君が望む永遠SS LUNCHBOX |
『 な・る・みーっ!! 鳴海孝之!! 涼宮さんが呼んでいるぞーっ!!! 』 『 えぇっ!? はるかっ!! 』 4限目の終了チャイムと同時に、たかゆきくんの教室まで来ちゃった!! 教室から出てくる男の子に声を掛けられ、思わずたかゆきくんの呼び出しをお願いして……。 私って、大胆!! こんなにも簡単に呼び出しをお願いしちゃうなんて……。 2学期が始まってから、まだ数日しか経っていないけど、 二人で過ごした夏休みがあったから、今はこんなにも積極的。 なんか変わっちゃった!? 夏休み明けデビュー!? でも、でも、そうしたかったんだもん。 高校生活も、あと少しで終わっちゃう。 もう後悔はしたくない。 いつまでも胸の奥に溜めておくなんて出来ないよ。 だって、想いは通じたから。 今は少しでも一緒に居たいと願うから……。 たかゆきくんがこっちに来る。 と同時に、教室の中が少し騒がしい。 『 おいおい、涼宮と鳴海って上手く行ってたの? 』 『 夏休み前に駄目になったって噂、嘘だったのか? 』 『 おい、鳴海!上手くやったな!! 』 って、教室の男子ばかりがこっちにも聞こえるような声で喋ってる。 『 うるせぇよ!! 』 たかゆきくんの表情は強張っている。 悪い事しちゃったカナ? でも、目の前に来たたかゆきくんは、優しい穏やかな顔になっていた。 『 遙、どうした? 』 『 ……えっ、うん。……あのね、……お昼、良かったら一緒に食べないかなって。 あの……、お弁当……作ってきたから……。 』 『 えっ、俺の分も? 』 たかゆきくん、口元を掌で覆って、ちょっと目をそらしたけど、 目元が凄く緩んでいる。 ひょっとして照れているの? 『 マジで? 』 再び此方を見たので 『 ほら、これ 』 と言って、チェック柄の包みに包んだお弁当箱を目の前に掲げた。 『 おっ、マジっ!やったぁ!! 』 『 そ、それでね、一緒にあの丘に……って、エェッ!? 』 お話が終わる前に私の手を取って教室の中へ引っ張リ込む!? そんなことしたら、一斉に周りから冷やかしの声が……! 『 お、鳴海、どうしたんだその包み 』 『 もしかして、愛妻弁当かぁ? 』 『 仲がよくって良いねぇ 』 うっわぁ、はずかしいよぅ。 でも、ちょっとだけ嬉しいかな。 って、たかゆきくん? 何するの?? たかゆきくんは自分の座席に来ると、いきなり振り返って大声で 『 へへーん、涼宮遙の手作り弁当だぞっ!! 』 『 ……///!?///…… 』 『 ………… 』 私の身体の中から思いっきり熱いものが顔をめがけてこみ上げる。 周りからは何も聞こえない。 私は我慢できなくなって、たかゆきくんの腕を引っ張って、教室から逃げた。 途中何度もたかゆきくんに呼び止められた。 でも、説明なんて出来ないよ……。 『 おい、遙!何処まで行くんだよ?? 』 私は夢中で一階まで降りてきてしまった。 声を聞いたと同時に、たかゆきくんの腕に回している手に気が付き、慌てて離す。 階段下で二人、お弁当箱を携えながら向かい合っている。 『 ……あはは、どうしよう…… 』 たかゆきくんは、ちょっとあきれ顔で私を見つめている。 けど、直ぐに顔をあげて自分の持っていたお弁当を私に差し出し 『 ちょっと待ってろよ。 』 と言って、廊下へ駆け出していった。 たかゆきくんが息を切らして戻って来ると、階段下にある非常口の鍵を開けた。 『 遙、行くぞ! 』 『 えっ? 』 『 丘に行くぞ 』 『 え、でも、う、上履きのまま? 』 『 ああ、もたもたしてると昼休みが終わっちまうだろう? 』 と答えた足で、さっさと外へ飛び出していった。 私は周りを見回し、誰にも気付かれない事を確認しながら外へと足を踏み出した。 学校裏の丘の上には、一本の木が大きな影をつくっていた。 地面には草が青々としていて、敷物の代わりをしてくれる。 そこからはこの街と、海が一望できる。 風は海から届いていた。 たかゆきくんは木の幹を背にもたれて待っていた。 『 遙、ウーロン茶とお茶とどっちにする? 』 『 お茶がいいかな 』 『 ホイっ 』 彼は手の中にあった紙パックのお茶を差し出してきた。 私はお弁当の包みとそれを交換した。 『 わざわざ買ってきてくれたんだね?ありがとう。 』 『 まあな、準備いいだろう? 』 なんて答えながら、彼が笑顔をつくる。 私をホンワカとした空気で包んでくれる笑顔。 校舎から抜け出してきた私はドキドキしてたけど、その笑顔で落ち着く事ができた。 『 さて、それでは早速…… 』 彼は包みを広げ、お弁当箱の蓋を取った。 『 おおっ、これはこれは 』 中身はそんなに凝った物は無いはずなのに、たかゆきくんは喜んでくれた。 彼は両親と離れて一人暮らしをしている。 お昼は購買か学食に偏っていた。 生活費に困ると、自分でも作ると言っていた。 そんな事を夏休みの間に聞いていたから、お弁当を作ろうと思ったのだ。 彼が最初の箸を一口カツに伸ばした。 私は自分の包みを広げるのも忘れ、その反応を見守っていた。 『 お、美味い。きちんと柔らかく揚げてあるな。ソースも一工夫しているし…… 』 『 でもそれ出来合いの物だよ。 』 『 いや、それは関係ない。出来合い物だって揚げ方で良くも悪くもなる。 ましてソースは作ったんだろう? 』 『 うん、ソースくらいはネ…… 』 『 だろう、だから文句なし! 』 『 ふふ、よかったぁ。 』 そんな会話をしながら、私も自分の包みを開けた。 二人でゆっくりとした時の中で、一緒にお弁当を広げている。 こんな時間が続けば良いなぁ……なんて思ったとき、その空気を破る声がした。 『 あーっ、こんな所にいたんだ。 』 『 み、水月!! 』 『 は、速瀬?……ゴホッゴホッ!! 』 『 あ、たかゆきくん、おちゃっお茶っ!! 』 たかゆきくんは、口にしたお肉を喉に詰まらせたようなので、 自分の呑んでいたお茶を差し出した たかゆきくんそれを大きく口に含み一気に流し込んだ そんなでも水月は何事も無かったように続けた 『 なんだか教室中騒がしかったよ。遙と孝之が夜逃げしたとか…… 』 『 よにげっ!?………… 』 『 まぁ、半分冗談なんだろう…… 』 『 よう、こんなところにいたのか!! 』 『 た、平くん?? 』 『 慎二まで!! 』 今度は平君。 手にはお弁当を持参しているみたい。 そう言えば水月も手に購買のパンを持ってちゃっかり座っているし…… 『 まぁ、そう言うなよ。おっ速瀬もここで昼か? 』 『 そっ。あそこで食べていると色々男子がうるさくってね! 』 『 おれも俺も!日直の用事で帰って来た途端クラスの男子から質問攻めだぜ!! 仕方なく適当な事言って、弁当箱持ち出して逃げてきたってわけよ。 』 『 へぇ、平くん人気者なんだねぇ? 』 『 そうじゃないって。お二人がいきなり仲良くなっていたから 何でそうなったのかって質問ばっかり! 』 『 エッ!? 私たち?? 』 『 そっ、一学期の終わりに破局を迎えたはずなのにってな。 』 『 そうそう、まして今日は遙が孝之を迎えに行ったんでしょう? 』 『 水月も同じ質問にあったの? 』 『 あったもなにも、あれだけの男子に囲まれた事は今まで無かったわよ! 』 『 ご、ゴメン……。 』 『 いや、それは別にいいんだけど、教室を出る間際にやつらに油を注いだ馬鹿がいるから…… 』 『 俺? 』 『 お前、クラスのやつらに向って涼宮の弁当見せびらかしたんだって? 』 『 ああ、まぁ、その、なんだ、ちょっと舞い上がっちまってな…… 』 『 俺、以前言ったよな、涼宮さんは、人気が高いって。 』 『 ああ、言ったかな? 』 『 そこへお前の仕打ち。破局になったはずの二人が、 まして今日は涼宮さんからお誘いがかかったのも起爆剤になって…… 』 『 えーっそんな事してたんだ、孝之。道理で尋常じゃない雰囲気だったわよ。 』 『 そ、それで慎二、どういう話になったんだ? 』 『 ……やつら、孝之は涼宮さんの弱みを握ったとか、涼宮さんを脅迫しているとか…… 』 『 あ、あいつらそんな事言っているのか? 』 『 まぁ言いたくなるよな。あいつらだって彼女が欲しいから色々と頑張っているのに いつの間にか何もしていないお前に彼女が出来たんだ。 それが学校の憧れ的存在だったら? 』 『 えーっ? 私?? 憧れなんて…… 』 『 遙端自覚が無いの!! まぁ、そうよね。こんな馬鹿を好む遙の感覚もわからないし…… 』 『 こんな馬鹿だと!! 』 『 そうよ! じゃなけりゃなによっ。 』 『 …………それは…… 』 『 まぁ、それは置いておいて。それで俺に詰め寄ってきたから、俺は言ってやったんだ。 』 『 慎二、助かるよ…… 』 『 お腹の子は元気に育っているって。 』 『 た、平くん!! 』 『 し、しんじぃ〜!! お・ま・え・っ・て・やつはぁ〜!! 』 『 慎二君、やっるぅ!! 』 『 ふっ、一瞬で静かになったぜ。 』 『 そうじゃねぇだろ!! 今後どうすればいいんだよっ!! 』 『 つくっちまえば、既成事実をさ。 』 『 平君っ!! 』 『 慎二っ!! 』 『 慎二君、最近冗談がきつくない? 』 『 ははは、まぁ、冗談は此処までで。まぁ、だけど正直な話、凄い反響だよな。 』 『 ……? 』 『 俺も夏休み中ずっと夏期講習で、先日聞いていたからそんなに驚かなかったけど 休み明けに聞いた連中には、やっぱりショックだったろうな。 』 『 ははは…… 』 『 ////// 』 『 これで、孝之の試験の順位が上がろうものなら、皆勉強どころじゃなくなっちまうぜ。 』 『 はぁ、慎二君、まだこの馬鹿の言う事信じているの? 』 『 だから、馬鹿馬鹿ってなんだよっ!! 』 『 あぁ、こいつ、馬鹿だから一気に突破しちまうんだよな。 みんながずっと四苦八苦しているってのに…… 』 『 慎二、お前まで…… 』 『 まぁ、それがらしくって良いんじゃねぇか?お前には。 』 『 ……褒められてるんだか、けなされているんだか…… 』 みんなの話しを聞いていても、私には俯いて恥ずかしがる事しか出来ないけど……。 『 ただ怖いぞぉ、これからはお前を目の敵にしてくるだろうな、テストでも何でも。 』 『 勘弁してくれ。 』 『 良いじゃねぇか、有名税有名税!! 』 『 …………はぁ………… 』 『 ところで遙、何で突然お弁当なんて? 』 『 え、ううん、全然突然じゃないの。ただ前からずっとやりたかったから…… 』 『 はぁ、羨ましいぞ、こいつっ!! 』 水月はいきなり私の頭を小突いた。 『 孝之も幸せだねぇ、こんな可愛い子にお弁当を作ってもらえるなんて…… 』 『 まぁな、速瀬だったらこうはならないだろう…… 』 たかゆきくんは、得意満面の顔をしている。 水月はたかゆきくんのお弁当に手を伸ばして……何するの? 『 って、遙の愛情玉子焼き!? 』 『 ん、美味しっ!! 』 『 ふざけんな!! 返せ!! 折角最後に食べようと楽しみに取っておいたのに。 』 『 えー、嫌よ。もうたべちゃったも〜ん!! 』 『 くっそぅ!! 』 『 ま、お下品! 』 『 てめぇ、言うに事欠いてそれかぁ!! 』 『 何よ、やる気!! 』 『 ……あのう、たかゆきくん。 』 『 遙、止めるな!! 』 『 ……玉子焼きなら、私のをあげるから…… 』 『 ホントか? って、速瀬!! 遙の弁当にまで手を延ばすなぁ!! 』 『 ……エッ!?……あ、無い、玉子焼き!? 』 『 へへぇん、もらっちゃったもんね。 』 『 くっそう、俺のばかりか遙のまでも…… 』 『 ああ、美味しかった!! 』 『 くっそう…… 』 『 ねぇ、水月。水月はお弁当持ってきたんでしょう? 』 『 ああ涼宮、こいつ2限目終わる頃に早弁したんだよ。 』 『 まぁね、育ち盛りだし。 』 『 って、ただ食い意地張ってるの間違いだろう? 』 『 孝之ぃ、喧嘩売っているね? 』 『 まぁ仕方ねぇか。速瀬の料理じゃ食えたもんじゃねぇんだろう。 自分で作ったものを食べられないなんて、あぁ、かわいそう!! 』 『 くっ、言ってくれるわねぇ? それなら明日作ってきてやろうじゃない!! 』 『 へぇ〜、作れるの? 無理すんなよ!! 今のうちに謝っちまった方が良いんじゃねぇの? 』 『 かぁーー! あったまきたぁ!! こうなったら意地でも作ってきてやる!!! 』 『 おいおい、速瀬ぇ…… 』 『 慎二君は黙っていて! 』 『 たかゆきくぅん。』 『 遙、お前も明日必ず玉子焼き、作ってこいよ。 』 『 !? 』 『 速瀬の事だ、玉子焼きくらいしか作れないんだろう。 』 『 いいわよ、いいわよ。玉子焼きだけでいいのね? 』 『 ああ、それだけで許してやるよ。 』 『 見てなさいよ!! 』 『 それは美味い玉子焼きを作ってかっら言うんだな。 』 『 はぁ、なんか巻き込まれちまったな? 涼宮。 』 『 ………… 』 たかゆきくん、昨日は勢いであんなこと言っていたけど、本当にやるのかなぁ? 一応玉子焼きは沢山焼いてきたんだけど……。 『 遙!! 持ってきたか? 』 4限目の授業が終わると同時に、たかゆきくんが勢い良く現れた。 はぁ、やっぱり比べるんだ。 『 うん、一応……。でも私そんなに自信無いよ。 』 『 何言っているんだ、遙の玉子焼きが負けるわけ無いじゃないか。 』 『 でもぅ……。 』 『 大丈夫だ。俺が遙のより美味いなんていうわけ無いだろう。 』 って、それじゃぁ反則だよぅ……。 そして今日も丘のところで皆でお昼にした。 はぁ、私だって最近になって料理しはじめたばかりなのになぁ……。 『 さてっと、で、どうするの? 』 『 そりゃぁ決まっている。俺が食べ比べて…… 』 『 待った!それじゃぁあんたが嘘つくかもしれないじゃない。 』 『 な、なにおっ! 』 『 ふっ、図星みたいねぇ。だから此処は公正に慎二君に食べ比べてもらいたいなぁ。 』 『 お前が慎二を味方に付けていないって保証は無いだろう? 』 『 おいおい、俺が信じられないのか? 』 『 え、いやs、そういうわけじゃぁ……。 』 『 大丈夫だよ、安心しろ。そんなセコイ事するほど俺は腐ってねぇよ。 』 『 ………… 』 『 たかゆきくん? 』 『 あぁ、じゃぁ任せたよ、慎二。 』 『 あいよっ。っと、それじゃぁ二人とも作ってきたもの出してくれないか? 』 『 あの、……じゃぁこれ。 』 『 はいよっ、どう? いい感じでしょう? 』 『 ………… 』 『 うん、まぁ、見た感じはどちらも悪くは無いな。 』 『 ほらほら、どう? 孝之! 』 『 うるせぇ、問題は味だろ! あじっ!! 』 『 まぁ、そう急ぐなよ。……さて、それでは失礼してまずは涼宮のからだな。 』 『 ………… 』 『 ほへほへ、へぇ、甘口だね。うんうん、いい感じ。 甘すぎず、硬すぎず、柔らかい。これは口の中で溶けていく……までは行かないけど確かに美味い!! 』 『 だろう!だろう!! 』 『 孝之!!五月蝿い!!! 』 『 へっ、もう敗北宣言か? 』 『 このぅ、言わせておけば…… 』 『 まぁまてっ、今から速瀬のを食べてみるから。 』 『 ………… 』 『 ちょっと硬めだな。 』 『 ほらみろ!! 』 『 ……っくっ…… 』 『 待てって言ってんだろう。 』 『 ………… 』 『 さてと、……って、なんだ!? かっ…… 』 『 ほら見ろ!!不味いって言ってんじゃねぇか! 』 『 エッ!? 』 『 辛ぇ〜!! 』 『 ………… 』 『 速瀬水月特製玉子焼きよ。辛いけど美味しいでしょう? 』 『 ちょっと待て、飲み物、のみもの! 』 『 ほらよっ。 』 『 サンキュウ! 』 『 はぁ、辛ぇ……。ちょっと辛すぎないか? 』 『 えっ、そんな事無いわよ。ちょっと貸して……。 』 『 …………ゴクリッ………… 』 『 …………ゴクリッ………… 』 『 あぁん、ほら、美味しい!! 』 『 自画自賛かよぅ。 』 『 いや、確かに不味くは無いんだけど、ちょっとからすぎって言うか、 いったい何をどれだけ入れたらこうなるんだよ……。 』 『 ええっ、普通にラー油と胡椒、それに七味唐辛子に一味唐辛子、 あとハラペーニョをミキサーで砕いたのを入れたのよ。美味しいじゃない。 』 『 ………… 』 『 ………… 』 『 ………… 』 『 入れるでしょう? ふつう。 』 『 ……あまり聞いた事が無いなぁ……。 』 『 普通じゃねぇ!! あ、あぶねぇ……やっぱり速瀬の作ったものは食えねぇ…… 』 『 どういう意味よっ!! 』 『 まぁんまだよ!! そんなもん喰ったら死んじまうだろう!!! 今度から、DANGEROUS速瀬って呼ぶぞっ!! 』 『 くっ、何よっ、折角作って来たんだから一口くらい食べなさいよっ! 』 『 ぐぁっ、何する!! ヒャへホッ!!! 』 『 いつまでも手を出さないから、食べさせてあげたんでしょう!!! 』 『 ぶぅーえっっぷっ!!! だからって口にむりや……り………… 』 『 どうよ? 美味しいでしょう?? 』 『 ガーーーーッ!!! はうか、はうかぁ!! み、ミジュ、ミジュ!! 』 『 だ、大丈夫?たかゆきくん? 』 『 だ、だいひょうふひゃないっ!!ミジュゥ〜!! 』 『 ほらっ、これ。トマトジュースだけど……、これで勘弁してあげる。 』 『 タスカッタ…………、ン? カンベンシテアゲル?? ……ひへぇ〜〜〜っ……! 』 『 た、たかゆきくん? 』 『 孝之! 』 たかゆきくんは、一目散に学校へ向っていった…… 私と平君はボーゼンと見送っていた。 水月は一言だけ、言った。 『 タバスコ入りのトマトジュースに感激したのね、きっと。 』 君が望む永遠ifSS 『 LUNCH BOX 』END 04.12.25 |
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