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Regret
著:TAMAKI
ジリリリリリリリリリリリ・・・・・・。 頭の上で目覚ましが鳴る。 いつも、起きるのは6時30分。 本当はもっと遅くてもいいんだけど、学校に行くのが楽しみだから。 どうしても早くなってしまう。 そうやって、ベッドから、すっと立ち上がって部屋のカーテンを開ける。 カシャァッ 勢いよく開けると、部屋に朝陽が差し込んでくる。 ふぅ、と大きく息を吸った瞬間に、私の一日が動き始める。 「おはよう。」 1階に降りるとそこにはお母さんが台所に立っていた。 「さつき、悪いけど、そこの醤油とってくれない?」 振り返らずに言う。 お母さんは私の知る限りでも10年以上、さらに生まれる前からだから、20年、 朝ごはん作ってるのだと思うと、同じ「女」として尊敬してしまう。 「はい、醤油。」 「ありがと。」 何気ない会話。 どれだけ・・・・・幸せだったんだろうね 私はそのまま。洗面所に向かう。 歯ブラシを取って、歯磨き粉をつけて丁寧に磨く。 歯磨きを終えたら、いつも同じところに置いてあるヘアバンドで落ちてこないようにして、 顔をいつもの洗顔料で洗う。 洗い終えると鏡に映る自分を見る。 「今日こそ、告白しないとねっ。」 心の中で唱えて、自分にぐっとする。 そうしていると、 「さつき、お父さん、起こしてきて。」 と台所からお母さんの声が聞こえた。 「うん、」 とだけ答えて、私はお父さんを起こす。 お父さんも朝は強いほうで、私が部屋のドアを開ければ、「ん?」と言いながら のっそり起きてくる。 私は 「朝ごはんだって。」 「ん。」 こういうやりとり。 お父さんはいつも無口だ。 もう・・・・・ 戻れる筈なんてないのに・・・ 「じゃ、行ってくるね!」 「さつき、今日は随分嬉しそうね。何かあったの?」 お母さんは嬉しそうに言う。 「えへへ〜、今日は恋愛運がいいんだって。ニュースでやってたから。」 「そう。それじゃ、いってらっしゃい。」 お母さんの暖かい声に背中を押されるように学校に向かう。 イイコトがありそうな予感はしてるから、足取りも軽い。 学校に向かう途中で、ふと坂の一番上を見る。 遠野さんの家。 周りは怖いなんて言うけど、私はそう思わない。 ・・・・だって、あの人と同じ苗字だから・・・・。 校舎に入ると国藤先生が声をかけてきた。 「弓塚、君はクラスの誰とでも話せるよねぇ?」 ・・・何か頼まれごと? 「・・は、はい・・・一応。」 張り切って言うのも何なので、少し自信なさげに言う。 「ちょうどいい。遠野志貴に引越しの件で話があるって伝えてくれないか?乾くらいしか話してるところ見たことないからな。 それに、乾は学校に来るかもわからん。そういうわけで頼む。」 先生だから、仕方ないか、という風に私は「はい」とだけ言って教室に向かった。 教室への足取りは軽かった。 だって、遠野くんと話せるんだから。 普段は好きじゃない先生だけど、今日は感謝しよう。 ―――あぁ、こんなことがこんなにも幸せだったんだ。 ―――本当は告白すればよかった。 ―――もっと話せばよかった。 ―――もっと私に勇気があれば・・・・。 後悔しても、時間は戻らない。 この・・・・体が灰になっていく。 だから、告げよう。 「ばいばい。私はこっちだから。」 END
あとがき
さっちんです。 微妙に、時間軸が(滅 まぁ、今回のはどうなんでしょうか? というわけで、また別のSSで 了
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