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遺書
著:TAMAKI
「親愛なるアルクェイドへ・・・・・・」 俺はそうペンを執った。 最初に出会ったのは・・・そうだな。俺がオマエを殺した日だったね。 今だにその頃の自分が不思議な経験をしたって覚えてるよ。 多分、アルクェイドはその時から・・・・変わったのかもしれないな。 ずっと一緒に居るって約束したのにな・・・・。 あぁ、アルクェイドも多分、俺よりもそういうのが詳しいだろうから言うと 俺、もう先がそうないんだそうだ。 まぁ、こんな病院にいたりする時点で、シエル先輩にもバレてるんだけどね。 あ、そうだ。レンのことなんだけど、出来ればアルクェイドが居れるだけ傍に いて、色んなものを見せてやって欲しい。 出来るなら・・・・誰か新しい主ってのになってやって欲しい、とか考える俺は 我侭か? まぁ、アルクェイドのことだ。それもなんとかするんだろう? そうそう、秋葉達のことなんだけど、俺が死んでも、屋敷に遊びに来て欲しい。 秋葉だってさ、最初はアルクェイドの事、嫌ってたみたいだけど、来ないなら、 あぁ・・・・お前が来ないとさ・・・・・・・・。 俺がいないの、余計に感じてしまうだろう? 柄じゃないんだけどな。こういうの書くのって。 普通に遺言書けるような立場じゃないし、最後にアルクェイドに手紙書くか・・・って 感じで書いてるんだけど、これじゃ、遺書だな。あはは。 そうだ。 シエル先輩とももう少し仲良くしろよ。 アルクェイドとシエル先輩の事、少しは心配してるんだからな。俺だって。 こういうのはお節介なのかもしれないけどな。 あ、俺はさ・・・・。 遠野志貴って奴はさ、トウヘンボクで鈍くて、莫迦な奴だけどな、 ハッキリ言えることがあるんだ。 アルクェイドを・・・・・・ 俺はアルクェイド=ブリュンスタッドと言う女性を 心の底から・・・・・・・・・・・・愛しているから。 だから、アルクェイドにはずっと笑顔でいて欲しいんだ。 俺からの手紙は・・・・これだけだよ。 親愛なるアルクェイド=ブリュンスタッドへ 遠野志貴 ぽつり・・・・ぽつり・・・・と遠野志貴の部屋の中で木霊する。 部屋に佇んでいるのは、金色の髪の毛をした女性、ただ一人だけ。 「志貴・・・・いつから、こんな覚悟してたの?」 ただ彼女は虚空なベッドに向かって言う。 主のいないベッド。 遠野志貴の眠っていたベッド。 手紙が届いた次の日、遠野志貴は空に旅立った。 アルクェイドはその日、珍しく夢を見た。 遠野志貴の夢。彼女自身の一番望む夢。 あのバカシエルもいて、妹もいて、翡翠や琥珀がいて、レンもいて、 乾有彦がいて、ただ、みんなで談笑していた。 隣にいたハズの志貴が 突然消えるまでは・・・・・。 まさか、と思って病院に向かえば、妹が俯いたまま、涙を流し、 隣にはシエルが居心地悪そうに視線を泳がせていて、翡翠は泣き、琥珀は その翡翠を慰めるのだけれど、どうしていいかわからないような困惑した顔。 猫の姿のレンはさっきから、志貴の隣を離れない。 「ねぇ・・・志貴、どうして置いていったの?」 ぽつりと部屋の中で呟く。 けど、志貴が望むのなら・・・約束する。 そう呟いた、アルクェイドの腕から、真っ赤な薔薇が、ベッドに供えられた。 残る部屋にはただ優しい薔薇の香りだけが・・・・・・・。 END
あとがき
下書きなしに徒然に書いてます。 不快なSSかもしれないです。申し訳ありません。 実験的にUPだけしているので、ここに来ている方で感想を頂ければ参考に完成状態までに持っていきたいと思います。 えぇ。実はこれは、徹夜+空腹+不眠症で書いたのでとめどないかもです。 では 了
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