陶器山のニュース 2011年10月 
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< 111025 陶器山の薪争いについて >
111021 歩きやすくなった杣道
10月22日に陶器山全体の自然公園化を提案した記事の中で
「泉州・河内の薪争い・・・」に触れました。
古いことをいい加減に書いているのでは、と言う声に押されて調べました。

近くは「狭山市史」II p.73,74(門脇禎二監修)、
チョット古くは「狭山町史」p.89〜91(末永雅雄監修)、
もっと古くは「日本三代実録」(新訂増補国史大系)が両書の原典です。

「貞観元年三月条
四日庚申遣左衛門少尉正六位下紀朝臣今影右衛門大志
従六位上桜井田部連貞雄麻呂於河内・和泉両国弁決陶山之争
貞観元年四月条
廿一日丙午・・・・河内・和泉両国相争焼陶伐薪之山
依朝使左衛門少尉紀今影等勘定為和泉国之地」

つまり, 859年3月4日に和泉・河内で陶器山の薪争いの訴訟が持ち上がり
正六位と従六位の政府高官が派遣され、4月21日に陶器を焼くための薪を伐採する陶器山が
和泉の国の地だと裁定された、とあります。

古墳時代には全国に須恵器を供給し、下っては調(税金)として土器を納めておりました。
盛んな土器生産のために陶器山地域で薪材が減少して起きた現象で
両国の国司の調停でも収まらず、中央政府から武官が派遣されるほど激しい争いだった・・・・
何時の時代も、庶民は逃れるより、責務を果たすことに懸命になるんですね〜

古い時代ですので泉州ではなく和泉国ですが、いい加減な思いつきではありませ〜ん。

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< 111023 キノコ探検ツアー案内 >
110929 ツバサの森遠望 110929 あまの街道沿いのキノコ 110929 
前回は雨のため中止になりましたが、熱意に応えて「キノコ探検ツアー」再企画のお知らせです。

集合時刻 :11月5日(土)午後一時
集合場所 :G地点近くの休憩所(イカリ寿司を上がったところ)
参加装備 :長靴、虫除けグッズ、採集籠、軍手、スパッツ、手洗い用タオル等
探検場所 :ツバサの森

因みに、ツバサの森とは、
売り出しの幟がはためいている造成地の北側から、
十数メートル切れ落ちた所に西室池がありますが
その西室池を抱えるように拡がる起伏に富んだ森で、
三都神社への里道までのエリアで、広さは約12,000u。
地権者ゆかりの名称を拝借して、勝手に命名しました。
意味深ですが、ロマンがあって、中々良い名前でしょう?

この企画はあくまでも、自己責任がモットーの「身近な秋の探検」です。
どれだけ沢山の種類のキノコを見つけられるでしょうか?

< 111023 ホトトギス咲きつる方を眺むれば・・・ >
111023  ただアカツキの露ぞ残れる〜♪
秋の使者が一もと、西山霊園の杣道に楚々と咲いています。
2日間の激しい雨に、慌てて顔を出したような・・・
陶器山の美しい時が始まります。

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< 111022 追加提案 自然公園という案 >
110415 萌葱色の森
「あまの街道・陶器山の自然を守る会」は7月27日付けの市議会議員宛に
陶器山の自然を守るための7項目の提案書を提出しました。
以後、順次議員の方々を議員控え室に訪問致しましたが、
先日の北村議員の他は、残念ながら、さしたる反応もありませんでした。
全ては、当該地が「私有地」であるという難しさにあります。

7月27日の提案項目は;
1.市街化区域への逆線引き
2.ナショナルトラスト
3.ノーブレスオブリージュ
4.市の所有地との交換
5.景観条例の策定
6.税制上の特例(減免)
7.あまの街道沿いの20m幅の現状保存

これに加えて下記を提案項目としたいと考えました。
8.自然公園指定

自然公園法(しぜんこうえんほう、昭和32年(1957年)6月1日法律第161号)は、
優れた自然の風景地を保護するとともに、その利用の増進を図ることにより
国民の保健、休養及び教化に資するとともに、
生物の多様性の確保に寄与することを目的(第1条)として定められた法律。
とウイキペデイアにあります。

カテゴリーは民有地、公有地を問いません。
大阪には交野森林公園があるだけですが、兵庫県は沢山あり、
広さとしては、53haのひよどりごえ森林公園に類似の様相が想像できます。

堺・狭山にまたがる40haの森林域として考えると
あるのは森林だけという贅沢空間は、堺にとっても魅力的な事は間違いありません。
遺跡、歴史遺産は数あれど、森林公園というリッチエリアは堺市にはありませんから。

歴史的にも、陶器山は堺の方に帰属意識が高いのかも知れません。
全国の古墳に須恵器を供給していた頃、燃料の薪を争ったことがありましたが
時の政権は、陶器山の薪は河内(狭山)ではなく泉州(堺)のモノであると判決しました。

現在でも、陶器山の尾根道に上がってくる杣道は、
9月6日に復活した杣道づくり作業でも分かったことですが、圧倒的に堺市側からが多い。
昨日今日の杣道でも、獣道でもなく、
ずっと長く日常的に(薪採り用)生活道路として使われてきたことを証明しています。

又近くは、泉北NTの造成に当たり、
堺側が、陶器山の尾根筋から60m幅の緑地を残す見識を示したのに対し
狭山側は、私有地は市街化区域としてそのまま残され、現状の惨状を呈しています。

となれば、この案は堺市役所にも持って行って、総合的に扱ってもらう・・・・?

狭山と堺の市役所公園課が密にコミュニケイションを取り合って
両市にまたがる自然公園が実現すれば、何とステキなことでしょう!

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< 111021 未だ描きそめし秋模様、桜の葉ずえに見えしとき・・・ >
111021 春も秋も、季節の先駆けは桜 111021 秋の朝日に照る山モミジ〜♪ 111021 マドンナ達の陶器山・・・
111021 歩きやすくなった杣道 111021 切り株はもうありません 111021 踏みしめられた杣道
陶器山もボチボチ秋色に染まり始めました。
劇的な変化は、春も秋も日本では矢張りさくら。
冷え込みが一度来れば、未だ地味色の紫式部も、ピラカンサスも、ハゼも
鮮やかに『唐紅にみずくくるとは・・・・」となる。
産廃投棄地だったという『クボタ提供地」にレンゲや菜の花の種を蒔こうという声があります。
春になったら・・・楽しみです〜♪

9月初めに公園課と一緒に作った下今熊地獄通りの杣道。
中々しぶとい切り株があって、歩きにくかったのですが
米原さんが鍬を持参で処理してくれました。
今朝歩いてみましたら、写真では分かりにくいのですが、切り株はなくなり
とても歩きやすい山道になっています。

< 111019 造成地東北の9戸の新造生地の今 >
111019 第3小学校西部の里道 111019  ビオトープじゃなかったのか、南谷池の現状! 右は第3小学校 111019 サンタウンを望む工事現場俯瞰 左前方は下今熊の森
111019 谷が埋まりました 向こうの台地は102戸の造成地  左は第3小学校 110804 大阪府自然環境保全条例の適用看板 110804 (右の写真と同じ場所・工事開始前)ここに9戸の家が建つ
あまの街道から見える造成工事は終了し、販売開始の幟がはためいています。
その向こう、第3小学校の東北部の谷底を造成して、9戸の街区が出来るという現場を見てきました。
8月4日にお知らせした「大阪府自然環境保全条例の適用看板」があったエリアです。

下今熊への道路の高さまで嵩上げされ、既に街区の姿が出来ています。
数メートルの段差がある北の空き地も整地している様子。
ここに洗濯物がはためく街区が並び建てば、
市役所が言うところの「今熊市民の森の景観云々というサンタウンの民意」とやらは・・・

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< 111017 ツバサの森保護 ・ 進捗状況は如何に? >
110627 岡田都市整備部長を訪問
(写真は6月27日に市役所を訪問したときのものです)
昨日、「・・・守る会」の窪田さん、小谷さんが市役所で都市整備部の岡田部長 清水課長に面会しました。

岡田部長の話は次の如くでした。
1.ツバサの森の買収について:
ツバサの森の地主、壺井氏は月に1回は来阪されているとの情報がある。
人を介し 場所を設定して面談したい。 
市としては、下記の申し出をしたいと考えている。
1.ツバサの森のご寄付のお願い(今熊4丁目655-1 約12,000u)
2.それが叶わないなら:−
   1.ツバサの森全部を市が公定価格で買い取る。それも叶わないならば
   2.沿道水平20メーター幅以上の購入(公定価格で)

2.緑のまち作り基金(あまの街道・陶器山の自然を守る会の提案)について:

市と民間が一体で募金をすると、これは基金になる。
基金は入ると公金になり 契約者は市長になるので、公定価格でしか買えない。

不足分を募金で補うならば 
NPOなら募金の賛同者があると思われるが、個人名では無理であろう。

以上の如くで、現時点のさしたる進展は感じられませんでしたが
岡田部長が 壷井氏との面会を現実的に考慮していることが分かり、これは大いに評価したいと思います。 

13,000余の署名簿、4度の要望書提出、数度にわたる市議への働きかけ後も、馬耳東風と受け流されて、
暖簾に腕押しの忸怩たる思いでおりました。
9月20日の北村市議のコメントに続き、今度は行政サイドの反応が感じられ、仄かに嬉しく思いました。

毎朝、工事終了間近の第一期造成地(新町)を横目に見ながら、
「もっとゆっくりやれ、もっと丁寧にやれ」と思っていたものです。
工事が終了してしまうと、ツバサの森を見に来る人がいないか、
つまり、第二期工事を示唆する何かが出てくるかと、ハラハラしているのです。

思えば、私達の活動は自然破壊の工事が第二期に及ぶ事を
何としても止めてもらいたいと願って始めたものだからです。

グッチャンによれば、陶器山40haの緑は、二酸化炭素200トン/年の削減効果があるそうです。
景観だけの問題ではなく、地球人狭山モンの誇りの見せ場です。
切角今まで残ったこの陶器山の森が、子孫の代にも身近な自然としてあり続けますよう、祈ります。

< 111017 Who are you? >
111017 君は一体何物だ?  111017 これでもキノコなのだ・・・!
土砂降りの一日が明けたドングリの森近くの街道沿いで、奇妙なキノコ(?)を発見。
キノコのようで、キノコではないのか・・・・?
2cm〜10cmサイズが其処ここに顔を出していました。
そうかと言えば、押しつぶされたような焦げ茶色のキノコが犇めくように、抱き合うように・・・
自然はまだまだ奥が深い・・・!

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< 111017 ソーラー発電、ウフフフウフ〜♪ >
111006 ソーラー発電準備OK 
経過報告。
今月7日に、我が家でささやかなソーラー発電が開始しました。
少しでも太陽の光があると、ブルーのランプが点灯して発電しているのが分かります。
言うまでもなく、夜は太陽は地球の裏側ですから、発電しません。

「ウフフフフ〜♪」の訳は・・・

発電量より、使用量が多いと、ランプの色が昼光色に変わり、関電の電気を使っていることが分かります。
3箇所にチェック時点の発電量、使用量、残量の数値が出ますので
冷蔵庫、冷凍庫、PCなど、コンセントを抜けない器具の基本使用量が分かりますから
ヒーター、室内灯、エアコン、レンジ、風呂など、スイッチオンのその都度
使用電力の数字をチェックしたくなる!
結果、省エネ努力で、「地球に良い!」と清々しい贖罪感。

もう一つの「ウフフフ〜♪」は
ささやかな発電ながら、昼間、殆ど電気を使いませんから、
関電に我が家の電気を「売れるのです〜♪」
しかも、関電から「買う価格」より、関電に「売る価格」の方が遙かに「高い!」

最初は、菅前首相の「脱原発」提言応援だけの思いでしたが、
今は「ウフフフフ〜♪」の数字チェックで、楽しんでおります、ハイ。

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< 111015 トモロス(森林ボランテイア)養成講座 受講報告 >
於 : 岩湧山四季彩館
111015 トモロス受講受付 111015 森林作業の安全と森の種類の講義
(写真は「森林ボランテイア養成講座ニュースNo.1]より拝借しました。
土砂降りの2度目の講座は、またも実地作業が出来ず。

午前は大阪府森林災害防止協会による「森林作業に於ける安全確保について」。
労働災害の発生は、何と林業が一番多いのだそうです。
4日以上の休業を含む死傷者は、厚生労働省「労働災害発生状況」に依れば
平成22年度で2,149名(内死者59名)。
然し多くは単純ミス、不注意によるモノで、基本を守れば避けられたはず、だとか。
何であれ、仕事を舐めてはいけない!

午後は大阪府森林組合による、森林の概況と林業経営の実情。
人工林、天然林を問わず、日本の森林の90%は民有林であり、
森林は人の手を加えることで、健康に保全されると言うお話。
外材に押される一方の日本の木材の高値の原因は、色々あるが、主として搬出のコストにあり、
搬出用軌道を敷設出来れば、という現場の切実な声が聞こえました。

これは、過日、竜泉里山クラブを見学した際、
陶器山の竹や間伐材を竜泉里山クラブで竹炭や木炭にしてもらえるかとの問いに、
間伐材は現地処理がベターだと言われたことにも、規模は異なりますが、符号します。

次回(晴天なら)は、檜や杉の実際の間伐作業があります。
山師の出で立ちで、イザ!

< 111014  キノコ探訪、中止のお知らせ >
111014 雨続きで、キノコ探索は中止します〜
雨のキノコ探しは結構たいへんですので、今回は残念ながら、中止と致します。
次回は未定ですが、雨上がりの状況次第で、改めてお知らせします。

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< 111010 世にも破廉恥な被災地への支援費請求 >
110908  朝日新聞夕刊の記事(i面トップ)に驚いた!
東日本大震災で福島、宮城、岩手の3県を支援した自治体が、その経費を3県に請求?
冗談でしょう?
初回申請は22都道府県で合計44億円!

ジッとしていられない人達が、寝袋持参、手弁当のボランテイアで駆けつけ、
(筆者参加レポートを6月12日と 7月16日に既報)
社会福祉協議会や、市の職員は出張扱いで出かけた筈です。
食事はそれぞれが途中のコンビニや、開いている商店、食堂で、自弁で賄ったのです。
バスでは、商店や企業の協賛というお茶やジュースが配布され、感激したものです。
現地の炊き出しの食事も勿論頂きましたが、
多くは「支援物資」だった筈です。

沢山の市町村が、無償で支援に行ったのではなかったのでしょうか?
だから、皆、感動と充実感の高揚で誇りを感じ、自信も持てたのではなかったか。

エッ! 何かの間違いでは?
こう言うのを「連れション的火事場泥棒」というのではないのでしょうか?
広島の2600万円〜東京15億円!
エーッ、恥ずかしくないのかしら・・・・・
まさか、狭山の社協さんはそんな請求、してませんよね〜?

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< 111007 北村市議のコメント >
110906 復活した杣道を歩く 110906 意外に簡単に道ができた!
9月20日の総務文教常任委員会で北村市議が「市民の森の位置付け」と共に
「あまの街道の緑の保全」について発言された事は非常に嬉しいことでした。

私有地という難しさは理解しますが、
4度の要望書、署名簿、数度の市長面会、市議へのアピールを続け
6月議会では、全会一致で4度目の要望書が採択されたモノの
行政、市議からの正式な生の声が聞こえませんでした。
10ヶ月目にして、初めての反応が聞けたわけです。

初めての反応に感動はしたのですが、若干の齟齬を感じています。

9月6日に復活した迂回路は、あくまでも緊急避難路のようなモノで
当然ですが、恒久的な位置付けにはなりません。
毎日踏み固めていますので、随分歩きやすくなってきました。

堺市側には同様の杣道(そまみち)がそれこそ無数にあり
晴海台、槇塚台等、何処からでも陶器山に上がってこれるほどです。
9月6日の杣道は、そんな元の杣道を繋いだだけですから2〜3時間で出来たものです。
新しい道を作ったのではない、つまり生態系を乱す「工事」ではありませんでした。
足元の雑草を払い、徒長枝を伐って、人1人が通れるように広げただけの道なのです。

開発を許可し、消えた緑を補う脇道を造って「緑のトンネルでござい〜」では本末顛倒です。
陶器山を拠り所にする虫、蝶、鳥がいて、人間がいる。
その全てが依って立つ森があると言うこの環境。
点や線ではなく、マスとしての緑(森)を残さなければいけないという私達のスタンスは変わりません。

早朝散歩の朝日の直撃対策だけではなく
未来の狭山、これからの日本を担っていく子ども達のためにも
このささやかな陶器山の森一つ守れないでは、日本人の恥や〜!

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< 111007 ソーラー発電開始! >
111006 モジュールを設置 111006 ソーラー発電準備OK 
6月の菅直人前首相の命がけの「脱原発」提言に呼応して
しがない我が家でもソーラー発電導入を決意。
決定から工事開始まで2ヶ月待ちで漸く、今日設置完了。
ささやかな発電が始まりました。

人の月給ほどの日給をとる超エリートが束になってかかっても、
3月11日から半年以上になる10月でも未だ、竹槍戦法しか対処できない原発は
実用には適さない、と言うのが我が家の結論です。