋に入れたもの。きりたんぽを入れるというのが特徴だけで、味とかその他は、特徴のない普通の鍋といった感じであった。

10月31日(月) 第115日目
時限 科目 内容
始業前 特訓練習 中国料理の切り方の練習をした。切り方のポイントは、ピエン(薄切り)である。次にスー(細切り)である。この2点が巧く出来れば後はそれほど難しくない。ピエンは、厚さ2ミリに切るのであるが、何枚か切って、なかなか均一の厚さに切れないのである。また、全体にも均一に切れない。(上と下の厚みが違う)この辺は、何回も切って慣れてくればある程度解消出来るともう。だし巻き卵のように目処が立たない状態ではない。出来るだけ回数を切るようにしたい。
1時限 中国料理実習 鮮肉包子(豚まん)と荷葉飯(中国風おこわ)の二品をした。豚まんは、まず包み方の練習である。包み方は、どちらかというと餃子ほど難しくはない。何回か練習すれば習得出来るのではないかと感じた。包む時の指の使い方が餃子とよく似ており、餃子は何回も練習しており、その辺のテクニックは少し付いているので、すぐに応用出来た。本番で4個ほど包んだが、そのうち2個はらしいものが出来た。荷葉飯は、蓮の葉にもち米を炊き込みご飯にしたものを巻いて蒸すものである。いわゆるちまきとも言われている。豚まん、中国風おこわ共に試食したが、どちらかというと薄味であった。もう少し味を濃くしても良いのではないかと思った。(今日は、写真を撮らなかった。)
2時限 中国料理実習
3時限 公衆衛生学 担当の先生が、所用で休みであり代理の先生が来られて講義された。だから、今までの授業の流れとは少し違って、鳥インフルエンザに関する講義をされた。午前中の実習で疲れたのか非常に眠たくて、あまり講義内容が頭に入らなかった。
放課後 ヘルス&ヒューマンサイエンス専攻科 農水省近畿農政局の役人が来られて「食育」について講義された。食育とは、様々な経験を通じて「食」を選択する力を習得し、健全な食生活を実践することが出来る人間を育てることをいう。
食育で理解することは、@栄養に関する理解 Aフードチェーンに関する理解 B食文化に関する理解 C食の安全に関する理解 の4項目で目的としては、自ら考え判断する能力の養成である。
我が国と取り巻く食の環境としては、食糧自給率が40%、食の西洋化による健康への阻害(生活習慣病の増加)、食の廃棄率の上昇(食資源の無駄遣い)、食の安全上の問題発生、伝統ある食文化の喪失、バランスが悪く不規則は食事の増加など問題が非常に多い。その辺を解決すべく政府が食育を進めている。今日来られた農水省の役人は、その食育推進係長である。氏は、食育推進の為に学校などにPRに回っているとのことである。

10月26日(水) 休日登校
3回目のふぐの練習のために学校に休日登校。最もややこしい部分でやっぱり手こずったが、精巣と卵巣の見分け部分で先生に聞いた以外は、すべて自分で出来た。但し、手こずった部分については、不安があるので、今度の練習の時に、確かめながらやると同時に先生にも聞いてみようと思う。終わってからの評価の時は、やっぱり卸方について問題は多かったようである。但し、口頭質問は、ほぼ完璧に答えることが出いた。予想外の質問は答えられなかったものの、次回はこの点も克服出来ると思う。後2回ほど受けるつもりであるが、最終的には何とかなりそうな気がしてきた。

10月28日(金) 第114日目
時限 科目 内容
始業前 特訓練習 だし巻き卵の練習。反転が今まで全く巧くいっておらず、本物の卵を使って練習しても卵が無駄になるだけでもったいないので、模擬卵で反転させるだけの練習を行った。先生からのアドバイスでまたあらたな動作が加わって模擬卵での練習で比較的よい感触を得た。近いうちに本物の卵で練習する必要がある。

1時限 食品衛生学 4.自然毒  
   動物性−ふぐ毒、有毒魚、貝毒
   植物性−きのこ毒、有害植物
1)自然毒
  @ふぐ毒 : 主に素人の安易な取り扱いにより発症。1983年「ふぐ取り扱いに関する条例」を制定
   a.有害成分 − 「食用ふぐ」と分類されても毒性を持つ
     テトロドトキシン − 海洋細菌(ビブリオ属)の食物連鎖による毒素の蓄積による
     分布部位 − 卵巣(まこ)、肝臓(きも)に多い。その他、精巣(しらこ)や皮、肉にも含有。
     <毒力>@.ヒトの最小致死量 約2c/50s(10000MU)(まふぐの肝臓20cに相当)
   *1MUは、ふぐ臓器1cで体重20cのマウスを30分で死亡させる毒力 シアン化ナトリウムの1000倍の毒力
           A.無毒化出来ない  B.水に不溶  C.酸及び熱に安定(100℃30分 20%破壊)
           D.日光に安定
   b.中毒症状 − 神経毒
      食事後30分〜3時間で発症。唇、次に手指のしびれ、麻痺が起こり、頭痛、腹痛、腕痛などを伴う。
      重症の場合、四肢麻痺、運動神経麻痺、言語障害、チアノーゼを起し呼吸困難で死亡。死亡までに
      8時間
  Aイシナギ中毒(深海魚類 全長2メートルくらい)
   a.有毒成分 肝臓−濃厚ビタミンA含有(ビタミンA過剰症発症)  1960年イシナギの食用禁止
   b.中毒症状 − 食後5〜7時間(30分〜12時間)
      激しい腹痛、嘔吐、発熱。早期回収、発症後6日前後より頭痛、顔面に特徴的皮膚剥離が発症
  Bシガテラ中毒   熱帯亜熱帯地域の珊瑚礁に生息する魚類の中毒の総称
              有毒魚 : ドクカマス、バラハタ、バラフエダイ、ヒラマサなど
   a.有毒成分 − ギガトキシン(脂溶性)、スカリトキシン等
   b.中毒症状 − 食後24時間以内、手足、口の周りの感覚異状。めまいや運動神経失調症、関節痛、
              次にドライアイスセンンセーション(冷感異状)発症。軽症の場合、2〜3日で回復
              重症の場合は、数ヶ月、死亡率は低い。
  C貝毒   @.麻痺性  A.下痢性  B.その他
   イ.ばい貝
    a.有害成分 − スルガトキンからネオスルガトキシンが分離された。
    B.中毒症状 − 食後数時間後に口の渇き、視力減退、瞳孔拡大、言語障害、便秘
   ロ.テロラミン  − 唾液腺  北海道、東北地方、日本海などに生息する肉食の巻き貝
                ヒメエゾボラ、エゾボラモドキ など
    a.有毒成分 − テトラミン
    b.中毒症状  − 頭痛、足のふらつき、吐き気、軽症
   ハ.あさり毒  中腸腺
    a.有毒成分 − ベネルピン
    b.症状    − 食後24時間〜28時間 初期に悪寒、食欲不振、腹痛、嘔吐、便秘、皮下出血など
               発症から2〜3日後におうだんを発症することもある。重症の場合は、意識障害を
               起こして1週間以内に死亡。
2時限 調理理論 1.洗米
 研ぐと洗うとは違い、「研ぐ」と「洗う」時の澱粉の2倍の澱粉が流出する。研ぐと米粒が砕けやすい。
 古米、おいしくない米 − 色、味、艶、粘り、水っぽさが研ぐことで改善される。

2.浸漬(しんせき)
 加水比の異なる飯の糊化度(%)
┌−−−−−┬−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− −−┐   
│       │           糧量に対する加水比(倍)               │
├---------┼------┬-------┬--------┬-------┬-------┬-------┤
│       │  1.0 │ 1.1  │  1.2 │  1.3 │ 1.4  │  1.5 │
├---------┼-------┼------┼--------┼-------┼-------┼-------┤
│炊飯直後 │  96.1  │ 95.4  │   95.3  │  94.5  │  94.0  │ 95.4   │
├---------┼-------┼------┼--------┼-------┼-------┼-------┤
│24時間後 │  81.7  │ 83.9  │   84.6  │  89.1  │  88.8  │ 90.3   │
└−−−−−┴−−−┴−−−−┴−−−−┴−−−−┴−−−−┴−−-−┘

米の1倍〜1.2倍の水を加えた場合
 硬さ→硬い、粘り→少ない、色→黄色気味、彩→小さい粒が多い
加水量(重量に対して)
 精白米−1.5倍、七分づき米−1.6倍、新米−1.4倍、胚芽米−1.7倍

3.加熱
  @温度上昇  5分〜 吸水が不十分だと芯が残る
           10分  最適
           20分  吸水量が多すぎて沸騰継続に必要な水が不足する。
  A沸騰継続期(5分) → 蒸し煮期(15分)火力を弱める → 
    米中澱粉の糊化に要する時間 
    ┌−−−−−−−−−┬−−−┬−−−┬−−−−┬−−−−┐ 
    │ 加熱温度(℃)   │ 65  │ 75  │ 90   │ 98    │
    ├−−−−−−−−−┼−−−┼−−−┼−−−−┼−−−−┤
    │ 糊化に要する時間 │ 16h │ 8h  │2〜3h  │ 0.5h │
    └−−−−−−−−−┴−−−┴−−−┴−−−−┴−−−−┘

**大量炊飯   湯炊き法→炊きむらをなくす為
   
         │    高さ  │     官能検査の評価
−−−−−−┼−−−−−-┼−−−−−−−−−−−−−−−−−
    6s  │   9.3  │  下層部 少し柔らかい
    8s  │  12.5  │  下層部 少し柔らかく粒が崩れやすい
   10s  │  14.8  │  下層部 柔らかく粘り粒が崩れやすい
3時限 日本料理実習 鰯の蒲焼き、鰯のつみれ汁の2品の実習

鰯は、身が柔らかく骨も柔らかい魚なので包丁を使わず手でおろすことが出来る。その手おろしの練習をした。手おろしは、比較的簡単であり誰も失敗することなく出来た。しかし、切り口が醜くなるので蒲焼き用は、包丁でおろした。蒲焼きの料理法は、そう難しくなかったものの、タレをフライパンでとろみがつくまで煮るのであるが、自分が担当したのであるが、とろみがつく前にフライパンに入れてしまったので、煮付けになってしまい食した時非常に辛く結果的には失敗であった。
つみれ汁は、鰯をすりつぶして団子にして吸い物に入れるものである。具だくさんのつみれ汁で非常に美味しかった。


10月27日(木) 第113日目
時限 科目 内容
始業前 特訓練習 餃子の包み方の練習。前回と比べて殆ど進歩していないが、先生から新しいアドバイスがあり、それを実践してみたが、少しだけ格好がよくなった。それをさらに格好良くするために続けて練習していかなければならない。しかし、簡単そうに見えて難しいものである。
1時限 中国料学 中国料理の料学で四川料理と広東料理の本場中国での様子をビデオで鑑賞した。かなり前のビデオで映像の背景は、現在とかなり違っているものと考えられるが、料理の基本は変わっていないので問題はないと思った。特に印象に残るような事柄はなかった。この授業は、学科テストの対象ではなく、中国料理を学ぶ上でのブレイクタイム的授業であったように思う。
2時限 新聞論 まず、前回の授業の時からの継続事項として、最近1ヶ月以内の新聞による記事の発表を自主的にする人、指名されてする人というように進めていったが、殆どの人が喋らなかった。自分自身もあまり喋る気がせず自主的には挙手しなかった。ただ、指名されたら目的である5W2Hを踏まえて発表出来るだけの知識は持ち合わせているのでいつでも対応出来た。ただ、あまり喋るのは得意な方でないので今後も指名されたら喋るということにしておきたい。その他の授業のテーマとしては、主体的にはないような感じで雑談程度の内容であった。また、一部の生徒から質問があった就職試験時の応答の仕方とか履歴書の書き方についても先生から説明があった。例えば、賞罰を書くことについては、賞は、ノーベル賞とか文化勲章とかのたぐいの大きなもので、皆勤賞を貰ったとかというのを角のではない。また、罰については、前科とかいったもので、小さな交通違反とかを書くものではないとのこと。だから、普通の人であれば、何も書く事項はないであろう。
3時限 衛生法規 いつもは3クラス同時に授業を受けるのであるが、時間割編成の都合によるものであろう今日は、1組だけとなり、授業の進行度に問題があるので、前半を就職試験などのディスカッションの時のゲームをグループに分けて行った。地図を書くゲームというか、グループ員に場所を特定するためのカードを5枚ずつくらい配り、その情報をもって各自議論しながら地図を作るというゲームである。自分は、このような団体作業というか色々な人の情報をかみ砕いて結論を導く出すようなことは非常に苦手である。集団活動が下手なのかもしれない。頭が回転しないのである。こういったことに強くなるよう頭の訓練をしていくようにしなければならない。 後半は、本題の授業を行った。公衆衛生学的な授業内容であった。
放課後 ふぐ卸方練習 2回目のフグの練習を放課後にした。前回は、説明を聞きながらの練習であったが、今回は、全て自分でする練習である。一応、ビデオなどで勉強していたが、頭の方向などビデオでは、左右反対になるのでうまくイメージが出来ず、やっていたら何だか解らなくなってきた。最も難しい部分は、先生に聞いた。しかし、頭には入っていない感じである。全部卸終えてから先生の評価を受けるのであるが、全く駄目であった。とりあえずおろしただけという感じのもので、口頭質問を受けても殆ど答えることが出来なかった。

10月26日(水) 第112日目
時限 科目 内容
始業前 特訓練習 芙蓉を練習。反転させるのは、ほぼ80%ほど返せるようになってきた。完璧に返せるようになるまで後20%程である。今日の課題は、焦げであった。火が強いのかやっぱり少し焦げてしまう。それと、少しひっつくことがあるが、そのリカバリーは先生に教えて貰い簡単に出来るようになった。(完全にひっついた場合は、無理であるが、最近はひどいひっつきはなくなってきたので問題はないと思う。)とにかく、もう一息である。
1時限 食品学 ハムの作り方
1.塩漬け 乾塩法(塩をすり込む)と湿塩法(塩の溶液に漬け込む)の2種類
2.スモークする(薫製にする タール) 独特な香りと防腐性、殺虫性、殺菌性をつける。
3.加熱  タンパク質の熱変性、風味の生成


殻の色 : 鶏の品種によって決まる。栄養価に代わりはない。栄養価は飼料によって変化
新しい卵は、ザラザラ(キューティクル)しているが、古い卵はツルツルしている。

卵白 水分が90% 10%はタンパク質
卵黄 水分が50% 50%が脂質とタンパク質
卵白のタンパク質 = 複数の生理作用を持つタンパク質 リゾチーム(溶菌酵素)
新しい卵は、卵白が白濁している phが高くなる
古い卵は、卵白が透明  古い卵は、振るとぶるんぶるんする感覚がある。(粘性がなくなっている。)
卵黄 : 黄色はカロテノイド色素−飼料から(青草、とうもろこしにβカロテンを含む) βカロテン
脂溶性色素 
ゆで卵の黒っぽい色  卵白の硫黄+卵黄の鉄 → 硫化鉄(黒い物質)
加熱のしすぎや卵が古い場合は黒くなる。
卵のタンパク価100 良質のタンパク質である。
リン脂質のレシチン(乳化作用 マヨネーズや洋菓子に利用) → アセチルコリンの原料となる成分
卵白 : 起泡性 、清澄作用(コンソメスープを作る時のにごりとり)
ピータン=アルカリ凝固性
温泉卵 : 卵白は、60℃くらいでゲル化し完全凝固は80℃
       卵黄は、65℃〜70℃で凝固
食塩を入れた場合は、凝固を促進
砂糖は、凝固を抑制
2時限 栄養学 ビタミンA 
働き : 皮膚、粘膜を丈夫にする。 目の暗順応反応を正常に保つ。欠乏すると夜盲症(鳥目)になる
       成長促進(不足すると成長低下)
必要量 : 男 550マイクロc/日、女 450マイクロc/日
上限量 : 3000マイクロc/日    過剰摂取による副作用−頭痛、体のだるさ
多く含む食品 : 教科書以外に、 たら 80cで880マイクロc/日、あなご40c 200マイクロc/日、
           まぐろとろ 50c 850マイクロc/日、もろへいや 50c 850マイクロc/日、
           春菊 60c 450マイクロc/日、おかひじき 50c275マイクロc/日、
           豆菌30c 234マイクロc/日、にら、ちんげんさい、たあさい

2.ビタミンD(カルシフェロール)
  紫外線を浴びるとプロビタミンDがビタミンDに変化する(夏場30分、冬場60分)
働き : 小腸からカルシウムの吸収を高め骨へのカルシウム吸着を高める
欠乏症 : 小児くる病、成人−骨軟化症、骨粗鬆症
必要量 : 男女 5マイクロc/日
多く含む食品 : 鰯、鯖、鰺、秋刀魚、鮭、鯡、いさぎ、鰹、干し椎茸、切り干し大根、きくらげ
上限量 : 50マイクロc/日  サプリメントの取りすぎに注意

3.ビタミンE (トコフェロール) ギリシャ語でトコス−子供を産む、フェロ−力を与える
働き : 抗酸化作用(過酸化脂質の生成を抑え細胞の老化を防ぐ)、血行改善、生殖機能を維持する
多く含む食品 : ひまわり油、10c、3.9r   ナッツ類、赤ピーマン40c 1.72r
必要量 : 男女 8マイクロc/日   **ビタミンCと一緒に摂ると抗酸化力がアップ
**過剰摂取で副作用がでにくい。  **紫外線に弱い
上限 : 700〜800マイクロc/日  大量に取ると血が止まりにくくなる
3時限 サービス講習 公認ソムリエールを講師として招き、ボルドーワインについて講義を受けると同時にボルドーワイン4種類をテイスティングした。
テイスティングしたワイン
1.カステル・フレール
2.ボリー・マヌー
3.シャトー・レオン
4.ジェ・ジェ・モルチェ
**テイスティングについては、成人以外は、臭いをかぐだけであった。もちろん、自分はテイスティングをしたが、した後は飲み込まずにコップに戻した。4種類ものワインを一度にテイスティングなどしたことないので、味の区別は付かなかったが、4番だけは特別に甘かったので解った。また、白ワインと赤ワインの味覚上での区別もついた。白ワインの法がソフトである。
放課後 特訓練習 製菓のマスケとルーローを行った。相変わらず、製菓実習室は一杯で場所を確保するのが大変だった。今日は、教壇が空いていたのでそこでした。同じクラスの62歳の叔母さんが横で一緒に練習していたので、交代で2種類の練習をすることが出来た。ルーローの方は、かなり形が出来てきたような感じがする。自己評価すれば、あと一息と言うところである。マスケは、こちらの方はまだまだという感じである。前回から全く進歩していないような気がする。特に側面部が全然駄目である。(前回も同様であった。)

10月25日(火) 第111日目
時限 科目 内容
始業前 特訓練習 オムレツを練習。まだ巧くは出来ないが、先生からもうあと一息であるとの評価を受けた。根気よく頑張ろうと思う。やっぱりポイントは反転させることとスピードである。スピードが遅いので、卵が固まってしまうのである。そのことを心がけて今後練習したい。
1時限 サービス実習 レストランに飾られるテーブルフラワーについて授業を受けた。実際にカーネーション、かすみ草などを使って花を生けてみた。どうもファッション感覚がないというか、センスが悪いのであまり巧くいけることが出来なかった。また、花を巧く生けようとする意欲もあまりないから余計に巧くいけれないのである。この方面については、今後あまり勉強をするつもりはない。



      自分の生けたテーブルフラワー

2時限 レストラン実習 レストランサービスの実習の今日の自分の担当は、給仕係であった。どうも、この方面も苦手である。お客様の前に行くとあまり巧く喋れないのである。いい年をして情けないと思うが、ついつい緊張してしまい舌が回らなくなってしまう。今日の料理の中には、あつあつのグラタンがあり、「皿が熱いから気を付けて召し上がって下さい」ということや。サラダの中に温度卵が入っており、そのことについて「よく混ぜて召し上がって下さい。」とか、今日の料理は全部で4品あったのであるが、全部が一度にそろわず、後で盛っていく場合もあり、そのことも先に持っていった時に言わなければならず、ついつい忘れてしまったり悪戦苦闘であった。
3時限 サービス実習 コーヒーの入れ方について実習。コーヒーは、ドリップ式で入れる場合は、一杯分が10cから12c程度である。お湯をドリップに注ぐ時は、周りの紙のフィルターにかからないようにする。一旦少しだけお湯を入れて、少し時間をおいてコーヒーを蒸らす。その後、何回かに分けてお湯を注いでいく。その時、表面に泡が出るが、それは、コーヒーの渋味の成分なので下に落ちないようにする。従って、最後にお湯を注いだ時に、全部そのお湯がしたに落ちてしまわないうちにコーヒーカップからはずすようにする。それから、お湯を入れる時は、コーヒー面全体にお湯が行き渡るように入れる。
**参考 レストランの原価率は、だいたい40%で喫茶店の原価率は10%くらいである。居酒屋は、30%程度。
放課後 料理教師専攻科 圧力鍋を使って、金時豆の甘煮、炊きおこわ、豚の角煮、カスタードプリンを作った。この中で、炊きおこわの小豆が食べた時、非常に硬く圧力鍋を使ってでの調理の難しさを感じた。時間と省エネを考えないのならば普通の炊き方をした方が簡単で良いかもしれないと感じた。

10月24日(月) 第110日目
時限 科目 内容
始業前 特訓練習 大根の桂むきを行った。練習している途中で、1時限目の授業の準備を手伝わされたので、少し集中出来なかった。前回と比べて進歩していない。前回くらいから、切り方のフォームを修正されたので、そのフォームがまだ馴染んでいない感じである。それが克服出来ればかなり前進出来るのではないかと思う。
1時限 日本料理実習 巻きずし、箱寿司(押し寿司)、にぎり寿司、茶碗蒸しの四種類を作った。作業は、極めてスムーズにいったが、寿司の米の味、茶碗蒸しの味付けがいまいちで美味しいとは言えなかった。それと、にぎり寿司については、ご飯が多くなってしまって形を揃えることが出来なかった。巻きずしは、うまく巻けたものの少し圧力が足らなかったのか、切った時バラバラになりかけた。
2時限 日本料理実習
3時限 公衆衛生学 介護保険制度
介護保険の申請 : 申請→認定(審査)→主治医意見書→審査→プログラム作成→利用

障害者  平成13年度
身体障害者 − (18歳以上) 325万人
知的障害者 − 34万人
精神障害者 − 258万人

精神保健の歴史
1950年 精神衛生法 私宅監置廃止
1965年 保健所業務開始
1974年 作業療法 デイケア施設開始
1987年 精神保健法

ストレッサー : ストレス原因
ストレス    : 元に戻ろうとする反応

ノルアドレナリン  興奮物質  セロトニン

2003年の自殺者 34427人 男−24963人 女−9464人
参考−交通事故死者 7704人

10月21日(金) 第109日目
時限 科目 内容
始業前 特訓練習 製菓のマスケを行った。上面をマスケするのは、3回に1回のペースで形は出来るようになってきた。しかし、側面のマスケは、全く巧くできない。まだまだ練習が必要である。12月の試験まで後1ヶ月半あるが、それまでには、何とか出来るようになると思っているが、どうであろうか。今日の練習に関係ないが、実技12項目の内、最も苦戦しているのは、日本料理のだし巻き卵である。今のところ、全く目処が立っていない。反転させることが出来ないのである。これが最も心配である。
1時限 食品衛生学 ノロウイするの予防対策
@.付けない : 手指の洗浄消毒の徹底  出来るだけ水で洗い流す  有症者は調理に従事させない
A.増やさない : ウイルスは、生きている細胞のみで増殖し、食品中では増殖しない。
            吐物などの処理−出来るだけペーパーでふき取る  乾燥し舞飛ばないように処理する
            処理をする人は、手袋、マスクを付ける。  次亜塩素酸ナトリウム(200PPM)で消毒する
B.やっつける : 十分に加熱する(85℃1分以上)

殺菌と消毒
 殺菌 : 微生物を殺す働きを総称していう。
  1.滅菌 − あらゆる微生物を滅菌し、毒素も不活性化し完全に無菌状態
  2.消毒 − 感染を防ぐ為、病原体を殺菌し除去。処理後、芽胞は残存する。
2時限 調理理論 今日の授業パターンは、いつもと違って米粉について放送されたテレビ番組のビデオを鑑賞して、その感想文をレポートするという内容であった。日本の食糧自給率は、40%であるが、米は100%であり、さらに余剰があるのである。その利用を巧く活用出来れば自給率は改善されるのである。米粉でパンを作れないかと自分自身考えていたが、実際に作っているパン屋さんあるのである。一度食べ見たいと思う。もっともっとアイデアを駆使して米の利用法を考えると色々な食べ方が出来て国の食糧事情を変えることも可能ではないかと思った。
米粉のことを一般的に上新粉といっている。パン用の米粉は、一例として「リ・ファリーヌ」という商品名で市販されている。(パン用の米粉は、米粉にグルテンを混ぜたものである。)
3時限 西洋料理実習 アサリのスパゲッティー、茄子のグラタンの2種類の料理を作った。試食したが、両方ともとても美味しかった。作り方もシンプルで非常に簡単であった。家庭でも十分にレストランの味を作ることが出来ると思う。是非家で作ってみたい。

 

       アサリのスパゲッティー                   茄子のグラタン
放課後 ふぐ卸方練習 来月の7日と8日にあるふぐ免許試験に合わせて、ふぐの卸方の練習を行った。普通の魚と違って非常に複雑でややこしい。とてもじゃなく1回では覚えられない。一応学校の指定では、後3回練習することになっている。もちろん、ふぐは有料で今の予定では、一匹3千円以上するそうである。練習に高くつくが致し方のないことである。また、ふぐは一般市場では、おろす前のものは売っていないし、売っていたところで家では出来ない法律になっている。だから、学校でしか練習出来ないのである。今日は、事前に先生の許可を貰って、ビデオ撮影をさせてもらった。そうでないと、マニュアルもないしあれだけのものはとてもじゃない覚えることは出来ない。帰ってビデオを見たが、1回学校で練習しているので非常に判りやすかった。何回も見てイメージを作れば、順序は間違えることはないと思う。後は、技術的な問題で、それは学校での3回の練習で取得したい。最悪は、それ以上うけるかもしれない。費用がかかるが、仕方のないことである。



10月20日(木) 第108日目
時限 科目 内容
始業前 特訓練習 だし巻き卵を練習。全く駄目であった。フライパンが、ひっつくので換えてみたが、2つ目のフライパンもひっついてしまった。自分の技術が悪いと思うのであるが、フライパンも問題があったのかもしれない。それとも温度管理に問題があったのかもしれない。2回とも大体同じ場所がひっついてしまった。とにかく、温度が低くても高くても駄目なのである。難しい。とにかくコツを掴むまで根気よく練習しかない。それから、反転させるのもうまくいかない。だから、今の段階では、卵を使って練習しても失敗ばかりなので、卵がもったいないから、模擬卵で練習をみっちりしてから本番をする方がよいかもしれない。
1時限 レストラン実習 今日の役割は、サラダの担当であった。何も難しいことはないが、ピーク時には、本当に忙しい。自分の担当が空いている時は、他の仕事を手伝うことになっているが、一度にふたつのことを同時にするのは、大変である。自分自身の鈍い能力では、あわててしまって失敗することもある。 それから、今日の料理は、カリフラワーのスープ、スパゲッティー・ペスカトーラ、若鶏のシャスール風、ミックスサラダの4品。4品とも非常に美味しかった。
2時限 レストラン実習
3時限 レストラン実習

10月19日(水) 第107日目
時限 科目 内容
始業前 特訓練習 大根の桂むきの練習。前回と同じ指摘を先生から受けた。全く進歩していないということである。しかし、前回受けた時のことについては、十分意識していたのであるが、悪い癖が取れていなかったのであろう。それから、力みすぎだといわれた。これは、何をする時でもいわれることである。力みの取り方が判らないのである。全く修行が足らない。頑張るしかない。
1時限 食品学 牛肉 : 部位による脂肪含有量  ロース>バラ>ヒレ>モモ(きめが粗く硬い)
豚肉 : ヨークシャー種、バークシャー種(黒豚)
鶏肉 : 肉用種 1.地鶏(平飼い) − コーチン、シャモ、ヒヒ内鶏
           2.ブロイラー(若鶏)
           3.廃卵鶏(老齢) − 加工用(ミンチ肉)
羊肉 : マトン(成羊肉) − 硬い、臭みがある
      ラム(子羊肉) − 柔らかい
うさぎ : 結着性が強い肉である(保水性)
鴨  : 殆どが合鴨(アヒルとの交配種)

食肉の加工 : 殆どが豚肉の加工品 − ハム、ソーセージ、ベーコン
 ハム : 主にもも肉の肉塊を使用 、 プレスハム(畜肉を原料)以外は、豚肉のみで作る
       ハムの等級−肉の水分量で判定(水分が少ないほど高級)、結着材の種類と含量
 ソーセージ :  くず肉を使用、肉片−ミンチにする、脂肪分、内臓も使用、魚肉も使用
           レバーソーセージ、ブラットソーセージ、ブレインソーセージ、ヘッドチーズ、野菜

 ハムの製造工程
  塩漬け−味付け、保水性の向上、保存性の向上、肉の発色、結着性−ミオシン(塩に溶けるタンパク質
  調味料、香辛料、発色剤(硝酸塩、亜硝酸塩 *発ガン物質) + 肉の赤い色素(ミオグロビン)→
  ニトロソミオグロビン(安定したピンク色)

**発ガンのメカニズム : タンパク質 − アミノ酸 − アミン(有害物質ニトロソアミン 発ガン物質)
                 腸内細菌
2時限 栄養学 若者に味覚障害の人が増加
  加工食品、インスタント食品に含まれる食品添加物が原因と考えられる
  ポリリン酸、フィチン酸 − 亜鉛の吸収を阻害
  激辛食品の食べ過ぎ、ダイエットをしている人
<亜鉛を多く含む食品>
  牡蠣−小10個で10.6r、牛肉の赤身−80cで4.6r、豚ロース−80cで2.6r、イイダコ−80cで4.6r
  鰻の蒲焼き−100cで2.7r、カシューナッツ−30cで1.6r、アーモンド−20粒で1.2r、胡麻−小さじ1杯
  で0.2r、数の子−40c(干し)で2.2r、帆立貝−70cで1.9r、そば粉−60c(干)で1.4r、たらこ−
  2分の1腹で1.2r

Cマンガン(Mn)
  骨の形成に関わる  糖質、脂質、タンパク質の代謝に必要  ヘーゼルナッツ、干柿、玄米、栗に多く含む

Dヨウ素(I)
  甲状腺ホルモンの成分  エネルギー代謝を高める  発育促進
  欠乏症 : 不足すると精神反応が鈍くなる  甲状腺腫
  多く含まれる食品 : のり、わかめ、昆布

Eその他の微量元素
  イ.セレン(Se)
     抗酸化作用、発ガン抑制作用  環境汚染物質の毒性を弱める  不足すると毛が抜けやすい
     多く含む食品 : ワカサギ、鰯、鰈、帆立貝、牡蠣、鱈、玄米
  ロ.クロム(Cr)
     糖質と脂質の代謝をよくする  インシュリンの働きを強める  コレステロール値を下げる
  ハ.コバルト(Co)  ビタミンB12の構成要素
  ニ.フッ素(F)   歯を丈夫にする
  ホ.モリブデン(Mo)
  ヘ.硫黄(S)  健康な髪を作る成分

5.ビタミン
   @ビタミンの定義と種類
     ビターは生命という意味、総じて生命の源という意味になる  ビタミンは体内では作れない
     脂溶性ビタミン − 体内(脂肪組織)に蓄積される  過剰症が懸念  ビタミンA,E,K、D
     水溶性ビタミン − 余分なものは体外に排出される  毎日の摂取が必要 ビタミンB、C その他
   A脂溶性ビタミンの機能
     イ.ビタミンA
        ビタミンA − 動物性食品に含まれる
        プロビタミンA − 植物性食品に含まれる  α、βカロテン→体内で三分の一がビタミンAに変化
3時限 中国料理講習 千里セルシー中華街の四川料理 「御馥(イーフー)」の料理長が来られて講習された
松茸と剣先イカの炒め物、秋刀魚の黒酢ケチャップ餡賭け、2種類の味の鍋料理

 

         松茸と剣先イカの炒め物                秋刀魚の黒酢ケチャップ餡賭け

 

       2種類の味の鍋料理(魚肉類)              2種類の味の鍋料理(野菜類)

10月18日(火) 第106日目
時限 科目 内容
始業前 特訓練習 ルーローの練習。1時限目が製菓の授業なので、移動することを省くために製菓実習室でルーローの練習。まだ、巧くできないが、少しだけましになってきたような気がする。
1時限 製菓実習 修学期間中唯一の製パンの授業。パンドミという丸形の食パンとマンデルクランツという菓子パンの2種類を作った。
2時限 製菓実習
3時限 製菓実習
放課後 料理教師専攻科 いつも本校で見慣れている先生が来て講義された。先生は、非常に真面目な実直な方で好感が持てる。この日で7回目の授業となるが、初めて料理教師専攻科らしい授業内容であったように思う。今までは、本校の商業料理とこの専攻科の家庭料理の違いこそあれ何だか本校の延長線上のような授業のやり方で、料理教師とはいかに生徒に教えるかというようなノウハウ的な授業がなかったように思う。(1回だけそれに近い授業はあった。)この日の料理内容は、「低温調理の鶏肉・サラダ仕立て」「秋の味覚ご飯」「玉葱の風呂吹き」の三種類で、最も美味しいと思ったのは、「玉葱の風呂吹き」であった。これの作り方は、至って簡単。玉葱の皮を剥いて丸ごとラップし電子レンジで調理するのである。それだけのことで、後は調理味噌を付けて食べるのであるが、とにかく玉葱がこんなに美味しく食べることが出来るとは知らなかった。玉葱独特のきつい臭いはなく、玉葱の持っている甘味が出ると同時に歯触りもよく調理味噌とのマッチングが素晴らしかった。是非家でも作ってみたい。作るというより電子レンジに入れるだけである。後は、調理味噌を作るだけのことである。その他の2種類も電子レンジで簡単に出来るものであり、スピーディーに出来て大変よい料理であった。



10月17日(月) 第105日目
時限 科目 内容
始業前 特訓練習 アッシェ、シャトーむき。1時限目の授業が西洋料理の実習であったためアッシェとシャトーむきを行った。アッシェについては、いまいちスピードを上げることが出来ない。また、まだまだ細かさがない。シャトーむきは、巧くいく場合と駄目な場合がありばらつきがある。但し、じゃがいもの形状によってもかなり難易度が違ってくる。
1時限 西洋料理実習 ローストチキン、帆立貝とキャビアのサラダの2種類を作った。2種類であったものの、ローストチキンが結構大変であった。まるままの鶏(羽根を取り内臓を取った状態のもの。もちろん頭までついている)が1人1羽づつ配られ、それをロースト出来るまでの状態にするのである。まず、頭をとり、余分な脂肪分をとる。それから、ローストした時に足が広がらないように凧糸で縛る。なかなか一回しただけで覚えることが出来るものではない。しかし、このような作業は、頻繁にするものではないので覚えることは困難である。(西洋料理の道に進むのであれば別であるが)その後、全体に胡椒と塩をし、サラダオイルをまぶして250℃(焼き色を付けるために高温)のオーブンに入れ、3回オーブンから出してアロゼ(焼き汁油の油かけ)する。その間、1回にミルポワを入れる。2回目からは、温度を180℃に下げてじっくりロースとしていく。焼き上がったら、油をほかし白ワインを入れてデクラッセする。次にブイヨンと水を入れて焦げ(旨味)をとる。そのうえでソースを作る。鶏の方は、ルポゼ(ねかす、ふかす)してから糸をはずし、食べれるように切っていく。盛りつけは、人参のグラッセ、インゲン豆のオブール、ポンフリット(ポテトフライ)を添え物として盛る。
2時限 西洋料理実習
3時限 公衆衛生学 労働災害が起こったら
快適職場
老人と保健
放課後 ヘルス&ヒューマンサイエンス専攻科 健康のためのスポーツと栄養について講義を受ける。

10月14日(金) 第104日目
時限 科目 内容
始業前 特訓練習 芙蓉を行った。3回焼いたが、2回目までは、失敗。先生曰く温度が高すぎるとのこと。3回目は、それを考慮して温度を下げ気味に焼いた。しかし、そうすると半熟状態にならずに、すこし生に近い状態で反転させなければならなかった。巧くいくかどうか判らなかったが、思い切って反転させたが、巧くいった。多少まぐれもあったであろう。焦げてもいず、まずまずの出来であった。但し、非常にしわが多く見栄えはよくないのである。その点を先生に聞いてみたが、皮膜が出来ているのに、その状態でまだ混ぜようとしているから、しわが寄ってしまうとのこと。次回は、その辺を注意して練習したい。それから、反転させる時の状態は、かなり安定してきて、反転に失敗することはなくなってきた。問題は、温度管理である。卵を入れた時のジューという音で高いか低いか判断出来る。あまり大きな音がしたら高すぎるのである。よく注意をして温度管理したい。
1時限 食品衛生学 Aボツリヌス菌
 d.予防対策  抗毒素血清を早期使用(毒素と結合し中和)
                  A型、B型                       E型
  @.付けない    土壌、泥土などを十分洗浄             魚など十分洗浄
  A.増やさない   10℃以下保存                   低温3℃以下保存(3.3℃増殖可)冷蔵
                                           庫を過信しない。早く食べる
  B.やっつける   芽胞120℃ 40分(100℃ 360分)       素人調理はしない(いずし)、低温流水
              食品中で産生された毒素を喫食直前に     で血抜き処理、酢又は、乳酸菌を加え
              不活性化80℃ 20分加熱(100℃数分)    低温下で発酵

4)細菌性食中毒の予防
  @清潔 A迅速 B温度
B温度について
  @.低温保存 : 一般的には4℃以下(例外−ボツリヌス菌3.3℃、エルシニア菌3.4℃)
  A.加熱殺菌 : 感染型(芽胞と作らない) − 加熱殺菌
             ブドウ球菌自体(毒素は耐熱性) − 加熱殺菌
             ボツリヌス菌E型  − 加熱殺菌

3.ウイルス性食中毒  @ノロウイルス
  特徴) 1.人の腸管の中でしか増殖しない  2.少量で発症(10〜100個/c)
       3.乾燥に強い                    4.加熱に弱い
   5.消毒用アルコール、逆性石鹸など効果少ない
       6.冬場(10月〜4月)多発            7.人から人へ感染
  発生状況 : ノロウイルス 患者数 1位、事件数 4位
  潜伏期間 : 1日から3日
  症状    : 吐き気、嘔吐、下痢、腹痛発生。一般的に1〜2日で治る。死亡無し
  汚染源  :  ウイルスに汚染された水や飲食物(感染者の汚物や便を通し人から人へ感染)
  原因食品 : 二枚貝(特に牡蠣)、その他、多様な食品(ケーキ、サラダ、サンドイッチ、きな粉もちなど)
2時限 調理理論 米の種類 : ジャポニカ種、インディカ種  うるち米:アミロース20%、アミロペクチン80%、もち米は、アミロースが100%
米の美味しさ
@機械 : 物理化学的判定・粘弾性・アミロース、アミロペクチンの割合・水分・タンパク質など
A人間の感覚(五感) : 米の食味試験  平成16年度116種テスト 基準米(コシヒカリと日本晴のブレン
                ド)と比較しての判定
  判定基準 : 1.外観  2.香り  3.粘り  4.味  5.硬さ  6.総合評価
           特に良好−特A、良好−A、同等−A’、やや劣る−B、劣る−B’
  米食味鑑定士(お米のソムリエ)  殆どが米屋さんで1%が外食産業の人
  お米マイスター
  
新形質米 : 低アミロース米(高アミロペクチンが多く入っている。) 時間が経過しても美味しい。弁当などに
         に使用。  銘柄−ミルキークイーン、スノーパール、ゆめごこち
         加える水を少なくする(10〜15%少なめにする)
         アレルギー患者向け、腎臓疾患者向け(低蛋白米)、
お米アレルギー対策米 : ゆきひかり、ワイルドライス、うるちあわ、うるちきび、アマランサス など
お米の色 : 黒米(紫黒米)、赤米、緑米、香り米(じゃこう米)

関東(小粒、柔らかい)と関西(大粒、歯ごたえがある)では米の好みが違うが、両方ともコシヒカリ系が好まれる。(粘弾性のある米)

無洗米 : 消費が伸びている 美味しくなり価格が手ごろになってきている 時間、人手が節約出来る
       精米法 @BG精米製法 Bran Grind 糠を糠で削る製法(糠はバター状でくっつきやすい) うまみ
              が残り、水溶性ビタミンB群も残る。
            A水洗い、乾燥法、湿式法  : ひび割れが起こり美味しくない
            BNTBP製法(ネオ・テイスティー・ホワイト・プロセス) : 柔らかくした糠をタピオカで取る
            C準無洗米 : 研米機で糠を取る。糠が残り美味しくない。
    **通常玄米1合から糠が大さじ1杯とれる。
3時限 中国料理実習 料理の実習はなく、基礎技術の反復練習の授業でった。切り方と餃子の包み方を行った。切り方で最も難しいのは、薄切り(ピエン)で厚さが一定しないのである。練習を重ねなければ仕方のないことである。それから、包丁の使い方で、中華包丁は刃先が軽く丸くなっているので、うまく使わなければ、着たものの前先が切れていない場合が多い。その辺も練習を重ねて慣れることである。餃子の包み方は、もう一息の状態になってきたような気がする。先生から指摘されたのは、包み時の包み代が均一でないと言うことである。均一になるようにこれも繰り返し練習するしかない。しかし、何だか目処が立ってきたような気がする。

10月13日(木) 第103日目

球技大会
全日球技大会があり授業は休み。、伊丹スポーツセンターに行った。自分は、綱引きに出た。2回戦で負けたが、敗者復活戦で勝ち、決勝戦に進んだ。しかし、決勝戦は、体ががたがたで出る気力がなく出場を若い者に譲った。結局、我が4組、5組、6組のチームは、負けて2位になったものの、最終競技の800メートルリレーでアンカーを務めた担任の先生はじめ出場者の頑張りで1位になり、それが効いて総合優勝することが出来た。あまりに夢中になり過ぎて、体を痛めるのが恐いので手を抜こうと思うのであるが、相変わらず本気になってしまう。だから、今日も結局何だか体ががたがたになってしまった感じ。しかし、最初から適当にやろうと思っていた球技大会であるが、最後はやはりチームを応援し、チームワークで一緒に頑張るという意義が発揮される。不思議なものである。やはり最後は一体になっていたような気がする。嫌いな奴、好きな奴は別としても、やはり戦友という感じがした。また、日頃の悪ガキも意外と一生懸命頑張って個性を発揮している部分も見られた。しかし、その中でもやっぱり活躍する奴は、我の強いワシがワシがという連中が活躍するみたいである。それは仕方のないことかもしれない。所詮は競争の社会であるから。それから、気付いたことは、日頃の悪ガキも、話せばいい奴も多い。集団になると悪くなっている感じもしなくはない。自分に言わせれば、集団であろうが、個人であろうが、一本筋を通して自分1人でもやるという勇気を持ってほしいものである。個々には、それほど悪くはないのである。今日の球技大会を通じてそんなことを感じた次第である。


10月12日(水) 第102日目
時限 科目 内容
始業前 特訓練習 餃子の包み方を練習。前回に比べて全く進歩はしていない。包み方自体は、たぶん間違っていないと思うし、格好は付いているが、仕上がりが非常に悪いのである。最初はいいのであるが、最後の段階になると少し形が崩れてしまうのである。じっくり何故そうなるのか研究していきたい。現在の状態では、箸にも棒にもかからないという状態ではなく、もうあと一息という段階だと思う。
1時限 食品学 肪(中性脂肪)の口溶け → 体温36℃〜37℃より低ければ口溶けがよい。
牛肉40℃〜50℃>体温、豚肉33℃〜46℃<体温、鶏30℃〜32℃<体温

コレステロールについて → 血管壁の強化、ホルモンの原料で俗にコレステロールは、生活習慣病の大きな原因で悪者扱いにされているが、悪者ではなく体に必須なものである。要するにバランスの問題であり、摂取量のバランスが崩れた場合に、生活習慣病の原因になるのである。バランスよく節酒する必要がある。
体内のコレステロールについて → 食事から0.3c〜0.5c/日、体内で合成されるのは1〜1.5c/日
コレステロールは、食肉の肉の部分より内臓に多い。
鶏の手羽先には、コレステロールが多い。

肉の熟成について : 死後硬直→解硬(酵素の働きにより旨味成分の生成)→腐敗
魚 → 鶏 → 豚 → 牛  10日から14日 牛が最も死後硬直から腐敗までの時間が長い

牛肉 : 肉用種、乳用種−ホルスタイン、ジャージー
国産牛 : @和牛−黒毛、褐色、日本短角、無角 → さしが入りやすい
       A乳用種の去勢牛
       B掛け合わせ
外国牛 : ショートホーン、アバティー、アンガス

肉の色 : 肉の種類による、部位による。 赤色の部分はミオグロビンである。 豚>牛>馬
肉の硬さ : よく動かす部分は硬い。  
肉の筋肉部 : 繊維が太くなる→硬くなる
肉基質 : コラーゲン、エラスチン

ホルモン(内臓) : ハツ−心臓、第一胃−ミノ、第二胃−ハチの巣、第三胃−せんまい、第四胃−赤せんまい
             ハラミ−横隔膜、油かす−大腸

きめが粗い−繊維が太い(硬い)−もも肉
きめが細い−繊維が細い(柔らかい)−ロース肉、フィレ肉
2時限 栄養学 体内に含まれる微量元素
@鉄(Fe) 体内に3〜5c存在
   70%機能鉄 : 血液中のヘモグロビン(酸素の運び屋)の成分
              筋肉中のミオグロビン(酸素を取り入れる)の成分
30%貯蔵鉄 : 肝臓、脾臓、骨髄に貯蔵
 <欠乏症> 鉄欠乏性貧血−だるさ、息切れ、動悸、めまい、ふらつき、頭痛、肩こり、さじ爪、血色悪い
 <基準摂取量> 男性 7.5r/日、女性 10.5r/日
 <多く含む食品> あさり、しじみ、レバー、ひじき、生揚げ、小松菜、ほうれん草、納豆(50c当たり1.65r)
             赤身肉(もも、フィレ)、赤身魚(かつお、まぐろ)、青のり(3cあたり2.2r)、かき(70c
             あたり1.3r、切り干し大根、きくらげ、プルーン、レーズン
 動物性食品に含まれる鉄分 : ヘム鉄 吸収率 23〜25%
 植物性食品に含まれる鉄分 : 非ヘム鉄 5% 
 ビタミンCと一緒に摂ると吸収率アップ 5.7〜12.9%アップ。茶、コーヒー、紅茶のタンニンは吸収阻害。食物
 繊維の摂りすぎに注意。鉄の調理器具を使用すると鉄分が少し出る。

A銅(Cu) 体内に約100c存在(肝臓、腎臓、脳)
  鉄からヘモグロビンを作る時に必要−欠乏すると貧血
  メラニン色素を生成
  骨、血管壁を強化
  <基準摂取量> 1.6〜1.8r/日
  <多く含む食品> いいだこ、しゃこ、フォアグラ 50cあたり0.95r

B亜鉛(Zn)
  DNAやタンパク質の合成に関与
  100種以上の酵素の成分
  免疫力の機能に関わる
  味覚(舌の味蕾細胞を作るのに必要)と嗅覚を正常に保つ。
3時限 日本料理講習 蒸し物について
ちり蒸し(骨蒸し)ポン酢醤油、南禅寺蒸し柚子餡掛け、小鯛の献珍蒸し銀餡掛け、甘鯛蕪蒸し
信州蒸し蕎麦出し掛け、鰻の飯蒸し、道明寺蒸し桜の葉
以上の蒸し物の講習であったが、座った場所が悪く講習の手元が見えず集中力がそがれると同時に、体調が
悪くけだるく眠たく殆ど理解することが出来ず残念である。次回からは、座る場所を考えなければならない。

 

 

10月11日(火) 第101日目
時限 科目 内容
始業前 特訓練習 だし巻き卵の練習。昨日家で模擬卵を使って返し方の練習をしたうえで、実際に卵を焼いてみた。多少巧くいく部分があったが以前として巧くできない。この朝も昨日に続き練習をしたが、模擬卵ではうまくいくような感じであるものの、実際に卵を焼いてみるとなかなか巧く返らないのである。オムレツ、芙蓉ともに目処が付いてきたのに対して、このだし巻きは、少しは先が見えるものの、まだまだ時間がかかりそうな感じである。辛抱強く練習しなければ仕方のないことである。
1時限 体育 雨が降っていたので教室内での授業であった。特にすることがないので、今更ながらの先生に対する自己紹介と、それから、救急措置の仕方について簡単な説明があった。
救急措置として「RICE」という言葉がある。Rは、Rest安静のR、Ice氷冷のI、Compression圧迫、Elevation高挙のEの合成語である。救急措置として、安静にし、患部を氷で冷やし、出欠の場合は動脈を圧迫して止血し、血液の循環に関して心臓部より高くあげたり下げたりするということ。

A.簡単な止血方法−動脈を圧迫する  まず患部を圧迫して次に動脈を圧迫
   1.腕の場合 − 鎖骨上部の動脈を圧迫する
   2.前腕の場合 − 力こぶの裏側の動脈を圧迫する
   3.掌の場合 − 手首の外側の動脈を圧迫する
   4.指 − 指の付け根を圧迫する
   5.足 − 股の付け根を圧迫する
   6.膝下 − 膝の裏

B.心臓蘇生法  A B C
   A − Air way  気道の確保  首を持ち上げて顎を突き出す
   B − Breathing 呼吸 → 人工呼吸 → 口から空気を入れる(鼻をつまんで口から空気を入れる。子
               供の場合は、空気の量を注意)
   C − Ciraulation 心臓マッサージ

C.意識がある時の寝かせ方
   1.足高仰臥位  ショック症状、脳貧血
   2.頭高仰臥位  脳出血、熱射病、頭首の傷および出血
   3.膝屈曲仰臥位  腹部出血、ひどい腹痛

D.意識がない時
   1.半仰臥位 横向きに寝かせる 頭を少し下げる  嘔吐、喀血、意識喪失
   2.半起坐位 心臓発作、ぜんそく発作
2時限 フランス語 50 CINQUANTE サンカウント
51 CINQUANTE ET UN サンカウンティアン 52からは、サンカウントの後に2〜9の読み方
60 SOIXANTE スワソント
61 SOIXANTE ET UN スワソンティアン    62からは、サンカウントの後に2〜9の読み方

肉類 VIANDE ビヨンド
牛肉  BOEUF バッフ
羊肉  MOUTON ムトン
子羊肉  AGNEAU  アニオー
豚肉  PORC   ポフク
子牛肉  VEAU   ヴォー

家禽類  VOLAILLE ヴォライユ
若鶏    POULET プレ
鴨     CANARD   カナハ
七面鳥  DINDE     ダーンドゥ

野禽類  GIBIER   ジビエ
うずら   CAILLE   カイユ
きじ    FAISAN   フゾン
鹿     CHEVREUIL シュヴァハイ
ウサギ  LAPIN     ラパン
猪     SANGLIER  サングリーエ

上記練習の後、フランス料理のビデオを鑑賞
3時限 真空調理講習 イチゴジャム、ラスク、焼き林檎、カスタードクリームを電子レンジで作る講習。電子レンジは、基本的にマイクロ波で加熱するため焦げは出来ないので焼き色を付けるという料理は不可能。しかし、電子レンジを使用することによって大幅に調理時間を短縮することも可能である。従来の方法で作るのと味の違いは多少あるのかもしれないが、お金を取らない家庭料理などには非常に有効であると思う。特に、昨日家で従来の方法でカスタードクリームを作ったのであるが、電子レンジでも作ることが出来、時間的なものから、それを使うことに大きな魅力を感じた。一度家で作ってみたい。ジャムにしても圧倒的早さで出来た。
放課後 料理教師専攻科 韓国人の講師を招いて韓国家庭料理を行った。
1.タクトリタン  肉じゃが的な料理で、肉の代わりに鶏もも肉を使う。その他の材料は、ほぼ肉じゃがと同じ。肉じゃがと違うのは、コチュジャンという唐辛子味噌とタシダという韓国風の出し(日本で言う粉末のほんだし)、韓国料理らしいニンニクとごま油を使うことである。比較的あっさりしていて非常に美味しかった。是非家でも作ってみようと思う。

2.チヂミ  韓国風お好み焼きのチヂミである。

3.ピビンバ 下記の三色ナムルなどを入れる。

**三色ナムル(小大豆もやし、ほうれん草、ぜんまい)

相対的にあっさりしており、自分のイメージからする韓国料理と違い非常に食べやすかった。講師の意図で多少日本風にアレンジしたのかな? いずれの料理も家庭で簡単に作れる料理である。



左:チヂミ  中央:ピビンバ  右:タクトリタン

10月7日(金) 第100日目
時限 科目 内容
始業前 特訓練習 桂むきを行った。先生から、包丁の動かし方の悪い部分を指摘された。それを修正したら、すごくスムーズに切れるようになった。ただし、むけ方は、今までとあまり変わっていない。進歩していない。
1時限 食品衛生学 Aボツリヌス菌
a.起因菌 クロストリジウム属、グラム陽性、偏性嫌気性、芽胞形成桿菌
  特徴 : @.食品中で菌が増殖する時、毒素(神経毒−ニューロトキシン)を産生。A〜F型中、食中毒は主
          にA.B.E型
          A型−アメリカ、ロシア、中国   B型−ヨーロッパ   E型−日本、カナダ、北欧
        A.偏性嫌気性芽胞形成
        B.A型、B型−耐熱性(芽胞)100℃ 360分で死滅、120℃ 40分で死滅、毒素は80℃
                  20分で不活性化、100℃ 1〜2分で不活性化
           E型−易熱性  80℃ 30分で死滅、100℃ 5分で死滅、毒素は、65℃、数十分で不活               性化
        C.至適増殖温度−A型、B型  37℃〜39℃
                     E型 28℃〜32℃
        D.発生最低温度−A型、B型 10℃     E型−3.3℃ 増殖可 低温に強い
  汚染源 : A型、B型 土壌、野菜、動物(腸管) 
         E型 河川、泥土、魚類
b.症状 : 潜伏期間 − 12〜36時間(2時間〜8日)
        症状 : 初期−嘔吐等。発熱しない。一般的食中毒症状。次にめまい、頭痛、全身倦怠、神経障
             害として複視(二重に見える)、眼瞼下重、燕下障害(飲み込むことが出来ない)、発語
             困難、全身筋肉しびれ麻痺、呼吸難
             A型、B型致死率 70%、 E型 致死率3%
c.原因食品 : A型 : アメリカ−自家製の野菜、果物、缶詰  日本−辛子蓮根
           B型 : ヨーロッパ−ハム、ソーセージ   日本−輸入キャビア
          E型 : 日本−いずし
2時限 調理理論 先週は、蒜山合宿のために我々は不在であったが、その時の授業内容の概要説明。)教科書40頁〜47頁)
米についての調理理論に関するレポートを書かされた。
3時限 日本料理実習 鰈の5枚おろし、他人丼の実習を行った。
メインは、鰈の5枚おろしであるが、それだけであれば、時間が余るのでおまけ程度に他人丼がついた。鰈の5枚おろしは、それほど難しいものではなかったが、あくまで基礎は、鰺の3枚おろしにあり、それを応用したものである。鰈は、実が薄いので、鰺のように3枚おろしにはしにくいので、5枚おろしになっている。表、裏共に2枚取るのである。背骨にそって包丁を入れ、その切れた部分から、真ん中から外側に向かって切っていく。最終段階の背びれのところに来た時が難しくて、実にひれの部分が付いてしまった。これは、練習が必要である。
他人丼は、至って簡単であった。玉葱を切り、葱を切り、牛肉を小さく切り、味付けした出し汁を煮立て、まず玉葱を入れて玉葱が透明になるまで煮て、その後に肉と葱を入れる。肉が煮えてきたら最後に溶き卵をいれて完成。丼に入れる時には、汁を少し捨ててから入れる。そうでないと、ご飯の中が汁でだぶだぶになっても美味くないからである。この他人丼は、なかなかいけた。それから、5枚におろした鰈は、唐揚げにして食べた。


放課後 特訓練習 ルーローの練習。角の処理の仕方を、先生から指摘されると同時にやり方を教えて貰ったら、少し形がましになってきた。少し進歩。

10月6日(木) 第99日目
時限 科目 内容
始業前 特訓練習 オムレツの練習を行った。2回したが、2回目に比較的巧くできた。しかし、以前としてうなく反転させることが出来ない。1回目などは完全な失敗であった。まず、返すことのコツを早く掴むべきである。それと卵料理に共通して言えることは、温度管理が難しいことである。日が強すぎても焦げるし、弱すぎてもひっつくし本当に難しい。
1時限 衛生法規 結核予防法
予防接種法
検疫法
健康増進法
国民健康・栄養調査について
特定給食施設について
栄養表示基準について
2時限 食文化概論 中国料理の変遷(4千年の歴史)
フカヒレ−300年、北京ダック−100年、海鮮料理−50年
中国人の食の思想 : 
  「医食同源」「薬食一如」−孔子、儒教、未病医学
  「不老長寿」 − 老子、道教
  陰陽五行 : 陽−太陽、天、昼、明、温熱、男性、上半身、背中、皮毛、興奮、活動、上昇、軽、政治、
              経済、科学
           陰−月、地、夜、暗、涼寒、女性、下半身、おなか、筋肉、抑制、眠り、下降、重、宗教
              芸術、哲学
           行−  発生−モク、成長−力、生まれ変わる−ド、収穫−ゴン、貯蔵−スイ

食物の五性
  熱性 − 体温を温める作用が強い  生姜、唐辛子、にんにく、シナモン、南瓜、カブ、肉
  温性 − 体温を温め          生姜、唐辛子、にんにく、シナモン、南瓜、カブ、肉
  平性 − 偏らない
  涼性 − 体を冷やす作用        きゅうり、とうがん、西瓜、なし、トマト、メロン、にがうり、緑豆
  寒性 − 体を冷やす作用が強い     きゅうり、とうがん、西瓜、なし、トマト、メロン、にがうり、緑豆

夏時代   : 
殷時代   : 伊尹(料理人)食医
周時代   : 「周礼」シュウライ、医者の位:@食医 A疾医 B腫医 C獣医
春秋時代  : 桓の首相、 易牙(料理人)
漢時代   : 武帝の頃  張騫(チョウケン) 大宛へ行く 西域との交流→パン小麦、胡麻、きゅうり、人参
                                              胡椒、なす、ブドウ
                                    馬主推漢墓 − 食材、調理済み −竹簡に記載
三国南北朝時代 : 540年 買思 「斉民要術」−政界最古の農業書 全十巻
随唐時代 : 長江−黄河  シルクロードの起点 西安−西域 湖人→饅頭、餃子
                  水車による製粉−粉食が普及
         「茶経」 陸羽(茶神) − 世界最古の専門書 茶のバイブル

3時限 西洋料理講習 イタリア料理の講習
リングイネ・ジェノバ風 : 生麺を使ったパスタ料理。強力粉、卵、オリーブ油、塩で麺を作る。ソースは、バジリコとチーズ主体でミキサーにかけて作り、最終的には麺とあえる。

じゃがいものニョッキ・ピエモンテ風 : じゃがいも、強力粉、卵黄、パルメザンチーズ、なつめぐ、塩、胡椒でニョッキを作る。(じゃがいもの入った麺で形状は、表面にスリットを付けてソースが付きやすいようにしたもの。)椎茸、ボルチーニなどでソースと作る。ソースが出来たら、ニョッキを入れて少し煮込んで出来あがり。

牛肉のブラザート・バローロ(酒精強化ワイン)風 : 牛もも肉の煮込み料理。あっさりした牛もも肉をこってりしたスーゴ・ディ・カルネ(フォンドボー)主体のソースで煮込んだもの。添え物として、ポレンタ(トウモロコシの粉をエキストラバージンオイル、水と塩でたいたもの。)
放課後 特訓練習 製菓のマスケを行った。いつも満員の製菓実習室であるが、今日はうまく場所をキープすることが出来た。最初の方は、巧くいかなかったが、徐々にましになり、上側が巧くできるようになってきた。しかし、サイドが相変わらず巧くいかない。根気よく練習するほかない。

10月5日(水) 第98日目
時限 科目 内容
始業前 特訓練習 中国料理の芙蓉(蟹玉)を行った。3回行ったが、3回ともうまく返すことが出来た。しかし、そのうち2回は、ひっついてしまった。しかし、リカバリー出来て返すことが出来たものである。それでも、3回共に少し焦げていたようである。焦げた場合は、合格にはならない。もう少し温度管理をうまくしなければならない。
1時限 食品学 ミオグロビン − 魚肉の筋肉の赤い色素→運動量と関係がある  血合い肉>普通肉
アスタキサンチン(カルテノイド系色素) − 赤い色素−蟹、海老の甲羅(生の時黒っぽいが加熱すると赤に変化
**赤身魚と白身魚の判定は、ミオグロビンで判定

タンパク質
 魚肉のタンパク質について
  1.筋形質タンパク質 − ヘモグロビン、ミオグロビン  化学反応に関与
  2.筋原繊維タンパク質 − アクチン、ミオシン
  3.肉基質タンパク質 − コラーゲン  多いと肉が堅くなる。魚肉と畜肉の比較
*練り製品 − かまぼこ、竹輪など
   十分水にさらした魚肉(ゲル化を抑制するタンパク質の除去)→塩を加える→こねる→加熱(熱凝固させる)
   (茹でる、蒸す、焼く、揚げる)  **アクチン、ミオシン−水に溶けるタンパク質
魚肉のエキス分について : 熱抽出される部分 @遊離アミノ酸 A低分子のペプチド B核酸関連物質(イノ
                  シン酸など) C有機塩基  D糖類  E有機酸

さしみの旨味と硬さの関係  死後硬直 → 解硬 → 旨味成分の生成 → 腐敗
イカの刺身の甘味、旨味について : グリシン、アラニン、ペタイン → アミノ酸
貝類の旨味 : コハク酸
干物 : 旨味成分が濃縮される。旨味成分の生成
節類 : カビによる発酵
食肉類 : 蓄積脂肪(量が多い) → 中性脂肪    組織脂肪(量が少ない) → リン脂質、糖脂質など
2時限 栄養学 Aりん(P)
  体重の1%含まれる
  80〜85%  カルシウムと結合して(リン酸カルシウム)骨や歯の主成分になる。
  15〜20%  筋肉、神経、脳、肝臓に存在
  働き : 骨や歯の組織を強くする
        神経、筋肉の機能を正常にする。
        エネルギーを産出するATPの成分となる。
  基準摂取量  900r
   過剰摂取は問題 − 肉、乳製品、加工食品の添加物、清涼飲料水の酸味料に含まれる
   Ca : P = 1 : 2 が理想  過剰に摂取するとカルシウムの利用率が下がる。
   上限摂取量 : 3500r

Bマグネシウム(Mg)    マグネシウムの語源は、ギリシャ語のマグネシア地方からの由来
   体内に25グラム含まれる
   60% 骨   40% 筋肉、脳、神経、体液に存在
   働き : 酵素の働きを活性化
         筋収縮に関与している
        体温、血圧を調節
   欠乏症 : 筋肉の痙攣
          ラフ状態
          集中力の低下
   基準摂取量 : 男性 340r/日、女性 270r/日
   多く含む食品 : ひじき、するめ、落花生、アーモンド、納豆、豆腐、ほうれん草、鰹、丸干し

Cカリウム(K)
  体重1sあたり2c含まれている
  98% 細胞内液に存在、ナトリウムとペアで働く
  2%  筋肉、血
  働き : 体液の浸透圧を調節(血圧を下げる)
        腎臓から老廃物の排泄を助ける
        筋肉の収縮を円滑にする
        エネルギー産生に関与する
  欠乏症 : 疲れやすい、だるい
         手足のしびれ、筋力低下
         排尿困難
         発汗、下痢、嘔吐の時に失われやすい
  多く含む食品 : 果物(特にバナナ)、いも、メロン、海草類

Dナトリウム(Na)
  細胞外液に含まれる
  働き : 体液の浸透圧を調節(血圧を上げる)
        神経と筋肉の興奮を弱める
        胃液の分泌を促す
3時限 中国料理講習 中国料理のオードブル
中国料理のオードブル的料理を4品
シュンユイ(穴子の薫製風オードブル)
雪菜毛豆豆腐干 シュエ・ツァイ・マオ・ドウ・ドウ・フーガン(枝豆入り雪菜と押し豆腐の和え物)
フー・ジャオ・カオ・チー(若鶏胸肉の三種ペッパー焼き)
ヤンガオ(マトンの煮こごり、甘味噌添え)

本校出身で某有名ホテル中華レストラン料理長である先生が講師。
放課後 特訓練習 餃子の包み方をした。前回と比べてあまり進歩していない。先生によって、最終目的は同じであってもやり方は、先生によってまちまちである。だし巻き卵でも同じことが言えた。単純に言えば、最終目的が同じであれば、やり方は自己流でもいいと言うことである。自己流でも良いから、とにかく形の良い餃子の包み方を試行錯誤しながら練習していかなければならない。

10月4日(火) 第97日目
時限 科目 内容
始業前 特訓練習 オムレツを練習、前回練習時と比べて退化したような感じで全くうまくいかなかった。反転させるのが巧くいかないのである。やっぱり悪い癖が出ており、右側ばかり上がり、均等に返らないのである。連続的に練習していかなければ、少しコツを掴んだとしても日があくと忘れてします。練習のやり方を変える必要がある。あれもこれもしないで、習得出来るまで一科目に集中して練習するというやり方を検討してみる。
1時限 サービス実習 西洋料理のサービスの講習
1.フランスの最高級レストラン − Gastronomique  −ガストロノミックレストラン
**アラン・デュカス : 世界最高のシェフ呼ばれる。三つ星レストランを2つ持っており6つ星と言われる。
2.地方料理主体の居酒屋 − Bistro − ヴィストロ カジュアルフレンチの店
**ロティスリー − フランスのロースト料理専門の店
3.デリカテッセン − Brasserie  - ブラッスリー    ソーセージ、テリーヌなどを置いている
**有名な店「ピエドコション」  豚肉の加工品+生ビール
4.カフェ − Cafe

Service a l assiettes セルヴィス・ア・ラ・シイエット  3人一組のサービスチーム
Maitre hotel  メートルドラス 給仕長
Chef de rang  シェフドラン  給仕人
Commis de rang コミドラン  見習い給仕人

ディッシュカバー − クロッシュ Cloche 皿の蓋で高級料理など保温と豪華に見せるための蓋

Service a la Frangaese セルヴィス・ア・ラ・フランセーズ
Service a l angoaise セルヴィス・ラングレーズ  イギリス式サーヴィス

**Pince パンス サーバー

Service a la Russe  セルヴィス・ア・ラ・ルッス  ロシア式サービス(ワゴンを使って客の前で料理給仕)
コルヴァン・デュボア(ロシア皇太子の料理人)が発案
Gueridon ゲリドンワゴン
Rechaud レショー   サービス用コンロ
Decoupage デクパージュ 切り分け作業
Flambage フランバージュ  フレーミング作業(目の前で火をつけて料理する)
2時限 サービス実習 レストランでのサービス業務の実習。今日は、マネージャー役を担当。マネージャー役は、以前に1回している
が、2度目の役割である。あとしていない役割は、デシャブでいずれはしなければならないと思っている。特に問題なくこなした。今日は、比較的お客さんが少ないような気がした。今日の料理は、西洋料理でスパゲッティー、ミネストローネ風スープ、若鶏のステーキ、ミックスサラダ、パンであった。
3時限 サービス実習 紅茶について
生産量1位  ウバ     スリランカ産 ブロークンオレンジペコ BOP
    2位  ダージリン  インド産  オレンジペコ OP      **OP−葉の形状のこと
    3位  キーマン   中国産
紅茶の木は、椿科でカメリア・シネレスミ   味、香、水色(すいしょく)で分類

紅茶の入れ方
軟水を使う。紅茶の葉をポットに入れる−熱湯を入れる−茶帽子をかぶせる−数分間(品種によりことなる)
待つ−ポットの中を混ぜる−カップに茶こしでこして入れる−少しずつ入れる(何杯分かであれば各カップの
成分を均等にするため、各カップ共に色は同じになる)
1.ウバ 3c/1カップ当たり、3分むらす
2.ダージリン 5c/1カップ当たり 5分むらす

10月3日(月) 第96日目
時限 科目 内容
始業前 特訓練習 中国料理の切り方の練習をした。小さな桂むきの切り残しの大根があったのでそれを使って行った。とりあえずは、最も基礎的なピエンの練習を行った。材料が小さかったので比較的巧くできたが、材料が大きかったら、そう巧くはいかないであろう。ピエン以外では、スーとミーを行った。ドアン、ティアオ、デインは難しくないので練習しなかった。クワイは少し行ったが何も難しくない。基本は、ピエンとスーである。
1時限 中国料理実習 芙蓉青蟹(ワタリガニと卵の炒め物)、菜包鶏鬆(鶏肉のレタス包み)、什景鍋巴(おこげの五目あんかけ)、炒飯
料理の種類が4種類もあり、時間的にかなり窮屈に思われたが、班のチームワークがうまく機能し、全体で一番にゴール出来た。自分自身は、什景鍋巴(おこげの五目あんかけ)主体的に担当し無難にこなすことが出来た。ただ、イカや豚肉を斜めに薄く切る時にうまくいかず、先生にかなりの指摘を受けてしまった。まあ、その辺は、練習をしなければ仕方のないことである。
 

   芙蓉青蟹(ワタリガニと卵の炒め物)             菜包鶏鬆(鶏肉のレタス包み)
2時限 中国料理実習

  什景鍋巴(おこげの五目あんかけ)
3時限 公衆衛生学 作業条件と健康
労働基準監督署 : 全国に343カ所ある
業務 1.事業場における監督業務
    2.重大、悪質な法違反事案についての処分
    3.許認可
    4.申告・相談の対応
    5.生産設備の安全性検査
    6.災害調査など
    7.労災保険の給付

職業病
 1.物理的要因 : 振動など
 2.化学的要因 : 化学薬品
 3.生物的要因 : 細菌・ウイルス
 4.作業様態要因 : コンピューター作業、検瓶

熱中症 : 人体の体重の6から7割は水分 3%失うと異状を示し、10%失うと脱水状態、20%失うと死亡
凍傷 : マイナス35度の冷凍庫の中などで被災する

過重労働の判断基準 : 発症前1ヶ月−毎日4時間の超勤、発症2から6ヶ月−毎日3.2時間の超勤

快適職場 : 作業環境−照明など、作業方法−姿勢など、労働回復の施設−シャワー室など、
         施設の管理−清潔の維持
放課後 特訓練習 だし巻き卵をしたが、前回と比べて全く進歩していない。基本が全然出来ていない証拠である。たまたま巧い具合にいったとしても、それはまぐれなのである。反転させることが出来ない。卵を使ってやってもことごとく失敗するので、模擬卵を作って反転させる練習した方が良い。先生が色々教えてくれたので、今後はそのやり方で基礎練習から行うことにする。

9月30日(金) 第95日目 秋期研修2日目

朝、5時半に起床。洗面、身辺の整理をしてから、朝の集いの後、前回も行った裏山への早朝登山となった。登山といっても散策程度で全くしんどいことではなかった。前回は、頂上に着いた時には、雲海を見ることが出来たが、今回は良く晴れており遠くの山々がよく見えた。5月の時に埋め込んだ、みんなの思いをつづったタイムカプセルを掘った。埋めた場所を捜すのに少し時間がかかったが、無事に掘り出すことが出来た。こういったロマンチックな各自の思いを確認する意味で企画してくれた組役員に感謝したい。
下山してから、登山に使った長靴の整理や他の人は館内の掃除などを手分けして行った。その後、朝食を食べた。今回の厨房は、昨日書いたがB班が作ったものであった。昨日と同じ様式でビッフェ形式であった。朝食であるので、手の込んだものはなく、一般的なもので味は普通であった。朝食後の片づけは、我々A班が行った。その後、着替え、身辺整理をした後、最後に感想文を書いて研修を終えた。研修所を出たのは、11時前であったが、昨日書いた通りバスの運転手が運転が巧くなく一般道路に出るのに時間がかかり、かなりスケジュールが遅れた。その後のスケジュールは、完全にレクリエーションで観光であった。途中、リゾートホテルのレストランで昼食をした。その後、一路帰途につき途中1回だけ休憩した後、19時15分ころに学校に到着。今回の研修の全日程を終えた。

                   

                        研修所の前でクラス全員


9月29日(木) 第94日目 秋期研修1日目

5月の合宿に続いての2回目の合宿であるが、今回は合宿ではなく研修ということになっている。8時に学校に集合した後、8時半に学校を出発した後、蒜山研修所に向かって出発した。途中2回トイレ休憩と昼食休憩があった。研修所に着いたのは、13時ころであった。途中山の麓から研修所の間の険しい道路を運転があまり巧くないバス運転手が四苦八苦品ながら上がってきたのでかなり時間がかかった。この運転手は、山道が不慣れなのか免許を取ってからの経験が浅いのか、帰る時も研修所から一般道路に出るのを失敗して、一旦全員をおろしてから、改めて運転し直し、結局バックで出て何とか一般道路に出ることが出来た。麓に下りるまでもカーブを慎重に運転していたのでかなり時間がかかった。一生懸命している運転手には、申し訳ないが人の命を預かる立場上、ああいった難しい山道を運転するのは止めた方が良いと感じた。
研修所に着いてから、オリエンテーションをして部屋に入ってベッドメーキングをした。少し覚えていたもののかなり手こずった。少しやり方を間違っていてもやり直しをさせられるから大変である。その後、水羊羹とワインゼリーを作る実習をした。これは何も難しいことはなく簡単にすることが出きた。自分の班の役割は、Aで夕食の支度であった。Bは、施設整備。翌日の朝食の支度はBで、Aはその逆。総合的には、B班の方がはるかに楽な役割であったような気がする。自分は、A班で厨房の中に入った。厨房用の長靴が足らないので、自分の靴で入ったことで、入るのが遅れ明確な役割が判らなかった。とりあえず、遊軍的なメインの仕事のサブをする方に回った。とにかく、相変わらずバタバタで戦争のような状態であった。器具は何処にあるか判らないし、食材がどこにあるかわからないし、その辺は都度聞いたが、その辺の有り場所が判っておればもっとスムーズにいったと思う。しかし、2回目であるものの初めても同然だから仕方のないことである。仮に実際の現場に入った場合は、器具の場所、食材の場所が判っているはずなので、もっスムーズにいくと思う。しかし、どんな状況でもテキパキこなすよう訓練しておくことも重要である。残念ながら、自分はそう容量がいいほうではないので、自分自身イライラするし、他人に遠慮してしまうのでどうしても動き辛い部分がある。全部が全部はないが、厚かましい自己中心の奴は、平気でひとを使いことも多々ある。こういった現場の場合は、自己中心的な自己主張が強い奴が主導権を握るようである。自分自身悔しいが、性格を簡単に修正することが出来ないので、どうしてもそんな役割に回ってしまう。まあ、ぼやいても始まらないので、その辺をうまく動くことが出来るよう訓練しなければ仕方ないことである。とりあえず、自分は一番簡単だなと思われるマカロニサラダをメインで作った。味付けが判らず、マヨネーズが少なかったかもしれない。先生に聞いたが、生徒の自主的な味付けを考えているらしく自分が美味しいと思えばOKとの回答であった。だから、自分がいいと思った味付けにした。たぶん、マヨネーズが少なかったと思う。
 夕食は、18時過ぎから始まった。まず、厨房班サービス班が、B班のお客さんを迎えることから始まって、後で自分たちは席に着いたが、職員用の席が明確に示されていなかったため、職員席に座ってしまい、後で追い出され、座る場所がなくなってしまった。みんな詰めて座ればよいものを、一つだけ明けてしまったりするような座り方なので、ビッフェ形式であり、みんなが食べ物をとり座らなければ何処が空いているか判らなかった。まったく腹立たし状態であった。やっと席が一つ見つかったが、気分を害していたので、あまり食欲も湧かず、あまり食べなかった。全般的な美味しさは、まず食わなかったものの抜群に美味しいとは言えなかったように思う。(もちろん自分の作ったマカロニサラダもであるが)まあ、慣れない場所、短い時間、あまり経験のない料理などでの条件では仕方のないことであると思う。まあ、この辺も今後の勉強である。
バタバタする同じような感じの中で後かたづけをした後に入浴して、すぐにレクリエーションが始まったが、あまりゲームが得意でない自分にとっては苦痛であったが、まあ、何とかこなしたという感じ。適当にしようと思ったものの、やっぱり自分自身の性格からして夢中になってしまった。やりだしたら、面白いもののやっぱりああいったゲームが苦手である。瞬間的な判断が遅くどうしても遅れを取ってしまうのである。自分以上に鈍いものもおり、何回も鬼になっていた。何回も罰ゲームをさせられて可哀相なくらいであった。ああいった感じの人間が、ややもするといじめにあいやすいのかも知れない。非常に同情した。逆に、許せない奴もいる。遊びなのに100%本気ではないにしろ、空手のけりを入れる全く持って常識外の馬鹿がいたことである。自己中心も甚だしいし、最も危険でやっかいな人間である。ああいった感じで世渡りしていくと先程の弱い人間と逆の意味で大怪我をするのではないかと感じた。
レクリエーションが終わって、担任の先生の粋な計らいで、自分の今思っていることを述べる機会を、看護士の戴冠式形式で周りの灯りを消し、キャンドルを各人が持って、そのひかりの中でひとりひとり今の立場や考えを述べていった。中には、泣き出す女性も何人もいたし、まったくものが言えないものもいた。はっきり言って、比較的正直に自分の考え方や今自分がここにいることについてのことを述べていた。これは仕方のないことであるが、多少正直でなかったと思うのは、学校や先生に対しての遠慮やヨイショもあったし、どちらかというと、本音かそうでないかわからないが、肯定的なことばかりで否定的なことを言うものはなかった。ああいう場所では、まるっきり本音を言うのも出来ないことかもしれない。まあ、自分自身比較的本音を喋ったと思うが、多少の遠慮やヨイショもあったかもしれない。しかし、こういった場を与えてくれた、先生の粋なロマンチックな計らいには、感謝したい。この学校で学んだことを思い出す場合、必ず今回のこの場面が脳裏に浮かぶに違いないと思う。
それが終わってからすぐに就寝し、すぐに寝付くことが出来た。


9月28日(水) 第93日目
時限 科目 内容
始業前 特訓練習 日本料理の桂むきの練習を行った。桂むきの長さの新記録が出た。大根1本ぶんを途中出来ることなく完全に
剥くことが出来た。もちろん、大根の厚みは相変わらずそろっておらず、とても合格点を貰えるようなレベルでは
ないが、とにかく1歩前進した。先生から、指摘を受けたことがあったが、それは、包丁の持ち方と両親指の位
置が悪いということであった。親指を切るのが恐いので今の持ち方になっているが、とにかく、両親指共に包丁
の刃の上に乗せなければならないらしい。それを実践してやり直したが、後で親指をみたら傷だらけであった。
まだまだ練習が必要である。
1時限 食品学 しめじ(表示)→ひらたけ(学術名)
ほんしめじあ(表示)→ぶなしめじ(学術名)
えのきだけ : 全く日に当てていない
まいたけ : タンパク質分解酵素(プロテアーゼ活性)が多いので卵とはなじまない。(固まらない)

海藻 : 食物繊維が豊富
 昆布   − 旨味成分グルタミン酸を含む(アミノ酸)
 わかめ − 灰干しわかめ(アルカリ性−アク)→クロロフィル(葉緑素)
         **重曹(アルカリ)で色が鮮やかになる。繊維を柔らかくする作用がある。
**海藻は、浅いところで育つものは緑色が濃く、深くなるほど褐色、紅色と変わってくる。
 ひじき

紅藻類
 天草 (熱水抽出) → ところてん → (精製) 寒天 −固い、もろい、半透明で和菓子に使われる。
 90度以上でないと均一にならない。常温で固まる。
 **ゼラチン(コラーゲン)魚肉の骨皮から抽出 : 動物性食物繊維 − 柔らかく粘りがあり口溶けがよい。
    体温で溶け透明度が高い。洋菓子用に使われる。50度で溶け冷蔵庫で固める。 
 のり : 青のり、平のり

動物性食品
 肉、魚、卵、乳 → 主成分タンパク質、脂肪が多く栄養価が高く美味しい
 
 魚介類
  淡水魚 − 寄生虫が多い(加熱した方がよい)
  魚類  − 脂肪−水分の変動 おいしさが変わる
  変動要因 − 1.天然−身が締まっている 養殖−脂肪が多い
           2.冬場は脂肪が多く、夏場は少ない
           3.産卵前は脂肪が多く、産卵後は少ない。
           4.部分による違い 背より腹の方が脂肪が多い。普通肉より血あいにくの方が脂肪が多い
             外側より中側の方が脂肪が多い。
2時限 栄養学 骨粗鬆症(こつそしょうしょう)
 予防の三原則 − 1.栄養(カルシウムを多く取る)  2.運動  3.適度に日光を浴びる(カルシウムの吸
 収を助けるビタミンDを合成してくれる。
 カルシウムの1日の必要量 : 600〜900r  国民栄養調査の結果 カルシウムが唯一不足
 カルシウムを多く含む食品
  乳製品 − 牛乳200ミリリットル当たり231r(取りすぎに注意)、ヨーグルト1カップ当たり252r、チーズ
          20cあたり126r
  魚介類 − 煮干し30c当たり750r、干しエビ10c当たり710r、わかさぎ3匹あたり360r、ししゃも
          60c当たり198r
  野菜類 − モロヘイヤ50cで130r、小松菜70cで119r、菜の花50c80r、大根菜50cで130r
  大豆製品 − 豆腐半丁150cで180r、高野豆腐20c(乾燥)で132c、納豆50cで45r
  海藻  − 干しひじき10c(乾燥)で140r、わかめ5c39r
  種実類 − 胡麻10cで120r、アーモンド30c(10粒)で69r
食品添加物にリンが含まれるが、リンは、カルシウムと繋がりやすくカルシウムの吸収を妨げる。
カルシウムとリンの割合が、1:2がよくそれを超えると、カルシウムが吸収されない。
カルシウムとマグネシウムの割合は、2:1がよい。野菜不足の人は注意。
カルシウムの1日当たりの上限摂取量 2300r
3時限 製菓講習 各種クッキーの講習
バトン・マレーション、パレ・オ・レザン、ディアマン、チュイール・オ・ザマンド、シガレット、ポッシュ・サブレ

9月27日(火) 第92日目
時限 科目 内容
始業前 特訓練習 中国料理の餃子の包み方を行った。今日は、朝起きるのが少し遅かったので、ひと電車遅かった関係上、練習
時間が15分間くらいしかできなかった。どうも、餃子の生地が柔らかくてやりにくかった。今日は違う先生に教
えて貰ったが、先生によって少しずつやり方が違うので、その点やりにくい。だから、今日のところは、全く進歩
がなかったように思う。一にに練習、二に練習である。根気強く頑張ろう!!
1時限 製菓実習 シャルロット・オ・フリュイ・ド・ラ・パッション作る
パッションフルーツとマンゴのババロアをビスキュイ(スポンジケーキ)で作った型の中に流し込み固めたもの。
シャルロット : 古くは縁にギャザーやリボンをあしらった婦人帽子のこと。(映画「マイフェアレディー」でオード
リー・ヘップバーンがかぶっていたような帽子)
2時限 製菓実習 コンフィチュール・ド・ミルティーユを作る
ミルティーユ(ブルーベリー)で作ったコンフィチュール(ジャム)
3時限 製菓実習

シャルロット・オ・フリュイ・ド・ラ・パッション
*飾り付けが難しくとてもシャルロットとはいかない。
放課後 特訓練習 製菓のマスケを行った。とにかく、製菓実習室は、満員の盛況で塗るためのクリームすら不足する現状である。
裁可実習室は、いつ行っても今日のような状態である。それだけ、人気があることと難しいのかもしれない。
家で練習するマスケと学校で練習するマスケは、かなり感覚が違うのである。まず第一にクリームの固さが違う
。学校の方がしっかりしているのである。家の方が柔らかくて成形しやすい。第二に、スポンジ代わりの代が違
う。学校は、プラスチックで家は発泡スチロールであり、これまた、家の方がやりやすいのである。実際のスポン
ジケーキの固さから言えば家の感覚の方が近いのであるが、そんなこと言っても実力がないのであるから巧く
出来ないのである。今後かなり苦労しそうである。頑張らなければ仕方ない。

9月26日(月) 第91日目
時限 科目 内容
始業前 特訓練習 中国料理の芙蓉を行った。かなり巧くできるようになってきた。確実に反転させることが出来るようになったが、
少し焦げることと、きめが粗いことがまだまだ練習が必要な面である。温度管理が巧くできていないと考えられ
る。これを克服出来れば次のテストはクリアー出来るかもしれない。目処が立ってきた。
1時限 日本料理実習 鯛の三枚卸
鯛の卸方は、ほとんど鰺の同じであるので、あまり難しくない。但し、包丁扱いを気を付けなければ包丁の刃が
欠けてしまうのである。案の定、それをしてしまった。刃の一番根本の部分を大きく欠けさせてしまった。先生に
確認したが、切る部分としては、あまり使わないので使用していくについてあまり支障はなく修理する必要も
ないとのことで安心した。根本の部分の役割としては、叩ききるという部分なので、切れなくても用をたすので
ある。そんなことで、骨を切る時やえらを切る時に四苦八苦したが、まあ何とか捌くことが出来た。これも、鰺の
三枚おろしをよくしている成果であろう。
2時限 日本料理実習 鯛を三枚におろしたものを、鯛のあら焚き、鯛の潮汁、鯛の塩焼き、鯛飯に料理した。いつものことながら、先生
が教壇で説明しながら手順、ポイントなどを教えてくれるのであるが、何回かに分けるが一度に説明するもので
あるから、さあ、それを自分たちの班へ帰りやって見ろといわれても、全部が全部覚えられないのである。また、
メモしたとしても、じっくりメモを見ながらするほどの余裕もないのである。しかし、若い人たちは、何とかこなして
いる。きっちりメモも取っているのであろう。自分は、メモをとっているが、そんなに早く書けないし、汚い字なので
自分の書いた字を自分で読めないこともある。さあ、その辺の問題をどう解決していくか工夫しなければならな
い。今現在は、先生のしたことを覚えられないために、メインの作業を殆どしておらず、縁の下の作業ばかりに
なっている。それはそれでかまわないのであるが、必ず、学校でしたことは、間をおいてもいいので、一度家で
反復練習するように考えていきたい。
3時限 公衆衛生学 学校保健管理
生涯にわたって健康で安全な生活を営む基本的能力や態度を育てる
保健指導の機会 : 生徒会活動、クラブ活動、学校行事、学級活動などで自分のことは自分でするという精神
             を養う
健康診断三目的(明治30年から) : 1.発育、発達の度合いを知る。 2.異状の発見 3.保護者に児童
                       生徒の健康状態を認識

照明−机上200ルクス以上、音−65ホン以下、換気−常に清浄、空気−落下細菌30個/室 以下
飲料水−残留塩素は、0.1PPM以下(プールは残留塩素0.4PPM以下)

学校伝染病 : 回虫卵−昭和52年代50%

産業保健
労働によって生じる病気、健康障害を予防すること。
事業者の責務、労働者の法遵守
労働安全衛生 : 作業環境管理、作業管理、労働衛生教育、健康管理

**この授業は、相変わらず騒がしく全く集中出来ない。先生も注意しないし、偉そうなことは言えないが、
   先生の教え方も比較的巧いとは言えないので、騒がしさと相まって集中出来なく眠くなってしまう。
   この授業の受け方について、工夫して何とか集中出来るようにしなければならない。

9月22日(木) 第90日目
時限 科目 内容
始業前 特訓練習 オムレツをしたが、かなり巧くくできるようになってきた。問題は、返し方とスピードであると思う。形的には悪くないと思う。少しいつも焦げている。少し灯りが見えてきた感じである。
1時限 社会問題論
2時限 衛生法規 ハンセン病は、業病、国辱病(無らい県)などと言われ患者狩りをされ人権侵害を受けた。現在は、感染症から
はずされている。

感染症
T類、U類、V類 : 感染、致死率が高く、対策が多い。
@医師の届け出(ただちに)(+W類)
A健康診断(保菌者を捜す)
B就業制限(調理師は特に対象)
C入院勧告(T類、U類のみ/原則72時間)
D消毒、駆除(+W類
E交通遮断(T類のみ/72時間)

X類  : 比較的対策揺るかや
@医師の届け出(7日以内) 医師→保健所長→知事→厚生労働大臣
**流行が激増の場合は、政令で指定に変わり、T類、U類、V類と同じ扱いになる。

新しく発見された感染症は、T類、U類、V類と同じ扱いになる。(SARSなどで、当初新感染症扱いで、正体
が判った時点で指定感染症になった。落ち着いたらT類となった。)
3時限 製菓講習 グラス・アラ・クレーム(アイスクリーム)、ソルベ・オ・スダチ・ド・ロランジュ(すだちのシャーベット)
いわゆる氷菓の講習
公式のアイスクリームと呼んでいい定義は、乳脂肪分が8%以上含まれていること。それ以下の場合は、氷菓
という。(アイスミルク)
放課後 その他 今までは、就職活動を全くしてこなかったが、いよいよ今日から始めることにした。今まで何故しなかったかというと、大手ばかりの求人であり、最初から僕のような年配者は無理と考えられ、あえて無駄な抵抗はしなかっただけのことである。教務の先生に相談したが、とにかく通常であれば年配ということで無理であるので、大手ではなく個人商店のようなところに条件付きで話をすることになるであろうから、まず履歴書を書きなさいとのことであった。今回の先生の指示については、想定内のことで予想通りであった。とにかく、この年では通常での就職は全く無理であるので、学校が懇意にしている会社へのコネクションでの応募ということになりそうである。最悪のシミュレーション(就職できないとき)は、出来ているので特には焦っていない。ただ、ベストを尽くして頑張るのみ。

9月21日(水) 第89日目
時限 科目 内容
始業前 特訓練習 早朝特訓練習2回目
だし巻き卵の練習を行った。昨日、家で卵を反転させるための練習用模擬だし巻き卵をタオルで作ったが、それ
を持っていき、まずそれで練習。練習を始める前に先生に反転のさせ方を基本から教えて貰ってから始めた。
しばらく練習して、やっぱり模擬卵では、感覚がつかめないために本物ですることにした。先生もその後何回も
見て下さり、何だか少しだけましになってきたような気がした。とにかく、基本をもとに何回も練習して、試行錯誤
しながらコツをつかみ覚えていかなければ仕方ない。根気よく練習することだ。しているうちに何とかなると思う。
1時限 食品学 りんご : サンフジ−無袋−見栄えが悪いが甘い。
       フジ  −夕袋−見栄えがよいがサンフジほど甘くない。
      蜜入りりんご(完熟状態、ソルビトールの甘さ)
*りんごの表面のつるつる−リックスブルーフ(脂肪酸)

柿 : ビタミンCが多い。葉にもビタミンCが多い。
    渋味成分−脱渋(渋味を感じなくしているだけ。不溶性にする)@皮をむいて干す。A湯につけておく
    Bアルコール噴霧
    渋(タンニン)−タンパク質と結合しやすい−清酒のにごりを抜く(オリ下げ剤)

柑橘類 : クエン酸が多い。ビタミンC、
       皮に注目−外果皮(黄色の部分−リモネン、レルペン、リナロールなど)
              中果皮(白い部分)−苦い成分はフラボノイド
              皮を使って、マーマレード、陳皮、オレンジピールなどを作る

核果類 : 桃、サクランボなど

液果類 : いちご(関西は「とよのか」、関東は「女峰」)、ぶどう(ワインなどの加工用が多い) など
       ワイン−赤(アントシアニン色素)−種、皮、果汁(種と皮にポリフェノールが含まれる)−アルコール
            白−果汁のみを使用するので甘味がある−アルコール

果汁飲料 : 100%ジュース @濃縮還元果汁 Aしぼったままの果汁
         0〜50%のものは、果汁の他に甘味料、香料、酸味料が加えられる。
        濃縮方法−減圧真空法−酸化しない、低温沸騰で水分蒸発

ジャム : 果肉+砂糖  果肉に含まれるペクチン+砂糖(65%)+酸 → 加熱して ゲル化
ドライフルーツ : (ブランチング)−酵素の失活

キノコ類 : 菌類  市販されているのは殆ど人口栽培したもの
        成分−食物繊維を含む βグルカン 免疫増強  ビタミンD(骨の成分)
       生椎茸
       干し椎茸 − @天日乾燥(紫外線を当てる プロビタンD→(紫外線)ビタミンDに変化)
                A機械乾燥
2時限 栄養学 レギュラー講師がお休みであったため今日の授業は代行講師であった。
栄養生理(教科書54頁)
食べるということ :
 生理的欲求−お腹が空いた、喉が渇いた
 心理的要求−満たされたい、より美味しいものを食べたい
 栄養管理  −より体によいものを食べたい。  抗加齢メニュー(アンチエイジング)、認知症メニュー

空腹感 : 胃の収縮運動、血糖値−血液中の血糖値が下がる、温度−気温が低いと食欲増進、肝臓のグリ
       コーゲン量が減少

満腹感 : 胃の中に食物がいっぱいある、(脂肪分は消化が遅い)

渇感  :  汗をかいた時、尿が出た時、下痢の時、のどの渇き、塩分 **水分は先回りで飲むがベター

食欲  :  精神的なもの


消化と吸収
 消化 : 食物として摂取された栄養素が消化管内で分解を受け消化管の膜を通過しやすい形に変化させら
       れる過程。  **消化管内− 口→胃→小腸(十二指腸、空腸、回腸)→大腸→肛門

 吸収 : 消化の結果、低分子の物質に変化した栄養素を体内に取り入れる過程

 五大栄養素 : 炭水化物(ブドウ糖、果糖、ガラクトースが酵素により生成)、タンパク質(アミノ酸)、脂質
           (脂肪酸、グリセロール、モノグリセロール)、無機質(変化しない)、ビタミン(変化しない)
           **炭水化物、タンパク質、脂質から生成されるものは、消化液(消化ホルモン)に含まれる
              消化酵素により生成される。
3時限 日本料理講習 11月にフグ取り扱いの免許試験があるが、その一環としてふぐの卸方について講習である。
日本調理師連合会の重鎮が来られて講習された。
フグは、猛毒(ヘトロドトキシン)をもっており調理には慎重が期される。鰺の三枚おろしと比べると格段に難しい
ような感じがした。11月の試験の受験料は、24千円。その前に、学校で練習するが、練習時の材料代が時価
であるが約3千円で4回の予定である。合計36千円ほどかかる。受験するかどうか迷ったが、受験することに
決めた。申込は、26日。今、この学校に通学しているからでのチャンスであり、このチャンスを逃すと今後あまり
チャンスはないと考えられる。

  

     ふぐおろし後の可食部                 ふぐおろし後の不可食部

9月20日(火) 第88日目
時限 科目 内容
始業前 特訓練習 試験の結果を踏まえて、背水の陣で今後早朝練習を毎日することになった。今日は、中国料理の餃子の包み
方を行った。先生に悪いところを聞いたが、前のつまんだ襞の格好は悪くないが、置いた時にきっちり置けない
ことと後ろの格好が悪いので包んだ後、修正が必要との指摘を受けた。それから、襞をつまんで作っていく際の
最終段階での形がどうもうまくいかないので練習しながら修正していきたいと思う。
1時限 体育 いつも感じるが全く無意味な授業のような気がする。ただ、時間をつぶしているだけようで無駄であるし、みんな
も真剣にしていない。だらだらしている。学校の方針だから、仕方なく授業に出ているだけである。今日は、とり
あえず、おもちゃのバットとボールで野球をしただけ。
2時限 フランス語 今までの総合的反復練習と20〜49までの数字の言い方、魚の単語の勉強を行った。

Bon jour ボンジュール  お早う、今日は
Bon solr ボンソワ    今晩は
Av revoir オーブア    さようなら
Merci メルシー    ありがとう
Excusez moi エクスキューゼ モア  すみません
Oui ウイ  はい
Non ノン  いいえ
Excusez moi quel est votre non? エクスキューゼ モア ケレボトノン  あなたの名前は何ですか。
Je maprelle ○○. ジュ マペラ ○○.   私の名前は、○○です。
Comment allez-vous? コマン タレ ブー   お元気ですか。
Je vais bien, merci et vous?  ジュ べ ビアン メルシー エブー 元気です。あなたは?
Moi ausse,merci.  モー シー メルシー 私も元気です。
Entrez アントエ 入りなさい。
Entrez sil vous plait アントエ シルボ プレ  どうぞお入り下さい。
Asseyez vous sil vous plait. アセイエ ブー シルボ プレ  どうぞお座り下さい。
Vous desirez? ブー デジヘー  何がほしいですか。(英語で May I help you?)
Un cafe sil vous plait アン カフェ シルボ プレ  ブラックコーヒーを一つ下さい。
Bien ビアン かしこまりました。
3時限 新調理技術 前回までは、新調理技術として「真空調理技術」の勉強をしてきたが、今回からは、「電子レンジの調理技術」
を勉強していく。
電子レンジは、電子レンジのマグネトロンでマイクロウェーブを発生させ、食品中の水の分子を摩擦させて、
その摩擦熱により調理することである。従って、水分を全く含まない食品は調理出来ない。
電子レンジで使える器
1.ガラス器
2.プラスチック(器の表示を見ることが必要。)
3.ステンレス容器(但し、熱効率が非常に悪い。)
4.紙
5.瀬戸物
使えない器
1.焼き物(土器)
2.漆器(木を使ったもの)
3.アルミホイル
4.金属を使い模様の入れた瀬戸物

今日の電子レンジ調理デモンストレーション
1.舌平目のフィレ アルジャントゥイユ風 チーズソース添え
2.冷やし茄子
3.南瓜のすり流し

  

舌平目のフィレ アルジャントゥイユ風 チーズソース添え       冷やし茄子



   南瓜のすり流し
放課後 料理教師専攻科 本校の主任教授(重鎮)による具体的な料理教師による授業。
料理教師の心構え
1.当日の料理について調理技術だけでなく、その料理のルーツなども紹介していく。
2.技術は体で覚えるもの。だから、常日頃こつこつ練習することが必要である。
3.料理界の情報をよく知っておくこと。

今日の料理
魚の基本的な料理
鱚の天ぷら
メバルの煮付け
鰆の蒸し物
鱧の茹でもの
鰈の唐揚げ
鰺のさしみ(たたき)

9月16日(金) 第87日目

前期学科&実技テスト 4日目

実技 : 製菓  ルーロー(成績 B)、マスケ(成績 B)、ポッシュ(成績 B) 合格科目なし
すべてB、期待されたポッシュも最終段階で失敗し、それが命取りになった。袋に気泡が入っておりそれが絞りの邪魔になったのである。もし、それが巧くいっておれば、Aはとれたと思う。まあ、仕方ない。マスケは、家で練習してるのと全く感覚が違った。まず、クリームの固さ。家のものよりはるかにしっかりしている。だから、クリームが伸びにくいのである。また、回転台の型もプラスチック製なので、家の発泡スチロールのように弾力性がなく、少し力を入れすぎるとすぐに型の本体にあたってしまうのである。まだまだ、自分の技術の未熟さが露呈したような感じである。家で練習する場合の型とクリームの固さを考える必要がある。また、ルーローは、家で練習いていたのと同じ結果が出た。左右どちらかに力が入りすぎているのであろう。いびつな延び方をしていた。今日で試験は、終わったが、一科目も合格がなかった。自分の実力だから仕方ない。学科試験も含めて完全に傾向が判ったので、次回の試験は完全に傾向と対策をきっちり検討して臨みたいと思う。頑張ろう。

学科 : 日本料理学科試験
何とか60点以上とれると思う。すべて○×式で25問あった。


9月15日(木) 第86日目

前期学科&実技テスト 3日目
実技 : 西洋料理  アッシェ(成績 A)、シャトーむき(成績 A)、オムレツ(成績 B) 合格科目なし
アッシェ、シャトーむきとも前回とあまり変わっていないように思うのであるが両方ともAであった。問題のオムレツは、予想に反して反転もうまくできてBであった。当初は、Cを覚悟していたが、昨日の晩練習した時から、返すのが巧くいっており、その通りになってくれて、自分で言うのはおかしいが、それなりに上達したのかもしれない。今のところ、ひとつも合格がない。まあ、プラス思考でまだまだ練習出来るから得していると思うことにする。卒業するまでに合格しなかったらしなかったでかまわない。ベストを尽くしてそうであるならば仕方ないのである。とにかくベストを尽す。

学科 : 西洋料理、製菓、サービスの学科試験
西洋料理学科テスト。70点以上とれると思う。昨日の中国料理のような自分が考えるところのナンセンスな問題はなかった。


9月14日(水) 第85日目

前期学科&実技テスト 2日目
実技 : 中国料理  切り方(成績 A)、餃子の包み方(成績 B)、芙蓉(成績 B) 合格科目なし
切り方はA、餃子の包み方はB、フーロンはBでCはなかった。フーロンは、うまい具合に返すことが出来たものの(ひっつかなかたし)、火がきつかったのか、たまごにまとまっていなかった。でも、確実に進歩していることは間違いないと思う。

学科 : 中国料理学科試験
全く駄目で、まるで中国語の試験のようであった。あんなテストは、極端に言えばナンセンスだと思う。合格点の60点を採るのは難しいかもしれない。あんな試験について好成績をおさめようとするならば、かなり勉強して記憶しなければならない。それも中国語というものを。自分の感覚からすれば全くナンセンスであるように思う。(自分自身が勉強していない言い訳かもしれないが。)


9月13日(火) 第84日目

前期学科&実技テスト 1日目
実技 : 日本料理  大根の桂むき(成績 A)、魚三枚おろし(成績 A)、だし巻き卵(成績 C) 合格科目なし
桂むきがA、魚の三枚おろしもA、だし巻き卵は、当初予想通りにCであった。だから、今日は、合格項目は何もなし。かなり厳しい採点である。残念なのは、魚の三枚おろし。老眼鏡を忘れて、鰺の腹を切る位置を少しはずしてしまい、それが致命傷になった。そこがクリアー出来ておれば、その他は問題なかったので合格点が貰えてかもしれない。仕方ない。また頑張るしかない。

学科 : 栄養学、食品衛生学、調理理論、食品学、公衆衛生学
験前のヒントの通りの問題が出て比較的うまく対応出来たと思う。ただ、ひっかかるのは、食品衛生学だけである。これは、完全に覚えられなかったので、点数は低くなる可能性はある。ただ、60点以下ということはないと思う。


9月12日(月) 第83日目

時限 科目 内容
1時限 西洋料理実習 FILET DE SOLW AR VIN BLANC<フィレ・ド・ソール・ヴァン・ブラン>
舌平目上身の白ワインソース
舌平目の皮をむき、5枚におろす。塩、胡椒をして皮側を内側にしてロール状に巻いていく。ソテーパンにバター
を塗りエシャロットのみじん切り、マッシュルームをソテーパンに入れ、その上に舌平目のロールに巻いたものを
のせる。白ワイン、ヒューメドポアソンを入れてアルミホイルで落とし蓋(バターを塗る)をした後に蓋をして火にか
ける。最初は、中火から強火で煮立ってきたら弱火にする。舌平目に火が通ったらあげる。その後、そのスープ
に生クリームを入れてソースを作る。そのソースをパッセしレモン汁を入れて出来上がり。添え野菜は、トマト
とポアロー。ポアローは、バターでソテーし火が通ったら生クリームを入れ塩、胡椒で味付けする。盛りつけは、
ポアローを皿の真ん中にもり、その上に舌平目をのせる。ソースをかける。トマトは、彩りとバランスを考え皿の上の
ほうに添える。
2時限 西洋料理実習 FILET DE BOEUF POELE SAUCE PERIGUEUX
牛フィレ肉のポワレ・ペリゴールソース
牛フィレ肉に塩、胡椒し、サラダ油とバターをフライパンに入れ、ソテーする。
ソースは、ソース・ペリグー(マデラ酒をアルコール分が抜けるまで煮詰め、子牛出し汁を入れて煮詰める。
バターとトリュフを入れて仕上げる。)
添え野菜(ポンム・プショロン)は、マッシュルーム、シメジ、椎茸、じゃがいも、ニンニクみじん切り、パセリのみじん切
り、アサツキのみじん切りを入れてソテーする。最後にクレソンを加える。
3時限 公衆衛生学 児童虐待 教科書59頁
2001年5月調査 年間に3万件発生 17歳までの1000人に1.4人が被害
児童虐待防止法(18歳までの児童対象、平成12年5月24日) − 何人も児童に虐待してはならない。
身体的虐待 − 殴る、蹴る、戸外へ
性的虐待  − 性行為強要
ネグレスト  − 成長発達の阻害、学校へ行かせないこと
心理的虐待 − 無視、脅し、兄弟差別
防止のネットワーク : 保健所、民生委員、児童相談所、福祉施設、病院、学校、幼稚園、警察

学校保健 教科書60頁
対象者は、2300万人 人口の5分の1
保健教育 : 将来の健康生活の基礎作り
保健管理 : 健康問題の発見、改善、防止
         校長、担任、保健主事、養護教諭、(校医、歯科医、薬剤師 : 学校三師) : 情緒障害や
         登校拒否
明治5年から始まる − 学制発布

9月9日(金) 第82日目
時限 科目 内容
1時限 食品衛生学 今までの復習と試験対策の講義であった。
2時限 調理理論 今までの復習と試験対策の講義であった。
3時限 西洋料理実習 来週にある実技テストに備えての反復授業でオムレツの焼き方を行った。昨日家で練習したのであるが、こと
ごとく失敗であった。今日も2回したが、昨日のように焦げ付かなかったものの、うまく返すことが出来なかった。
だから、結局2回とも失敗であった。塩袋による振り方の練習をしているのであるが、変な癖がついてしまって
いるようである。とにかく、振り方をマスターしなければ話にならない。来週のテストは、99%失敗するであろう。
オムレツ以外にフライパンの振り方の練習を行った。(これはテスト項目ではない。)

9月8日(木) 第81日目
時限 科目 内容
1時限 衛生法規 感染症について
1’.病原体    微生物
1.感染源     人に感染させる状態で待機
2.感染経路    何らかの媒体を経て人体へ
3.感受者      人体の創傷、粘膜、呼吸器、消化器
**人体の反応 1’の侵入を受けても感染しない。発症しない(保菌者)。発病する(患者)

病原微生物 : ウイルス、細菌、スピロヘーター、リケッチア
病原微生物存在場所 : 人(患者、保菌者)、動物、土壌

管轄法規 : 感染源、感染経路(消毒、駆除)は、感染症予防法が担当。感受性(予防接種)は予防接種法が担当。
2時限 食文化概論 懐石料理
栄西が創始 鎌倉時代初期 安土桃山時代に大成  抹茶法  禅寺−武家、豪商 茶会席料理
折敷(おしき)(30センチ四方黒塗り) : 向こう側に「向付(ひと塩もの、昆布じめ)」、手前左に「めし碗(一口
か、二口)」、右に「液碗(味噌汁で夏は白みそ、冬は赤味噌)」 
1回目: @ごはん A汁   2回目:向付を食べる頃飯器人数分   3回目:焼き物を酒の後に飯器にたっぷ

正午の茶事(茶懐石)
初座 : 席入り、炭手前、懐石、主菓子       中立
後座 : 濃茶、干菓子、薄茶
懐石料理 : 飯、汁、煮物、焼物(一汁三菜)、強肴、箸洗い、八寸、香の物、湯桶
         煮物(煮物碗)−椀種、あしらい、吸口
         焼物−取り箸  表千家−青竹両細(節がない)、表千家−青竹中節(四分の一の所に節)
         強肴(預け鉢)−和え物、炊き合わせ
         箸洗い−ごくうすい塩味、昆布だし
         酒(3回)−初献、汁の後、中酒、千鳥盃
         八寸−24センチ四方陶磁器の皿
         香の物−2〜3種(たくあんのようなもの)
         湯桶−少量のおこげに水を入れ煮る うすい塩味

卓袱料理
長崎の郷土料理(中国風日本料理) − 豚の角煮、沢煮庵碗、梅碗

普茶料理(中国風精進料理) − 黄檗山万福寺 明風  煎茶−茶礼、謝礼
                     二汁六菜 − 澄汁、麻腐(胡麻豆腐)、雲片(野菜の葛煮)、冷拌(和え物
                     )、箏羹(野菜の炊き合わせ)、油げん(野菜の味付け揚げ物)、素汁、えん
                     菜(香の物) 
3時限 サービス講習 酒類とカクテルについて本校卒業生でバーを経営されている外部講師が来られて講習された。
酒類の概論、カクテルの概論、カクテルを試作された。今まで興味を持ったことのない世界であるが、それなり
になかなか面白そうであった。

9月7日(水) 第80日目
時限 科目 内容
1時限 食品学 茄子 : ポリフェノール化合物が多い。 アントシアニン(紫色の色素(水に溶けやすい、抗酸化成分)
      油料理に合う。  漬物−色の安定(漬ける時に釘を入れることがあるが鉄と結合して安定)ミョウバ
      ン(硫酸アルミニウム)を使うこともある
唐辛子 : 青唐辛子、シシトウ、ピーマン(緑、黄、青)  カプサイシン(辛み)
トマト  : 外国では加工用として栽培されることが多い。ピューレ、ジュース、ケチャップ
       グルタミン酸が多い。  生食用−ファースト系、桃太郎などの品種

花菜類
 食べられる花 − エティブルフラワー   つぼみ−ブロッコリー、カリフラワー
                           花−あしらい用、色どり用

野菜の保存
 鮮度低下の要因 1.呼吸作用  2.蒸散作用  3.微生物
 防止手段 − 冷蔵(立てて)、水でしめらせた新聞に包む、冷凍(葉ものは、油通ししてから水分を十分に
 とってラップして冷凍する。)

果物
 野菜との違い:果物は多年生で木本になる−甘味、酸味、香り − ショ糖、ブドウ糖、果糖 糖度10%前後
          (野菜は、1年生で草本、例外は、西瓜、メロン、イチゴ)
 酸味と糖度の割合 糖酸比%  果物は、熟す方が美味しい。(追い熟 エチレンガス)
 果物の糖の甘味について  果糖(冷やすと甘くなる)>ショ糖>ブドウ糖(温度による甘味度の変化少ない。
 プロテアーゼ(タンパク質分解酵素を含む)パパイア、パインアップル、キーウイ、イチジク
2時限 栄養学 タンパク質の栄養
 栄養価の高いタンパク質 − 必須アミノ酸の種類と割合が体タンパク質の組成に近い物 卵、豆腐、牛乳
 人にとって最も理想的なアミノ酸組成を100とした時 − 最も不足するアミノ酸(第一制限アミノ酸)
 タンパク質の補足効果 − 栄養価の低いタンパク質 (ex)ご飯+豆腐 1回ごとの食事で効果が現れる。

無機質(ミネラル)  **無機質はカーボンを含まないが有機質はカーボンを含む
 人体に60種類 − 体重の約4%  必須ミネラル16種類
 主要ミネラル − Ca、P、K、S、Na、Cl、Mg
 微量ミネラル − Fe、Zn、Cu、I、Se、Mn、Mo、Cr、Co
 主要無機質の定義 : 人体の機能の維持や調節に欠かせない微量栄養素
 @カルシウム
   人体の中で最も多いミネラル  体重の約2%  99%は骨、歯の成分、1%は血液中と筋肉中
   働き − 骨や歯を強くする。 筋肉を収縮させる。 精神を安定させる。 出血を止める。
   欠乏症 − 骨粗鬆症
3時限 中国料理講習 某有名ホテル内中国レストランの料理長が来られて下記三品の講習をされた。比較的時間が早く終わったので、先生の
ことやホテルのことなど大変参考になる話をして下さった。先生のキャリアを聞いていると何回かヘッドハンティングをされ
その都度出世されたようで給料も上がっていったとのこと。この業界は、人と人との関係で人材の交流が盛んなような感
じがする。

 

     大正海老の黒豆「豆鼓明蝦」              海老のマヨネーズソース和え「生汁蝦球」



   大正海老のトースト揚げ「鍋貼明蝦
放課後 特訓練習 日本料理のだし巻き卵の特訓練習を行った。3回練習を行ったが、予想通りに3回共に失敗。特に3回目は、
最初からひっついてしましどうすることも出来なかった。1回目、2回目は、ひっつかずにうまくいったが、今度は
返すことが出来ないのである。全く、試験を受けることが出来るような状態ではない。試験まで5日間しかない
が、到底間に合いそうにない。まあ、駄目だろうがベストを尽くしてみたい。とにかく、基礎的な返す練習を繰り
返し練習していこうと思う。それから、温度管理。温度が高すぎると、ひっついて最初からアウトになる可能性が
高いので、低めにしたほうがいいかもしれない。試行錯誤を繰り返すしかない。

9月6日(火) 第79日目
時限 科目 内容
1時限 レストラン実習 今日のメニュー
中国料理
若鶏の胡麻ソース、麻婆豆腐、スペアリブの山椒風味蒸し、五目中華そば、漬物、飯
自分の担当は、ホールの掃除と昼食が始まった時の役割は、スペアリブの山椒風味蒸しの担当であった。
特にトラブルはなかったが、自分が昼食を食べている時、他の人が担当であったが、その時によく蒸せていなく
クレームが付いた部分があったようである。もちろん生徒の責任ではない。毎回そうであるが、昼食時は本当に
忙しい。フロントからの連絡事項を聞き逃したら文句を言われるし、緊張にしっぱなしである。これも練習である。
先生も意識的に、実現場に出た時のことを考えて注意しているのであろう。
2時限 レストラン実習
3時限 レストラン実習
放課後 料理教師専攻科 今日のメニューは、外部講師を招いてのタイ料理。
春雨と海老のサラダ(ヤム・ウン・セン)、海老パンの唐揚げ(カノムパン・ナー・グン)、グリーンカレー、もち米と
フルーツのココナッツミルクかけ(カゥ・ニュウ・ピューア)
自分の担当したのは、主に春雨と海老のサラダであったが、タイの魚醤であるナンプラーで味付けした。どうも
うまく味付けが出来なくて試食したが全く美味くなかった。グリーンカレーは、非常に辛かったが、まあまあ美味
かった。デザートは、何だか温かく変な感じであった。どちらかというと、イメージ的にタイ料理は自分の口に合わ
ないかもしれない。


春雨と海老のサラダ  もち米とフルーツのココナッツミルクかけ
海老パンの揚げ物   グリーンカレー


9月5日(月) 第78日目

時限 科目 内容
1時限 中国料理実習 牛ヘレ肉のオイスターソース炒め
蟹肉入りフカヒレスープ
2時限 中国料理実習 ごま団子
炒飯
3時限 公衆衛生学 健やかな親子21  2001年から2010年
周産期死亡率(出生 1000人に対し)
     昭和30年   平成15年
日本   43.9 3.6
米国 30.4 7.1
英国 28.9 8.2

乳児死亡率(出生 1000人に対し)
           昭和45年    平成15年
日本          13.1 3.0
エジプト 116.3 29.4(1999年)
アメリカ 20.1 6.9(2000年)
アフガニスタン                         2002年 161

人工妊娠中絶
平成2年 456,797 平成14年 329,326

DQ指数(発達の目安)
喃語(赤ちゃん言葉)
例 : 両足でぴょんぴょんはねる  2歳〜2歳3ヶ月のテスト
2歳児が出来たら 25.5ヶ月÷24X100=106 DQ

乳児死亡率
1920年(大正9年) 165.7 1941年(昭和16年) 84.1 2002年 3.0

放課後 ヘルス&ヒューマンサイエンス専攻科 第2回目の専攻科
今日のテーマ「食事と運動による脂肪を減らす賢いダイエット法」
講師は、東京の有名体育大学講師で日本女子ウエイトリフティング協会の重鎮 R.T.先生

人間の体は何で出来ているか。
身体形成 : 除脂肪組織−骨、内臓、筋肉
         脂肪組織
ダイエットとは、脂肪を減らすことである。
体脂肪率 : 成年男子平均15%、女子23%    細く見えるが、隠れ肥満も増えている。

以下の質問で点数が5点以上になる人は肥満に注意
1.両親いずれかが太っている       3点
2.幼少の頃から太っている         2点
3.車が足代わり              1点
4.脂っこいもの、甘いものが好き      1点
5.夕食時に酒か飲料を飲む         1点
6.早食い、どか食い、ながら食いをする  1点
7.夜食や間食が多い             1点
8.飲む、食べるでストレスを発散する    1点

欠食と皮下脂肪 : 相撲力士は1日2食で出来るだけ太るようにしている。食事の回数が多い方が太りにくい
             力士の場合は、激しい運動をしているので以外と脂肪は少ない。

肥満は環境 : モナリザ症候群(モナリザ症候群とは、"Most obesity known are low in sympathetic
activity."(肥満者の大多数は交感神経のはたらきが低下している)という文章からとった言葉。1991年、アメリ
カのブレイ教授が提唱した説である。私たちの体は、自律神経というスイッチのようなもので緊張したり、リラック
スしたりしている。緊張させるスイッチは、自律神経のひとつである交感神経。リラックスさせるスイッチは、もう
ひとつの自律神経、副交感神経だ。
交感神経は、動き回る昼間に活発になる。また、副交感神経は休んだり、眠ったりする夜間によくはたらく。こう
してエネルギーを効率的に使ったり、節約したりすることが可能となるのだ。
ところが、長年、昼間に不活発な生活を送っている人は、徐々に交感神経のはたらきが鈍ってゆく。そうなると、
体はエネルギーを十分に使うことができない。結局、消費エネルギーが低下し、余った分が体脂肪として蓄えら
れるようになる。やがて、さほど大食していないにもかかわらず、すぐ肥る体へと変わってしまう…これが「モナリ
ザ症候群」というわけだ。)
肥満者の多くは、交感神経の働きが低下している。活動的な生活は、交感神経の働きも活発。逆の場合は、
不活発。

肥満は遺伝 : 環境と遺伝で肥満度はダブルパンチを受ける。

脂肪は恐い : 現代社会は、便利になりすぎて消費カロリーが少なくなるし、摂取カロリー増加している。

体脂肪が増加することにより生活習慣病が激増している。 男子27%、女子35%の体脂肪の人は、動脈硬化
の危険因子を持っていることになる。男子の方が、動脈硬化になり安い傾向がある。

脂肪細胞は、一旦出来ると数が減らない。(脳細胞も同じ)

内臓脂肪は恐い : ヒップとウエストの比率が、1 : 0.9を超える場合は肥満である。

脂肪を減らすには、運動をすることが一番である。運動といっても、有酸素運度が必要である。
有酸素運動 : 水泳、ジョギング、ウオーキング、エアロビクス など 筋トレは無酸素運動。
何故運動が良いのか : 脂肪分解酵素(リパーゼ)が発生する。
どんな運動をしている人でも内臓脂肪は増えにくい。  相撲力士とランナーは、どちらも内臓脂肪36%
有酸素運動は、どんなペースですればよいか。
強度(きつさ) : 最高60%の強度が効果的。 50%〜60%が脂肪が効率的に燃焼する。
心拍数の目安 : 年齢によって異なるが、
60歳以上   : 120〜110
50歳〜59歳 : 125〜110
40歳〜49歳 : 130〜115
30歳〜39歳 : 135〜120
20歳〜29歳 : 135〜125
時間 : 最低20分以上(目安)の有酸素運動が効果的  **例え10秒の運動でも脂肪は燃焼。
どうすれば効果を大きくすることが出来るか。
1.3日坊主にならないこと(継続)  
2.人間は、じっとしていても脂肪を燃焼させている。
3.しんどい時は、15分でも10分でも長期間続ける。
4.30分の連続壮行でも、10分の3セット走行でもOKである。
いつ走るか : 最後の食事からの時間が長いほど脂肪が燃焼する。(血中インシュリン濃度が関係している。)
モーニングランが効果的
インシュリンは、組織への血糖取り込み以外にも脂肪を燃焼させる。
GI値(グリセラック インテックス)

「FAT Burning」に関して
1.毎日少しでも多く歩く(5分のウオーキングで約25キロカロリー、1年で9150キロカロリー、約1s
2.1日の中で長い休息に入る前に歩く
3.筋肉量を増やす
4.栄養のある朝食を食べる
5.坂道を上るウオーキングをする
6.1日に数回歩く
7.強度に変化を付ける(インターバル)
8.重量物を負荷して歩く

生活習慣として考えよう
1.腹八分を心がけよう  1日 100キロカロリーで年4.7sの脂肪に相当
2.食物繊維を多く食べよう
3.サイズにごまかされるな
4.シリアルとスープを週3回〜5回食べよう
5.急いで食べるのは止めよう
6.1日 30分は運動しよう

痩せることとやつれることは違う
食事はバランスよく
食べて満足出来るものでないと長続きしない
カロリーは落としても、栄養は落とすな
調理は工夫して
宴会の落とし穴は、酒ではなく、つまみである
街の中がトレーニング場である

しんどい運動を長続きさせるのは、ひとりでするのではなく友達とすれば長続きする
地図を見ながら歩けば、単調ではないので長続きするのでは

9月2日(金) 第77日目

時限 科目 内容
1時限 食品衛生学 食品内毒素型
@ブドウ球菌(黄色)
 a.起因菌 : スタヒロコッカス属、クラム陽性通気嫌気球菌、食中毒で増殖時、毒素エンテロトキシン産生
          エンテロトキシンABCDE5型食中毒
          特徴−@.食品中で毒素(エンテロトキシン)産生、100℃30分破壊しない(60分 三分の
                 一から二分の一毒素を失う。)218℃〜248℃ 30分以上で破壊
              A.菌は熱に弱い(63℃ 30分で死滅  5℃〜47℃増殖可)
              B.耐塩性 − 10%塩分濃度 増殖可
              C.至適増殖温度 35℃〜40℃ エンテロトキシン産生 18℃以上
 b.症状 : 潜伏期間 − 3時間(1〜6時間)
         症状 − 吐き気、嘔吐、下痢、腹痛、発熱なし、軽症多、死亡無し
 c.発生状況 : 昭和40年(1965年)〜昭和63年 2位(1位は腸炎ビフリオ)、最近減少傾向 2000年
           乳業メーカーによる集団食中毒有り。
          汚染源 − 人の化膿巣、健康人の皮膚や鼻、口、喉の粘膜。乳房炎にかかった牛の牛乳
           原因食品 − おにぎり、おはぎ等。人の手で作られた折詰弁当、調理パン、生菓子、ケー
                    キ類、シュークリーム、牛乳
 D.予防対策 : @.付けない イ.手指や顔に傷や化膿巣がある時、調理作業をしない。
ロ.手指をよく洗う。 ハ.調理従事者は、マスク、帽子、作業着を着用
            A.増やさない イ.低温管理を確実に(5℃以下)(低温に強い 5℃から47℃増殖可)
                      ロ.迅速に処理、早く喫食
            B.やっつける 毒素を産生する前に加熱する。毒素を産生したら通常の加熱調理では
                      破壊出来ない。
2時限 調理理論 加熱調理器具について
銅 : 熱伝導率が高い、塩素や酸に反応(錆「緑青」を生ずる(毒性があり食べると嘔吐、無ナガ苦しくなる、
    頭痛、めまい、痙攣などを起こす) 普通は、銅の表面を錫で加工してある。
アルミニウム : 熱伝導率が高い。厚手の鍋には保温力がある。軽い。酸、アルカリ、塩などに弱い。
           変形しやすい。使用後はよく乾燥させる。水分が残っていると白く粉を吹いたような状態に
           なる。
アルマイト  : アルミニウムに比べて酸、アルカリに強い。焦げ付き、空だきに注意。
鉄 : 熱に強くて丈夫。油のなじみがよい(油料理に適している)。重い。さびやすい。
ステンレス : 熱伝導率がよい。18−8ステンレスが主流。(クロム18%、ニッケル8%)
フッ素樹脂加工 : 表面にフッ素樹脂(ポリテトラフルオロエチレン)加工した物。一般的には、アメリカの
            デュポン社商標であるテフロンと呼ばれている。 油を使わずに調理出来る。(食品が付着
            しにくい。)汚れが落ちやすい。傷つきやすい。
耐熱ガラス : 臭いが付きにくい。酸、アルカリに強い。汚れが落ちやすい。衝撃に弱い。重い。急激な温度
          変化に弱い。 不透明な物−パイロセラム(耐熱性高い400℃OK、透明な物−パイレックス
         (120℃から400℃まで)

**テストについて 出題範囲
   1.電文が糖化する時の条件  2.デンプンのα化のこと  3.油と水が混ぜる時の乳化について
   4.砂糖の内容、甘みの強さ  5.デンプンのβ化のこと  6.さつまいもの加熱時の注意
   7.タピオカについて  8.9.エマルションについて  10.小麦粉の粘りについて グルテン
3時限 中国料理実習 蟹玉を作った。以前に蟹玉をしたことがあるが、この時は実技テスト用の蟹玉で具は何も入っていなかった。今回は、本当の料理としての蟹玉であった。要するに、具を作って卵と混ぜ、それを焼いた後に、別に作ったあんをかけて仕上げるものである。具の作り方など、特に難しいものではなかった。一応ひとりひとり焼いたが自分は、またしても失敗した。鍋にひっついてしまい返すことが出来なかったのである。焼く時に、横に同じ班のものがおり、自分自身あまり自信がないものであるから、その横にいる同じ班のもののいうのを聞いてしたのが失敗の原因かもしれない。今まで練習してきた通りに、マイペースですればよいものを人の言うことを聞き過ぎた様な気がする。周囲の雑音を気にすることなく、マイペースを通すべきであると感じた。(先生の言うことは聞かなければならないが) 下の写真がその失敗作である。



  恥ずかしい限りの失敗作「蟹玉」
放課後 特訓練習 餃子の包み方を練習。他の生徒が一から教えて貰っていたので、それを見て参考にして練習。かなりコツが
判ってきたような気がする。もう一息というところまで来たように思う。

9月1日(木) 第76日目

時限 科目 内容
1時限 食文化概論 世界の料理
 日本の料理 様式と変遷
 大饗料理−平安時代の貴族の饗応料理(唐風模倣食時代)  **刺身が出来る前は、膾といった。
 精進料理−鎌倉時代に始まる
        寺房料理(寺院) 1238年 道元 永平寺「典座(台所をあずかるもの)教訓」
        空海 @ 高野山 真言宗 純粋な精進料理
        道元 A 永平寺 曹洞宗 純粋な精進料理
        栄西 B 大徳寺 臨済宗 茶懐石
            C 黄檗山 万福寺
   精進料理のだし − 昆布、干し椎茸、かんぴょう(木津)、大豆

 本膳料理 − 武家の饗応料理 室町時代から始まる
  一汁三菜  − 汁    : 本膳−味噌汁、二の膳−すまし汁、三の膳−うしお汁
  (飯、香の物)  向付け : 膾
            坪    : 小型でやや深めの魚介、野菜の煮つけ
            猪口  :  浸し物、和え物、酢の物
  
 一汁五菜   − 汁、向付け、坪、平(蓋付きの平たい椀で海、山、里のものを煮た物)、和え物
  (飯、香の物)

 二汁五菜   − 味噌汁、すまじ汁、向付け、坪、平、猪口、焼き物、(鰹節−引き出物) 
  (飯、香の物)

 三汁七菜   − 味噌汁、すまじ汁、向付け、坪、平、猪口、焼き物、うしお汁、刺身、前酒、台びき(口取り
  (飯、香の物)  硯蓋(海、山の珍味)、島台(日本の風景をかたどった物)

 南蛮料理 − 安土桃山時代  ポルトガル、スペイン風 − とうもろこし、南瓜、じゃがいも、唐辛子、
          南蛮漬け、天ぷら、カステラ、ビスケット、金平糖、ワイン、ブランデー、ウイスキーなどの伝来

**カレー料理の伝搬と変容
   インド(ガラムマサラ、アーユルヴィーダ、伝承医学)→イギリス(ヘイスティングがイギリスに持ち帰る。
   シチュー風に作った。(カレー粉)→日本(安政6年(1859年) 1872年「西洋料理指南」「西洋料理通」
   大正時代に日賀志屋ヱスビー食品 日鳥−サンバード SB食品 固形カレールー1980年に開発
2時限 社会問題論 先生が、夏休みの間に仕事でロンドンに行った時の話
ロンドンなどヨーロッパでは、今、日本の回転寿司が非常にトレンディーである。また、料理の話題性としては、
スペイン料理が脚光を浴びている。ロンドンの有名なローストビーフ専門のレストランは、非常に繁盛している
が、客のニーズに十分こたえたシステムをとっている。 先生が、見てきたロンドンなどヨーロッパの趨勢から
して、今後、香辛料について勉強すれば非常に役立つのではとのこと。

今、テレビではやっている「ドラゴン桜」「女王の教室」などの番組について、先生が某新聞社から教育問題
についての原稿依頼があり書いたとのこと。これは、僕自身の解釈は、今、このようなドラマが流行るのは
世相をあらわしているようで、現在問題になっているゆとり教育における学力低下問題が根底にあるように
思う。(自分自身は、この番組は見たことがない。)

先日の毎日放送の番組の「情熱大陸」で、新進料理家 松嶋啓介氏が放送されたが、その番組のビデオを
見た。松嶋氏は若干27才でフランスのニースでレストランを開業しており、ミシュランの期待の星に挙げられ
ている。彼の行動力、物怖じしない性格、野心的な積極性など、希少な性格の人間として紹介されている。
先生曰く、彼の真似はなかなか出来るものではないが、参考になるであろうとのこと。
3時限 西洋料理講習 スープについての講習
コンソメ、人参のポタージュ、シャンピニオンのスープ、オマール海老のビスク、以上4種類
フランス語でスープのことをポタージュという。我々の一般的な解釈は、ポタージュは、どろどろのスープを連想
させ、コンソメが茶色の澄んだスープというイメージがあるが、それは間違いであり、コンソメもポタージュなので
ある。
コンソメ
コンソメは、我々のイメージ的には、ただのスープといった感じで身近には、クノールのコンソメスープの素など
が販売されており手軽に口にすることが出来る。ただ、本当のコンソメは、そんな単純なものではなく、また、
材料代がかかり、時間もかかるので本格的レストランで食す場合は、1カップ4千円くらいするらしい。そんな
ことで、レストランのメニューでは、スープを割愛する傾向があったらしいが、最近になってまた見直されてき
たらしい。 コンソメを作る場合のポイントは、クラリフェカッションである。クラリヘカッションは、最初は、材料の
色やアクなどで濁っているのを濾すことである。(卵白の力で濾す)それをすることにより、コンソメスープの透明
感が出てくる。コンソメには、一番目(コンソメシンプル)のコンソメと二番目のコンソメがあるが、日本料理で言う
出しとは違い、二番目(コンソメダブル)の方が、濃縮された美味しいもになっている。

8月31日(水) 第75日目

時限 科目 内容
1時限 食品学 葉菜類
キャベツ : 変種 ケール 芽キャベツ(ビタミンCが多い)、グリーンボール、紫キャベツ
レタス  : ちしゃ類  1.結球するレタス @クリスプヘッド型−玉レタス  Aバターヘッド型−サラダ菜
2.リーフレタス : サニーレタス、グリーリーフ    エンコダイブ(キクチシャ)、チコリー(キクニナガ)
ほうれん草(エグ味をとるためにふきこぼしをした方がよい : エグ味はシュウ酸である。カルシウムと結合し
不溶となる。吸収が低下する。
漬け菜(漬物用葉菜の総称) : かぶ菜−小松菜、野沢菜   水菜−鍋用  しろ菜

茎菜類(茎を食べる)
葱類、玉葱類、タケノコ、アスパラガス
葱類 : 1.加賀葱  2.千住葱(根深)−白ネギ  3.九条葱(茎葱、青ネギ)  4.玉葱
辛味性、刺激臭、催涙性(涙成分−硫化アリルサルファイド) プロピルメルカブタン(加熱すると甘くなる、
揮発性がある)
タケノコ : エグ味がある(シュウ酸)、ホモチンゲンジン酸−チロシン(白い結晶)(アミノ酸)

根菜類(根菜類の葉は非常に栄養がある)
大根 : 大根の下の部分は辛味が強い。大根おろしは、上部を使うのが一般的。大根の皮付近には、ビタ
ミンCを多く含む。  消化酵素のジアスターゼがある。  薬味としての大根は、抗菌作用、防腐作用などが
ある。
人参 : アスコルビナーゼが含まれる。(ビタミンC分解酵素) 種類は、東洋種(金時人参、赤い)と西洋種
(三寸、五寸 オレンジ色)がある。 カロテンが含まれるが、英語名のキャロットはカロテンからきている。

果菜類
瓜科   : 南瓜(東洋種(表面デコボコ)、西洋種(表面つるつる)がある)、西瓜、冬瓜、ズッキーニ
茄子科  : 
2時限 栄養学 3.タンパク質(protein プロテイン ギリシャ語で「最も重要なもの」という意味) 蛋白の蛋は中国語で卵白
@タンパク質の定義と種類
 体重の約16%を占める。人体の筋肉、臓器、酵素、ホルモン、免疫抗体などを作っている人体にとっては
 重要な栄養素である。  構成元素は、C、H、O、N
Aアミノ酸
 タンパク質は20種類のアミノ酸から出来ている。数千〜数百万以上のアミノ酸が結合した高分子化合物
 タンパク質の多様性は、アミノ酸と種類と配列によって決められる。
 アミノ酸の配列順序は、DNAによって決まっている。
必須アミノ酸 : 9種類有り、体内では合成出来ず食事から摂取しなければならない。
Bタンパク質の消化と吸収
(次週へ)

**試験の出題範囲
1.健康のための運動と○○と○○  三大要素について
2.ブドウ糖について 教科書21ページ
3.脂肪、蛋白質、糖質の1グラム当たりのエネルギー量
4.教科書23ページ グリコーゲンについて
5.教科書26ページ 糖質とビタミンについて ノートに書いた図
6.健康作りのための指針 教科書17ページの運動指針
7.善玉(HDL)、悪玉(LDL)コレステロールについて
8.脂肪酸について 教科書28−29ページ 脂肪酸の構造について(図)
9.魚の脂肪について EPA、DHA
10.食品中のタンパク質、アミノ酸について
3時限 日本料理講習 1.メバルの煮つけ ごぼう、白ネギ、木の芽  2.豚の角煮、新蓮根白煮、小倉青煮、糸人参、木の芽  3.太刀魚揚げ煮(みぞれ煮)、小切り茄子揚げ煮、青唐、おろし生姜  4.茄子の炒め煮、牛肉、青唐、ニンニク  5.床節蒸し煮、才巻海老艶煮、グリーンアスパラ、冬瓜水晶煮、水玉南瓜、木の芽  6.鮹の柔らか煮、南瓜含め煮、絹さや青煮、針生姜  7.合鴨ロース煮(冷やし鉢)、小芋土佐煮(石川早生)、三度豆青煮、管牛蒡、赤ピーマン、振り柚子   以上7点の講習

放課後 特訓練習 新学期に入って初めて特訓練習を行った。メインは、中国の芙蓉を行ったが、3回練習して2回が、形はまずく合格ラインには、ほど遠いが以前に学校で練習した時に比べてかなり、ましになったような気がする。後の1回は、ひっついてしまい返すことに失敗した。その他、餃子の包み方を少しだけしたが、先生に手本を見せて貰ったので、少しだけコツが判ったような気がする。

8月30日(火) 第74日目

時限 科目 内容
1時限 製菓実習 タルトパナッシュ、タルトオペッシュの2種類を作った。
タルトパナッシュ
生地パートシュクル(タルトの土台)にクレームダマンド(バター、小麦粉、アーモンド粉を入れた一種の生地)を流し込みオーブンで焼き上げる。焼き上がってきたら、クレームシャンテ(カスタードクリーム)を真ん中部分に塗り、その上にフルーツをのせる。さらにフルーツののっていない外周部分にクレームパティシエール(生クリーム)をポッシュ(絞る)していき完成。
2時限 製菓実習 タルトオペッシュ
生地パートブリゼ(タルトの土台、パートシュクルよりさくさく感がある。パイ生地に近い感じ)を焼き上げた後に桃を入れ、アパレイユ(生クリームと卵を混ぜたカスタード系のクリーム)を入れて再度焼き上げる。焼き上がったら、上にアプリコットジャム(あるいはナパージュ)を塗り出来上がり。
3時限 製菓実習

タルトパナッシュ(2人で1個作ったため半分のみ)

8月29日(月) 第73日目
今日から2学期のスタートである。9月の半ばにさっそく実技と学科のテストがある。気を引き締めて頑張りたい。

時限 科目 内容
1時限 日本料理実習 揚げ物がメインの実習で、天ぷら、春菊と食用菊などの和え物、シジミの赤だし、いもご飯(さつまいも)を作った。
2時限 日本料理実習 新学期早々にカメラを忘れ実習で作ったものの撮影が出来なかった。
3時限 公衆衛生学 教科書第4章の「加齢と健康」から新学期の授業を開始。
プライマリーヘルスケアー : 医療を、治療だけに限らず広く人々の健康作りまで目指す活動のこと → 保険教育、栄養、環境、母子保健、疾病予防、医薬品の確保などに及ぶ。
諸国の妊産婦死亡率
日本    平成15年実績 10万人当たり6.1人   昭和30年では、178.8人
カナダ       :      10万人当たり5.5人      :       75.8人
アメリカ      :      10万人当たり7.1人     :       
イタリア      :      10万人当たり3.5人     :       133.3人
アフリカの2000年の実績は、10万人当たり830人

養育医療 : 母子保健法により未熟児に対し医療給付を行う。
養育医療 : 児童福祉法により身体に障害のある児童に対し医療給付を行う。

**9月中旬のテストに関する出題範囲
    1.教科書3ページ 日本国憲法25条に関して
    2.教科書9ページ 公衆衛生活動三原則について
    3.教科書13ページ WHOについて(それに関する国際機関)
    4.教科書18ページ 国勢調査について
    5.教科書20ページ 合計特殊出生率について
    6.教科書22ページ ページ中の円グラフより出題(三大疾患、生活習慣病)
    7.教科書30ページ 食糧自給率について
    8.教科書34ページ 感染症の発生要因について
    9.教科書38ページ 感染症について 対策、経路対策
   10.教科書42ページ 生活習慣病について

8月25日(金)
一昨日に続いて特訓のために学校に行った。今日は、中国の餃子の包み方の練習を行った。家で練習している時は、いくらしても巧く包めなかったが、やっぱり一部やり方が間違っており、その部分を修正したら多少包めるようになってきた。ただし、包んだ後の格好は悪いので、もっと格好良く包めるように工夫する必要はある。まだまだ練習が必要である。


8月24日(水)
練習のために学校が、この夏初めて開放されたので登校して練習を行った。夏休み中の練習で技術的に克服出来なかった「オムレツ」の練習をした。フライパンの振り方によるオムレツを反転させることが出来なかったのであるが、先生に教えて貰い、多少問題点がわかった。しかし、夏休み中の練習で、かなり変な癖が残っているみたいでなかなか矯正することが出来なかった。とにかく繰り返し練習するしかない。


7月30日から8月28日まで夏休み


7月29日(金) 第72日目(1学期終了日で明日から夏休み)  **28日は休校日
時限 科目 内容
1時限 食品衛生学 ウエルシュ菌
汚染源 : 土壌や下水、人や動物の腸管内に広く分布
原因食品 : 深鍋で加熱調理した食品、特に食肉、魚介類などタンパク質食品、その他 カレー、シチュー、煮魚、麺つけ汁、油揚げ煮付け(いなしずし用)など
d.予防対策 : @.付けない − 人、豚、牛、鶏、魚介類の腸内に常在  イ.汚れた部分の除去  ロ.よく洗浄する  などして細菌数を少なくする。    A.増やさない  イ.加熱調理後速やかに喫食(2時間以内)  ロ.大量加熱調理法(30分以内)急冷(90分以内 0〜3℃)小分けし撹拌しながら酸素を入れ込む。   ハ.温かい状態で保存する場合 60℃以上    B.やっつける 再加熱は十分に加熱(栄養型100℃5分以内)冷凍食品は、確実に解凍し加熱

セレウス菌
a.起因菌 : バシラス属 グラム陽性 好気性芽胞形成桿菌 べん毛(周毛性)
特徴 : @.芽胞  A.低温に弱い   B.至適増殖温度 28℃〜35℃  C.2種類有り
T.下痢型(生体内毒素型)
易熱性 56℃ 5分死滅
U.嘔吐型(食品内毒素型)
耐熱型 126℃ 90分安定
b.潜伏期間 10時間から12時間(8から16時間) 1時間から3時間(30分から5時間)
c.症状 下痢、腹痛、まれに発熱 吐き気、嘔吐、下痢、腹痛、発熱など
原因食品 食肉調理(シチュー、スープ)弁当、プリン、香辛料(胡椒) 加熱調理した米飯など、焼きめし、焼きそば、スパゲッティー
汚染源 土壌、河川など、自然界に分布、穀類、野菜などが汚染率が高い
d.予防対策  @.付けない 自然界に広く分布 汚染は完全に防止出来ない    A.増やさない イ.加熱調理後速やかに喫食  ロ.低温保存  ハ.作り置きは避ける  ニ.調理後保存する場合 60℃以上10℃以下に    B.やっつける  嘔吐型−100℃加熱では失活しない   下痢型−十分に加熱(75℃1分以上)
2時限 調理理論 タンパク質の変性
牛乳 −(加熱) 表面に皮膜が出来る(入皮)=タンパク質+脂肪球が結合   防止法は、@かき混ぜる Aバターを加える
豆乳 −(加熱) 湯葉(表面皮膜)  豆乳ににがりを入れると豆腐が出来る(固まる=ゲル化する)
湯葉−1枚目が最も美味しい(タンパク質、脂質が豊富
コラーゲン(タンパク質の一種) − (水と共に加熱 70℃から長時間) ゼラチンが出来る
グルテン − ケーキ、クッキーには× 、 麺、パン、餃子の皮、中華饅頭の皮は○
グルテンとは、小麦粉に水を加えて混ぜ合わせ練るとグルテニン(展性がある)とグリアジン(粘性がある)が混ざり合い展性と粘性が出来るもの。
卵の起泡  : 卵白を泡立てると起泡が出来る。タンパク質の変性が起きているのは泡の表面だけ。
牛乳  酸(乳酸菌)  カード カゼイン 脂質  →ヨーグルト  10℃以下 65℃以上は駄目
山羊乳          ホエー 乳酸アルブミン
     酵素(凝乳酵素 レンネット)→チーズ
3時限 公衆衛生学 糖尿病  : T型 インスリンがなくなる  U型 インスリンが少ない  *インスリンとは、膵臓から出るホルモン
炭水化物(糖質)→吸収されてブドウ糖→血液中にブドウ糖がある。これを血糖という
ブドウ糖→肝臓に貯蔵される(グリコーゲン)→必要に応じて体全体にに血液を通じて排出される
発ガン物質  : 魚肉味噌漬け−焼く−焦げ(発ガン物質がある可能性)
亜硝酸(食品添加物)−ハム、ソーセージ、70ppm以下
タンパク質−分解−アミノ酸−アミンが生成される    アミン+亜硝酸=トロソアミン(発ガン物質)

1960年英国がブラジルから輸入したピーナッツの油かすを七面鳥にあたえて100万羽が死ぬ。ターキx事件と呼ばれている。カビ毒(マイコトトキシン)カビの種類 アスベルギスフラブスが出すアフラトキシンになる事件

<コラム>
かきくけこ運動 − ストレスの解消や老化対策に関わる運動
「か」 : 感動     「き」 : 興味     「く」 : 工夫      「け」 : 健康      「こ」 : 恋

何事にも興味を持って(好奇心)を持って、その興味により物象に遭遇した時に感動する心を持ち、また、興味を持ったことが巧くいかない場合は工夫をする。それらを実現していくためには、当然のこととして健康でなければならない。さらに加えて恋するというときめく心を持つこと。そうすれば、老化を大幅に緩和することも出来るしストレスの発散にもなるということである。自分の人生のモットーである「明るく、楽しく、元気に」も共通することである。

7月27日(水) 第71日目  **26日は休校日
時限 科目 内容
1時限 食品学 種実類(非常に脂肪が多い)
ナッツ類 : 栗、ぎんなん、落花生、アーモンド、カシューナッツ
種子類  : ごま(すりつぶす−香り成分、栄養素の吸収アップ、焙煎すると香ばしい、ごま油は殆ど精製しないとゴマブリナンという抗酸化成分が残り効果的)麻の実、けしの実、ひしの実、はすの実、ひまわりの種
野菜類(抗酸化ビタミン、食物繊維が豊富、各種ポリフェノール類が含まれる))
野菜成分の変動要因−季節、栽培法法(露地栽培、ハウス栽培、水耕栽培、有機栽培)肥料
野菜の有害成分 : シュウ酸−えぐみ成分−ゆがくことによって除くことが出来るが、そのままだとカルシウムと結合し吸収を低下させる
**9月の前期試験の出題要点
1.水分活性と食品の保存性について
2.ビタミンA作用のある食品色素
3.納豆と塩納豆の違い
4.木綿豆腐と絹こし豆腐の違い
5.世界三大穀物とは
6.パーシャルとチルドの違い
7.うるち米ともち米の違い
8.パン用と天ぷら用の小麦粉の違い
9.いも類の主成分に関すること
10.黒砂糖について
2時限 栄養学 健康食品についてのやさしい覚え方
まごわやさしい=「ま」豆類、「ご」ごま(種実類)、「わ」わかめ(海草類)、「や」野菜類、「さ」魚類、「し」椎茸(キノコ類)、「い」いも類
脂質の消化と吸収
脂質の消化と吸収の図は、次のpdflファイルを参照 sisitu.pdf へのリンク
脂質の栄養のまとめ
1.効率の良いエネルギー源である。1グラム当たり9キロカロリー
2.必須脂肪酸の補給源である。リノール酸、リノレン酸、EPA、DHA、アラキドン酸(二重結合を2個以上含むものは体内で作ることが出来ない。)
3.細胞膜、脳神経組織の成分である
4.胆汁酸やステロイドホルモンの合成原料となる
5.脂溶性ビタミンの原料となったり吸収率を上げる(30%アップ)
6.魚油には、EPA、DHAなど動脈硬化を予防する作用がある。

1日の脂肪摂取量の計算式  脂肪の摂取エネルギー ÷ 1日の摂取総エネルギー で1日の必要量は20%〜25%が理想とされる。 **脂肪のエネルギー計算 摂取重量 X 9キロカロリー

7月25日(月) 第70日目
時限 科目 内容
1時限 公衆衛生学 疾病の動向とその予防
厚生労働省発表 平成16年1月の1日平均在院患者数 137万7854人、外来患者 152万5076人
厚生労働省発表 平成14年 成人の7人に1人が生活習慣病にかかっている 146万8千人

ヘリコバクター・ピロリ菌(アンモニアを出す アルカリ)  胃−ph1〜2(酸性) 30才ころから住み着きやすく50歳代では約70%の人から見つかる。
2004年の日本人の平均寿命 男性78.64才(世界2位)、女性85.59才(世界1位)

たばこ、飲み過ぎ、食べ過ぎ、運動不足 → 高血圧、糖尿病、肥満、高脂血症 → がん、心疾患、脳血管疾患 → 早死に、障害  → 死の四重奏のシナリオ

日本人の死亡ランキング : がん 31%、心疾患 15.3%、脳疾患 13.6%、肺炎 8.8%、不慮の事故 4.1%、自殺 3%、老衰 2.3%、その他 2.2%

高血圧症 : 4人に1人  二次性高血圧−原因判明している 10%   本態性高血圧−原因不明 90%
2時限 食品衛生学 腸管出血性大腸菌(O157など)
特徴 : @.熱に弱い A.少数菌で発症  B.人から人へ感染  C.低温に弱い
b.症状 : 潜伏期間−4日〜9日   症状−成人の場合、無症状、軽症下痢 ・ 乳幼児、小児の場合、初期段階で腹痛、下痢、嘔吐、風邪症状(喉発赤、悪寒など)、次に出血性大腸炎(鮮血便) 重症の場合は、溶血性尿毒症症候群
c.発生状況と汚染源 : 1996年堺市の学校給食発生時期に多発、最近では減少。   汚染源−牛などの家畜、人などの腸管内容物、河川水などに広く分布    原因食品−牛肉などの食品、牛乳、飲料水、かいわれなど
d.予防対策 : @.付けない − イ.生産段階での衛生管理の徹底  ロ.手指の洗浄消毒を確実に、特に用便後  ハ.専用の調理器具を使用、下処理用、仕上げ用、肉魚、野菜の区別  ニ.調理器具類の洗浄消毒の徹底  ホ.使用水の定期検査(井戸水、貯水槽など)    A.増やさない − イ.調理食品は速やかに摂食  ロ.低温保存(10℃以下)    B.やっつける − 加熱を十分に(中心部75℃1分) **患者が出た時は二次汚染に十分注意。汚染されたものの処理にはゴム手袋を着用。 患者(保菌者)と乳幼児は一緒に入浴しない。

2.生体内毒素型食中毒
病原大腸菌−腸管毒素原性、腸管出血性     ウエルシュ菌   セレウス菌(下痢型)    乳幼児ボツリヌス菌
@ウエルシュ菌 : 筋肉組織の壊疸を起こすガス壊疸が原因菌    1953年にHobbsらにより食中毒になることを確認
a.起因菌 クロストリジウム菌、ガス壊疸菌群、グラム陽性、偏性嫌気性気性、芽胞桿菌       A(食中毒菌)〜E 5型に分類
特徴 : @.腸管内で芽胞形成時に毒素(テンテロトキシン)を産生  A.芽胞100℃ 1〜4時間安定(耐熱性)栄養型100℃ 5分死滅   B.偏性嫌気性   C.至適増殖温度 43℃〜46℃(20℃〜50℃可能)   D.低温に弱い
b.症状 : 潜伏期間−12時間(8〜22時間)   症状−下痢(水様便)、腹痛、軽症が多い(発熱、嘔吐はほとんどない。)
c.発生状況 : 他の食中毒と比較すると事件数で少ないが、患者数は多い。集団食中毒が多い。
3時限 栄養学 イコサペンタエン酸(20:5)  : EPAまたはIPAと呼ばれる  魚油に多く含まれる。 背の青い魚−サンマ、鯖、鰯、鰺、マグロ、カツオなど)    LDL(悪玉)を下げて、HDL(善玉)を上げる   血液中の中性脂肪を減らす    血小板の凝集を抑える   血管拡張
ドコサヘキサエン酸(22:6)  DHAと呼ばれる  魚油(背の青い魚)に多く含まれる   学習能力、記憶力が上昇する     LDLを下げてHDLを上げる

複合脂質  :  リン脂質、糖脂質         乳化作用−卵黄中、大豆中のレシチン
単純脂質(疎水性)+糖やリン酸(親水性)      エマルジョン効果
1.リン脂質 : 細胞膜の成分、脳、神経組織の成分
誘導脂質  :  脂肪酸、ステロール−コレステロール(動物)、エルゴステロール(植物)
chole胆汁  sterol 固体
細胞膜の成分   ステロイドホルモンを合成する  副腎皮質  性ホルモン 胆汁酸の原料となる  脂溶性ビタミンの原料となる   体内で合成出来る80%  食物から摂取20%

7月22日(金) 第69日目
時限 科目 内容
1時限 食品衛生学 D病原大腸菌
本来人や家畜など動物の腸管内に生息する常在最近で大部分は、病原性を持たない。一部分人に対して病原性を示す。1945年イギリスで乳幼児下痢症が発症。(成人では急性胃腸炎、病原状大腸菌と呼ばれるようになる。)
a.起因菌 : 腸管細菌科大腸菌グラム陰性通気嫌気性桿菌、べん毛(周毛性)
@.熱に弱い  A.低温に弱い  B.4種に分類−イ.腸管病原性大腸菌(感染症) ロ.腸管侵入性大腸菌(感染症) ハ.腸管毒素原性大腸菌(生体内毒素型)  ニ.腸管出血性大腸菌(生体内毒素型)

*易熱性エンテロトキシン 60℃10分失活(破壊)
*耐熱性エンテロトキシン 100℃30分安定
*検食−約50c容器原材料、調理食品 −20℃で2週間保存
2時限 調理理論 乳化剤(界面活性剤)
油中水滴型  マーガリン=原料油脂、乳化剤、ビタミンA、着色料 + 塩、水、乳成分   混合−乳化−急冷−練り合わせ−成形
水中油滴型  マヨネーズ、牛乳、生クリーム
乳化剤 : 卵黄  卵白(卵黄の4分の1)  全卵(卵黄の2分の1)
マヨネーズの作り方   @卵黄、塩、胡椒を混ぜ合わせる  A酢を混ぜ合わせる  Bサラダ油を混ぜ合わせる  C残りの酢を混ぜ合わせる  D熱湯、酢を沸騰させてものを加える
フレンチ型マヨネーズ : 卵黄のみ加える     アメリカ型マヨネーズ : 全卵を用いる
卵黄中の乳化剤 − レシチン 水中油滴型
マヨネーズの分離 : 暖かい食材にかけると酢と油が分離してしまう。
乳化しやすい温度 : 10℃〜18℃ 卵は冷蔵庫から早めに出して常温にしておく
生クリームの転箱 : 水中油滴型 − 過度の撹拌 −バターが出来る − 油中水滴型    
乳化剤 : 大豆中のサポニン
乳化剤の代替品として「トレハ」(トレハロース)が注目されている。

タンパク質と調理   約20種のアミノ酸
3時限 日本料理実習 鱧のおろし方
鱧のおろし方は、今までに習った鰺のおろし方とは少し違う。鱧は、鰺のような流線型の魚ではなく、鰻のような細長い魚である。だから、骨の付き方も違うのである。また、小骨が多いので、鱧独特の骨切りという作業を最後にしなければならない。鰺のおろし方と完全に異なるのは、胴体の3分の2の部分までの骨の付き方が違うので、その部分である。出刃包丁の先を水平に動かすのではなく、斜め下に先をもっていきおろしていくのである。もちろん、頭の部分を釘のようなもので固定しなければならない。おろすのは、2枚おろしの骨だけ抜く方法である。最後は、表と裏とが1枚になった感じになる。それで、最後の作業の骨切りとなる。この骨切りは、皮1枚だけ残して実を切る方法で、巧い具合に切らないと骨が完全に切れなかったり、皮も切ってしまったりする。皮を切ってしまったら全く意味がなくなるのである。また、切り方が不十分であると骨が残り食べにくくなってしまう。いずれにしろ、これもリピート練習が必要である。

7月21日(木) 第68日目
時限 科目 内容
1時限 社会問題論 海外研修旅行についての話
12月に学校主催で海外研修旅行があるが、それについての先生のヨーロッパ滞在経験からのヨーロピアンスピリッツ(ヨーロッパ気質)について話をして頂いた。
先生のロンドン「THE SAVOY」ホテル(イギリス最高級のホテル)での経験談。ヨーロッパ人のプライド、階級社会、ルイヴィトンの誇り(持つことでのステイタスシンボル)、職場の完全分担と責任
2時限 衛生法規 食品衛生法による行政処分(重い順番)
1.営業許可取消
2.営業禁止(無期限)−事実上の廃業宣告
3.営業停止(期限付き)
4.施設の改善命令(費用大)
5.回収、廃棄命令

食品衛生法52条2項@〜B号
@この法律に違反して刑を受けた者(2年駄目)
A営業許可を取り消された者(2年駄目)
B法人で役員中に上記@A該当者がいる場合には、新規営業許可がおりないこともある。

ポジティブリスト(OKリスト) − 農薬残留原則NG(禁止) 残留してもOKなもののみリストアップ
ネガティブリスト(NGリスト) − 農薬残留原則OK 残留したらNGのもののみリストアップ
3時限 製菓講習 ラ・フォレ、タルト・オ・バナーヌ・ココ、ガレット・オランジュ講習



ラ・フォレ     タルト・オ・バナーヌ・ココ   ガレット・オランジュ

7月20日(水) 第67日目
時限 科目 内容
1時限 食品学 納豆について
糸引き納豆 − 納豆菌(微生物) − 枯草菌(パチルス)の一種   糸引きの成分は、ポリグルタミン酸(アミノ酸)(グルタミン酸ポリペプチド)  フルクタン(果糖)     イソフラボン+糖=大豆   イソフラボン=納豆
納豆のイソフラボンは、カルシウムの骨への定着に大きく作用する。ビタミンKも増加する
塩納豆(固体)  − コウジカビ  **味噌、醤油などもこの一種
味噌 − コウジカビ、大豆、食塩(10%以上の濃度にする必要がある)  酵母(香り成分)、乳酸菌(酸味) → 熟成の後期に繁殖する。   白みそは、短期間で出来る。(甘い)   赤味噌の赤色は、メラノイシン(抗酸化成分)
コウジの種類 : 米コウジ、麦コウジ−田舎味噌、豆(大豆)コウジ−八丁味噌
コウジの種別 : アミラーゼ活性の強いもの(甘酒、水飴)、プロテアーゼ(醤油、味噌)
醤油 : 食塩水中で仕込み熟成させる。
魚醤−塩からもその一種(内臓を使う−酵素)
大豆タンパク質(コウジカビ)  魚のタンパク質(魚醤)−食塩濃度は飽和濃度(約30%)
濃口醤油−旨味成分  塩分15%   薄口醤油−塩分16%    甘露醤油−再仕込み醤油
2時限 栄養学 <脂質>
1.脂質の定義と種類
脂質とは − 水には溶けないが、有機溶媒(シンナー、ベンジン、クロロホルム、エーテルなど)に溶ける。
構成元素 − 炭素、水素、酸素     種類 − 単純脂質、複合脂質、誘導脂質
@単純脂質 : イ.中性脂肪−食品中の脂質の主成分(一般的に脂肪と呼ばれている)   構造としては、グリセロール+脂肪酸の種類、量によって性質が決まる。      働きは、皮下脂肪として蓄えられる−エネルギー源として使われる。体温の保持、内臓を保護
A脂肪酸  :  イ.炭素の数による分類  : 短鎖脂肪酸−炭素数6以下−乳脂肪    中鎖脂肪酸−炭素数8〜10−乳脂肪、ヤシ油     長鎖脂肪酸−炭素数12以上−植物油、魚油
ロ.二重結合の数による分類  :  飽和脂肪酸−二重結合を含まず−常温で固体、酸化しにくい     不飽和脂肪酸−二重結合を含む−常温で液体、酸化しやすい  **二重結合を多く含むものほど酸化しやすい。
オレイン酸(炭素数18で結合が1 n−9系) : オリーブ油(80%)、キャノーラ油(61%)(菜種油)−酸化しにくい。 −LDLコレステロール(悪玉)を下げて、HDLコレステロール(善玉)を上げる
リノール酸(炭素数18で結合が2 n−6系) : 必須脂肪酸−サフラワー油(紅花)、綿実油、大豆油、コーン油  −LDL、HDLを共に下げる。過剰に取らないようにする。
α−リノレン酸(炭素数18で結合が3 n−3系) : 必須脂肪酸−しそ油、エゴマ油、キャノーラ油、ひまわり油  −酸化されやすいが、LDLを下げて、HDLを上げてくれる。 アレルギー症状を改善してくれる。
3時限 西洋料理講習 イタリア料理講習
海賊風スパゲッティー、すずきのオーブン焼きサルディーニャ風、豚肉のインボルティーニ ナポリ風



       海賊風スパゲッティー            すずきのオーブン焼きサルディーニャ風



  豚肉のインボルティーニ ナポリ風
放課後 海外研修旅行説明会 12月に海外研修旅行が実施されるが、その説明会があった。もちろん、任意参加である。全部で3コース有り、ヨーロッパが17日〜27日まで、ローマ、パリ、ウイーンを回るコースとローマ、パリ、マドリードを回るコースの2コース。アジアが、17日〜22日までバンコクと台北を回るコース。自分は、ローマ、パリ、ウイーンを回るコースに参加しようと考えている。参加費用は、約40万円。小遣いなど諸費用を考えると全部で50万円は考えておく必要があろう。この旅行の趣旨は、もちろん料理に関する研修の旅である。しかし、合わせて観光もするであろうが、あくまで食に関して、食べて、見て、経験して、聞いてが主体である。だから、是非参加したいと思っている。観光だけなら、あえて割高な感じのこのツアーに参加しなくても、その気になれば、いつでも行けるのである。しかし、その場合、たぶん一流のレストランなどは、なかなか行きにくいと思うのである。ただ、学校自体の年末の授業スケジュールが決まっていないので、もし旅行中に授業があり欠席扱いになるようなことであれば参加を止めたい。何故なら、来年卒業するまでは変なこだわりかもしれないが皆勤で通したいからである。しかし、学校主催の旅行であるので、たぶん旅行中は公欠扱いになるのではと考えている。いずれにしろ、まだ時間はたっぷりあるので、総合的に考え判断したい。

7月19日(火) 第66日目
時限 科目 内容
1時限 体育 ドッジボールをさせられたが、不本意ながら右人差し指を突き指してしまった。昔、野球で突き指して第一関節が変形している部分をまた同じ所をしてしまった。情けない。やっぱり運動能力が落ちているにも関わらず、気持ちだけが昔の若かかった頃のイメージでするものだから、つい無理してしまう。また、その辺のことを頭に入れて適当に流す程度にしておけばよいのにやりかけたらつい夢中(一生懸命)になってしまうのである。全く困ったものである。
2時限 フランス語 今学期最後の授業であったので、今までの復習とその後は、フランス観光案内のビデオ鑑賞をした。
3時限 真空調理講習 鮹の刺身風、穴子寿司、冷やし鉢などの真空調理の講習


    鮹の刺身風                      穴子寿司



        冷やし鉢
放課後 料理教師専攻科 ロールパン、一流ホテルのロールパン、調理パン
ロールパンは、生地から作った。生地にレーズン、シナモン砂糖、胡桃、オレンジピールを巻いて焼き上げ
一流ホテルのロールパンは、用意されていた生地を一定の形に成形した後に焼き上げ
調理パンは、用意されていた生地にベーコン、ウインナ、玉葱、ピーマンなどを巻いて成形後焼き上げ


 調理パン(ベーコン、玉葱、ピーマン、チーズ、ピザソース入り)

7月16日(土)休校日 特訓練習
休校日であったが、テストで成績の悪かった中国料理の芙蓉の特訓練習のために登校した。卵15個を使い計5回分練習したが、結果は惨憺たるもので全て失敗であった。情けない。すべて焦げてしまい返すことすら満足に出来なかった。原因は、明らかに温度管理(火加減)の不良である。その部分をクリアー出来れば何とか巧くできると思うのであるが、どうであろうか。まあ、焦らずくさらず根気よく頑張らなければ仕方ない。とにかく、先生に教えて貰いながら試行錯誤で体に覚えることしかない。


7月15日(金) 第65日目

時限 科目 内容
2時限 食品衛生学 総合授業時間の関係で試験の合間であるが、本授業があった。(2時限目からの登校)
カンピロバクター
汚染源 : 牛、豚、鳩など野鳥類
原因食品 : @.生食−鶏肉のささみ、ユッケ  A.不十分な加熱調理食品−焼き鳥、レバー、焼肉、バーベキュー、親子丼ぶりなど  B.手指、調理器具−菜箸、ドリップなど−二次汚染−サラダ、お浸し(青菜)  C.動物の糞便汚染−飲料水
d.予防対策  @.付けない : イ.家畜(牛、豚)、家禽(鶏、アヒル)などが多く保菌。食肉の取り扱いに注意  ロ.使用水の水源に注意(定期的に水質検査)−野鳥類の糞便により汚染の可能性有り  ハ.調理器具使用後完全に乾燥させること。  ニ.専用の調理器具使用(包丁、まな板など)  
A.増やさない  イ.調理後速やかに摂食−少数菌で発症(100個/c)  ロ.低温管理の徹底(10℃以下生存可能)
B.やっつける  加熱を十分に(中心温度75℃ 1分間以上)

Cエルシニア菌
1972年 静岡県学校給食   1980年 沖縄小、中学校給食(加工乳)
a.起因菌 : 腸内細菌科エルシニア属、グラム陰性、通性嫌気性桿菌、べん毛(周囲毛)
特徴 : @.低温(0℃〜4℃)で増殖  A.熱に弱い  B.至適増殖温度 25℃〜30℃
b.症状 : 潜伏期間−2〜5日(時に4週間)   症状−発熱38℃以上、下痢、腹痛(右下腹部)(虫垂炎症状)、発疹など小児の感染が多い。
c.発生状況と汚染源  他の食中毒と比較すると少ないが最近それなりに増加
汚染源−家畜(豚70%保菌)、犬、猫、ねずみ保菌      
原因食品 : @.不十分な加熱−豚肉  A.低温管理不十分−加工乳  B.二次汚染を受けたもの−飲料水
d.予防対策  @.付けない : イ.冷蔵庫内で生肉を他の食品に接触させない。  ロ.専用の調理器具使用(包丁、まな板など)   A.増やさない : 低温(0℃〜4℃)冷蔵庫の温度管理の徹底、冷蔵庫中で長期保存しない。(冷蔵庫を過信しない)
B.やっつける  加熱を十分に(中央部分 75℃ 1分以上)

実技テスト第4日目(最終日)
通常の3時限目の時間よりテストの最終である製菓の実技テストがあった。科目は、ポッシュとマスケの2科目。成績は、ポッシュの方が練習の成果があったようで比較的巧くできBであった。マスケは、全く駄目でCあった。難しい。何回も練習しているのであるが、全く練習の成果が出ていない。練習の仕方が間違っているのかもしれない。一からやり直しである。夏休みに入る前に放課後を利用して先生にもう一度教わるしかない。 夏休みは、7月30日から8月28日までであるが、その間に学校で練習出来るのは、8月24,25,26日の3日間だけである。だから、それまでは、家でするしかないので基礎的な部分は夏休みの前によく確認しておく必要がある。そうでないと間違ったやり方で何回練習しても意味がないからである。 今日で今回のテストは、すべて終了した。総括としては、甘いかもしれないが、まあまあとしたい。8科目中、Bが5個、Cが3個であり、BがCを上回ったので良しとしたい。


7月14日(木) 第64日目
実技テスト第3日目
15時10分から西洋料理の実技テストがあった。だから、今日は家を出たのが13時過ぎであった。テスト項目は、玉葱のみじん切り(アッシュ)とじゃがいものシャトーむきの2種類であった。結果は、両方共にBであった。噂では、西洋料理の採点は非常に厳しいと聞いていたが、そうではなかった。たぶん、採点する先生の主観によってもかなりばらつきがあるのかもしれない。しかし、今日の2種類は、もしCであったとしても高度な技術がいるのではなく、地道な努力で克服出来そうな感じがした。他の科目もそうであるが、とにかく一生懸命練習することである。いずれにしろ、一に練習、二に練習である。頑張ろう!!

7月13日(水) 第63日目
実技テスト第2日目
9時からテストが始まった。今日は中国料理関係のテスト。中華鍋の扱い方「芙蓉」と野菜の切り方の2種類。結果は、芙蓉がC切り方がBであった。芙蓉の方は、やっぱりあわててしまって温度管理が完全な失敗で最初から焦がしてしまい卵を返すことも出来ずにスクランブルエッグ状態であり、一発でCと判定され納得。切り方については、多少の練習の成果があったようで以外と巧くできたように思う。失敗した芙蓉については、家で練習が出来ないのと同然である。家のレンジの火力が弱いことと鍋がないことである。(小型の北京鍋はあるが、やっぱり練習にならないし、同じ大きさの広東鍋を購入しても火力の問題がクリアー出来ないので、いずれにしても家での練習は無理。)何らかの対策を立てなければならない。

7月12日(火) 第62日目
実技テスト第1日目
11時から日本料理の実技テストがあった。内容は、桂むきおよび切り方、魚(鰺)の三枚おろし。試験に先立ち服装検査と包丁検査があった。どちらも問題なくパス。服装(白衣)は、所定のものを揃えているか(白衣、トーション、帽子)、清潔なものを着ているか。名前をきちっと書いているかなど。また、髪の毛は長くなく派手な色に染めていないかなどをチェック。包丁については、きちっと手入れをして切れるようにしているか、名前を書いているかなど。包丁について一転だけ指摘された。切ったもののアクが取れていないから取っておくようにとのことであったが、昨日、研いでクレンザーで洗っておいたのであるが、とれなかったのである。包丁は、完全な鋼製なので非常に酸やその他食物のアクなどの影響を受けやすい。 桂むきおよび切り方の採点は、ABC三段階のB魚の三枚おろしは残念ながらCであった。9月に二次試験があるので、その時に頑張ればよい。今日のテストは、とりあえずは予行演習のような部分があり、二次試験から合否の判定を受けるテストとなる。とにかく、9月13日からの二次試験に全力投球する。

7月11日(月) 第61日目

時限 科目 内容
1時限 西洋料理実習 ミックスパエリア、海老と鮹のマリネ、きのこニンニク鷹の爪風味
上記三品は、最もポピュラーなスペイン料理であり、簡単に手軽に作ることが出来る。特に難しい技術はいらない感じで家庭でもすぐに作ることが出来る。(ただ、米がごっちんにならないようにすることが少し難しいかな。)
ミックスパエリア
スペインでは、米は野菜の一種として扱われる。(スペインだけでなく西洋料理は全部)このパエリアでは、お米を炊くという感覚ではなく焼くという感覚である。 1.鶏肉をパエリア鍋で炒めて取り出す。 2.イカ、ピーマンを鍋で炒めて取り出す。 3.鍋に白ワインを入れる。(先程炒めた鶏肉とイカ、ピーマンの旨味が鍋についている) 4.ソフリト、ピカーダ(いずれも色々なものを混合した調味料) 5.ブイヨンを入れる(全部入れないで少し残しておく)て沸騰するまでわかす 6.塩、胡椒で味付けする 7.米を鍋に均等になるよう振り入れる(一度に入れては駄目)。入れた後、あまり混ぜない。 8.米が少し浮いてきたような感じになってきたら残りのブイヨンを入れる。 11.先程炒めておいた具と海老、貝、サラミを入れる。 12.オーブンに入れる。オーブンの温度は、270℃くらい。(オーブンに入れる前に鍋をアルミホイルで覆っておけば均等に焼ける。(オーブンに入れる時間は、10分〜15分でケースバイケース  13.オーブンから出して、鍋の縁に檸檬をのせて出来上がり。
海老と鮹のマリネ
海老と鮹を茹でる。ピーマン、玉葱などはさいの目に切る。(あまり細かく切らない。) ドレッシングは、シェリービネガーとオリーブオイルをベースとして塩、胡椒で味付けしレモン汁を入れる。出来たドレッシングにピーマン、玉葱などを入れて混ぜ、漬ける感じでしばらく置く。その後、レタスの上に盛りつけ。
きのこニンニク鷹の爪風味
きのこ(マッシュルーム)を味わう極めてシンプルな料理。マッシュルームを炒める直前に切り、鍋にたっぷりオリーブオイルを入れニンニクが少し色が変わるまで炒めた後、鷹の爪とマッシュルームと生ハムを入れて塩で味付けする。次にレモン汁を入れる。次にオーブンに入れる。(通常は、火の上でぐつぐつ煮る。)ぐつぐつ煮立っているのを出す。出来上がり。シンプルであるが、檸檬酸味と適度な塩味とマッシュルームの風味で非常に美味しい。オリーブオイルの中で煮るのであるが、特に油濃さは感じない。ビールに良く合うであろう。
2時限 西洋料理実習  

上 : きのこのニンニク鷹の爪風味            ミックスパエリア
下 : 海老と鮹のマリネ
3時限 公衆衛生学 SARSについて
サーズの菌は、人コロナウイルス。人コロナウイルスの人の細胞などへの感染過程 1.吸着 2.脱ぐ 3.コピー 4.組み立て 5.離脱
症状 : 38℃以上の熱、タンのない咳、呼吸困難
対策 : アルコール、塩素消毒、中性洗剤
ウエストナイル熱について
ビブリオブルフィニカスについて

7月8日(金) 第60日目

時限 科目 内容
1時限 食品衛生学 腸炎ビブリオ食中毒
d.予防対策
@.付けない :  イ.真水でよく洗浄  ロ.床に直に置かない(市場で)で発泡スチロール容器などの氷の上に置く   ハ.二次汚染に注意 手指の洗浄消毒 ・専用まな板、包丁などを使用(魚おろし用、さしみ用(加工)) ・一夜漬けなど塩分使用調理は下処理作業台を別にする。
A.増やさない : イ.低温管理 10℃以下(4℃以下が望ましい) ロ.室温放置しない。増殖速度が速い(1回/10分)25℃〜30℃急速増殖 ハ.酸に弱い 酸洗い→抗菌作用有り
B.やっつける : 十分加熱する。中心部分75℃1分間以上
Bカンピロバクター 
1978年アメリカで水道水汚染で発症。2週間後牛乳が原因で発症。日本では1979年に東京都学校給食で発症。1982年札幌で井戸水が原因で発症(殺菌装置の故障)
a.起因菌  : ラセン科カンピロバクター属、グラム陰性、微好気性桿菌(3℃〜15%酸素が必要)、両性ベン毛有り ジェジュニ菌−鶏、牛、鳩など野鳥類  コリー菌−豚
特徴 : @.少数菌で発症 100個/グラム前後  A.微好気条件で増殖  B.乾燥や空気に弱い  C.低温に弱い。10℃以下生存不可能  D.至適増殖温度 31℃〜46℃(少し高め)  E.熱に弱い 60℃30分で死滅
b.症状  :  潜伏期間 − 2〜4日(30時間〜7日) 下痢(水様便、粘血便)、腹痛、発熱(38℃〜39℃)頭痛など、まれに治癒後(1〜2週間後)手足の軽いしびれ感、麻痺症状発症、数週間で回復(ギラン、バレー症候群)  受賞の場合、手足運動麻痺、顔面神経麻痺、口燕化障害麻痺(飲み込むことが困難)、呼吸麻痺などで進行すると死亡
c.発生状況 : 平成13年 事件数1位 患者数4位 ・ 平成14年 事件数2位 患者数5位 
2時限 調理理論 さつまいもの調理方法による糖量の違い
調理方法 加熱時間(分) マルトース量(r/c湿量)
焼く
140℃±5℃
0(生) 65
70 304
100 304
蒸す 13
154
17 154
電子レンジ 25
89
114

<その他の多糖質の性質>
食物繊維 − 人間の持つ消化酵素では消化出来ない物質
プロトペクチン(不溶性) → (酵素)ペクチン(水溶性) → (ペクチナーゼ)ペクチン酸
ペクチンを多く含む果物 − 柑橘類、りんご、イチジク、バナナ、桃
ペクチン酸の少ない果物 − あんず、なし、いちご
ペクチンをゲル化するには、砂糖+酸を加える。
HMペクチン(砂糖、酸)   LMペクチン(カルシウム、鉄)

脂肪と調理
疎水性 : サンドイッチのパンにバターやマーガリンを塗るのは何故?
@美味しさ(塩見を加える、こくを与える) A具の水分がパンに吸収されるのを防ぐ  Bパンと具を接着させる
(野菜に塩4〜5cを入れると野菜の水分が40〜50%抜ける)
乳化性 : 油と水を混ぜた場合、分離するが乳化剤(界面活性剤)を混ぜると混ざり合う
3時限 西洋料理実習 シーフードドリア、サラダコンポーゼ
シーフードは、シーフードピラフをグラタン皿に入れて、そのうえにホワイトソースをかけ、チーズをのせてオーブンで焼いた者である。ポイントは、ホワイトソースである。試食したが、なかなか美味しくできていた。
サラダコンポーゼは、いわゆるミックスサラダである。ポイントは、ドレッシングである。



      シーフードドリア
放課後 特訓練習 中国料理の芙蓉を練習
家では練習をしていたが、学校で練習するのは最初。家の鍋は北京鍋で学校は広東鍋。北京鍋の方が扱いやすいような気がするが試験は広東鍋で行われる。また、ガスバーナーの火力は、学校の方がはるかに強いので、家で練習するのとはかなり感覚的に違う。家のバーナーは真ん中の火力が弱いので巧く出来ないのである。計3回の練習を行ったが、3回目のやっと何となく巧く出来た。しかし、火が強すぎたのか少し焦げた。また、卵を入れた時、強くかき混ぜすぎているのだと思うが、反転させた時、その面が均一でなく、割れのような傷が入っていた。鍋の面に強く押しつけて混ぜたので切れているのである。後で先生の模範を見たが、火加減としては、真ん中の火は、中の上で、周りの火は真ん中より少し弱めという感じであった。それから、卵を180°回転させることについては、最初は巧くいかなかったが、だんだん出来るようになってきた。思い切りよく回転させることである。びっびたら駄目である。少しこつは判った。試験は、来週の水曜日である。

7月7日(木) 第59日目

時限 科目 内容
1時限 日本料理料学 魚の水洗い、おろし方などを実習、講習とは別にさらに細かい説明を受ける授業であった。実習も講習も一通りしているので、今日の説明では、非常に判りやすかった。
おろし方の種類 : 二枚おろし、三枚おろし、五枚おろし、大名おろし、腹開き、背開き、手開き
2時限 製菓料学 料学と言っても今回の授業は、製菓用の器具の名前だとか材料の名前だとか作業の名前などをフランス語の呼び名で説明を受ける授業であった。先生も言っておられたが、フランス語の呼び名をしゃかりきになって覚える必要はなく、作業や練習をしていくにつけて、何回も出てくるので自然に覚えるであろうとのことであった。
3時限 新聞論 前回からの宿題である最近見た新聞記事から内容を発表することについて、任意の者が当てられたり、自主的に発表を行った。5W2Hを含めて簡単明瞭に喋る訓練の一環である。自分は当てられなかったし、積極的に発表する意思もないので黙っていた。当てられれば、それなりに喋る準備は出来ていた。 次に、任意の者がモデルになって、面接試験の練習を行った。若い人たちは、面接など今までに殆どしたことがないであろうし十分に練習にもなると思う。しかし、自分にとっては、あまり必要性を感じないのでただ聞くだけであった。

7月6日(水) 第58日目

時限 科目 内容
1時限 食品学 豆類 植物性のタンパクが多い
餡が出来る豆  − 小豆(あずき)、いんげん、エンドウ豆、そら豆
餡が出来ない豆(脂肪が多い、タンパク質) − 大豆、落花生
大豆
機能性成分 − 大豆レシチン、イソフラボン、大豆オリゴ糖、食物繊維
生での消化が悪い − トリプシンインヒビター(熱に弱い)タンパク質分解阻害物酵素
大豆の加工品 − もやし 発芽させた野菜(非常に変質しやすい)
豆腐 − 大豆→生呉→(加熱)豆乳→(凝固剤)豆腐   木綿豆腐−ゆの分離、絹ごし豆腐−容器の中でそのまま凝固
凝固剤 1.天然にがり  2.にがり  3.硫酸カルシウム  4.塩化カルシウム  5.グルコノ デルタ ラクトン
1から4は、塩類(ミネラル)  海水の塩分から食塩を抜いたミネラル分
日本産の大豆−タンパク質が多い  アメリカ産の大豆−脂肪が多い(主に家畜むけ)
豆腐の加工品 : 揚→二度揚げ 低温で膨らまし、高温で表面をこがす。
高野豆腐(凍り豆腐)−スポンジ状に変化(タンパク質の変成)
がんもどき(ひりょうず 飛竜頭)、  脱脂大豆−色々な大豆製品を作る  丸大豆
小豆(あずき)
粒あん−粒の大きさが色々、こしあん−均一な状態(ペースト)
いんげん−金時豆        さやいんげん−野菜(さんどまめ)   エンドウ豆   グリーンピース  
2時限 栄養学 糖質の消化吸収
デンプン→(唾液アミラーゼ、口中の唾液中)デキストリン→(膵アミラーゼ、十二指腸中の膵液中)麦芽糖→(マルターゼ、小腸中の腸液中)ブドウ糖
ショ糖(砂糖)→(スクラーゼ、小腸中の腸液中)ブドウ糖、果糖
乳糖→(ラクターゼ、小腸中の腸液中)ブドウ糖、ガラクトース
ブドウ糖、果糖、ガラクトース→小腸で吸収ブドウ糖→小腸上皮細胞→毛細血管→門脈→肝臓→グリコーゲンとして蓄える→(分解)血液中(血糖)→全身の細胞→細胞の小胞体→ブドウ糖→ピルビン酸→(酸素不足、酸素供給)乳酸(疲労物質、筋肉けいれん)→(ミトコンドリア、アセチーFOH)→アセチルCOA→TCAサイクル→(ATP 主エネルギー産生物質 アデニン+リホーマ+PPP)二酸化炭素+水
**疲れ、倦怠感を感じる時は、ビタミンB1を摂る。−鰻、玄米、発芽玄米、強化米、ニンニク、葱類に多く含む
**グリコーゲンローディング−マラソン選手などが試合前に実施する栄養貯蔵法
**重要
糖質の栄養
まとめ 1.重要なエネルギー源で1グラムあたり4キロカロリーのエネルギーを発生する
     2.単糖類まで消化されて小腸で吸収される
     3.ブドウ糖は、血糖として血液中に0.1%存在する
     4.ブドウ糖は、グリコーゲンとして肝臓や筋肉中に蓄えられる。
     5.糖質一部は、中性脂肪として蓄えられる
     6.糖質の代謝には、ビタミンB1が必要である。(重要)
3時限 中国料理講習 中国料理の揚げ物の揚げ方の講習
清炸丸子(チン ツァー ワン ズ)豚ミンチの揚げ物、乾炸鶏翅(カン ツァー ジー ツー)鶏手羽先の揚げ物、軟炸肉片(ルワン ツァー ロウ ピ ェン)豚ロース肉の揚げ物、酥炸大蝦(スー ツァー ダー シア)海老の揚げ物、高麗香蕉(ガオ リー シャン ジャオ)バナナとあずきあんの揚げ物、紙包鶏(チー パオ ジー)鶏もも肉と葱のセロファン包みの揚げ物
放課後 特訓練習 中国料理の野菜の切り方を練習
芙蓉も練習するつもりであったが、実習室が満員ですることが出来なかった。せっかく卵を用意していったのであるが残念である。他の実習室がすべて専攻科などで使われていたので中国料理実習室に集中した感じである。野菜の切り方については、今までしてきたことが一部間違っており、それを修正したら少しましになってきた。回数を練習すれば何とかなりそうな目処がついたような気がする。

7月5日(火) 第57日目

時限 科目 内容
1時限 サービス講習 ワインについての説明(主にフランスワイン)
ワインの産地(ブドウの産地) : 北緯30°〜50° ヨーロッパ、日本、タイ(例外)、イスラエル、モロッコ 等
南緯20°〜40° オーストラリア、タスマニア、ニュージーランド、南アフリカ、チリ、アルゼンチン 等
平均気温 : 10°〜16°     日照時間 : 100日間 1250h〜1500h   降水量 : 500o〜800o
ブドウの種類 : 生食用(北米種)−マスカット、巨峰、デラウエア、ピオーネ、ナイアガラ 等
ワイン用ブドウ(ヨーロッパ種、学術名−ヴィデス・ヴィニフェラ種) :  赤ワイン用 − カベルネ・ソーヴィニオン(病気に弱い)、ピノ・ソワール、メルロー、(シラー)    白ワイン用 − シャルドネ、ソーヴィニオン・ブラン、リースリング 等
フランスワインの産地 : ボルドー(赤ワインで有名)、シャンパーニュ(シャンパンで有名、高級品「ドンペリ」)、ブルゴーニュ(世界最高級「ロマネコンテェの生産地)、プロバンス(安価なワインを作っている)、アルザス
ワインの製造 : ブドウ(糖分)とアルコール酵母(耐二酸化硫黄のワイン酵母で学術名サッカラ・ミロス・セレヴェンツェ)、至適温度16°〜18°、副生として炭酸ガスと熱を発生。
ブドウの成分 : 実には酸味と甘味成分、皮には色素アントシアニン(ポリフェノールを含む)と香りと渋み成分、種には、渋み成分タンニンを含む。
<ワインの種類>
スティルワイン(非発泡性) : 赤、白、ロゼ、グレイ、グリーン
スパークリングワイン(発泡性) : 赤、ロゼ、白  名前−シャンパン(フランス/シャンパーニュ)、ヴァンムッス(フランス)、クレマンド(フランス 瓶内で二次発酵)、カヴァ(スペイン 瓶内二次発酵)、ゼクト(ドイツ)、スプマンテ(イタリア)、エスプモーソ(スペイン)、  スタンダードシャンパン(ノンミレシム)常に同じ味(ブレンドし、年号なし)、(ノン・ヴィンテージ)
ヴィンテージシャンパン(年号入り)、プレステージシャンパン(年号有り、サブタイトル有り)
味 : 辛口 ブリュット → セック(乾いたという意味) → デミセック → ドゥー 甘口
フォーティファインドワイン : 酒精強化ワイン − マデラ(ポルトガル)、シェリー(スペイン)、ポルト(ポルトガル)、マルサラ(イタリア)
フレーバーワイン(アロマタイワイン)  :  薬酒   草、根、木、皮をつけ込んだワイン  ベルモット、リレ、サングリアなど 
2時限 レストラン実習 あまり好きでないレストランでのサービス実習。今日は、給茶係をしてレストランに来たお客さんにお茶を持っていくサービスを行った。3回目の実習であったが、することは異なる。お客さんが来ると席に行って熱いお茶が良いか冷たいお茶が良いか聞き、それをもとにお茶を取りに行き持っていくわけである。自分は、もともと緊張する質で、おかわりの給茶をする時に手が震えてしまいお客さんである若い先生に笑われた。仕方ない。しかし、こういうことも慣れだと思うので、慣れてくれば克服出来ると思うので心配はしていない。そんな中で嬉しいことが一つあった。外来のお客さんと、そのお客さんを接待していた先生から激励の言葉を貰ったことである。慣れないことで緊張しながらしている中で、ちょっとした激励かもしれないが本当に嬉しく思うものである。元来不器用であることと緊張してしまうことで何でもスマートには出来ないのであるが、ただ一生懸命しているのは自分で言うのはおかしいかもしれないが紛れもない事実である。そんなところを見て下さったのかどうか判らないが、自分にとっては非常に励みになった。
3時限 サービス講習 ワインのテイスティング
二種類のワインをテイスティング(テイスティングをするには、午前10時までがベター(味覚、臭覚などの感覚がよい)
製造後すぐに瓶詰め : ロワールのワイン(銘柄?) 辛口  安価
製造後一旦樽に寝かせてから瓶詰め : ブルゴーニュのワイン(銘柄?) まろやか 高価
**今までワインなどのテイスティングなどしたことがなかったが、二種類を並べてテイスティングをするとワインのことをよく判らない自分にとってもはっきり違いが判った。
放課後 専攻科授業 料理教師専攻科
本専攻科は家庭料理を中心であり、本科の方は商業料理が中心である。
今日の料理は、家庭料理「おふくろの味」代表の肉じゃが、高野豆腐の煮物、こんにゃくの白和え、焼き茄子の味噌汁
時間の都合で実習は、肉じゃがだけで、その他は、講習だけであった。
今日の料理は、食べ慣れたものばかりであるが、作り方については全く初めて習う。作り方については、それほど高度な技術はいらないように思えるが、料理の基礎的な部分の調理方法や味付け(例えば計量スプーンを使っての塩分や砂糖の量などは人に教える場合、よく熟知しておかなければならない。その辺は、きっちと指導して下さっている。)などは、よく拾得しておかなければならない部分である。



7月4日(月) 第56日目

時限 科目 内容
1時限 中国料理実習 餃子の作り方(包み方、焼き方)
餃子の皮の作り方(今回の授業は、包み方が主眼であるので簡易的に包み方の練習のために作った。)薄力粉に水を入れて団子状に練る。特に難しいものではない。
餃子の包み方 − これは、実技試験項目である。見ていると簡単そうに見えるが、実際にやってみるとかなり難しい。反復練習が必要。なかなか餃子らしい形にならないし、具を巧く包めない。他の若い女性は、初めてにしては巧く包んでいた。この辺の作業は、慣れにもよるが男性より女性の方が巧いのかな??
2時限 中国料理実習 餃子の焼き方 − 餃子用の鍋に油を入れ、餃子を入れる。その状態で少し焼いてから、餃子にかけるように水を入れて蓋をして焼く。水が沸騰するまで強火で、沸騰後中火で焼いていく。(出来るだけ蓋を開けないで音で判断。)焼き面がきつね色より少し濃いぐらいの焦げ色が付いたら完成。
3時限 公衆衛生学 メチシリン耐性黄色ブドウ球菌 − 抗生物質の使いすぎで耐性を持つ。黄色ブドウ球菌の6割から7割。黄色ブドウ球菌の中でエンテロトキシンを産生するものは、約5割。
エンテロトキシンの動物実験データ   エンテロトキシンは、耐熱性がある。
エンテロトキシン 猿(匹) 発症
煮沸 20分 15
煮沸 30分 21
煮沸 60分 14

院内感染防止対策
検査の充実、患者の対策 − 個室へ移す・衣類を消毒焼却、手指の消毒(エチルアルコール、塩素(ピューラックス))
バンコマイシン耐性腸球菌
鶏、豚 − えさに抗生物質を多用した為、菌に耐性が出来た ー 健康な人が発病

結核
平成15年データ 全国の新患者登録−31,638人 10万人に24.8人   大阪の新患者登録−3,880人 10万人に44名
感染してすぐに発症(3ヶ月以内)−約1割(うち2割が体力低下で発病)、発病しない−約9割)
世界では、17億人が感染−全人口の3分の1で毎年800万人が発病
咳が長く続く場合のチェック−咳、たん、発熱が2週間以上続いた場合はチェックの必要。
放課後 専攻科授業 ヘルス&ヒューマンサイエンス専攻科
別校舎に移動して受講。今回が初めての受講であった。
テーマ「健康のための食生活のウソ・ホント」
消費期限:劣化が速い食品で期限後に食べない方がよい。  賞味期限:劣化が遅い食品で適正保存なら期限後でも食べることが出来る。
アカネ色素 − 動物実験において腎臓に対して発ガン性が認められた。
アガリスク(ヒメマッタケ) − 現在の所人に対する有効性と安全性のデータがないので効用があるのかどうか明確でない。
アミノ酸飲料 − 飲むだけで痩せるものではないし、嗜好品であるので過摂取すると太る可能性
カテキンそのものを飲むと抗アレルギー作用がなくなる。(緑茶で取るのがよい)
一つの栄養素だけでは効用が発揮出来ない−食品中の多数の成分が集まり初めて効果が出る。
価格や銘柄と栄養成分とは関連がない。(CMに踊らされない)
死の四重奏 − 上半身肥満、高血圧、高脂血、高血糖
健康のための食生活 : 1.タンパク質を十分に(肉、魚、大豆製品をとる)  2.牛乳、チーズ、ヨーグルトなどを1日に2回  3.野菜、果物をもっと  4.禁煙  5.お酒は少しだけ  **適量取ると言うことであり、取りすぎは駄目である。
食事のポイント : 1.朝に牛乳、チーズ、ヨーグルト  2.昼は麺類より定食  3.夜は和洋折衷  4.間食は我慢  5.やけ食い、つられ食は止める  6.就寝3時間前は食べない
ビタミンの取りすぎには注意。 ビタミンEを取りすぎると死亡率が高くなる(1日の摂取量が100ミリグラムを超えると死亡率増加。267ミリグラムを超えると顕著に増加。)

7月1日(金) 第55日目

時限 科目 内容
1時限 食品衛生学 @サルモネラ菌
d、予防対策 A.増やさない − イ.10℃以下の定温保存  ロ.賞味期限表示に注意  ハ.割卵状態で常温放置しない。  ニ.調理後早く摂取
B.やっつける − イ.十分に熱する  ロ.卵は、卵白が透明から白色になるまで加熱  ハ.電子レンジは途中でよくかき混ぜる。
A腸炎ビブリオ食中毒  − 1950年(昭和25年)大阪で発症 しらす中毒、1955年国立横浜病院できゅうりの浅漬けで細菌分離、 3%塩分至適温度(好塩菌)
a.起因菌 − 腸炎ビブリオ(ビブリオ科、ビブリオ属)クラム陰性、通気嫌気性桿菌、単毛性ベン毛
特徴 : @.塩分至適増殖濃度3〜5%(増殖可能 0.5〜10%)  A.真水に弱い   B.熱に弱い(60℃、5分で死滅)  C.酸に弱い(PH4.0以下増殖不可)(至適増殖PH7.5〜8.0)  D.増殖速度速い(8〜10分に1回)一般細菌より2〜3倍速い。2時間4000個、3時間26万個  E.至適増殖温度 30℃〜37℃(25℃〜30℃急速増殖)  F.低温に弱い。10℃以下増殖不可。
b.症状  潜伏期間−通常12時間(8〜15時間)  症状−上部腹痛、下痢、発熱(37〜38℃)、胃けいれん様、粘血便、嘔吐、吐き気   重症−脱水症状でコレラ様状態
c.発生状況と汚染源  平成12年より減少    汚染源 − 近海魚介類、海底泥土、海水
原因食品 : @.生鮮魚介類および加工食品、さしみ、たたき、にぎりずし 等   A.不十分な加熱調理食品、天ぷら、照り焼き、焼き魚、いか焼き 等    B.二次汚染された塩分のある食品など 野菜浅漬け、卵焼きなど     
2時限 調理理論 デンプンの糖化ということに関して全時間を費やした。
多糖類のデンプンが、酵素によって二糖類の麦芽糖や単糖類のブドウ糖にまで分解されることを糖化という。蒸し加熱では、さつまいもを蒸す場合など、その温度がゆっくり上がるので、デンプンを分解する酵素(β-アミラーゼ)が働く時間が長く、麦芽糖が多く生成する。一方、電子レンジの加熱では、すぐに温度が上昇して酵素が活性を失うので、酵素の働く時間が短く生成する麦芽糖が少ないので、あまり甘くならない。
酵素には、気質特異性、最適温度、最適phがあり、上記のように蒸し加熱と電子レンジ加熱を比較した場合、生成物質に差が出る。(この場合は、麦芽糖) **アミラーゼ、ジアスターゼなど、母音のアーゼがつくものは酵母でこと。
3時限 中国料理実習 海老炒飯、卵スープの実習
誰もが知っている中国料理の最もポピュラーなメニューである。作り方は、至って簡単。広東鍋を烙鍋(ルオグオ)(鍋の油慣らし)し、卵を入れてかき混ぜ半熟の状態の時にご飯を入れる。卵とご飯をよく混ざるように炒める。次に具を入れる。(今回は、海老、チャーシュー、グリーピース、葱など) 再びよく混ぜながら炒めて出来上がり。極めて簡単に出来るメニューである。コツは、卵とご飯がよく混ざり、全体がパサパサになるまで炒めるのが良い。(炒飯には、粘りけのある米はあまり向いていない。アミロペクチンの多い米) 卵スープは、鍋に潰したごまを入れ、鶏ガラだしを入れて煮詰め卵と葱を入れて最後にごま油を入れて出来上がり。卵を入れる際は、徐々に流し入れて、卵が鍋の中でばらけるようにする。


  海老炒飯と卵スープ
放課後 特訓練習 中国料理の中華鍋の振り方を練習。
どういう訳か判らないのであるが、巧くできた。前回練習した時は、こんなにスムーズには出来なかった。何か判らないが、コツを掴んだような気がした。しかし、次回した時に再度巧くできるかどうかは疑問である。今度巧くできたら本物で、本番練習の芙蓉で試してみたい。芙蓉は、7月12日からの試験の項目である。

6月30日(木) 第54日目
時限 科目 内容
1時限 衛生法規 食品衛生法
目的 : 食品の安全性確保のために、公衆衛生の見地から必要な規制などをすることによって、飲食を原因とする食中毒などの衛生上の危害(健康障害)の発生を防止し、国民の健康の保護を図ること。
食品とは何か : 医薬品・医薬部外品の「すべての飲食物」である。一方医薬品、医薬部外品は、病気の診断・治療・予防などを目的とし、あるいは、血行をよくするなど、人の身体の構造や機能を改善する目的で製造されるもの。医薬品や医薬部外品には、容器にその旨が記載され効能や服用量なども表示されている。食品は、人にどのような効果を及ぼすかを表示することは出来ない。  食品衛生法は、食べるという行為による被害発生を予防するために、食品以外に食品添加物、器具、機械、容器包装、乳幼児用おもちゃ、洗浄剤なども規制対象としている。食品衛生法は、販売を目的とした製造などを規制する法律。不特定多数の人に配布する場合には、たとえ無償でも事故を防ぐ必要から販売と同様に扱われる。
食品衛生管理者 : 特に衛生上の考慮を必要とする食品(主に乳製品、食肉製品(魚肉ハムソーセージも含む)や添加物で、政令に定めるものの製造や加工を行う業者は、施設毎に専任の食品衛生管理者を置くことが義務づけられている。
営業許可 : 飲食店などの公衆衛生に与える影響が著しい一定の営業の場合、都道府県が条例で業種別に施設の基準を定めることになっており、営業の範囲は政令で定められる。 許可には5年を」下らない有効範囲を定めることが出来る。営業者が、違反食品を販売したり、食中毒を発生させたりすると、営業の一部又は全部禁止や停止を命じられることがある。
2時限 食文化概論 食法の多様性
手食文化圏−40%、箸文化圏−30%、ナイフ・フォーク・スプーン文化圏−30%
中国−湯匙(スッカラク)、韓国−匙箸(チョッカラク)、日本−箸のみ
ナイフ・フォーク・スプーン − イタリア/ベネチア11世紀くらいに採用された。 フランスは、1553年にイタリア/フィレンツェのメディチ家のカトリーヌがフランスへ嫁いでから発展。イギリスは、1600年くらいから。
食文化の共通化と国際化
食の伝搬と変容 : 新大陸農耕文化  じゃがいも原産地はアンデスで4000年前から栽培されている。そこから16世紀にスペインに渡り、ドイツ、フランス、アイルランドへ伝わった。 
さつまいもの伝搬ルート : ヨーロッパ→フィリピン→中国(唐いも)→琉球→薩摩藩→青木昆陽らの活躍で日本全国へ
**じゃがいもの新品種 : 「さやか」皮がむきやすい、「ユキラシャ」貯蔵性が高い、「インカパープル」赤いじゃがいも
3時限 日本料理講習 向付
向付は、本膳料理や懐石の膳の向に置く料理のことで、「御向う」とか「膾」(なます)とも言われる。膾とは、生(なま)と酢(す)が結びついた言葉で、鮮魚の御造りを主体とし、あるときは野菜の膾などもあり、細かく切って酢で調味した料理であり我が国最古の調理法の一つである。今日のように、生魚の切り身を醤油などで食べる「刺身」は、この膾の食べ方が変化したもので、醤油が作られた、室町時代中期から始まりました。刺身は昔、何種類もの生魚の切り身を盛り合わせ、それぞれに「ひれ」をさして魚の種類を示したところから名付けられた我が国特有の料理である。また、一塩魚、干し魚、薫製、鶏肉などにも用いられ、精進ものには、野菜や野菜の浸し物や和え物に使われる。そして刺身は魚の鮮度が大切です。新鮮なものをよく吟味して求め、刺身を引く時は、大きさや形、器とのバランスを考えて手早く調理すること。

 

6月29日(水) 第53日目
時限 科目 内容
1時限 食品学 さといも
やまのいも−生で食べることが出来る(すりおろすのがベスト)アミラーゼ活性が高い。
両方の特徴 : 粘質物−糖タンパク、褐変しやすい、ユグミ成分−シュウ酸塩−ゆでこぼし
こんにゃくいも : 主成分はデンプンではない。コンニャクマンナン(グルコマンナン(食物繊維)(消石灰で凝固)
きくいも : イスリン(主成分)、食物繊維
砂糖−主成分はショ糖(ブドウ糖+果糖)
原料 : サトウキビ(かんしょ糖)、サトウ大根(ビート、甜菜糖) 砂糖ヤシ(ヤシ糖) メープルシュガー(楓糖)
含みつ糖−黒砂糖、白下糖
分みつ糖
デンプン→水を入れ加熱→糊→糖化(水飴) 麦芽糖
ブドウ糖→(異性化酵素イソメラーゼ)異性化糖、転化糖−液糖
オリゴ糖−機能性−ビフィズス菌を活性化
2時限 栄養学 でんぷん−α化(糊化)αでんぷん、消化が良く美味しい−β化(老化)βでんぷん、消化が悪く美味しくない。(急速冷凍した場合β化を押さえることが出来る。80度以上に加熱した場合α化を維持
Aグリコーゲン  動物のエネルギー貯蔵形態  肝臓に100グラム、筋肉中に250グラムで350グラムは1日から2日分
B食物繊維   人の消化酵素では消化されない食物中の食物繊維
水溶性食物繊維 : 水溶性パクチン(果物、野菜)、アルギン酸(海草)、カラギーナン(海草、てんぐさ、のり)、グアガム(植物ガム)、グルコマンナン(こんにゃく)
不溶性食物繊維(腸のぜん動運動を促進) : セルロース(野菜、豆類、米ぬか、ふすま)、リグニン(根菜類、ココア、豆類)、不溶性ペクチン(野菜、果物)、キチン(海老、蟹の殻) 
3時限 製菓講習 5種類のシュークリームの作り方の講習を受ける
パータシュー(シュークリームの皮)とクレームパティシエール(カスタードクリーム)をベースとして5種類のバリエーションのシュークリームを作り方の講習。
エクレール モカ/ショコラ、パニエ、シーニュ、バトンオフレーズ

 

上 バトンオフレーズ  下 パニエ     上 エクレール モカ、ショコラ   下 シーニュ

6月28日(火) 第52日目
時限 科目 内容
1時限 製菓実習 ガトー・オ・フリュイを作る(いわゆるデコレーションケーキ)
パータ・ビスキュイを作る(スポンジケーキ、今回は、我々が初心者であるためスポンジケーキにバターを入れずに作る。バターを入れると生地を泡立てるのが難しくなるからとのこと。)
1.卵と砂糖と水飴をボールに入れて湯煎にかけかき混ぜながら40度に暖める。
2.湯煎からはずし一気に泡立てる。泡立てながら、その温度が25度くらいなれば十分泡立っていると考えられる。泡立ての目安は、ビーターで持ち上げて落とすと太く線が残る状態。
3.小麦粉を入れる。軽く木べらで切るように混ぜ合わせる。
4.ブランデーとバニラエッセンスを入れる(臭い消し)
5.型に流し込み、約175度のオーブンで30分〜35分焼く。(焼けているかどうかを見目安として、一番上を指で押してみて弾力性がある場合は十分焼けている。弾力性がなくへこんだ状態のままであれば焼けていない。一番上が最も火が通りにくい場所である。
クレーム・シャンティーイを作る(いわゆる生クリーム)機械で泡立てるので何も問題なし。但し、マスケする場合とポッシュする場合のクリームの堅さが若干違うのでその点を先生に見て貰った。
2時限 製菓実習 ガトー・オ・フリュイ仕上げ
1.スポンジケーキの上部を少し切る。(ロスとして捨てるか再利用)
2.次に半分のところで切る。
3.下の部分にコアントロールシロップをアンビベする。
4.その上に生クリームを薄く塗っていく
5.その上にフルーツを並べていく。
6.上の半分を裏返し、コアントロールシロップをアンビベしその上に生クリームを薄く塗り、下のスポンジに重ね合わせる。
7.一番上の部分をコアントロールシロップをアンビベし全体をマスケしていく(二度塗りで二度目は仕上げ)
8.底の周囲にアーモンドスライスをつけていく
9.上の真ん中を中心にフルーツをバランスよくのせていく。
10.アガアガ(つや出し固定ゼリー)をフルーツの上に塗っていく
11.フルーツ中心として、円周周りにポッシュしていく。  出来上がり
3時限 製菓実習


先生の作った「ガトー・オ・フリュイ」
**自分の作ったものは撮影していないが、フルーツの盛り合わせバランス悪い上に円周のポッシュが巧く出来ておらずとても撮影に耐えれるものではなかった。ちなみに、今回のものは18センチ径のものであったが、おおよそ市販価格でいうと3000円から3500円するそうである。但し、自分の作ったものは、仕上げが悪いので商品価値なし。
放課後 専攻科目 専攻科目 料理講師専攻科で別校舎へ移動して授業を受けた。
今日の授業は、初めてであったので今後の授業の進め方と講座の意義などについての全般的な説明であった。今日は、実習はないものと考えていたが、歓迎の意味もあってか、「アメリカンクラブサンドイッチ」を実際に作って食べた。結構美味しかった。この講座は、あくまで本科でしているような商業料理についてするのではなく、あくまで家庭料理に主眼を置いて進められる。あくまで、プロを目指す人への料理講師ではなく、主婦や花嫁修業の人たちを対象に教える料理講師の養成講座である。だから当然家庭料理が中心となる。本科ではプロの料理、ここでは家庭料理と両方合わせて料理について幅広く学べるので非常の良い選択をしたと思う。また、受講生も20人足らずで、ゆったり学べるところもよい。

6月27日(月) 第51日目
時限 科目 内容
1時限 日本料理実習 1.鰻、米茄子岡部餡掛け      2.鮎塩焼き(蓼酢)       3.枝豆御飯     4.冷やしとろろ汁
1.鰻、米茄子の岡部餡掛け  鰻の蒲焼きと米茄子をあげたものと三度豆を出し汁で煮て、その煮汁に豆腐を細かくしたものを入れて片栗粉でとろみをつけた餡を具にかけたもの
2.鮎塩焼き  鮎が泳いでるような格好に串刺しして焼いたもの。蓼酢で食べる
3.塩味をつけて昆布を入れて炊いた後、茹でで皮をむいた枝豆を入れてかき混ぜたもの
4.冷やしとろろ汁   とろろをすり、その中に塩味の出し汁を入れて混ぜる。その中に具として湯通しした鮑と順菜を入れて青のりをかけたもの。(冷やした吸い物)
2時限 日本料理実習
左上:鰻、米茄子岡部鞍掛け 右上:鮎塩焼き
下左より 枝豆御飯、香の物、蓼酢、冷やしとろろ汁
3時限 公衆衛生学 食品取扱者の感染症予防状の注意事項                                         
営業者は、従業員の健康状態の把握に努めなければならない。
清潔習慣は、異物混入対策にもなる。
近年の感染症
日本で増加している感染症   エイズ、腸管出血性大腸菌感染症、MRSA、結核
エイズ − 2003年国連報告 死者300万人  新感染者500万人
日本の感染者 12000人   患者3356人、感染者6767人
放課後 特訓練習 マスケ、ポッシュ練習

6月25日(土)
健康診断の為に午前中だけ特別に登校。肺レントゲンX線撮影、血圧、体重、身長、尿検査、視力、色盲、診察などを行った。予想通り尿検査において糖がプラスになってしまった。(糖尿病予備軍である。)

6月24日(金) 第50日目
時限 科目 内容
1時限 食品衛生学 細菌性食中毒
1.感染型食中毒 : 細菌が食品中で増殖したものを摂食し腸管内でさらに増殖し発症
@サルモネラ菌 : 
a.起因菌 − サルモネラ(腸内細菌科サルモネラ属) 
グラム陰性、通性嫌気性桿菌、べん毛(周毛性)、多数の菌型に分類
特徴 − イ.加熱に弱い(60度20分で死滅)  ロ.低温に弱い(10度以下で殆ど成育不可)  ハ.通常、多数菌(100万個以上)で発症、小児では少数菌(100個以下)で発症  ニ.至適増殖温度 35度から37度
b.症状 − 潜伏期間:通常12から24時間(6から72時間)   症状:下痢、吐き気、腹痛、発熱(38から40度)、時には水様便、血便  重傷の場合は死亡。致死率は0.3%から1%
c.発生状況と汚染源  1990年代急増、サルモネラ、エンテリティディス(SE)が発症始める
汚染源:牛、豚、鶏、ねずみ、ゴギブリなど保菌動物、下水、河川などに分布
d.@食肉およびその加工品(牛、豚、鶏肉)  A卵およびその加工品 生卵、自家製マヨネーズ、卵納豆、とろろ汁、ババロア、ティラミス *卵は割った状態で長く置かない。 B調理器具を介して汚染(サラダ、アイスクリームなど)  Cネズミや昆虫(ゴキブリ、ハエ)の保菌動物により汚染を受けた飲食物
e.予防対策  菌を付けない  イ.原材料の生産段階での衛生管理  SEの検疫強化−SEワクチンの開発など
ロ.そ属(ネズミ)、昆虫の駆除  ハ.使用後の調理器具の洗浄消毒の徹底(手指、まな板、包丁、ふきん、ボール、菜箸など) 
食中毒三大予防原則   1.菌を付けない(清潔)  2.菌を増やさない(迅速)  3.やっつける(殺す、温度管理)
2時限 調理理論 多糖類の性質
多種デンプンのアミロース、アミロペクチンの量
種類 アミロース(%) アミロペクチン(%)
うるち米 20 80
もち米 100
とうもろこし 27 73
もちとうもろこし 100
小麦 24 76
じゃがいも 22 78

糊化デンプン(αデンプン α化)、老化デンプン(βデンプン β化)
ういろう − 米粉、もち粉、さとう、小麦デンプン
離漿(りしょう) − 水が押し出される現象
老化が速く進行するのは 0度から5度
3時限 日本料理実習 炊き合わせ
家庭では、こういう作り方はしない。あくまで商業料理法である。一品一品別々に作り別々に味付けして、一品づつ同じ器に入れるものである。(写真は撮り忘れ)
1.海老通夜煮  2.南瓜土佐煮  3.生麩含め煮  4.小切り茄子揚げ煮  5.絹さや青煮  *木の芽
以上を煮て、一つの器に盛りつけるのであるが、美味しさと季節感を演出する意味で、盛りつけ方(素材の配置とバランス)には注意が必要。また、素材の色彩感が考慮されており見た目に美しさと同時に美味しさ(ムード?)を引き出させる。  その他として、雲丹御飯も作った。これは、試食した時、御飯の堅さを感じたが水が少なかったのであろう。
放課後 就職セミナー このセミナーのために今日は、わざわざスーツを着ていった。基本的には、スーツを着る必要はなかったのであるが、学校の意図(企業の説明会や面接をうける時は、当たり前のことであるが、リクルートスーツを着る習慣をつけさせておくということ。常識のない若年層が、ままいるのでそのあたりへの配慮)である。説明は、ハローワーク関係の担当の方が来られて話された。面接時のテクニックや心構えなどを講習された。自分自身としては、あくまで興味本位で、どんな説明をするのかを聞くために参加したものであり、面接時のテクニックを聞こうと思ったのではない。基本的には、例えば大手ホテルなどの年配者の募集などは全くない。今後の就職をする場合の対策の一環として受けた。

6月23日(木) 第49日目
時限 科目 内容
1時限 食文化概論 宗教と食物禁忌(タブー)
ユダヤ教(BC6世紀)、キリスト教(AD1世紀)、イスラム教(AD7世紀)
A.イスラム教 アラビア半島でムハマンドが創設 コーランが教典
イスラム教の5つの義務 1.礼拝をメッカに向かって1日5回すること。 2.信仰の告白(他教を信じてはいけない。) 3.喜捨 4.断食(ラマダン) 5.メッカへの巡礼
ムスリム(イスラム信者)が食べてはいけないもの(ハラーム)、食べてよいもの(ハラール)
ハラーム : 豚肉、アルコール、血液        ハラール : 牛、羊、山羊、鶏(但し、放血して食べなければならない。従って死肉は不可。)
断食 : 日の出から日の入りまで  イスラム暦は、太陰暦で現在は、イスラム暦1426年である。

B.ユダヤ教
食べてはいけないもの : 豚肉、うろこ、ひれのない魚、血液、1回の食事で肉と乳製品を一緒に食べてはいけない。 @獣で食べてよいもの : 蹄が分かれているもの。反芻するもの(牛) A鳥で食べてはいけないもの : ハゲワシ、ダチョウ  B羽根があり4つ足で歩くものは食べてはいけない。 Cただし、その足で飛ぶものは食べてもよい。
2時限 社会問題論 担当の先生の話術と迫力でこの授業は非常に興味を持って受講することが出来る。
授業のはじめのプロローグでは、昨日起きた両親を殺害した少年のことを話された。新聞などの情報からの先生の結論としては、「市中引き回し獄門打ち首」の極刑にすべきで情状酌量の余地無し。自分もそう思う。先生曰く、情報量が少ないので、何とも言えない部分があるが、親の教育の仕方についても非常に問題(非常にマザコンではなかったのか。)があり、その教育の仕方の間違いで今回のようなことになってしまった可能性もあるとのこと。いずれにしろ、自分を生んで育ててくれた両親を殺害するなんて人間ではないし、畜生以下の行為である。

本授業「海外で働く」
海外で働くのは簡単なことではない。基本的には、観光ビザしか取れないので、例えばフランスの場合は、最長で3ヶ月しか滞在出来ないのである。しかし、どうしても海外で働きたいのであれば、次のような方法が考えられる。コネクションがあればそれを利用する。  外国の日本料理レストランに就職する。(タイミングがある。)  外務省大使館付きの公邸料理人になる。  ワーキングホリデーという方法で働く。(年齢制限もあり、可能な国は、カナダ、ニュージーランド、オーストラリアで1年間。)  海外の語学学校に入学し語学留学を行う。  先生のお薦めとしては、どうしても行きたいということであっても、一旦日本で修行してから行くのがベターとのこと。また、海外各国それぞれの文化や習慣があるので、それに順応する性格を持っていること。先生に相談すれば、ある程度適不適を判断出来るので相談に来てもよいとのこと。
3時限 西洋料理講習 フランス料理におけるソースの作り方の講習  LES FONDS(出汁、基礎)(レ フォン)
FOND DE VEAU(フォン ド ボー) 茶色の仔牛の出し汁
FUMET DE POISSON(ヒュー ド ポアソン) 魚の出し汁
FOND BLANC DE VOLAILLE(フォン ブラン ド ブライユ) 鶏の白い出し汁
以上がフランス料理のソースを作る際の基礎となる
ベシャメルソース、ヴァンブランソース、ポルトソール、ブルーブランソース、マヨネーズソース、ヴィネグレットソース
放課後 特訓練習 だし巻き卵の練習。3個づつの卵で3回チャレンジしたが、どれもうまくいかなかった。要点は、温度管理と卵の返し方である。この2点さえこつを掴めば、さほど難しいことではないかもしれない。とにかく、繰り返しを練習することである。根気とやる気の勝負になってくる。頑張ろう!!

6月22日(水) 第48日目

時限 科目 内容
1時限 食品学 <麺類>  中華そば−黄色(フラボノイド色素)、腰が強い   かんすい(アルカリ性)   
<とうもろこし>  飼料穀物、油脂、コーンスターチ    トウモロコシ粉−コーングリック、コーンミール、コーンフラワー
<大麦の加工品> 麦ごはん、麦芽−ビール、水飴  麦茶、はったい粉
<そば> ルチンという成分が入っている
<えん麦> オートミール
<ライ麦> ライ麦パン
<あわ、ひえ、きび>

いも類およびでんぷん類
いも類 : 地下デンプン(根、茎)   じゃがいもデンプン  粘りがある、透明度が高い
穀物  : 地上デンプン(種)  コーンスターチ

こんにゃくいも(デンプンではない) : コンニャクマンナン(グルコマンナン)(植物繊維で消化されない)アルカリで固まる(消石灰)

じゃがいも : メークイン−粘質で崩れない、男爵いも−ホクホクで煮くずれしやすい。
デンプン→糖分→油で焦げやすい  じゃがいもの皮は緑色の成分、芽はソラニンで有毒
さつまいも(焼き芋)の甘くなる原理 アミラーゼ→デンプン→糖

いも類は、穀物より単位面積当たりのエネルギー生産量が高い  − さつまいも 2970キロカロリー、米 1759、大豆 747、トウモロコシ 697 
2時限 栄養学 第2章 栄養素の機能
1.炭水化物                        炭水化物 4キロカロリー、タンパク質 4キロカロリー、脂質 9キロカロリー
炭水化物の定義と種類 : 糖質(水に溶けると甘い)−主要なエネルギー源となる(1グラム4キロカロリー)、食物繊維(水に溶けても甘くない)−体内で消化されないが整腸作用があったり動脈硬化を予防する作用がある。
**人間は、体内でブドウ糖を作ることが出来ないので植物で摂取する。
炭水化物には三種類ある − 単糖類(糖が一個)、少糖類(糖が2個から10個)、多糖類(糖が多数結合)

単糖類 : 
ブドウ糖(グルコース) − 血液中に血糖(0.1%)として存在 脳神経細胞の唯一のエネルギー源である。各組織細胞のエネルギー源
果糖(フルクトース) − 果実や蜂蜜に多く含まれる。 砂糖の1.5倍の甘味、過剰摂取すると中性脂肪に変わりやすい
がラクトース − 脳の主要成分になる

少糖類
ショ糖(スクロース) − ブドウ糖+果糖 水に溶けやすい  原料は、さとうきび、甜菜など
乳糖(ラクトース) − ブドウ糖+ガラクトース 乳汁中に含まれる
麦芽糖(マルトース)  −  ブドウ糖+ブドウ糖 ほんのり甘く甘味は砂糖の3分の1 水飴、麦芽飴の主成分

多糖類
でんぷん(アミロース、アミロペクチン) − 植物のエネルギーの貯蔵形態−ブドウ糖が多数結合したもの(数百から数千)
アミロース − ブドウ糖が直鎖状に結合 水に溶けやすい
アミロペクチン − ブドウ糖が枝分かれして結合
うるち米 − アミロース80% アミロペクチン20%
もち米  − アミロース100% 
3時限 中国料理講習 外資系某一流ホテルの中国レストランの技術顧問が来校され講習された。広東料理の三品で次の通り。
1.ファアグラの茶碗蒸し風フカヒレと蟹肉のソース
2.芝海老の老酒ソース炒め
3.海の幸入りカレードリアンのグラタン
以上の三点で中国料理以外の材料(フォアグラ、カレーなど)を使っており、中国料理というより中国料理風に仕立てた無国籍料理といった方が相応しいかもしれない。先生もその辺のことを言っておられ、美味しい素材があれば中国の伝統料理にこだわらず積極的に採用しお客さんに喜んで貰えるものを創作するとのことであった。先代学園長も言っておられたらしいが、料理には国境がなくなりボーダレスになっていくようである。(各国料理の伝統や風味を残しつつ。)

 

ファアグラの茶碗蒸し風フカヒレと蟹肉のソース        芝海老の老酒ソース炒め



海の幸入りカレードリアンのグラタン


6月21日(火) 第47日目
時限 科目 内容
1時限 体育 今日は、キックベースボールを行った。とにかく、狙われているのかもしれないが、自分の方へ実によくボールが飛んできた。ほとんどエラーした。エラーしても本当に遊びだから誰も文句も言わないし気楽なものである。それにしても運動能力の衰えをまざまざと見せつけられている気がする。情けない。でも仕方ない。日頃の運動不足と年齢的なものがあるから如何ともしがたい。それに、無理をしたら肉離れを起こしたり問題が発生するので適当に手も抜かなければならない。しかし、やりだしたら本気を出してしまい、自分の運動能力に落胆してしまうのである。まあ、遊びなので気楽にすることである。料理には全く関係のない科目であるので力む必要は何もない。
2時限 フランス語 レストランに行った時の対応のフレーズと数字の11から20まで、曜日の単語をそれぞれを習った。
3時限 真空調理講習 下記写真 いずれも真空調理したもの

 

               ロースとポーク          ルースイチー、イエンスイチー

放課後 特訓練習 桂むきを練習。昨日に続き全く進歩していない。とにかく数をこなすことである。基本的なやり方については、間違っていないはずなので、コツを掴むまで根気よく練習である。

6月20日(月) 第46日目
時限 科目 内容
1時限 西洋料理実習 ミネストローネスープミラノ風、ミックスピザ、若鶏の狩人風白ワイン風味以上3種類の実習を行った。我々の班は、6人中3人が休んでおり、他の班に割り振られてしまった。その班での自分の役割として、若鶏のもも肉を切ったが、関節の部分から切れば簡単に切れるのであるが、間接がどこなのか判りづらく苦戦した。まあ、何とか出来たが、へたをしたら骨の部分を切ってしまい包丁の刃を落としてしまうところであった。若鶏をソテーするのであるが、(自分の役割ではなかったが)小麦粉の付け方が難しくて、出来上がったものはソースが糊ぽくなっていた。味の方は、3種類ともまずまずであったと思う。まあ、1回教壇で説明を聞いただけで作り始めるわけであるが、作る順序がなかなか覚えられなくて、もし、自分一人でするとすればとても出来ない。やっぱり若い人たちは、上手下手は、別にしてもそれなりにこなしている。その辺も、完全に年齢差による能力が現れている気がしてならない。だから、現在は若い人たちの手伝いをしているような感じで、メインの部分がなかなか出来ないのが悩みである。とにかく、どんな料理でも基本的な手順があるはずでなので、その基本を1日も早く覚えなければならない。
2時限 西洋料理実習


左:若鶏の狩人風白ワイン風味、中央:ミックスピザ、右:ミネストローネスープミラノ風
3時限 公衆衛生学 感染症に対する対策
予防接種: ワクチンの種類
生ワクチン(弱毒性菌) − 病気を引き起こす能力は失っているが、感染力と抗体産生能はある。(麻疹、ポリオ、BCG)
不活化ワクチン(死菌) − 病原菌を加熱や薬処理で死滅させたもの(インフルエンザ、狂犬病、百日咳、日本脳炎)
トキソイド − 細菌を取りだし抗原性のみ残して薬品処理して無毒化したもの(破傷風、ジフテリア、)

狂犬病予防法 1950年
世界で年5万人死亡   うちインド3万人、中国2500人。日本では、1970年に1件発生し、その後無し。
日本の狂犬病の歴史: 1920年に3500件発生
放課後 特訓練習 マスケの練習を久しぶりにしたが、全然進歩していない。先生が手に手を取って教えてくれたのであるが、どうも感覚がつかめず、満足に出来ない。7月12日から実技テストが始まるが、後20日の間にどれだけ上達出来るかである。かなり苦戦しそうである。しかし、出来るだけ頑張るしかない。

6月17日(金) 第45日目
時限 科目 内容
1時限 食品衛生学 食中毒
食中毒とは
飲食物を汚染した有害微生物や有害物質を原因とする。主に急性胃腸炎症状を呈する疾病をいう。2類感染症を含む(経口感染症−コレラ、赤痢、腸チフス、パラチフス)
1.最近性食中毒−感染症(細菌が腸管内で増殖して症状を起こすもの)
            毒素型 : 食品内毒素型 −細菌が食品中で産生する毒素によるもの
                   体内毒素型 − 生体内で菌が増殖した時産生した毒素によるもの
2.ウイルス性食中毒
3.自然毒食中毒 − 動物性、植物性
4.化学性食中毒

食中毒の起こりやすい食品
1.複合調理食品  2.魚介類
大規模食中毒の発生状況
平成13年 事件数 1位:カンピロバクター  2位:サルモネラ  3位:腸炎ビブリオ  4位:ノロウイルス
        患者数 1位:ノロウイルス  2位:サルモネラ  3位:腸炎ビブリオ  4位:カンピロバクター
平成14年 事件数  1位:サルモネラ  2位:カンピロバクター  3位:ノロウイルス  4位:腸炎ビブリオ
        患者数 1位:ノロウイルス  2位:サルモネラ  3位:ウエルシュ  4位:腸炎ビブリオ
2時限 調理理論 酵素
酵素 : タンパク質主体  生体内で化学反応触媒として働く
@ 気質特異性  A最適PH(ペーハー)  B最適温度 
**PHとは、水素イオン濃度のことで、中世はPH7で数字が小さい大きいとアルカリ性、大きいと酸性

単糖類(最小単位) : グルコース(ブドウ糖)、マンノース(こんにゃくマンナンの成分)、ガラクトース、フルクトース(果糖)
二糖類  :  ショ糖(グルコース+フルクトース)、麦芽糖(グルコース+グルコース)、乳糖(グルコース+ガラクトース)
多糖類  :  でんぷん(スターチ)  10の4乗から10の6乗の分子結合(高分子化合物)

分類 種類 平均粒径(マイクロメートル) アミロース(%)
種実デンプン 17
小麦 21 25
とうもろこし 15 28
春雨(緑豆) 15 34
根茎でんぷん じゃがいも 33 22
さつまいも 15 19
くず 10 23
キャッサバ 20 18
片栗 25 18
わらび 20
        
*アミロース : グルコースが横一列に綺麗に並んだもの
*アミロペクチン : グルコースが分柱状に繋がったもの
*アミロースの量により調理する際は、大きな違いがある。
3時限 西洋料理実習 舌平目のムニエル、トマトサラダ
1.舌平目のムニエル
舌平目の皮をむく(表裏)。口の所から皮をむいていてがしっぽのところまで巧くむける。→頭を切る。頭の半分は出汁が採れるので捨てない(この料理には使わないが。)。→水洗いしてはらわたや血のりをよく洗う。→臭みをとるために」牛乳の中につける。→牛乳の中から取りだし塩と胡椒を表裏にかける。(味付けはこの部分だけであるので、塩の量を加減する。)→小麦粉をまぶす。→フライパンに油をたっぷり入れる。→温度が上がり油がさらさらの状態になったところでバターを入れる。→バターが溶けて細かいアワがだってきたら舌平目を入れる。→舌平目にほどよい色が付くまで、裏返しながらソテーする。→仕上がったら頭側が左、腹側が下で皿に盛りつける。→檸檬を皮の部分を取りみじん切りしたパセリを円周にまぶす。→それを舌平目の真ん中に乗せる。→ソースを作る。バターをフライパンに入れて、塩、胡椒、レモン汁を入れて焦げ色が付くまで火を入れる。→舌平目にかけて、皿の下側にも入れる。→副菜として茹でたじゃがいもを盛りつける。(水からたじゃがいもを茹でて、茹で上がったら湯を捨て塩、胡椒、バター、みじん切りしたパセリを入れ、鍋に蓋をして数分おく。→じゃがいもを盛りつける。→完成
2.トマトサラダ
へたの部分をとったトマトを5秒間熱湯にさらす。熱湯から取り出して氷水につけた後、皮をむく(簡単にむける。)→立てに半分に切る。それを縦側に垂直にに薄く切る。→レタスを千切りにする。→玉葱をみじん切りにしたものを水にひたいして辛みをとっておく。→パセリをみじん切りにする→レタスを皿の真ん中に盛りつける。→その上にトマトを並べておく。→トマトの上に玉葱のみじん切りにしたものを置く→玉葱のみじん切りしたものの上にパセリのみじん切りしたものをふりかける。→ドレッシングをかけて完成。 **ドレッシングの作り方(ソースビネグレット):酢、塩、胡椒、マスタードを入れてよくかき混ぜる。次にサラダオイルを少しずつ入れながらよく混ぜる。(サラダオイルを入れる時、分離しないようにする。)



           トマトサラダ                    舌平目のムニエル
放課後 特訓練習 玉葱のみじん切り、じゃがいものシャトーむきの練習
玉葱のみじん切りは、大きさはバラバラでいまいちであるが、かなりらしくなってきた。もう少し練習を積んだ後に、スピードが出せるように練習する。  じゃがいものシャトーむきも出来るようになってきたが、スピードが出るように練習する必要がある。

6月16日(木) 第44日目
時限 科目 内容
1時限 社会問題論 好意と記憶のメカニズム
今日の講義のキーポイント「心拍数」
人間は、その時その時の状況によって心拍数が大きく変化する。もちろん、運動をした時などは当然心拍数が上がるのであるが、運動以外の時でも、その時の心理状況により心拍数が大きく変化するのである。運動以外で心拍数が上がる時は、ある意味での興奮状態にあるのである。その場合、頭に血が上るとか、胸がときめいてポーッとするとかである。その場合、零細さに欠ける場合もあるのである。極論を言えば、その辺を巧く利用して女性を口説く場合、うまくいくケースが多いそうである。その辺を、巧みに利用して商売戦略を練ることが、例えばレストランを開業した場合に重要なポイントとなって来るというのである。要するにいかにして相手(お客様)を心拍数が高い状態に持っていくかである。 要約すれば以上が今日の講義のまとめである。事細かに書ききれないので、この程度のまとめにしておく。
2時限 衛生法規 調理師就業届け出制度
調理師の設置努力義務
調理師技術審査  調理技術技能評価試験
栄養士法   栄養士、管理栄養士の定義   栄養士、管理栄養士の免許  名称の使用制限
製菓衛生師法    製菓衛生師の定義  製菓衛生師の免許 製菓衛生師試験の受験資格 免許を与えない場合および取り消し  登録事項と変更
清潔衛生の原則と食品の販売禁止   有害物質含有食品の販売禁止  病気の家畜の販売禁止  
3時限 サービス講習 某有名ホテルのフランス料理レストランのアシスタントマネージャーが来られて講習された。この人は、我々の20年先輩で当校の卒業生である。
ホテルのレストランは確かに高いが、その高い分だけはサービスを充実させている。最大限にお客様へのもてなしとサービスに気を割いている。そのサービス量からすれば決してホテルは高くないとのこと。ちなみに同ホテルのメインレストランの価格例は次の通り。

コース料理      : 20,000円   2人の場合  40,000円
グラスシャンパン   :  1,800円             3,600円
白ワインハーフボトル : 8,000円             8,000円
赤ワインハーフボトル : 8,000円             8,000円
ミネラルウオーター  :   900円             1,800円
   小計       : 38,700円            61,400円
サービス料      :  3,870円            6,140円
消費税         :  2,128円            3,377円
  総合計       : 44,698円            70,917円

メインディッシュのサービス
幼鴨のローストオレンジ
ローストした鴨をお客様の前でさばきいて切り分け、それをオレンジソースで仕上げる。すべて様々なパフォーマンスを見せながらお客様の前で行い給仕する。
デザート
白桃とクレープのフランベ
上記同様お客様の前で作り給仕する。

以上のようなサービスをするについて、サービスともてなしとムードと手間ひまからして、高くはないかもしれないと感じた。
放課後 特訓練習 成果のポッシュの練習をした。まだまだうまくいかない。うまく行かないと言う以前の問題もある。絞り袋にクリームを入れるのがうまくいかず、袋そのものがクリームでべたべたになってしまうのである。これを巧くしなければ、手がべとべとで絞るのもうまくいかない。試行錯誤で何回も練習して覚えなければ仕方ない。焦らずに、まず袋にクリームを入れる練習からみっちりやっていく。


6月15日(水) 第43日目
時限 科目 内容
1時限 食品学 世界の主食−穀物   三大穀物−米、小麦、とうもろこし  穀物はデンプン(ブドウ糖)が主成分
日本での五穀−米、麦、あわ、ひえ、豆
穀物の長所  @単位面積当たりの他の食料に比べて生産エネルギーが最も高い
         A保存性がよい
         B味が淡泊であるので毎日多量に永続的に食べても飽きない。(どんな味付けでも可能)

<米>  もみ米 → 玄米(歩留まり100%)(黒い、堅い、消化が悪い) → 五分つき米、七分つき米 → 白米(歩留まり91%)(白い、柔らかい、消化がよい)  糠が9%となる
米の品種 − ジャポニカ種(単粒種、粘りがある)        飯米−ご飯用   酒米−酒用
         インディカ種(長粒種、パサパサ)
デンプンの品種 − うるち米 : アミロース 20-30%  アミロペクチン 70-80%
             餅米   : アミロペクチン 100%
米粉 − 餅、団子        粉食−小麦  粒食−米   α米−熱を加えてある  米麹−甘酒、酒

<小麦>
品種 − 普通小麦   クラブ小麦−製菓用  デュラム小麦−マカロニ用
タンパク質含量による分類  強力粉(多い)−パン用、中力粉(中)−麺用、薄力粉(少ない)−製菓、天ぷら用
粘り − グリアジン、グルテニン → 水を入れてこねる → グルテンが形成
グルテンの形成 − こねる時間が長いほど大、温度が高いほど大、砂糖や油脂が多いほど小
小麦粉の等級 − 1等級、2等級、3等級  純度の違いで1等級は純度が高い。
<パンの発酵>
イースト(微生物)
ベーキングパウダー(膨張剤)(薬品)(アルカリ性)(食品に残留)
イースト、ベーキングパウダー共に炭酸ガスで膨らむ。
ケーキなどにベーキングパウダーを使うのは、砂糖や油脂を多く使うのでイーストでは働きが弱いため。
2時限 栄養学 前回の続き
7.適正体重を知り、日々の活動に見合った食事量を
   太ってきたと感じたら、体重を量りましょう
   普段から意識して体を動かすようにしましょう
   美しさは、健康から。無理な減量はやめましょう。
   しっかり噛んで、ゆっくり食べましょう。
8.食文化や地域の産物を生かし、時には新しい料理も
   地域の産物や旬の素材を使うと共に、行事食を取り入れ自然の恵みや四季の変化を取り入れましょう
   食文化を大切にして、日々の食生活に生かしましょう。
   食材に関する知識や料理技術を身につけましょう。
   時には新しい料理を作ってみましょう。
9.調理や保存を上手にして無駄や廃棄を少なく
(我が国のフードロス(食べ残し、作りすぎ)1人1日 600〜700カロリー)
   買いすぎ作りすぎに注意して食べ残しのない適量を心がけましょう。
   賞味期限や消費期限を考えて利用しましょう
   定期的に冷蔵庫の中身や家庭内の食材を点検し献立を工夫して食べましょう。

BMI(体格指数) = 体重(s) ÷ 身長の二乗(b)
BMIの判定基準  18.5未満  痩せ
22が標準      18.5〜25  普通
            25以上   肥満

平成14年の国民栄養調査によるBMIの結果
   20〜60才男子 25以上 29.4%
   40〜60才女子 25以上 26.4%
   女性の20才台 18.5未満 26.9%
3時限 製菓講習 外国人講師による講習
キッシュロレーヌ、ソシソンアンポリオッシュという2種類のデリカティッセン的分野の洋菓子ではない軽食的分野のものであった。もちろん、スイートではなく、例えば、パン生地ではなく、製菓生地でもないが、どちらかというとイーストを使うのでパン生地に近いものの中に、ソーセージやチーズなどを入れたもの。大規模なパーティーなどの軽いつまみ的部分で出されることもある。(うまく説明出来ないが)**今日は写真撮影出来ず。
放課後 特訓練習 桂むきを練習。前回に比べて少し出来るようになってきた。何だか包丁の動かし方が少し判ってきたような気がする。何回も何回も練習すれば何とかなるような気がしてきた。

6月14日(火) 第42日目

時限 科目 内容
1時限 レストラン実習 今日のレストラン実習は、厨房に入った。準備段階では、先生が作る海老チリソースのソースを作るのを手伝った。何も難しい仕事ではなかった。
2時限 レストラン実習 昼食の時間になってからが大変だった。自分の担当したのは、冷やし中華を作る担当であったが、麺を客がくるのに合わせて茹でて、茹で上がってら盛りつけていくわけであるが、大変な作業であった。まず、やり方が判らないので、先生に教えて貰いながらするのであるが、とにかく段取りが判らないので、アドリブでしなければならない部分が多くある。とにかく全員が、殆ど始めてのような作業なので戸惑う。何をしていいか判らなく、立っているとケツを叩かれるし、全く戦場(実際の戦場は知らないが)のような厨房である。学校側としては、実際の現場に出た時に臨機応変に動けるように教育的な部分で、こういう作業をさせているのであろうが、何も判らないままに、行き当たりばったりするのは大変しんどい。特に自分のようなあまり要領のよくないものは余計である。それと、生徒の中にややこしい仕切屋の世間知らずの20才くらいの女性がいて、何様だと思っているのか判らないが、あれこれ指示してくるのである。こういう典型的な自己中心的な奴がいるのも混乱させている原因である。まあ、これだけの生徒がいれば中には、そういう輩もいるであろう。とにかく、この授業は、勉強であるには違いないが、あまり受けたくない授業である。(まあ、この授業を無難にこなせば、何処へ行ってもある程度は勤まるであろう。)
3時限 レストラン実習 13時半が過ぎたら、客もいなくなり片づけだけである。それと掃除。簡単な作業であった。

6月13日(月) 第41日目

時限 科目 内容
1時限 中国料理実習 テスト項目である野菜の切り方の実習(大根を用いて実習)
中国名   読み方   意味        実技テスト時のサイズと数量
 片     ピエン     薄切り         2o厚を3枚
 絲     スー      糸切り         2o角を3枚分
 条     ティアオ    長い棒状切り     1p角を2本
 段     ドアン     短い棒状切り     1p角を2本
 丁     ディン     さいの目切り      1p角を3個〜5個
 塊     クアイ     ぶつ切り        大きめを3個〜5個
 米     ミー      みじん切り       残った大根全てを1o角

以上のものを8分で行う(テスト時)       
2時限 中国料理実習 中国名   読み方      意味
 葱花    ツォン ホア    葱の小口切り
 葱末    ツォン モー    葱のみじん切り
 姜米    ジャン ミー    生姜のみじん切り
 蒜泥    スワン ニー    ニンニクの泥状のみじん切り



                           切り方の見本
3時限 公衆衛生学 免疫  自然受動免疫 − 母子免疫(初乳−ラクトフェリンが大量に含まれる。出産後30分以内に新生児に飲ませる。)
グロブリン − 抗原を排除する。
自然能動免疫  − 麻疹、風疹
感染症の予防

感染症の分類・定義
感染症の予防対策
1.感染源に対する対策  届け出、感染症発生動向調査(サーベライス)事業、消毒、検疫、感染動物の処分
2.感染経路に対する対策
放課後 特訓 中華鍋の振り方の練習を行った。ナベの中に模擬物体(ポリエチレンの袋に塩を入れてもの)を入れて、それが180度回転するように振るのであるが、左の指の力が弱くなかなか巧い具合に振れないのである。本当に持久力がない。先生にやり方を教わったものの最初はうまくいくが、左腕左指がつかれてくると鍋全体がふらついて振れず、最後には落としてしまうようなことになってしまう。筋力を鍛えなければならない。何回も鍋を振って自然に筋力とコツを掴むしかない。何をするにも前途多難である。粘り強く、焦らず頑張るしかない。(老化をひしひしと感じる。しかし、負けずに頑張る。)

6月10日(金) 第40日目

時限 科目 内容
1時限 食品衛生学 飲食に伴う健康危害
1.飲食物自体によるもの
@有毒食物 − フグ毒、きのこ毒など   A食品のアレルギー − 卵、そばなど   B食物の摂取過不足 − 生活習慣病
2.食品、水を媒介するもの
@生物学的因子 − 細菌、かび毒、寄生虫など   A食品生産因子 − 農薬(ポストハーベスト収穫後の農薬)、食品添加物など  B環境汚染由来因子 − 有機水銀(水俣病)、カドミウム(イタイイタイ病)、環境ホルモン(外因性内分泌攪乱化学物質)  C加工過程などの偶発的事故に由来する因子 − PCB(ポリ塩化ビフェニール ライスオイル中毒)、ヒ素(ドライミルク中毒)
経口感染症
           感染菌量           二次感染
経口感染症     少量              あり(人から人へ)
本来の食中毒    多量              なし
現在の食中毒    少量 サルモネラ      ある O157
                カンピロバクター       ノロウイルス
3.人畜共通感染
    カンピロバクター − 鶏  、  サルモネラ − 牛、豚、鶏  、  O157 − 牛
4.経口感染経路
   主に海外旅行者     直接感染    間接感染−汚染物(虫、昆虫が媒体)
5.経口感染症予防対策
@感染源の除去  保菌者にならない、早期発見(健康診断、検便)
A感染路遮断  イ.使用水−水質検査  ロ.ネズミ、ゴキブリ、ハエなどの駆除
B日常の健康管理   抵抗力の増強、海外旅行には注意 
2時限 調理理論 教科書の第2章までの済んだので、授業の全般に確認という意味でのテストがあった。これは、あくまで実力確認のためでこれをもって評価をするものではない。しかし、本テストが悪くボーダーラインより少し下の場合は、このテストの内容で判断する場合もあるらしい。結局、自分は、10点満点の6点であった。(本テストの合格ラインは60%以上であるので、辛うじて合格といったところである。)
油の変質(油が疲れること) − 劣化、酸化(自動酸化、熱酸化)、酸敗
油に悪いもの − @光  A金属(鉄や銅)  B熱 
3時限 中国料理実習 芙蓉(中国のオムレツでこの中に蟹を入れると蟹玉となり、これを上に乗せた丼が天津飯である。これは、中国料理の実習テスト項目である。)を作った。
1.中華鍋の鍋ならし(ルオグオ)
鍋をから煙が出るまで焼きし、火を止めて(慣れてくれば止めなくてもよい)、油をたっぷり入れて鍋全体に回るようにかき混ぜる。次に油を戻し火をつけて再度鍋を焼く。それを合計3回繰り返す。これをすることにより、鍋の鉄板の粒子のあいだに油が保持され焦げなくなる。
2.といた卵(だし汁と塩で味を付けたもの)を、鍋に油の筋が見えるくらいになった時(ここの判断が最大のポイントで焦げてひっつく場合は、この部分が原因となる。)に入れる。鉄しゃくの丸い面で卵を鍋全体にかき混ぜて半熟状態にする。
3.鍋を火からはずし半熟状態になった卵を真ん中に集めて丸くなるようにする。そして、そのエッジの周りに油を適量ふる。
4.再び火にかけて、卵の底の部分が焼けるように鍋を水平にぐるぐる回す。
5.卵を鍋を振ってひっくり返す。そして、もう一度ひっくり返す。(ひっくり返す際は、卵が崩れないように軟着陸させるように力を制御する。
6.裏側が表になるように皿に盛りつけて出来上がり。

**卵をひっくり返す時、なかなか巧く返せないし、左手の筋力の持久力がないのか、回すことすら出来なくなってしまう。力がないのか、やり方が悪いのか判らないが、他の若い男女ともにうまく出来ているのに自分だけ出来ない。年齢によるパワーの衰えを感じざるを得ない。少し自己嫌悪を感じると同時に非常に悔しい。
放課後 特訓 オムレツのフライパン振りの練習を行った。フライパンにポリエチレンに塩を入れた模擬オムレツを使ってひっくり返す練習をするのである。最初は、自己流のような状態でしていたので全くうまくいかなかったが、先生がやり方を教えてくれたら、すぐに模擬オムレツがひっくり返るようになった。少しこつを掴んだ。後何回も練習を積んで確実にひっくり返せるようにしたうえで、本物の卵で練習してみる。

6月9日(木) 第39日目

時限 科目 内容
1時限 西洋料理料学 フランス料理における野菜類と香辛料の全般説明(フランス語の呼び名)
野菜類(レギューム) : 朝鮮あざみ(アーティチョーク)、アスパラガス(アスペルジュ)、茄子(オーベルジーヌ)、ビーツ(赤かぶ ベトラーブ)、ブロッコリー(ブロッコリー)、人参(キャロット)、セロリ(セルリ)、マッシュルーム(シャンピニオン)、キャベツ(シュー)、胡瓜(コンコンブル)、カリフラワー(シューフルー)、クレッソン(クレッソン)、アンディーブ(アンディーブ)、エシャロット(エシャロット)、ほうれん草(エピナー)、さやいんげん(アリコベール)、レタス(レチュー)、玉葱(オニオン)、小玉葱(プティオニオン)、かぶら(ナベ)、ポロ葱(ポアロー)、じゃがいも(ポムドテール)、グリーンピース(プティポワ)、ピーマン(ポアブロン)、米(リー)、トマト(トマト)、栗(マロン)、ラディッシュ(ラディー)、とうもろこし(マイス)
香辛料(エピス) : バジリコ(バジリック)、セルフィーユ(セルフィーユ)、エストラゴン(エストラゴン)、ういきょう(フヌイフ)、ねずの実(ジェニエーブル)、月桂樹の葉(ローリエ)、パセリ(ペルシー)、タイム(タン)、シナモン(カネル)、丁字(クローブドジロフ)、コリアンダー(コリアンダー)、カレー粉(キュリー)、しょうが(ジャンジャンブル)、ナツメグ(ムスカド)、胡椒(ポアブル)、サフラン(サフラン)、カイエンヌ(カイエンヌ 一味唐辛子)、パプリカ(パプリカ)、バニラ(バニール)、にんにく(アイユ)、ケッパー(ケッパー)、あさつき(シグレット)、マスタード(ムータルド)、西洋わさび(レフォール)、コルニッション(コルニッション)
2時限 新聞論 就職試験面接時のオリエンテーション
面接時の面接官は、質問に対する答えを見ているのではなく、答えにおよぶ過程を見ているとのこと。(態度や柔軟性、様々な対応能力) 学校で就職説明会をする時は、普段着の受験生の姿を見たいがために行われている。  会社での説明会では、身なりや、聞く態度などを見ており、もちろん会社の説明はあるものの、すでにその時点で就職試験が始まっている。 面接時には、例えば新聞記事について聞かれた場合など、最低常識範囲内で5W2Hを明確に示しつつ1分くらいにまとめて喋ることが出来るように練習する必要がある。  集団面接の場合の試験官の目線(心の目線)は、質問している相手ではなく、他の人の方へ向けられていることが多い。(態度など)  これはといった店がある場合は、閑散時に(例えばランチタイムが終わるくらい)行って、ランチを食べた後、「この店を注目していたのであるが、色々聞かせてほしい」などと自分からアピールしていくのも就職活動の一つの方法である。(自分の感想としては、余程の信念と勇気をもった人間でないと、このようなやり方は出来ないであろう。)
3時限 衛生法規 一クラスだけの授業であったので、(通常は3クラス合同)他のクラスとの兼ね合いもあり、今日の授業は、衛生法規の内容ではなく、就職試験面接時のオリエンテーションも兼ねてゲーム形式でグループ作業(?)を行った。
1.先生がテーマを書き出して、その中からグループ員個々が3位までを選び出し、次にグループとしての3位までをグループ討議により決める。
2.マンションの部屋の住人宛ゲームで、ヒント用紙16枚にて9部屋あるマンションの住人を推理していくゲーム。(野球のポジションの9人を選ぶゲームも違うグループが行った。)グループ内の共同作業で討議しながら推理していく。
1、2とも就職試験時にたまに使われる手法とのこと。

6月8日(水) 第38日目

時限 科目 内容
1時限 食品学 食品の貯蔵方法
低温貯蔵法  凍結による変質−酸化が進む  急速冷凍すれば氷の結晶を小さくすることが出来る。 低温障害が出るものもある。
空気遮断法   真空パック、ガスパック(窒素、二酸化炭素)、薬品(脱酸剤 エージレス)
燻煙法  煙−有効成分は有害成分である。(少量なので人間には害がない) スモークサーモンなど
その他  殺菌、食品添加物(保存料、防かび剤、酸化防止剤
2時限 栄養学 食生活指針(前回の続き)
3.主食、主菜、副菜を基本に食事のバランスを
   多様な食品を組み合わせましょう
   調理方法が偏らないようにしましょう
   手作りと外食や加工食品、調理食品を上手に組み合わせましょう
4.ご飯などの穀類をしっかりと
   穀類を毎食とって脂質からのエネルギー摂取を適正に保ちましょう
   日本の気候、風ぢに適している米などの穀類を利用しましょう
5.野菜、果物、牛乳、乳製品、豆類、魚なども組み合わせて
   たっぷり野菜と毎日の果物でビタミン、ミネラル、食物繊維をとりましょう
   牛乳、乳製品、緑黄色野菜、豆類、小魚、海草などでカルシウムを十分とりましょう
6.食塩や脂肪は控えめに
   塩辛い食品は控えめに、食塩は1日10グラム未満にしましょう
   脂肪のとりすぎはやめ、動物、植物、魚由来の脂肪をバランスよくとりましょう
   栄養成分表示を見て、食品や外食を選ぶ習慣を身につけましょう
3時限 日本料理講習 出汁の種類と吸物についての講習
出汁の素材 : 昆布−昆布は主に北海道でとれる。とれる場所により呼び名や形状が違う。最も代表的なものは、函館付近で採れる真昆布である。その他、細目昆布、利尻昆布、羅臼昆布、日高昆布などがある。
かつお節−本節と亀節(小型の鰹が素材)がある。
出汁
一番出汁(用途−お吸い物) : 水1000CC、昆布10g〜15g(出汁が出る温度 65℃くらい)、かつお40g(出汁が出る温度 95℃くらい)
二番出汁(用途−味噌汁、煮物、うどん出汁) : 一番出汁で使ったものへ、水600CC、昆布5g、かつお20gを加え煮出す。
吸物=汁物 − すまし汁、にごり汁
吸物の三要素 − 椀種(主):動物性、季節のもの   椀妻(副):あしらい、野菜、乾物、季節のもの  吸口 香りのもの、季節のもの
にごり汁 − 味噌汁や粕汁のこと  味噌の種類−米、豆、麦

  
          鱧葛叩き清仕立て             鯛の潮仕立

  
          すっぽん仕立て               鮑のすり流し仕立て

6月7日(火) 第37日目

時限 科目 内容
1時限 レストラン実習 3回目のレストラン実習
今日は、サービス部門の実習である。西洋料理の食器の並べ方の実習を行った。通常のフルコースであれば次のような構成になっている。
前菜(オードブル) − スープ − 魚料理 − 肉料理 − サラダ − デザート − コーヒー又は紅茶
この構成からの食器配置は、次の通り(左から)
前菜用フォーク、魚用フォーク、肉用フォーク、サラダ用フォーク、センターの皿(皿の上にナプキン)、肉用ナイフ、魚用ナイフ、スープ用スプーン、前菜用ナイフ、以上刃先は上向き、(センター皿の上側に)デザート用ナイフ(刃先が左向き)、デザート用フォーク(刃先は右向き)、デザート用大スプーン(飲む部分は左向き)、コーヒー用スプーン(飲む部分は左向き)、センター皿の左上側にパン用小皿と小皿の上に刃先が左側のバターナイフ、センター皿の右上側に45度の角度で左上側から、水用グラス、白ワイングラス、赤ワイングラスを並べる。以上である。
その他に、グラスと食器類(フォークやナイフ)の磨き方も教わった。 
2時限 レストラン実習 昼食時間になってから、自分は給仕の係を行った。料理を客席まで運ぶ役割である。客席に料理を運び「お待たせ致しました。ごゆっくりお召し上がり下さい。」というセリフをいうのである。今回は、誰にも聞かれなかったが、料理の説明を求められることもある。だから、全料理の内容を覚えておく必要があった。また、料理長の名前聞かれることもある。まあ、実際の現場では、客にオーダーを聞かなければならないが、学校の練習用食堂であり客も学校職員がほとんどなので定食となっている。また、料理も一品ずつ出すのではなく、トレイに全部乗せて出すので簡単である。ただ、細かい気配りをしなければならないのは当然のことである。それから、「いらっしゃいませ。有り難うございました。」の挨拶は重要である。
今日の料理の内容は、「野菜スープ ニンニク風味、魚介類のスパゲッティートマトソース、豚肩肉のバルサミコソース仕立て、ミックスサラダ、パン」であった。どちらかというとイタリアンであった。
3時限 レストラン実習 お昼の時間が終了後、学校の外へ出て掃除。学校の周りのゴミを拾っていくのである。特にたばこの吸い殻が多かった。毎日、このような作業をしているので、学校の周りは非常に綺麗である。この辺は、きっとした学校の方針に基づいて行われており、周辺のビジネス街の人も好感を持つであろう。掃除終了後、サービスルームに戻って午前中の復習といった感じであった。ナプキンの折り方を何種類か教わったが、忘れてしまった。最近は、複雑に織り込んだナプキンは、少なくなったとのこと。(ナプキンは、口を拭いたりするので、人の手に多く触れているナプキンは衛生上、好まれていないようである。)
15時前に授業は終了したが、このサービスの先生というか先生の助手は実に気に入らない奴なのである。25才までの若い女性であるが、一応自分にとっては先生なのであるが、あんな無礼な奴は先生と思いたくない。終礼時に出席カードの返却があるのであるが、名前を呼ばれて返して貰う。その際、この見習いの女性(先生)は、出席カードに写真が載っており、年配者であることが明らかにも関わらず自分のことを「○○君」君付けで呼ぶのである。他のもっともっと偉い先生でも必ず「○○さん」といって、18才や19才の子らと分けて一応の敬意を表してくれるのに、この世間知らずで常識に欠ける助手の態度は、先生とは呼ぶにはあまりにも貧弱である。自分の立場上、実際に生徒であるので何も言わないで我慢しているし、ある程度想定されていたことなので仕方ない部分だと思っているが、本当に腹立たしいことである。

6月6日(月) 第36日目

時限 科目 内容
1時限 日本料理実習 魚の三枚おろし
鰺を利用して魚の三枚おろしの実習を行った。これは、実習テスト項目である。先生が教壇で実演の説明の後、部分部分で実習を行った。どうも、魚の向きのイメージが教壇からの説明では、頭に入らず実際にした時、何回か反対に置いてしまうことがあった。この辺は、自分自身のイメージ力が弱いのかもしれない。あるいは、記憶力が悪いのかもしれない。どの実習でも同じなのであるが、教壇で説明を受けたことがすぐに頭に入らず、その通りに出来ないことがよくある。だから、その辺は、何回も練習して体で覚えさせなければ仕方のないことである。若い人たちに比べて練習の回数を多くしなければならないであろう。とりあえず、この実習は、概ねうまい具合に三枚に下ろすことが出来、比較的簡単であったように思う。(巧くできたかどうかは別にして。)また、出刃包丁もよく研いでいたので、切れ味もよく、その面でも作業がやりやすかったと思う。
2時限 日本料理実習 だし巻き卵
とにかく難しかった。フライパンの温度と油の塗り具合がうまくいっていなかったのであろうひっついてしまい丸めていく作業が殆ど出来ず出来上がったものは、まさにスクランブルエッグ状態であった。情けないことであるが、最初なので仕方ない。今度する時は、温度管理と油の具合をコントロールしてしてみたい。悔しさと今後の励みの証拠として、大失敗作の写真を載せておきたい。そして、ビフォーアフターではないが、訓練前と訓練後という形で、巧くなった段階でもう一度写真を掲載したい。巧くならなくても、自分への戒めのために訓練後のものを載せるるつもりである。

   

恥ずかしながら自分の作品「スクランブルエッグ」       先生の作品「だし巻き卵」
3時限 公衆衛生学 ジェンナー 種痘法の発明
コッホ 結核菌、コレラ菌の発見
コッホの三原則 
1.特定の病気について常に特定の病原体が見つかること
2.その病原体を純粋培養出来ること
3.その病原体の健康体(動物)への接種後、発病すること
パスツール 殺菌方法の発見  − パスタツリーゼーション 牛乳の低温殺菌 63度に30分
フレミング  抗生物質の発見
感染症の疫学
1.感染症と公衆衛生の発達
2.一般感染の疫学
3.感染症の発生要因  感染源、感染経路、感受性
放課後 桂むき特訓 久しぶりの放課後特訓で桂むきを行った。(材料は、家から大根を持ってきていた。)なかなかこつがつかめない。先生から、何カ所かやり方を矯正して貰いながら練習した。基本的な、やり方については間違っていなかったようである。とにかく、体でこつを覚えていくしかない。先生もそう言っておられた。根気よく途切れなく練習することである。(自分は、何をする時もそうなのであるが、「力む」のである。今日も先生から肩の力を抜けと指摘された。)

2005年06月04日 土曜日 14:16:51
特記事項
専攻ゼミナール
6月から自由選択制の有料専攻ゼミナールが始まる。メインゼミが15万円とかなりの費用がかかるが、最も好きで極めたい料理の分野があれば受講するのがベターであろう。説明や周囲の状況などを判断すれば、自分の当初目指していた「製菓」部門がもっとも人気があるようである。その講座を専攻したらからといって、その分野に就職するとは限らない。しかし、その分野にいく可能性が強い。ただし、その科目の受講者が多いということは、その分野に就職を希望する場合は、競争倍率が高くなる。確実に就職を希望する場合は、受講人数の少ない講座を受講するのが、後の就職ということを考えれば有利であると考えられる。しかしながら、こと自分に関していえば、いずれの場合でも就職は非常に不利なのである。そうなれば、こと就職のことを考えれば、より確率の高い講座を目指すのがベターであると思う。確かに、製菓という部分については好きなのであるが、好きであるということと、後々のことを考えることと、どちらを取るかの判断である。この学校では、料理業界のあらゆる部分に対応出来るように汎用性にとんだカリキュラムを組んでいる。そのことを考えれば、製菓も通常授業の中で勉強出来るのである。また、受講者の人員が多い講座の場合、学校の教え方も大雑把になるであろうし、生徒間の競争も激しくなるであろうと考えられる。そんなことを総合して、ニッチ(ニッチがどうか判らないが)な講座を選択したい。2講座を選択する。一つは、料理教師養成(生活習慣病に対するメニューの献立も学べる)、二つ目は、ヘルス&ヒューマンサイエンス(健康と人体の科学ということで、生活習慣病にさらされている自分他、中高年向けに役立つ講座であると思う)である。費用は、両方合わせて15万円で、メインの講座を一つ受けるのと同額になる。この二講座を受講すれば、自分自身の健康のために役立つであろうし、困難を極めるであろうが、就職を目指す場合でも、より選択範囲が広がり可能性も増すのではないかと思う。また、この二講座は、学ぶ場所もそれぞれ異なり、また別の意味で色々な分野の人と知り合いになれる機会も出来るのである。以上のようなことで、専攻ゼミは、料理教師養成、ヘルス&ヒューマンサイエンスの二講座を受講することに決めた。6月6日(月)に正式申し込みを行う予定である。

リピート練習項目
各料理分野ごとに基礎的な実技がある。その中には、テスト項目もあり今後リピート練習が必要である。その項目を以下に書き出す。
日本料理 : 桂むき、だし巻き卵(6月6日の授業習う)、魚の三枚おろし
西洋料理 : オムレツ、みじん切り(玉葱)、じゃがいものシャトーむき、フライパンの振り方
中華料理 : 中華鍋の振り方、芙蓉(蟹玉)
製菓    : マスケ(塗り方)、ポッシュ(絞り方)、ルーロー(延ばし方)


6月3日(金) 第35日目

時限 科目 内容
1時限 食品衛生学 手洗いのポイント
1.作業前、用便後  2.生の漁火いるし、食肉類、卵などを触った時  3.食品に直接、手を使って作る時(生のサラダ、お浸し等を盛りつける時)  4.不潔なものを触った時  5.汚染作業区域から、非汚染作業区域へ移動した時
石鹸−陰イオン界面活性  逆性石鹸−陽イオン界面活性
食品の微生物汚染と汚染指標菌
・一般性菌−生きた菌のみ一定条件で増殖     寒天培地、好気的、35度 48時間
・糞便汚染指標  大腸菌群−必ずしも糞便汚染とは限らない。大腸菌と類似した菌の総称     大腸菌−主に糞便汚染の可能性が高い    食中毒、傾向感染症の多くは、人や動物の糞便汚染が原因となる。
食品の腐敗
腐敗(変質)−タンパク質などの窒素化合物が分解し悪臭、異臭、異味を生成
変敗(変質)−脂質や等質が分解し、悪臭、異臭、異味を生成
酸敗−油脂が酸素、熱、光、金属、酵素などにより悪臭、異臭、異味を生成
発酵−糖質が微生物により分解され、各種有機酸やアルコールなどを生成。人に有益なもの
四大悪臭の原因
食肉−アンモニア   海産物−トリメチルアミン  卵−硫化水素   野菜−メチルメルカプタン
2時限 調理理論 油は植物を原料。脂は動物を原料とする。
種類 : 綿実油、大豆油、ごま油、菜種油(キャノーラ油)、コーン油、紅花油(サフラワー油)、米ぬか油、オリーブ油 以上直物性、  動物性は、牛脂(ヘット)、豚脂(ラード)         膏(動物性)−軟膏など
揚げる
1.油の中で食品を全体から加熱  2.高温、短時間で調理(栄養損失が少ない。)  3.旨味や風味が増す  4.衣により多様な調理が出来る  5.高カロリー  6.温度管理に注意が必要
3時限 日本料理実習 桂むきの切り方
桂むきとは、大根の皮をむくというような感じで、円柱の大根を周囲にそって薄くむいていくことである。包丁の使い方は、りんごの皮をむくような細胞を無理矢理切っていくようなやり方ではなく、包丁を前後させて引いて押して切るというやり方である。その包丁を前後させるのは非常に難しく、日頃使わないような手と指の動きになるので、思うように切れないのである。親指の置き方を間違った場合、指を切ってしまう確率が非常に高くなってくる。また、当然のことであるが、包丁もよく研いで、よく切れるようにしておかなくてはならない。とにかく、何でもそうであるようにリピート練習である。また、少しずつでも、日時をあけないで練習することが大切であると先生が言われた。  次に、きざみ切りというか、切り方について、西洋包丁と少し違う。西洋の方は、支柱切りという方法で、包丁の先を支柱にして、包丁を落として着るというやり方であるが、日本料理の場合は、包丁を持ち上げて斜め前に押し出すように切っていく方法である。だから、一瞬包丁は、浮いていることになる。(西洋は、先の部分が着いている。)これは、それほど難しいとは思わないが、均等に切ることと、スピードが要求される。とにかく、これも練習。

6月2日(木) 第34日目

時限 科目 内容
1時限 衛生法規 主に調理師免許の法的要件の講義
調理師免許の申請は、住所地で行う。また、内容変更の手続きは、登録地でに申請する。免許の有効開始は、登録された時点となる。(免許証発行時点ではない)調理師免許は、申請の基づき都道府県知事が与える。免許取得方法は、厚生労働大臣の指定する調理師養成施設において1年以上学ぶことと、調理師試験を受け方法の2種類ある(受験資格は、飲食店などに2年以上就業し店主などの推薦があること)
**失踪宣言 普通失踪−7年以上の生死不明  特別失踪−生命の危険を伴う危難に遭遇してから1年以上の生死不明。
2時限 食文化概論 アンデス高地におけるじゃがいもの保存。フリーズドライによる保存。チューニョという。
マニオク(キャッサバ) 南米東部低地  苦味種(ベイユ)−青酸配糖体(リナマリン)   甘味種
ヤシ類 2600種 なつめやし(デーツ) 中近東原産−砂漠地帯
サゴヤシ−東南アジア、ニューギニア、メラネシヤ、  10年から15年成育 幹に大量のデンプン
ココヤシ − 太平洋の島々  ヤシ油  パーム油  基本的には、ヤシ油などは植物性であるが、常温で個体になることもあるので動物性の性質も備える。 油−植物性 脂−動物性
パンの木(ブレッドグリーンツリー)  30〜50メートル 4〜9月頃果実 サツマイモの味
1.皮をむく 2.切り分ける 3.ココナツミルクで煮る
3時限 学園長授業 学園長の特別授業。当初、どのような内容の授業か知らされていなかったが(もちろん教科書もなし)、菅原道真、玄宗皇帝、楊貴妃、阿倍仲麻呂の時代の歴史の話であった。少しは話の中で食品のことは出たが、ほとんど出なかったので、歴史と一般教養の授業といってよく、学校の決めたカリキュラムなので授業を受けざるを得ないが、料理や調理を学ぶことにおいて意義があるのかどうか非常に疑問に感じた。学校側の説明では、レストランなどを経営した場合、客に歴史の話の好きな人もいるので、ある程度話を合わせるために学んでおくべきだと言っていた。講義の途中で、中国の酒の試飲と中国に由来する饅頭(まんとう)に基づく饅頭(まんじゅう)の試食もあった。しかし、学校側の不手際で自分には饅頭は回ってこなかった。(回ってこなかったことについて、あえて文句を言わなかった。学園長の手前で、そのことを言えば担当の先生が気まずい思いをするであろうと考えたからである。たくさんの先生方が学園長の授業が始まる前からピリピリしているのが痛いほど感じられたこともある。)

6月1日(水) 第33日目

時限 科目 内容
1時限 食品学 食品の貯蔵
微生物の増殖に関係  温度−水分含量の変化   水分−乾燥・湿気をおびる  酸素−酸化させる  光−色あせ  酵素による変質
乾燥剤 : シリカゲル、生石灰(強アルカリ性で水に触れると発熱作用がある
脱酸素剤(製品名−エージレス)
漬物  砂糖漬け  食塩 − 水分活性を低下させる  酢−phを低下させる   ブランチング−乾燥、冷凍
殺菌、滅菌、除菌などの違い
2時限 栄養学 運動習慣のある人(1回30分以上の運動を週に2回以上実施している人)
平成15年 総数 男性 30.5%   女性 25.5%    少ない年代 男性40-49才 女性30-39才   多い年代 男性60-69才 女性60-69才
健康日本21の指針による目標値  2010年までに 男性39%以上 女性35%以上
食生活指針
1.食生活を楽しみましょう
    心と体に美味しい食事を味わって食べましょう    毎日の食事で健康寿命を延ばしましょう
    家族の団らんや人との交流を大切に、また、食事作りに参加しましょう
2.1日の食事のリズムから健やかな生活のリズムを
    朝食でいきいきした一日を始めましょう     夜食や間食は取りすぎないようにしましょう
    飲酒はほどほどにしましょう
3時限 中国料理講習 当校先生による中国料理2品の講習

   

    甘鯛のリス揚げ 甘酢あんかけ                鶏肉の唐辛子炒め
その他 授業後風景



5月31日(火) 第32日目

時限 科目 内容
1時限 製菓実習 シュークリームと作る
クレーム・パティシエール(シュークリームのクリーム)
班での共同作業であるが、全般的にはそう難しくないと感じた。要点は、卵黄と砂糖と薄力粉を混ぜたものに沸騰させたバニラ入りの牛乳入れた後、再度火にかけるが、その際アルファー化(糊化)するときにこげやすいので、よくかき混ぜる。それと、出来上がったら早く冷やすこと。(細菌などの発生を防ぐためなど) 今回は、シューにクリームを入れる時、クリームにキルシュ酒と生クリームを加えた。
2時限 製菓実習 パータ・シュー(シュークリームの皮)
生地の粘度を調節するのが非常に難しい。当初の材料通りにいかない。堅さを調節するために全卵を加えて調節する。適度の粘度は、生地をへらですくって持ち上げ、落ちる時の形状がリボン状の均一で切れないことが最適の状態である。ポイントは、次の三項目。1.生地をさまさない(熱いうちに混ぜる) 2.よく練ること  3.乾燥させない(オーブンで焼くまでに表面を乾かさないように霧吹きで水をかけておく)


3時限 製菓実習 延ばし方の練習(ルーロー)
練り生地(マジパン)を木の綿棒で正方形に延ばす基礎技術。最初は、小さい直方体の生地を綿棒で延ばしていくのであるが、なかなか正方形にはならない。根気強いリピート練習が必要である。実技試験項目である。

5月30日(月) 第31日目

時限 科目 内容
1時限 西洋料理実習 麺切り、玉葱のみじん切り、じゃがいものシャトー剥きの三種類の基礎練習
麺切り : 西洋料理の包丁の扱い方および切り方を練習するために、小麦粉を粘土状に練ったものを棒状にしてそれで着る練習をするもの。牛刀を使うのであるが、牛刀の先を支点として、その支点をつけたまま、包丁を上下させ切っていくもの。もちろん、実際の料理では、玉葱を切ったり野菜を切ったりするものである。この練習の最終目標は、包丁を見ないで切っていくことである。実際の料理現場では、野菜を切りながら、他の料理の進行も見なければならない場面も出てくるので、いちいち包丁の先を見て切っていたのでは、多方面のことが同時に出来ないのである。とにかく、リピートでの練習が必要である。先生曰く、器用な人の1回の練習より、不器用でも何回も練習した人の法がうまくなるとのことである。不器用な自分にとって嬉しい言葉である。
玉葱のみじん切り : ペティーナイフと牛刀の2種類の包丁を使ってみじん切りする。まず、玉葱を芯を中心にして立てに半分に切る。次に、根側の方を4分の1残し縦に切る。次に、そこから5回くらい包丁を入れる。次に、先程習った切り方で上から切っていく。4分の1の部分は、最初と同じ方法で芯だけ残して切る。言葉では、うまく表現出来ないが、だいたいそういう要領である。これもとにかくリピート練習。(今日は、みじん切りらしく切れたものの粒が不揃いであった。)
2時限 西洋料理実習 じゃがいものシャトーむき :じゃがいも両端を切り、真ん中部分が6センチくらいになるようにする。それを立てに6分割して切る。それを、ペティーナイフで、皮の部分を3回に分けて丸く切っていくのである。これも言葉での表現はうまくできないが、だいたいそんなところである。見ていたら簡単そうであるが、実際にしてみると難しい。らしくは出来ても、形は良くない。それと、先程の玉葱のみじん切りもそうなのであるが、絶対に包丁が良く切れないと、綺麗に仕事が出来ない。また、切れないと、手を切る可能性も強いように感じた。
3時限 公衆衛生学 毎度であるが、必ず眠くなる授業で必死にこらえたが、少し居眠りしてしまった。授業の内容は、割愛する。
4時限 専攻ゼミ説明 6月から専攻ゼミナールが始まるが、その説明会であった。かなりの種類のゼミがあるが、自分自身まだ決めていないものの、とりあえずは洋菓子と考えているものの、洋菓子が最も人気がありかなりの人数になりそうである。あまり人が多いのも好きでないので、他のゼミをとる可能性もある。ゼミを受けるのは強制ではないが、うけるのは無料ではなく平均的に12回の授業で15万円が平均である。かなりの額なので、慎重に検討するつもりである。締め切りは、6月7日。

5月27日(金) 第30日目

時限 科目 内容
1時限 食品衛生学 手の洗い方の講習(いつも4、5、6組の共同講義であるが今日は、6組が合宿のため不在)
逆性石鹸−陽イオン(殺菌力強い、洗浄力弱い、無色無味無臭、若干毒性有り(食品添加物ではない)、通常石鹸−陰イオン
アルコール−タンパク質を凝固、消毒効果が強いのは70%以上。
ppm−1グラムの試料中に100万分の1グラム含まれていること。
殺菌 : 滅菌−すべての菌を殺すこと。 消毒−病原性の感染を除去、非病原性菌と細菌芽胞は残存
2時限 調理理論 調理方法−煮る、蒸す、焼くの三種類の講義
<煮る> : うま煮、煮付け、佃煮、炒め煮、蒸し煮
煮物の中に具が入っている場合の調味料の入れる順番。「さしすせそ」の順である。さ−砂糖、し−塩、す−酢、せ−醤油(むかし風だとせうゆ)、み−味噌。 塩の浸透速度は、砂糖の4倍である。(砂糖は粒子が大きい)
落としぶたの役目 : 1.食品全体に煮汁がかかるようにする。 2.食品が煮くずれしないようにする。 3.水分の蒸発を防ぐ 4.表面と鍋底の温度差を小さくする。
<蒸す>
長所 : 1.形が崩れにくい。 2.香りや旨味が煮がにくい。 3.焦げ付かない 4.流動性があるものを静置した状態で加熱出来る。 5.加熱温度を管理しやすい。
短所 : 1.途中で調味が出来ない。  2.生臭さが残る  
<焼く>  直火、間接火
長所 : 1.調味しやすい  2.焦げという風味を付けることが出来る。 3.味が濃縮される
短所 : 1.適温を得にくい  2.外部(表面)と内部の温度差が大きい。
**強火の遠火(全方向に火が当たる)−備長炭を使うと全方向に熱がいく。
**熱凝着 : 酢や油を塗ると防げる
**串焼き : 金属串の場合、熱の伝わりが早い。
**褐変 : 酵素的褐変、非酵素的褐変
アミノカルボニル反応−メライノジン−アミノ基、糖    カラメル化−糖   
3時限 中国料理実習 中華鍋の振り方。麻婆豆腐を作る。
中華鍋は、両手鍋(広東鍋)、片手鍋(北京鍋)の2種類がある。中国料理の場合は、殆どすべての料理をこの鍋でしてしまう。(西洋料理は、オムレツ専用のフライパンなど料理で調理具を限定することがある。)中華鍋の場合は、そこが丸くなっているので、比較的振りやすく中に入っているものも(練習は塩袋)、180度回転させることが出来た。後は、疲れないように振り方のこつを掴むことが重要である。これも練習で掴むしかない。
麻婆豆腐は、ごく一般的な中国料理である。豆腐と豚ミンチを主材料として、トーバンジャンなどの調味料などでとろみをつけて炒める。調味料の量で辛さなどを好みに合わせて作ることが出来る。作り方は、ごく単純でそう難しいとは思わない。我々の班で作ったものも結構美味しくできた。先生が言うには、少し甘口かなとのことであった。
放課後 自主練習 洋菓子のマスケを自主練習した。なかなか思うようにいかない。こつを掴むまでかなりの時間を必要とするであろう。根気強く頑張るしかない。

5月26日(木) 第29日目

時限 科目 内容
1時限 食文化概論 麺について
雑穀について
ミレット : アワ、ヒエ、キビ、小粒のイネ化の植物 主にサバンナ的生態系
モロコシ−アフリカの広域  トウジンビエ−サハラ砂漠の南縁  シコクビエ−エチオピア、ケニア
モロコシの食べ方   1.粒食−ゆでる、焼く  2.粉食−かための粥 デーツ(ナツメヤシ)の実の付け汁  タマリンドの付け汁   3.発酵
三大穀物 : 米、とうもろこし、小麦
根栽類
 じゃがいも   ペルーはじゃがいもしか取れない。(年間雨量 31o)
2時限 社会問題論 この授業は非常に興味を持って受講することが出来る。担当の先生の話術とリアリティーに富んだ話で、どんどん引き込まれていく感じである。この感じは、自分だけではなく全員そうであるに違いない。誰一人として無駄話をしていないし、居眠りをしている者も少ないと思われる。今日の話は、まずイントロの部分で、他の組で飲み会の呼びかけをしていたということから、友達を作るとか人脈を作るとかで非常にいいことであると話されていた。(我が組でも、1回飲み会をしたが、自分が参加しなかった。)メインの話は、6月から始まる専攻科についての話である。みんなの将来に関わる大切なことであるとのことで、どの科目を選ぶかのポイントは、結論から言って専攻科目の先生で選ぶのがベターというのが先生の考え方であった。もちろん、好きな科目を選ぶのが基本であるが、次に専攻科の先生が重要なポイントであり、その先生を通じて、ある意味で将来を託すことも重要なことかもしれないとのことで、極めて現実的な話でストレートに言えば、コネクションを作っておけと言うことである。打算的な行動になってしまうが、将来の夢の実現や豊かな生活を実現させるためには必要なことなのである。先生の言われたことは、これだけで総てを書き尽くせないが、とにかく教訓的な非常に含蓄のある話であった。次の授業も楽しみである。
3時限 製菓講習 プランタン、シャルロット・オ・フリュイの2種類のケーキを作る講習。先生は、有名洋菓子店の工場長を勤めた後、独立され、さらに当校の講師をされている先生の講習。
ケーキの基本は何と言ってもスポンジケーキを作ることである。洋菓子職人をパティシエというのであるが、パータ(生地)から来ている呼び名である。だから、洋菓子職人のことを「生地を作る人」パティシエである。この生地をもとに、色々なバリエーションを組み合わせ色々なケーキが出来るのである。もちろん、ケーキを美味しく作ることはパティシエの最も重要な仕事であるが、綺麗に見せるというのではなく、美味しそうに見せることも重要なのである。デコレーションケーキなどのデザインは、美味しく見せるための技術であり、味で言う美味しさは、見栄えではなく生地を基本とする中身なのである。しかし、人間が美味しいと感じるのは、本当の味だけではなく、美味しいだろうなと思わせる感情に訴える必要もあるのである。その辺を総合的に学んで、お客様のニーズに合わせたケーキを作るのがプロのパティシエなのである。先生は、以上のように言われた。そして、自分の解釈は次の通り。技術を上達させるのは一朝一夕には出来ない。基礎技術をみっちり練習し、それをもとに色々組み合わせて美味しそうに見えて美味しいケーキを作るのが最終目標となる。さらに、人間の嗜好は色々なので、お客様の嗜好(ニーズ)に合わせて作ることが、例えば独立した場合に成功するのである。
パータ(生地)を作る方法は2週類ある。材料は、卵、小麦粉、砂糖で同量を混ぜる。(三同割)**バターケーキの場合は、それにバターを加える(4同割となる)。
共立て法 : 全卵に砂糖を加えて泡立てる
別立て法 : 卵白、卵黄に分けて、それぞれ泡立てる。卵黄は、ほとんど泡立たない。卵白は、大きく泡立つが、適量の砂糖を入れることにより、泡が一定化ししっかりする。
両方方法とも同じであるが、泡立て後に小麦粉を加えて混ぜる。(小麦粉のデンプンで糊化する。)
次にオーブンで180度で25分から30分焼く。但し、オーブンの性能に左右されるので、オーブンの性質を把握した上で最終的には、手感触で判断する。

  

                プランタン                      シャルロット・オ・フリュイ  

5月25日(水) 第28日目

時限 科目 内容
1時限 食品学 旨味の説明
主としてアミノ酸、ヌクレチオド、ペプチド、ある種の有機酸などが持つ味。
昆布の旨味 : Lグルタミン酸(アミノ酸)    鰹節の旨味 : イノシン酸(フクレチオド)   椎茸の旨味 : グアニル酸(フクレチオド)   いか・たこの旨味 : ペタイン(アミノ酸)   貝の旨味 : コハク酸(有機酸)
旨味調味料(味の素など)は、グルタミン酸ナトリウム+ヌクレチオドナトリウムの組み合わせになっている(旨味の相乗効果)
食品の加工
物理的加工 : 洗う、切る、加熱 (いずれも状態が変化)
科学的加工 : 薬品 − 酸、アルカリ、酵素
微生物
有害なもの : 病原性微生物、食中毒菌−感知出来ない。 腐敗菌(細菌、カビ、酵母)(常在菌)−感知出来る。
有益なもの : 発酵微生物
殺菌 : 総ての菌を殺す   滅菌 : 有害な菌のみ殺す
2時限 栄養学 食の外部化・簡便化がますます進む  献立パターンの変化−主食、副食の組み合わせが崩れてきた。 居酒屋型メニュー
死因のベスト3 : 1.ガン 2.心臓疾患 3.脳血管性疾患  すべて生活習慣病である。
生活習慣病(糖尿病、高血圧、高脂血症)増加の原因 : 食生活、運動不足、飲酒、喫煙、過労、ストレス
食育の推進−キッズ・イン・ザ・キッチン
健康づくり
日本人の平均寿命 : 男性 78.36才 女性 85.33才
日本人の平均健康寿命(心身共に自立した状態) : 男性 71.4才 女性 75.8才
平均寿命と平均健康寿命の差が大きいが、これは、寝たきり、痴呆老人が多いということである。
3時限 中国料理説明 本場中国での中国料理のビデオを鑑賞。合宿の疲れが残っているのと昼食後であったため非常に眠たく、必死に起きようとしたが、一部寝てしまった部分が少しある。しかし、内容的には、中国に於ける中国料理の地区に於ける特徴などの説明であり、中国料理を学ぶについて、それほど重要ではないように思えた。

5月24日(火) 第27日目

時限 科目 内容
1時限 体育 2回目の体育の授業であったが、今日は、サッカーを行った。体育の授業といっても名ばかりで、内容はお遊びである。体育という教科を入れているのは、料理人は体力がいるからということから始まったらしいが、この辺は、非常に疑問に思う。月1回の体育では、体力も付かないし特別のことをしているわけでもなく、ほんのお遊びであるから、あまり意義が見いだせないのである。まあ、学校で決まっているカリキュラムなので授業として参加はするが、常に疑問符が付いてしまう。
2時限 フランス語 2回目のフランス語授業。前回の先生は、代用の先生であったみたいで、今回は、本校在職28年の63才のフランス人先生(男性)が担当された。非常にリズミカルな授業面白く時間があっという間に経ってしまった。1時限目の体育などをするより、連続でフランス語の授業をした方が、はるかに意義があると思った。今日の内容は、挨拶、相手の名前の聞き方と答え方、相手のご機嫌を伺うことと答えることの三通りの勉強をした。
3時限 真空調理講習 ローストビーフの真空調理法を学んだ。
ローストビーフでの真空調理のメリット。
1.歩留まりの向上(真空:加熱後重量が−9%減少、従来調理法:−24%減少) 2.肉が均一に焼ける。(切り口を見と一目瞭然) 3.調理が容易(温度管理がしやすい。従来法だと焼き具合の判断が難しい。   
試食したが、個人の嗜好があるが、自分は真空法の方が美味しいと思った。但し、真空法は、均一のものしか出来ないが、従来法であれば、客の好みにより焼き具合を調整出来る。一流のレストランでは、ケースバイケースで調理法を使い分けているらしい。パーティなどの場合は、均一に作った方が公平なので真空法を使う。

 

          ローストビーフ                       トルヌドのロッシーニ風

5月23日(月) 第26日目(合宿3日目)

さすがに昨日の朝のことがあるので、今日の朝はミスがなかったようである。朝の集いがあり朝の歌を歌った後に組旗の掲揚があった。その後、山登りが始まった。このあたりの山は、学校の所有だそうで小高い山の頂上まで道が付いている。学校の長い歴史の中で作られたそうである。頂上にたどり着くまで約20分かかったかな? 頂上にたどり着いたら運良く雲海が見えた。なかなか雲海は見れないそうであるがラッキーであった。(自分とっては、雲海を見のは始めてではなく、もっともっと雄大な雲海を南アルプスに登山した時に見ている。だから、それほどの感慨はなかったのであるが、20歳前後の若者達にとっては始めての経験の人も多くいたと思う。その人たちにとっては、感動深いものであったであろう。)我々のクラスは、リーダーの提案で山の頂上に、それぞれの今回の合宿での思いを書いたメモをタイムカプセルに入れて、秋合宿の時にそれをあけて見ようということになり、それぞれメモを書いて入れた。(これを書いたのは、半月後になってしまったので、自分は何を書いたのか忘れた。)そのタイムカプセルを見る時、それぞれの成長を感じることが出来るかもしれないし、あるいは、そのメモを見ないままで退学する者もいるかもしれない。秋にいってみた時にそれなりの感慨があるかもしれない。それから、この山はまむしが多いというので、登山時の靴は長靴であった。向側の山に向かってこだまが返ってくるかみんなで大声をあげた。あいにくあまりこだまは返ってこなかった。しばらく頂上にいた後、下山した。下りてから自分たちの班は、長靴整理係であったので、長靴を洗って干した。その後、しばらくしてから朝食であった。かなり遅い朝食になったかな。朝食後は、特に行事はなかったが、蒜山高原のビデオを見た。それから、次の組に引き継ぐためにベッドメーキングをした。あまり時間が経たないうちに昼食があった。その時外は雨であった。だから、次の組との合宿の交代式は宿舎内で行われた。それぞれの代表がエールの交換を行った。屋内であったので、組旗の降納と掲揚はなかった。それから、我々の組の志望者が、交代する組に対して感想を述べた。朝礼の時なども、志望者が自分の感想などを発表する機会が何回もあった。自分は結局何も言わなかった。 交代式が終了してから、すぐに帰途についた。途中で蒜山高原センターに休憩で寄った。そこで、土産物などを買う時間があった。蒜山名物のチーズケーキを買った。学校に到着したのは、17時半頃で予定より早い到着となった。ここで、今回の合宿が終わった。


5月22日(日) 第25日目(合宿2日目)

2日目で起床は6時となっていたが、だいたい全員5時半には起きていた。6時半に集合して山登り後に朝の集いをすることになっていたが、集合後部屋の整理が完全に出来ていなかったということで、先生の説教が始まった。昨日言われた5分前集合も守れていないし、部屋の整理がルール通り行われていない。たるんでいると言うことで、朝の山登りは中止となり、一度全員で反省も込めて今後どうするかを話し合えとのことで先生方は宿舎に戻られた。話し合いして、明確な答えが出なければ合宿をこのまま終えて解散するとまで先生は言われての引き上げであった。色々な意見が出たものの明確な結論は出なかったように記憶している。たぶん先生の言いたかったことは、今後どうするかの対策を立てるとかというのではなく、個人個人が自覚を持って行動せよということであったように思った。対策を立ててやり方を変えたところで個人個人の自覚が出来ていなかったら、再び同じことを繰り返すであろうということである。何だか結論が出たような出ないような感じで先生を呼びに行って、先生が戻ってこられ、再度説教の後、朝の集いを行った。組旗の掲揚と朝の歌の斉唱であった。「朝だ 朝だよ 朝日が昇る・・・・」というよく知っている歌であった。そんなことで、かなり時間をくい(2時間?)、朝食もそれに伴い遅くなった。今日は、朝から曇っており、朝食後に体育館に移動する時は雨が降っていた。町立の体育館を借りて、地獄のトレーニングが始まった。まず、体育館内を3周ほど走った。これは、大したことはなかったが、次の筋トレが大変だった。(日頃運動不足の自分にとって)腕立て伏せ150回、これにはまいった。せいぜい40回くらいしか出来なかった。その後は、誤魔化しながらしたのであるが、とにかく腕が曲がらなくなったのである。気力でカバー出来るものではないのである。次に腹筋運動。これは、何故か判らないが、比較的楽であった。体を起こす腹筋運動ではなく、寝転がり足を少しだけ上げて止める腹筋運動である。これは、難なく最後まで出来た。全く問題なかったのである。不思議である。学生時代のクラブ活動を思い出した。自然にお互い励まし合う気合いの声が出てくるのである。自分も36年前を思い出して声をだした。次は、整列の訓練である。4列応対に整列するのであるが、前の組が6秒で出来たとのことで、それと比較された。最初は、30秒くらいかかかっていたが、最終的には何回もチャレンジさせて貰い8秒半くらいまで短縮出来た。先生は、それでも不満そうであった。とにかく、冷静に先生の言われていることなどを分析すれば、何をしても褒めることはなく、あくまでも教育的に叱責するばかりである。そうすることにより、生徒のやる気と自主性を喚起しているのであろう。合宿のねらいはそこなのである。体力を鍛えるために、今日1日だけあんなハードトレーニングをしても意味のないことである。あくまで根性をたたき込むというような精神教育にしか過ぎない。若年の生徒達にとっては、こういった厳しい訓練をするのもいいことかもしれない。その手法について、自分はとやかく言う気持ちはない。どんどんやれというくらいの気持ちで自分も頑張った。トレーニングが終了後、宿舎に帰り昼食の準備である。我々の班は、サービスの当番であった。メニューは、すき焼きであった。だから、それほど準備はしんどいことなかった。ただ、コンロを置かなければならない関係上、椅子と机の移動があったくらいかな。それから、終わってからの片付けも大変だった。(自分にとって)雑巾で床の拭き掃除をしなければならなかったが、腕が体を支えられないので、拭き掃除をしようとしたら、顔毎前に倒れてしまうのである。だから、少しだけして若い人にしてもらった。情けない。朝の一件があり、全体的にかなり時間がずれ込んでいた。昼食後は、何をしたか忘れてしまった。特に何もしなかったように思う。我々の班は、1日目に厨房、今日はサービスをしたので大きな仕事は終わっていた。今日は、風呂は一番に入った。それから、しばらくして夕食であった。夕食後は、昨日に続きレクリエーションであった。あんまり参加したくなかったが、とりあえず参加。最後に負けたものが罰ゲームをしたが、最終的にはみんな一緒にした。歌を歌いながら、右手、左で、足、首、腰、回転などと歌いながら体を動かすゲームであるが、自分なりのリズム感でやっていたら、すごく目立ってしまい、恥ずかしながらみんなの注目を集めてしまった。何も目立とうと思ってしたことではなく、いつもの自分の踊りというかリズム感なのである。特に恥ずかしくなかったが、何で皆が注目したのか判らなかった。その後、22時に消灯。今日は疲れていたので、すぐに眠ることが出来た。


5月21日(土) 第24日目(合宿1日目)

8時:学校集合  8時半:学校出発(途中高速道路のサービスエリアで昼食)  12時40分:岡山県真庭市の合宿所に到着
到着後すぐに当日まで泊まっていた3組(我々は4組)と交代式を行う。何だか衛兵の交代式の感じがした。双方共に校歌を歌い、3組旗の降納と4組旗の掲揚を行う。その後、各組の委員長がエールを交換。式が終了後、宿舎に入り合宿全体の説明と部屋わりが行われた。参加は47名(1名欠席)。自分の部屋は103号室となった。合宿中の行動は、103号室のメンバー7人が一つの班として一緒にすることになった。詳細の説明で、ベッドメーキングの仕方があった。これは、ホテルのサービスにおけるベッドメーキングの仕方と同じになっており、勉強のひとつである。我々の班の最初の仕事は、夕食の厨房に入ることであった。ルールとして、行動を起こすために部屋を出る時は必ず整理整頓をしてから出なければならない。その後、次の行動をするために部屋点検を終了しましたと先生のいるフロントに全員で報告に行かなければならない。代表が前に立ち、班員がその後ろに並び、代表に従い挨拶をする。「気を付け(班員への指示)失礼します。(班員も続けて言う)何班の何々です。厨房業務(その業務によって変わる)の為、部屋の整理が終了しました。確認お願いします。(先生の指示)気を付け、失礼しました」てな具合で報告と指示をもらうことになっている。まさに、厳しい軍隊並(軍隊のことは知らないが、そんな感じ)の規律である。学校の意図として、その厳しさを持って基本的な礼儀と行動作法を教えようと言うものであろう。厨房業務も大変であった。時間との競争になるのでまさに戦場(戦場はしらないが、そんな感じ)のような厳しさである。どんどん先生からハッパがかかる。さらに、班員同士確認しあい励まし合い助け合いするのである。常に声が飛び交っている。実際の現場での模擬訓練のようなもの。自分は、判らないなりにカレイの唐揚げを揚げた。あげ具合が判らず先生に聞きながらしたのであるが、生揚げになったらいけないので慎重に揚げた。少し揚げすぎになったかもしれない。まあ、とにかく何だかんだバタバタしながら厨房業務を終えることが出来た。しかし、業務が済んだ後の先生の注意では、打ち合わせをしていないから、業務がスムーズに進まなかったと注意を受けた。初めての経験で最初からそんなに段取りよくいくわけないので、学校の意図として判っていながらの注意であったのだと思う。あくまで教育的な叱責注意であると思う。業務が済んだら、今度はサービス担当班と一緒にお客さんを迎えるのである。(もちろん、お客さんは一緒に行った生徒達である。)お客さんが、席に着いたらサービス班の代表がメニューの説明と食事のすすめを行う。その後に有志が前に立って一言感想やコメントを加えて「頂きます」といって食事の開始である。後々の食事もすべてこういう風に行われた。(もちろん、各班交代での作業である。)夕食が済んだ後は、急いで着替えて風呂にはいるのである。早く入らないと次の行事に間に合わないから烏の行水といった感じである。風呂から上がってから、しばらくしてこれは、完全に息抜きの遊びの部分になるが、レクリエーションがあった。ゲームを行った。自分は、こんな団体のゲームは大嫌いであるが、参加しないわけにはいかないので参加した。どうも自分は、にぶいであろうゲームにはよく負ける。ゲームが終わって22時きっかりに消灯就寝であった。部屋での班員との交流は一切出来なかった。22時以降も騒いでいた班があったようであるが、翌日きっちりお仕置きをされたみたいである。  


5月20日(金) 第23日目

時限 科目 内容
1時限 食品衛生学 微生物の増殖条件
1.水分と水分活性
2.温度
3.酸素
4.水素イオン濃度
食品中の微生物
1.微生物はどこから来たか
2時限 調理理論 調理の加工種類
1.切砕(切る、むく、削る、ちぎる)
2.撹拌、混合(混ぜる、こねる、泡立てる、あえる)
3.磨砕、粉砕(おろす、つぶす)
4.圧搾(押す、握る、詰める、のす)
5.冷却、凍結
6.計量、計測
3時限 西洋料理実習 包丁研ぎ、フライパンの扱い方(振り方)
包丁研ぎ − 事業内容を事前に把握していなかったので、砥石を忘れてしまい作業が出来なかったもの、すでに研げていたので、すぐに先生に見て貰ったところ、ペティーナイフとさばき包丁はOKが出た。牛刀が少し研げていない部分があるとのことでNG。後日家で研ぐことにする。
フライパンの扱い方(振り方) − フライパンに野菜やライスを入れてフライパンを振りながら混ぜている光景を見ることがあるが、その実習であった。実際にしてみたものの、やはり難しい。先生曰く、フライパンを手前に引く時と手首の使い方がこつである。そのこつを掴むまで、練習である。こつを掴めば、そう難しいものではないかもしれないし、力もさほどいらないのかもしれない。同じ班の女の子が非常に上手で先生に褒められていたが、悔しいけれど、自分には、まだそこまでする能力がなかった。とにかく、練習練習である。頑張ろう!!

5月19日(木) 第22日目

時限 科目 内容
1時限 社会問題論 大学の心理学の先生の2回目の授業であった。とにかく、先生は非常に喋るのがうまく、みんなを引きつける素晴らしい話術を持っておられる。いつもがやがやうるさい連中もみんな黙って聞いている。本授業に入る前の話で言っておられてことを一部紹介する。卒業生の中でこういう人がいたとのこと。「国立大学を出て当校に入学したが、その人は、料理技術を学びに来たのではなく世界各国の食材について勉強したかったとのこと。だから、実習授業でも自分はあまりせず他の人に譲っていた。先生が、そんなことでは調理師の免許はとれないと忠告したらしいが、その人は調理師免許はいらないと言ったとのこと。最初から自分なりのポリシーと目標を持って入学してきているのである。当校を卒業後、すぐにフランスに渡り、フランス各地を見て回って珍しい食材があれば日本に持ち帰り、その食材をレストランに紹介して回ったらしい。そんなことがうけて、今は小さいながらも会社を興し、1年に半年は海外を見て回り、それなりに業績を上げているらしい。」という話である。この先般の教訓としては、何かするについては、しっかりした自分なりのポリシーと信念を持ち、周りから何を言われようが頑張れば夢が実現されるということである。
本題の内容 : 感性と料理との関係  五感(聴覚、視覚、味覚、臭覚、触覚)と記憶のメカニズム  五感は互いにリンクしており、レストランを開業する場合など、その五感のリンクを利用して、五感に鋭く訴える工夫で客を呼べば繁盛するであろうというのが今日の講義の結論。(決して味だけ良ければ繁盛するというものではない。) 
2時限 衛生法規 衛生法規とは
憲法25条の「生存権」を基本として、国会が決める法律(調理師法)、その下の内閣が決める政令(調理師法施行令)、各省大臣が決める省令(調理師法施行規則)、地方自治体の議会が決める条例などで規定されている。(ふぐ調理の資格は、地方自治体の条例で決められている。)
3時限 西洋料理講習 スペイン料理−パエリア、ひいかの墨煮、牛テールの煮込みシェリー酒風味

  

               パエリア                       牛テールの煮込みシェリー酒風味

5月18日(水) 第21日目

時限 科目 内容
1時限 食品学 食酢の作用
1.食欲増進効果  2.塩味をまろやかにする  3.魚の臭みを消す  4.素材の色を美しくする  5.魚の小骨を柔らかくする  6.貝や里芋のぬめりとり  7.もみじおろしのビタミンCの保護  8.防腐効果
食塩の作用
1.防腐効果  2.褐変防止効果  3.発酵調整効果  4.小麦グルテン形成促進  5.タンパク質の溶解  6.タンパク質の熱凝固促進  7.クロロフィルの変色防止  8.ぬめりの除去  9.旨みを引き立たせる  10.沸点上昇・凝固点降下作用
砂糖の作用
1.保水性、保湿性を高める  2.保形成を高める  3.保存性、防腐性を高める  4.微生物の発酵を助ける  5.ペクチンのゼリー化促進  6.デンプンの老化防止  7.タンパク質の熱凝固抑制  8.アミノーカルボニル反応促進
2時限 栄養学 日本人の食生活状況
1.1960年から1970年
家事の近代化−三種の神器の登場(テレビ、洗濯機、冷蔵庫)
1958年 インスタントラーメン発売    1960年 インスタント食品の発売ラッシュ、スーパーマーケットの登場 食の欧米化が進む   米の消費量減少−1962年 一人当たり118.3s/年、2000年一人当たり 64.6s/年
1970年万博開催 外食元年でファミリーレストランの登場   コンビニエンスストアの登場  ファーストフード店の登場  
2.1980年代
日本人の食生活の転換期   食の欧米化、外部化がさらに進む  成人病(生活習慣病)の増加
1985年 厚生省”健康作りのための食生活指針”発表  食のこ食化−孤食(一人で食べる)、個食(別々のものw食べる)、固食(決まったものしか食べない)    日本人総グルメ化
3.1990年〜
健康志向、安全志向が高まる。 食の簡便化、外部化はさらに進む
3時限 サービス講習 某有名カフェの代表者が来られ、紅茶について講義
世界三大アルカイド飲料−コーヒー、紅茶、ココア    お茶の木は椿科  全世界60カ国でで300万トン/年精算されているが、80%は紅茶   紅茶−発酵茶   ウーロン茶−半発酵茶  緑茶−不発酵茶  紅茶の生産国1位−インド、2位−スリランカ 3位−ケニヤ 4位−インドネシア 5位−中国
お茶の入れ方 器−急須(ティーポット) 入れ方−煮出し法、濾過法     紅茶の大きいハッパのものを「オレンジペコ」という。
最後にインドのCHAIという紅茶を試飲した。(紅茶葉を煮出しし大量のミルクを加えたもの)
4時限 就職オリエンテーション 今後就職活動をしていくについてのオリエンテーション

5月17日(火) 第20日目

時限 科目 内容
1時限 レストラン実習 今日が2回目のレストラン実習であったが、前回はサービス部門の実習で今日が厨房内での実習であった。今日したことは、実際のレストランでの仕事と何ら変わらないものであろう。実際現場での疑似体験での練習である。学校内のレストランで昼食を職員が客として食べに来るのと食券を事前に購入していた一般生徒の合計約150名への昼食の供給作業である。
2時限 レストラン実習 全体の準備は、前日に職員と2年生がしていたものを、最終的な段階の作業の手伝いを我々がする。厨房に入るのは、21名で3班に分けて一度にはいるのは2班の14名で、残りの7名は昼食を取る。自分の役割は、サラダを配膳する係りで最も簡単な作業であった。他の担当は、フライを揚げたり、野菜を炒めたり、スープを入れたり、スパゲッティを入れたりの作業であった。昼食は、12時から始まり13時半くらいで終了する。
3時限 レストラン実習 14時から片づけが始まり、我々の班は、もちろん厨房内の片づけである。初めてはいる厨房なので、洗ってしまう時もどこにしまっていいか判らず、いちいち先生に聞かなければならず面倒であった。とりあえず、今日の作業は、何の問題もなく無事終了した。

5月16日(月) 第19日目

時限 科目 内容
1時限 日本料理実習 料理名 : 炊飯(炊飯器を使わない基本的なご飯の炊き方)、鰹のたたき、帆立貝柱と海老の山葵マヨネーズ和え、鯛と雲丹のお吸い物、香の物、それから、これは料理ではないが、基礎練習として一番出汁と二番出汁の取り方を実習した。
鰹のたたきは、先生は最初から鰹を3枚におろして実演されたが、我々は3枚にものを支給され、それの中骨をとり半分にさばいた後に串刺し(末広がりに)にして火であぶり、その後、氷水にしばらく浸してから、切り分けた。基本的な魚のサバキ方は、基礎練習としておいおい授業を受けるであろう。
2時限 日本料理実習 相変わらず時間の関係でバタバタすると同時に先生からハッパをかけられるので余計にバタバタする。
今日はカメラを忘れたので出来上がり写真を撮っていない。
3時限 公衆衛生学 最も暇な授業で毎回騒々しいが、今日は意外に静かであった。その理由は明らかである。3組がまとまって授業を受けているのであるが、1時限目と2時限目はいずれの組も実習であったから少し疲れているのであろう居眠りをする生徒が多かった。僕の眠くなったが、こらえて授業を聞いたもののあまり頭に入らなかった。
放課後 製菓自主練習 マスケ(スポンジケーキにクリームを塗る)の自主練習をした。練習中にテレビで有名な先生が回ってきて簡単なアドバイスを受けた。少しましになってきたような気がするが、まだまだ練習が必要である。相変わらず部屋は満員。

5月14日(土)

正規授業外の自主練習で登校。9時半から12時まで洋菓子のポッシュの練習を行った。9時15分に教室に入ったのであるが、すでに満員状態。こんなところにも生存競争があるのである。従って授業中もそうであるが、気の弱いものは思うように練習が出来ないのである。資本主義の競争社会であるから仕方のないことである。無用な争いは避けるべきであるが、必要最小限の負けない為の競争が必要である。場所取りは早いもの勝ちである。辛うじて一角を確保することが出来た。次回からは、もう少し早めに行く必要がある。毎回感じるのであるが、見るは易いがするは難しい。まず、絞り袋にクリームを入れるのが大変である。手がべたべたになってしまう。また、絞り出す時も均一の力で絞らないと絞った形が何というかでこぼこになってしまうのである。とにかくこつを掴むまで練習の繰り返しが必要である。練習は、11時20分で終了で、その後は片付けてと掃除になる。とにかく、これがまた大変である。先生のひっきりなしのハッパでバタバタする。しかし、この辺も実際の現場に出た時の訓練かもしれない。慣れるしかない。いずれにしろ、この年であるが、色々な新しいことを体験させて貰って、ある意味で幸せである。


5月13日(金) 第18日目

時限 科目 内容
1時限 食品衛生学 食品と微生物
1.細菌 : 球菌、桿菌、らせん菌
  グラム染色による細菌の分類 : 細菌の鑑別方法の一つ。グラム陽性、グラム陰性
2.クラミジア、リケッチア   生きた細胞の中のみで生存(食品に関するものはない)
3.真菌類 : 酵母、カビ菌
4.ウイルス
5.原虫
微生物の増殖条件
栄養、水分、温度、以上三大条件  酸素(有無)、水素イオン濃度
2時限 調理理論 調理法の種類
1.なまもの調理 : さしみ、酢の物、和え物、漬物、サラダ、果実や野菜ジュース
2.加熱調理 : 湿式加熱(ゆでもの、煮物、蒸し物、炊飯)、乾式加熱(焼き物、炒め物、揚げ物)、誘電加熱(電子レンジ)、電磁誘導加熱(電磁調理器)
調理操作
1.非加熱調理操作 : 洗浄(洗う)、浸漬(浸す)−うまみ成分の抽出・酵素作用の阻止・味の浸透・テクスチャの向上・微生物繁殖の阻止・不味成分の除去、切砕(切る)、撹拌・混合(混ぜる、こねる、泡立てる、あえる)、磨砕・粉砕(おろす、つぶす)、圧搾(押す、握る、詰める、のす)・濾過(こす、しぼる)、冷却・凍結
3時限 日本料理実習 日本料理の最初の実習として「冷やしソーメン、鮹と胡瓜の梅肉和え」の2種類を作った。最初のイントロ的料理かつ一般的な庶民料理なので、それほど難しいものではなかった。


     冷やしそうめん 鮹ときゅうりの梅肉和え            フレンドリーな先生とのツーショット
放課後 マスケ練習 15時半から16時半くらいまでマスケの練習を行った。今のところ全く要領を得ない。
その他 いじめの発生とおぼしきこと
ロッカーで着替えをしている時に隣の班の男性が、その男性の班内で陰口を叩かれていると僕に言うのである。そのことについて、年配者の立場として、それなりのアドバイスをしてあげた。その後の実習授業で、自分自身の作業をしながら、その班の様子を見ていたが、なるほどその男性は、5才ほど年下の舌足らず(敬語を知らない)女性に大きな声で指図されていた。そうこうしているうちにその男性は、自分にこの作業どうしたらいいのかと聞いてくる始末。自分も忙しいし、かまっている暇がなかったので答えなかったが、なるほどその男性は、典型的ないじめを受けやすいようなタイプであると思った。要するに、動作が遅くとろいのである。また、人に対する依頼心も強いような感じである。きつい言い方をすれば、その男性はいい年こいて本当に情けないと思う。自分は、36年ぶりの学生生活であるが、実際、現在問題になっている学校におけるいじめは、今日の件と似たり寄ったりなのかもしれないと思った。いじめる方もいじめられる方も問題である。今回の場合は、いじめられる方がもっと強くなるべきであると思う。料理業界の現場は、往々にしていじめがあると聞く。(この学校では、その対策授業というかメンタル面での授業も取り入れている。)今回の男性は、メンタル面を強化しなければ実際の現場ではとても勤まらないような気がする。今後については、その男性に対して出来るだけ力になってあげるようにしたい。(アドバイスするのみで自分自身は直接的には動かない。最終的には、本人と学校との問題である。)

5月12日(木) 第17日目

時限 科目 内容
1時限 ホームルーム 最初のホームルームで、担任、副担任の先生3人を含め、生徒全員の自己紹介が行われた。一番最後に担任先生が先生自身の家のこと、学校に入った時のこと、学校職員になった時のことなど、含蓄のある人生経験の話をされた。話の内容としては、かなり説得力があり若い諸君には大変参考になったであろう。その中で、印象に残った言葉がある。先代学園長がよく言われていたとのことであるが「志楽」という言葉である。あくまで先代学園長の造語であると思うが、志をもって楽しく過ごすということである。あるいは、志を楽しむという意味にもとれる。何か志しを持った場合、楽しく、それを実践しようということである。仕事を楽しもう。人生を楽しもう。しかし、楽しいことばかりではないが、基本は楽しむということである。この辺は、自分自身の人生のモットーである「明るく、楽しく、元気に」に通じる部分である。非常に共鳴した。
それから、個人情報保護の上、先生が生徒を把握する意味で一風変わったテストを行った。木の絵を描いて提出したのである。その絵を見て、個人の傾向的な性格判断が出来るらしい。自分には、絵心など全くないので、変な木になってしまった。(笑)
2時限 新聞論 新聞論とは何ぞやと思っていたが、要するに就職試験対策の一環である。もっと大きく言えば、料理人たるや豊富な一般教養を持つべきであるということである。その為には、新聞をどんどん読んで、日本のこと、世界のことなど、総合的に世相や世の中の動きを一般教養として知っておきなさいという趣旨である。今までの料理人の業界では、就職するについて、徒弟関係などでの口利きで決まっていたらしいが、最近は非常にシビアになり口利きでとりあえずは、就職試験を受けさせて貰えるということになっているとのこである。もちろん就職試験ですべることもあるわけである。そんなことで、この新聞論というテーマで新しい科目を作ったとのこと。
3時限 衛生法規 今日は、50人だけの授業であったことと、他科目とのバランスで、衛生法規そのものの授業ではなく、自己紹介的な部分で性格判定テストなどを行った。そのテスト結果を先生に提出した。(個人保護法が施行されて、今日のテスト結果を提出するについては、先生個人の生徒把握のため以外には絶対に利用しないとのことであった。)自分の性格テストの結果は、ネクラ人間だそうな。ポルノ小説が書けるような想像力はあるが、セックスはへたであるなどと全く馬鹿げたことが書かれていた。そんなこと気にしないが、次の項目は当たっていた。周囲の人間に気を遣いすぎて自己表現がうまく出来なくネクラになっていると書かれている。自分は決してネクラではないと思っている。しかし、自己表現はうまくないであろうな?
その他 放課後の練習が困難になってきている。練習をする生徒が多く場所を確保するのに早いもの勝ちの競争になっているのである。少し遅れていくと一杯で練習出来ない。やっぱり、こんなところでも生存競争の激しさの一面が見える。過剰に競争をするのは好まないが、ある程度の競争は仕方ない。このまま指をくわえて見ていると完全に遅れてしまうので、早急に自分なりの対策を考えなければならない。

5月11日(水) 第16日目

時限 科目 内容
1時限 食品学 ビタミンには、水溶性(C、B群(B1、B2、B6など)で主に植物に含まれる)と脂溶性(A,D,E,Kなどで主に動物に含まれる)がある。水溶性は、過剰分は排泄され、脂溶性は体に蓄積され過剰症が見られる。
食品の色素には、視覚的バランスがとれることと抗酸化作用がある。主に植物に含まれるが、カロテノイド類(黄色〜橙)、クロロフィル類(緑)、フラボノイド類(白〜淡黄色)、アントシアニン類(紅〜赤紫〜青紫)などがある。動物性の場合は、ヘム色素(ヘモグロビン(血液)、ミオグロビン(肉)
2時限 栄養学 食品の栄養素データ(食品標準成分表)をもとに食事のカロリーや栄養などの計算をした。
3時限 中国料理講習 有名中華料理店のオーナー料理長が来校され講習を受けた。さすがにオーナーらしく料理の採算的な側面も含めた講習であった。要するに商品価値(料理の価値)をあげるためには、お客様が、その料理の価格について納得いくような味、見栄えになるように工夫をすべきだと言うことである。                                                 
龍蝦垪磐(ロンシアヒンバン)
伊勢海老の前菜盛り合わせ

5月10日(火) 第15日目

時限 科目 内容
1時限 洋菓子実習 最初の実習。器具全般の説明
バターケーキ(パウンドケーキ)を作る。バター、薄力粉、砂糖、卵をそれぞれ同量混ぜ合わせたものをオーブンで焼く。フランス語でQuater quarts(カトル カー)4分の4という意味の名前が付いている。最初にバターと砂糖を混ぜ合わせ、次に卵を何回かに分けて入れ混ぜ合わせる。ビーター(泡立て器)で混ぜるのであるが、これが想像以上に大変な作業で、こつも要領もわからないままで(最初に先生の説明があったが、見るとするとでは大違いで思うようにいかない。)したものだから、非常に腕が疲れた。最後に薄力粉(ベーキングパウダー入り)を入れてへらで混ぜ合わせて生地の出来上がり。2人での協同作業なので交代しながら何とか混ぜ合わせることが出来た。焼き上がったものを賞味したが、まずまずの味であった。舌触りもまずまず。混ぜ合わせがポイントで、それさえ失敗しなければ、材料の量も決まっており失敗することはない。初歩的な簡単な第一歩であった。
2時限 洋菓子実習 作ったバターケーキ
3時限 洋菓子実習 マスケ(スポンジケーキの周りににクリームを塗る)、ポッシュ(デコレーションケーキを作る時などで袋に入れたクリームを絞り出す)の練習

5月9日(月) 第14日目

時限 科目 内容
1時限 西洋料理実習 西洋料理の本格的実習で基本である調理器具の種類や呼び方、置き場所などの説明から始まった。今日の料理は、牛肉のソテーストロガノフ風、ポタージュパルマンティエ、バターライスの3種類であった。先生の実演講習があり、それから各班に別れて料理を作るのであるが、それを45分間くらいで仕上げ、それを試食して、最後に片づけを行うのであるが、合計1時間10分くらいでしなければならず、非常にバタバタした作業となる。しかし、実際の職場でのバタバタは、ピーク時間ではもっと忙しいのであろう。だから、段取りよく作業を行う必要があり、手順、要領などは、バタバタしながら手際よく覚えていかなければ仕方ない。そうすることにより、実際の現場に出た時に役に立つであろう。とにかく、下準備というか、下ごしらえが最も大切で、その次に流れが非常に大切であるように感じた。その辺は、料理の回数を重ねて慣れる容姿方法はないと思う。最初の本格的な授業から本格的料理を作っているのであるが、とりあえずは、学校の教育方針として、先ずは興味を持って貰う意味での最初の本格的な料理なのであろう。次くらいから、切ったりきざんだりの料理の基本からしていくことになるであろう。レシピとか作り方については、省略する。下に写真を掲載するが、手前がポタージュパルマンティエで少し食べかけてから写真を撮ったもので少し中が崩れている。左上は、余ったバターライスで一式のうちではない。真ん中が牛肉のソテーストロガノフ風。
2時限 西洋料理実習
3時限 公衆衛生学 失礼ながら先生の教え方があまり上手ではなく、いつものように騒がしい授業であった。それにもまして、一部の生徒にはあきれる。ろくろく授業も聞いていないくせに、先生が黒板に字を略して書いたら、遠慮もなく、先生字が間違っていると堂々と指摘するのである。どうも、あのような態度は全く持って気にくわない。真面目にずっと聞いているなら、熱心さのあまり、そのような指摘も許されると思うのであるが、真面目に聞いてもいないし、居眠りはしているし、ぺちゃぺちゃ喋るし、そんな奴が何故に先生にいちゃもんをつける権利があるのであろうか。全くもって腹が立つ。料理を勉強する前に、もっと道徳を勉強しろと言いたい。授業のことからはずれてボヤキになってしまったが、全部が全部でないにしろレベルの低い生徒が多い。

5月6日(金) 第13日目

時限 科目 内容
1時限 食品衛生学 食品衛生とは  :  食品の添加物、器具および容器包装を対象とする飲食に関する衛生をいう。 食品−総ての飲食物、衛生−生(いのち)、衛(まもる)
WHO(世界保健機関) : 食品の成育、精算、製造から消費されるまでのあらゆる段階において食品の安全性と有益性と健常性を保持するために必要な手段を意味する。
食品と微生物  :  微生物 : 病原性−有害なもの(腐敗、病気の原因)  非病原性−発酵
2時限 調理理論 1.辛みと渋みは、舌の痛覚で感じる。
2.最近、味覚障害を持った人が増えているが、原因は、ストレス、薬の副作用、亜鉛不足などである。それを改善するためには、亜鉛を多く含む食べ物、高野豆腐、貝、チーズ、湯葉などを食べると良い。
3.味の相互作用 : 対比効果(味の一方を強める効果)、抑制効果(味の一方を弱める効果)、相乗効果(2種類以上の味を一層高める効果、昆布とかつおを用いた混合だしなどで、うまみが7.5倍になる。)
4.食べ物を美味しく感じる温度 : 体温±25度〜30度
5.臭いが非常に珍味な食べもの : シュールストレミング(ニシンを発酵させたスウェーデンの食べ物)、ホンオ・フェ(エイ)(アンモニア臭、韓国の食べ物)
3時限 中国料理実習 蟹シューマイを作った。現在の段階では、まだ全員包丁が研げていないであろうとの配慮から材料はすべて切ってあった。材料は、ミンチ肉、タケノコのみじん切り、タマネギのみじん切り、蟹(本体用とトッピング用)の極めてシンプルなもの。まず、ボールにミンチ肉を入れて、その中に塩、砂糖、酒、醤油、胡椒を入れてかき混ぜる。すると粘りけが出てくる。その後、タケノコのみじん切りとタマネギに片栗粉をまぶしてミンチ肉の中へいれかき混ぜる。以上で具は出来上がり。次にシューマイの皮に大さじ1杯程度の具を包む。この時、へらで具を取り皮で包むが、皮に穴をあけないように注意する。先生がするのを見ていると簡単そうに見えるが、やっぱり実際に自分ですると難しいものである。形が格好良くできない。それと大小が出来てしまう。とりあえずは、どうにか包んだ後に蟹をトッピングし、後は蒸すだけであった。出来上がったものを試食したが、味はシンプルでまずまずであった。基本的には、シューマイの食べ方としては、カラシ、ラー油入りの酢醤油などのソースを好みに応じて食べるのが原則らしい。ソースに嗜好をこらせば色々な食べ方が出来る。

4月28日(木) 第12日目

時限 科目 内容
1時限 衛生法規 衛生に関する法規の授業で、初めての授業であったが、先生の教え方がうまいし、初心者に対して非常に興味を引くような内容であったので、楽しく授業を受けることが出来た。まあ、今日はプロローグ的内容であったことから、実際に衛生法規に入った時、今日のように興味を持って聞けるかどうかは疑問である。いつもやかましい連中も比較的おとなしく授業を聞いていた。
2時限 食文化概論 第2回目の授業。主食である米と小麦のルーツについての講義であった。アジア以西の米の食べ方の名称。インド−プラオ、ペルシャ−プラオ、トルコ−ピラウ、ヨーロッパ−ピラフ、スペイン−パエリア、イタリア−リゾット、アメリカ−ジャンバラヤ
小麦粉の食べ方−1.非発酵型:チャパティ(インド)、餅(ピン、中国)、パスタ(イタリア)  2.半発酵型:饅頭(中国)、ナン(インド)  3.完全発酵型:パン(欧米)、アラブパン(中近東)
3時限 洋菓子講習 先般、有名人令嬢と結婚した先生の講義であった。先生は、非常に雄弁で授業時間の3分の2を喋られた。自分ことから、生徒に対する心構えまで、先生流のポリシーを持って延々話された。言っていることは、もっともなことばかりであるが、若い人たちには大変参考になるように思う。考え方は、ほぼ自分の考えていることと同じであったが、出世し名を遂げた人だけに、遙かにスケールが大きいような気がした。流行の言い方で表現すれば、カリスマ教授という感じで、喋っていることにかなりの説得力がある。まあ、みんなを引きつけるように多少オーバーに話されている部分もあったと思うが、それなりに行動力もあるみたいで、全く嘘の話はなかったと思う。とにかく、ずばずばものを言われる感じで、表現は悪いが、かなりガラッパチな部分もあった。この学校の先生としては、非常に型破りのような感じがした。今までの自分の経験からして、良きにつけ悪しきにつけ想像するに、好む人も多いが、好まぬ人も多いというような印象を受けた。しかし、それは重々本人も承知しているような印象を受け、自分自身を正直にざっくばらんに表現されていたと思う。大変エネルギッシュであった。実際の講習は、フレジェというケーキを作られた。(写真は撮らず)

4月27日(水) 第11日目

時限 科目 内容
1時限 食品学 炭水化物、脂質、タンパク質、無機質について講義
炭水化物−主食として穀物、いも類などで主成分はデンプン。砂糖(ショ糖)も炭水化物である。最近見直されている食物繊維(ダイエタリファイバー)も炭水化物。
脂質−中性脂肪、油脂、コレステロール、リン脂質
タンパク質−肉、魚、卵などの動物性食品(良質)
無機質(灰分)−ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウム、鉄、硫黄、リン、塩素
2時限 栄養学 食物のエネルギー(カロリー)と人間の栄養所要量の計算などの講義
自分の栄養所要量(1日当たり)
エネルギー : 2400キロカロリー  タンパク質 : 60グラム  脂肪エネルギー比 : 20〜25%  ビタミンB1 : 1.3ミリグラム  ビタミンC : 100ミリグラム  ビタミンA : 700ugRE  カルシウム : 600ミリグラム  
鉄 : 6.5ミリグラム  食塩 : 10グラム
3時限 フランス料理講習
トルヌドのロッシーニ風                    オマール海老のアメリカ風

上記2種類のフランス料理を当校の教授が実演講習された。(レシピなどは別紙記載予定)
放課後 掃除当番 授業終了後、廊下と階段の当番になり掃除をした。

4月26日(火) 第10日目

時限 科目 内容
1時限 レストラン実習 レストランでのサービスの実習を行った。お客さんがレストランに来て、テーブルに案内し、オーダーを聞くまでの実習である。某有名ホテルの料理部支配人が講師として来られ講義を受けた。講義の内容としては、接客業としての常識的な内容であったが、基本としては、いかにお客様に満足して頂くかということでの接客となる。接客の五原則は次の通り。挨拶、言葉遣い、表情、態度、身だしなみ。特に表情のうちの笑顔は非常に大切である。また、第一印象を決めるポイントは、第一に表情(55%)、第二に声のトーン(38%)、第三に言葉(7%)である。それから、接客というのは、一種のお客様を歓迎するための演技であるということである。うまく演じることである。しかも自然に演じると言うこと。だから、知らない人に心底うち解けるのは難しいことなので尚更演技が必要である。演技と考えれば比較的スムーズに接客がこなせるとのこと。23名の生徒全員が、お客様と接客側を演じて実習を行った。まあ、自分もしたわけであるが、まあまあ出来たと思う。ただ、緊張もあるので舌が回らない部分があった。その辺は、慣れてくれば解決出来る問題である。まあ、自分で言うのはおかしいが、もともと自分自身笑顔のある方だと思うので、最も大切な部分を持っており有利であると思う。(?????)
2時限 レストラン実習 地下のレストランで、実地に接客をすることになった。地下のレストランは、先生や学校職員が食事をとる食堂で、そこで、先生達をお客さんに見立てて接客するのである。役割は4つあって、マネージャー、給仕、配膳、お茶入れで、自分をマネージャーの役をした。(今後何回もするので、それぞれの役を経験することになる。)まあ、無難にこなせたと思う。しかし、一度にたくさんのお客さんが来た時に少しとまどった。配膳係に、客の人数を伝えるのであるが、都度言うので、一度の来られて場合は、数が解らなくなってきたのである。まあ、その辺は、実際の現場に出た時に、それぞれの見せにノウハウがあるのであろう。眠眠などに餃子を食べに行った時、がんがん餃子何人前だとか言っているが、言葉で言っているだけで数が把握出来ているようである。いつも不思議に思う。 とりあえず、役割が終わった後、自分たちも一緒のものを食べさせて貰ったが、非常に美味しかった。その料理は先生が作っているのであるが、手伝いを我々の仲間が(別の班)していた。
3時限 レストラン実習 朝、講義を受けた3階のサロンに移動し、その部屋の掃除をさせられた後、接客時トラブルの対処方法を説明したビデオを見た。トラブルが起きてもうまく対処すれば、災い転じて福と成すが如く、マイナスをプラスに変えることも出来るので、トラブルをうまく処理することは非常に重要なことである。
放課後

4月25日(月) 第9日目

時限 科目 内容
1時限 中国料理実習 鶏の蒸しスープ
中国料理初めての実習であった。まず、基礎から始めるべきなのであろうが、まず、興味を持って貰う意味で最初は本格的料理を作ってもらうという学校の指導方針であった。スープの出しというか汁は、もともと作ったものが用意されており、後は、具を入れて蒸すだけの工程であった。(詳しくは、レシピとして今後別紙に書いていく。)
2時限 中国料理実習 伊勢海老の豆鼓炒め
結構豪華な料理であった。オーストラリア産の伊勢海老(一匹5千円くらい)を使っての料理。伊勢海老の身の部分を表の皮を付けたまま切り、油で揚げて、ボイルして油通しをした野菜と一緒に炒めたもの。結構美味しかった。(レシピは、別紙に書いていく。今後の作業)作った後で、昼食として賞味した。それと、これは簡単であるが、デザートとして杏仁豆腐が付いた。これは、杏仁豆腐自体は事前に学校側で作ってあったので、後は、フルーツとシロップを入れるだけであった。賞味の昼食が終わった後は、片づけである。これも大変。すべての作業(先生の説明を聞くのを含む)を、3時間ほでで済ませるのは、大変な作業である。慣れればそうでもないと思うが、慣れないのでバタバタする。忙しいこときわまりない。その辺も、実際にレストランで調理をする際の要領を取得させるための訓練であろう。
3時限 公衆衛生学 最もつならない授業である。先生の教え方が拙いように思う。前にも書いたが、先生が、生徒に対して怒らないので、小学生見たな生徒が多いし、授業中ベチャクチャ喋るのである。やかましくて、授業に集中出来ないのである。完全に生徒は、先生をなめきっている感じである。学校側は、もっと工夫すべきであると思う。もちろん、レベルの低い生徒も問題である。
放課後 包丁洗い 午前中に少し使っただけであるが、何か錆のようなものが浮いており、すこし洗っただけでは取れなかったので、もう一度洗うことにした。(今日は、予定もあり、研ぐのはしなかった。)かなり、ゴシゴシ擦らないと取れなかった。力を入れて擦って初めて取れた。以降、包丁を使った後は、よく手入れをしておかなくてはならない。

4月22日(金) 第8日目

時限 科目 内容
1時限 食品衛生学 初めての授業で、先生はH.K.先生。(年配) 食品の安全性を維持するための勉強を1年に渡って行っていく。安全性の維持とは、食中毒を防ぐこと、違法農薬や違法食品添加物による危険性の排除などである。
2時限 調理理論 初めての授業で、先生はY.K.先生(比較的若い)料理の基本は、体で覚えることにあることは間違いないが、実習での作業をよりスムーズにするために、料理の理論を学ぶのがこの授業である。実習では、感覚的に料理方法を覚えていくのが、何故そうなるのか、そうしなければいけないのかというとも大切なことで、理論が理解出来れば実践と相まって技術が確実なものになる。
3時限 西洋料理実習 初めての料理実習。西洋料理でのオムレツの作り方であった。卵だけを使うプレーンオムレツ。先生の一通りの説明と実演が行われた。見ていると簡単そうに見えるが、すごく難しい。難しくて当たり前なのである。プレーンオムレツは、卵焼きではない。形よくふわっと仕上げる。また、オムレツの内部は半熟状態で、口に入れるとふわっとした感触で、その辺は普通の卵焼きと全く異なる。口に入れるとふわっとと書いたが、後で自分の作ったものは、スクランブルエッグ状態で、とてもそんな感触のものではなかった。作る時の要点は、次の通り。 1.フライパンの温度管理(強火。強火とは、炎の先がフライパンの底に届く大きさ。フライパンの周りに火が回るのは強すぎる。)  2.オイル(今回はサラダオイル。しかし、バターの方が風味が出る。)をフライパンになじませる。(最初にフライパンにシャモジ一杯のサラダオイルを入れ、全体に行き渡らせ、オイルを戻し、火にかける。温度が上がってくれば、真ん中にオイルが集まり、煙があがる一歩手前で火からはずし、オイルを戻す。  3.卵をフライパンに入れて(適当なジューという音。あまり音が大きいと温度が高すぎる。)、左手でフライパンを揺すりながら、右手にもった菜箸で半熟状態にするようにほぐしていく。(菜箸を回しながら、フライパンの中を混ぜていく感じ。)  4.一旦火からはずし、フライパンを向側に傾けて手前から楕円型になるまで折りたたんでいく。 5.再び火にかけて、向側を少したたむ。  6.これが最大のポイントであるが、火からはずして、左手でフライパンを持ち肩で上下するような感じで揺らし、右手でフライパン取っ手の根もとから少し上あたりを叩くようにする。そうすれば、楕円型の卵を裏返すことが出来る。  7.もう一度火にかけ卵の裏面を少し加熱する。 8.すぐに火からはずし、裏面が表に向くように6の作業をした後、さらに表面が表になるように皿に移して完成。(皿の周りが汚れたりした時は、トーションで拭いておく。また、オムレツが皿の真ん中に来て形が美しくなるよう調整する。)  以上なのであるが、書けば簡単なことでも、実際すると非常に難しい。 今日の、自分の作ったオムレツは、オムレツではなくスクランブルエッグであった。まず、反省点としてスタート時点の温度管理を間違った。卵をフライパンに入れた時、ジューという音がしなく、温度が低すぎることが判った。しかし、そのリカバリーの仕方が判らず、また、ひっくり返すのも、フライパンに卵がこびりついてうまくいかなかった。これから、何回も練習の必要がある。授業としては、今回だけなので、後は自主練習しかない。(もちろん、先生にも見て貰う必要はある。) 
放課後 包丁研ぎ

4月21日(木) 第7日目

時限 科目 内容
1時限 食文化概論 食文化とはなんぞやを学ぶ授業。かなりお年をめされた女性の先生であった。最初の授業にもかかわらずいきなり講義に入っていたのでびっくりしたが、先生自身の名前を印象づけるための前置きだったのである。食品には添加物が入っていることがあるが、その添加物の名前を黒板に書いて、これを総称して何というか。添加物という。私の名前は、添加物の○と田で○田と言います。そこに落ちたわけである。総じて、食品文化とは、地域によって異なり色々特色があり、その地域特有の文化を形成している。というようなことである。そのことを1年学習していく。結構興味を引く内容で、先生の講義も判りやすく上手であると感じた。添田先生に、先日の新聞に出ていた記事(中高年の料理人への挑戦を書いた「いきいきライフ」)のコピーを見て貰った。
2時限 社会問題論 某大学の心理学の教授のH先生が担当。料理人としての心構えや卒業後の料理現場での精神論を教える講義である。基本的なテーマは「ホスピタリティーの精神−−人に喜んで貰える料理とは?」である。そのテーマを基本として、学園方針である「料理人としての人格」を養成する。また、実社会料理現場での厳しい現実(封建的な上意下達やいじめの現実)や料理人として功を成すためには、どのような心がけが必要かを説いていく。先生は、物静かでやさしく講義されるが、非常にしゃべり方が巧く、迫力があり、いつもがやがや授業中に喋っている世間知らずの少年達も黙って聞いていた。さすがに心理学の先生だけあり完全に生徒を引きつけている。凄いと思った。
3時限 日本料理講習 大阪の有名な日本料理店「神田川」料理長 K.T.先生が出張講習された。これも最初の講習なので、まず、基礎的なことから講習された。(器の扱い方からビールのつぎ方まで。)ちまきの笹の包み方について、講習されている時に当てられて、前へ出てさせられてが、目で見ているほど簡単ではなく、いきなりして下さいと言われても出来なかった。そのちまきは、にぎり寿司が入っており、それを貰った。遠慮なく食べたが美味しかった。それと、神田川先生の色紙を記念に貰った。とにかく、思うのは目で見ていると何でも簡単そうに見えるが、実際にしてみると難しいものである。いつもながらに世の中甘くないと思った。とにかく、地道にこつこと練習することである。
放課後 包丁研ぎの自主練習。なかなか巧く研げない。研ぐ時に刃先を押さえなければならないのであるが、指先を切りそうで恐い。目で見ただけであれば、研げているのか研げていないのかも判らない。研ぐのも今後時間がかかりそうである。

4月20日(水) 第6日目
今日は、学校の都合により授業は2時限のみであった。お疲れさんクラス(放課後の自主練習)もなし。

時限 科目 内容
1時限 食品学 まあ、色々と学問のジャンルがあるものと驚く。2時限目の栄養学とラップする部分もかなりあるように思う。初めての授業であったが、食品学とはなんぞやということであった。今日だけで概要を理解出来るものではないが、食品(食材)の機能、分類、特徴、性質、成分、表示などを体系化した学問ということである。そのことを1年に渡って学んでいく。食品の機能には、大きく分類して3つの機能があるが次の通り。 一次機能−栄養素  二次機能−おいしさ、感覚、嗜好に与える機能  三次機能−生体調節機能    先生の講義は、非常に判りやすかった。
2時限 栄養学 栄養学とは、食品学ほど定義が判りにくくない。読んで字の如しで栄養のことを述べた学問である。栄養とは、「生体が、食物を体内に取り入れて利用し、成長、発育して生命を維持し、健全な生活活動を営むこと」ということである。次に栄養素とは「食事で得た食物の成分のうち、体内で利用されるもの」ということである。栄養の作用、機能について1年間学んでいく。最初の授業として先生がプロローグとして話されたことを書いておく。(1時限目に続き先生の講義は非常に判りやすかった。)
1.現代の食のトレンド
   ・グルメ(美味しいこと)
   ・ヘルシー
   ・安価
   ・簡便化(中食)
   ・安全(重要)
   ・エコ(環境にやさしいこと)
2.飲食業への顧客の要望項目(アンケートによる)
   1位 従業員のサービスの向上(サービスも味のうち)
   2位 店の清潔さ(衛生的である)
   3位 スピーディー(早く出てくること)
   4位 メニューへのエネルギー(カロリー)、栄養素の表示

4月19日(火) 第5日目

時限 科目 内容
1時限 体育 料理学校に行って体育があるのには驚いた。初代学園長の方針で、料理人は基本的に長時間の立ち作業で体力も養成しておくことが必要とのことらしい。今日は、ドッジボールをさせられた。つくづく体力と反射神経の衰えを感じた。それに、あまり無理な動きで筋肉を使うと肉離れを起こす可能性もあるので動きが尚更慎重になり、スローモーションになってしまった。ドッジボールの最中、2回狙われて1回目は辛うじてかわしたが、2回目は、顔面にボールが来て取ろうとしたのであるが、かわしきれずまともに右ほほに当たってしまった。情けないやら悔しいやらで、つくづく年齢と運動不足を感じた。毎日感じるのであるが、若い者立ちのだらだらした動きの緩慢さにイライラしてしてしまう。「もっとしっかり、きびきび動かんかい」と怒鳴りたくなる。最近の若い子は、ああなのかなと思うのであるが、自分たち中高年からして、あのようなことになる今の家庭の躾と学校教育の問題を感じざるを得ない。(今の若者が、全部が全部そうではないと思うが。)
2時限 フランス語 1時限目の体育に続いて料理学校にフランス語の科目があるのは、これも疑問に思った。たぶん、フランス料理を教えるのにフランス語が必要になってくるからであろう。本物のフランス人でAという若い先生であった。日本語は、かなり出来るように思った。今日は、主にアルファベット、あいさつ、旅行時の簡単な会話、数字、魚類の単語の講義を受けた。今まで英語を習って、今はドイツ語を習っているが、そんな関係か非常に判りやすかった。今後は、そんなに突っ込んだところまで授業をしないであろうが、これも、いいきっかけなので出来るだけ頑張りたい。
3時限 真空調理 料理のジャンルではないが、調理技術としての「真空調理」の講義を先生の実演付きで受けた。真空調理とは、ひとつの食品保存技術でパックに食品を入れて機械でパックの中の空気を抜き密閉するものである。空気(酸素)を抜くことで、腐食作用のある雑菌の活動を弱め保存期間を長くすることが出来る。(完全に腐食を防ぎ永久保存出来るものではない。)真空調理の利用価値は、食品を半加工の状態で真空パックすることにより、大量に保存出来、必要な時に取り出せることである。例えば、レストランなどで一度に大量の食事を用意する場合、時間、場所、人など一時に確保出来ないので、時間の合間をみて作っておき保存しておき、必要な時に大量に取り出すことが出来る。他にもっと利用価値はある。(味の面でも)今日の料理は、合鴨のローストであったが、最後に少しだけ全員試食させて貰った。
放課後 包丁研ぎの自主練習。(30分間)
その他 自分は、年をとっているので学校の廊下を歩いていると、よく先生と間違われて色々質問される。困ったものである。
やっぱり年なのである。今日の体育の時間に若い子から「おっちゃん、おっちゃん」と呼ばれて変な感じであった。もちろん、まわりの若い子は自分の子供のような年齢なので無理もないが、自分は若いつもりなのに年を感じざるを得ない。

4月18日(月) 第4日目

時限 科目 内容
1時限 包丁研ぎ 本格的な授業に入った。まず、料理の基本である包丁研ぎから始まった。まず、和包丁から。3種類あって、出刃包丁、刺身包丁、菜切包丁の3種類がある。菜切包丁と出刃包丁の研ぎを行った。見ていると簡単なようであるが、実際してみると、かなり難しい。なかなか刃が付かない感じである。メーカー出荷時は、刃は付いておらず(極端に言うと、刃先が丸くなっている)、「研ぎ卸」といって最初に刃を付けなければならないのである。刃がつくまでかなり時間がかかりそう。
2時限 包丁研ぎ 和包丁に続いて、中華包丁(1本)、洋包丁(牛刀、ペティナイフ、サバキ包丁の3本)をの研ぎおろしを行った。(中華包丁は、学校の指示ミスで持ってきていない人が多く先生の講習のみで実際にはしなかった。)牛刀を研いだ時に、自分の指まで研いでしまい(?)血が出た。早々から不明ような負傷。時間がなく全部の包丁研ぎは出来なかった。放課後に、少し残って自主練習を行った。自主練習したのは、自分を含めて2人だけ。後の一人は、高校を卒業したばかりの青年で、なかなかしっかりした好感の持てる子であった。また、明日も放課後一緒にすることになるであろう。
3時限 公衆衛生学 公衆衛生学の学科の授業。印象に残ったのは、授業の内容ではなく、授業を受ける生徒の態度であった。最近の子は、ああいうのかどうか判らないのであるが、授業も聞かずに、べらべら喋って、ひどい奴になると大声で笑うのである。先生も1回注意しただけで、迫力のない適当に授業をしているというような印象の先生であった。とにかく、人の迷惑を全く考えていない。公衆衛生の授業より、公衆道徳の授業をするべきだというような印象を受けた。。中には、先生の似顔絵を描いて見せ合いをしているものもいた。全くひどい。僕が、注意する立場でないが、注意してやろうかとも思った。しかし、今のところそれは止めた。それから、僕の班に中学を出たばかりの少年がいるが、それがまたひどい。言葉使いは知らないし、マナーも知らないし、授業は聞いていないし、親子ほど年が違う僕に対して、馬鹿にするようなことを言うし全く手に負えない感じである。注意するにしても、まだ相手の様子もわからないし下手なことをして逆ギレされてもめても困るし、全く困ったものである。先が思いやられる。まあ、しばらく様子を見るつもりである。
放課後 自主練習にて包丁研ぎを行った。普通は、3時から使えるのであるが、前の授業の後かたづけや掃除をするので、実際に始めることが出来るは、4時前になり4時半には終わらなければならないから、そんなに時間はとれない。

4月15日(金) 第3日目

時限 科目 内容
1時限 時間割説明 18日から本格的な授業が始まるが、時間割の基本は、午前中2時限、午後から1時限の計3時限である。1時限当たりの時間は、1時間40分で間の休憩は、10分、昼休み40分。9時から始まるが、10分は朝礼で校歌斉唱と連絡事項の伝達がある。終業は15時。
2時限 ロッカー説明 自分のロッカー番号は、126−5号である。ロッカーは小さくて、荷物は多く入らない。鍵は、付いてなくて自分で南京錠を購入して付ける。原則的には、下校時は、荷物を置かないことになっているが、運用で、どうしてもの場合、置いてもよい。(重い包丁の持ち帰りは大変なので)運用をどうするか、通学しながら考えていきたい。
3時限 書類作成 自分にとっては常識的な校則などの説明があったが、高校を出たばかりの若い人たちにとっては、常識的なこともきっちと説明しておかなければならない感じがした。自分は、年をとっているが、学生であることに間違いなく、学割なども効くのである。その辺は、大いに利用したい。緊急連絡用の書類を書いて提出した。

昼食時
昼食は、西洋料理の実習室で食べたのであるが、その時見たことである。2年次の生徒が、昼食用に自分たちでスパゲッティーを作っていた。買ってきた野菜を袋から出して洗いもせずに切ってから、そのまま鍋に入れた。料理を作る時の手順として、まず洗うべきだと思うのであるが(学校の教え方は、まだ判らないから何とも言えない。)、非常の疑問に思った。そして、スパゲティーのゆで具合を見るために、少し鍋からとって、それを口に入れる時に下に落とした。落としたものを窓から外に捨てていた。実習室は3階であったが、下は歩道である。下を歩いている人に当たったら、怪我はしないものの学校の品位を疑われるし文句を言ってくるであろう。現在、僕は授業に入る前の全般的説明を受けているが、そのようなことをしては絶対に駄目であると先生は厳しく言っている。1年を経過したものが、あのような行為をしているのは、学園長が言っているところの「人格形成」が出来ていないのである。きっと良い料理人にはなれないのではなか。僕は、何か言える立場ではないので黙認するしかなかったが、非常に憤りを感じた出来事であった。 今、受けている全般的説明は、常識で判断出来るようなことが多いのであるが、やっぱり学校を出たばかりの若い者達には、細かいことまできちっと言わなければ判らないのであろうなとつくづく思う。この辺のことについては、家庭でのしつけが大事であると感じた。


4月14日(木) 第2日目

時限 科目 内容
1時限 実習室について
学生歌(校歌)練習
料理業界の挨拶は、朝でも晩でも時間に関係なく「おはようございます。」で、仕事や授業が終われば必ず「お疲れ様でした。」ということなので、顔を合わせた時や、何か終わった時には、その言葉で挨拶することが義務づけられている。(当然のことだが、)校歌を練習。毎日朝礼時に歌うことになる。
2時限 レストラン実習説明
白衣の着方
レストラン実習は、給仕をする役割と料理を作る役割、客になる役割をそれぞれ順番にするのであるが、その説明。白衣を初めて着た。スカーフの結び方が難しい。スカーフをする意味であるが、アクセサリー的要素もあるが、怪我をしたときの三角巾や血止め的役割もある。(形は三角形)いずれ白衣を着慣れてきたら、白衣姿を公開したい。
3時限 教室案内 校内全体を案内してもらった。慣れるまでどこに何があるのか判らないので、その辺の配慮である。

学校の香り
各教室を案内されたが、実習教室については、各料理毎に部屋があるわけであるが、その教室毎に香り(臭い)違うのである。まさに、料理の個性そのものといった感じである。日本料理室は、どちらかというと魚の香り(臭い)がする。西洋料理室は、どういうのかな油の香り(臭い)というのかバーターの香り(臭い)というのか巧く表現出来ないが、とにかくまさに西洋料理の香りである。中華料理室は、これまた油の臭いなんかな。独特な香り(臭い)である。製菓製パン室は、バニラか生クリームのような甘い香り(臭い)がした。それぞれの特徴的な香り(臭い)が各教室に付いているのが印象的であった。


平成17年4月13日 第1日目  13時から14時30  大阪フェスティバルホールにて入学式