私が初めて旅に出たのは、高専1年の夏休みでした。旅の計画と目的は至ってシンプルなもので、自転車で地元から某市迄走り、美味しいイカを食べて帰って来るというものでした。
 そして準備?が始まりました。出発日は計画を立てた次の日、自転車は家で使っていたママチャリ、装備はホームセンターで買った3人用のテント、夏用の寝袋、そして大量の玩具・・・。

 あくる日の朝、私と友達のYSの二人はリヤキャリアに腐るほどの荷物(オモチャ)を乗せ、某市までの片道350Kmを走り出しました。が、結局この旅は、某市までの道程を2日で走り、その夜のテントで睡眠中、お互いの財布を寝てる間に誰かに盗まれるという有り得ない悲劇に見舞われ終了してしまいました。(所持金は勿論0円)

 その後、友達の親父がその日の仕事を終えた後ワゴン車で迎えに着て下さり、地元にたどり着いたという情けない且つ迷惑を掛けまくっての旅の終了でした。

 ただ、この旅は色々な人との出会いがありとても面白い経験でした。その後・・・
  初めての旅から3年間の間に片道300km程度の自転車旅行は数回行っていましたが、それ程、旅にはまる事も無く学生生活を送っていました。

  が、高専4年の夏休みに入る3ヶ月程前にある本と出合ってしまいました。それは、某市の紀伊国屋書店で親父に何か面白い本は無いかな?と質問したところ、紀行文のコーナーに連れて行かれて、こんな本はどうだ?と渡された本でした。

  その本とは、山海堂から出版されている自転車地球放浪塾という題名で、紀行文では無く海外自転車ツーリングのマニュアル本でした。そして、それは自分にとってはとても衝撃的な内容でした。自転車で世界一周?そんな事、現実にやった人がいるんだ!!!その後、勿論買って帰り1日で全てを読んでしまいました。それを読み進めていくと、私の旅心に火が付き、読み終える頃には、「よし!俺も就職する前に海外をチャリで走るぜ!やってやるぜ!」と出発を決心してしまいました。
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アメリカへ・・・
そして出発!
 決心をしてから、アメリカへ出発するまでの準備は、とんとん拍子で進んで行きました。

 計画は、アメリカのシアトルから首都のワシントンDCまでの約7000kmを、夏休みの約一ヵ月半フルに使い大陸横断をするといったものです。
 準備として、まず親を説得し旅費もそれまで貯金をしていた約30万でなんとかなると考え、自転車などの装備も現地調達するということに決定しました。

 しかし、この計画はとてもデンジャラスでした。というのも、アメリカまでの往復航空券を出航時刻を変更できない格安券(15万円位)で購入していたので、出国予定日までにワシントンの空港に着かなければ、日本に帰ることができなくなるという素敵な計画だったからです。さらに、お気づきの通り一ヶ月半(実質40日)で7000kmの道程を走るというのは毎日約180kmチャリをこがなけばならないというかなりキツイかつ無謀なものでした。

 しかし、楽天家の私は深く考えることも無く(バカ)出発の日がやってきました。
  
無謀な計画
 そして出発前日の夜、興奮してあまり眠れませんでしたが、そんな事は全く気にならなかった位の爽快な朝をむかえ朝食をもりもり食い、昼に某空港から羽田空港に飛び、その日の夕方に成田空港からシアトルへ向け飛行機は私と夢を乗せ飛びたちました。

 翌日、シアトルに着いた私は予定通りに市内で自転車と一人用の自立できない小型テントを買い、ホテルで一泊しました。あくる朝、意気揚々と私は自転車に乗り、ワシントンDCまでの長い道程を自分の足でこぎ始めました。

 それから、大陸横断中に経験したのは、出発三日目で死にそうになった事をきっかけに。警察につかまる。生まれて初めて川の水を飲むはめになる。黒人に追いかけられる。ヒッチハイクをする。等数え上げるときりがありませんが、結果的に予定通り出国し無事に北の大地に降り立つ事ができました。ちなみにかかった滞在費用は、毎日野宿だった為約4万円でした。
 
 今回の旅は人との出会いが今まで以上に多く、また日本では見ることができない大陸の風景を見ることができ、とても感動的かつ刺激的な旅となりました。

  
日本一周
 帰国してから、地元の新聞に旅の話が載ったりしましたが、その後は自転車に乗って旅をすることは減っていきました。その後、高専を卒業し社会人として働くために上京し、そこで出会った先輩に影響を受けバイクを購入し、働きながら一年三ヶ月の月日を掛け全都道府県・県庁所在地をバイクと共に巡りました。

 この旅と東京で働いていた約3年間は、私の視野と考え方を大きく変えてくれた思います。どのようなことかと言うと、自分の強さ、弱さ、興味、世の中の見方、日本のこと、そして人生がいかに短いかを知ったということです。何言ってんだこいつと思われるかもしれませんが、私はそう思いました。

 ちなみに、私のお勧めの地域は、北海道の函館・苫小牧、東京都、岐阜県の養老天命反転地、大阪府の西成地区、沖縄県です。浪漫が溢れまくりです。
 
・ 学生の頃の私と、アメリカへ行くきっかけとなった本
・ 沖縄、辺戸岬で正月にCBと
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