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< 120531 西除川のヒメボタル >
狭山ヒメボタルを守る会の保護活動は今年で7年目で、
百人余の会員が保護活動をしているそうです。
雌は後翅が退化して飛べないので、行動範囲が直径2メートル前後とか。
生活環境が破壊されると絶滅に瀕し、再生は不可能というのは
陶器山の稀少植物たちと同じです。
西除川沿いの生息地は、河川管理者の富田林土木事務所から
保護区として認められ、普段は立ち入り禁止。
蛍が確認出来る夕方から午後十時まで、
会員の誘導に従って保護区の遊歩道に下りて行けます。
隣接のホンダテクニカルカレッジ、くみのき苑が20時以降は消灯協力、
下草刈り防止協力などもあり、ヒメボタルの発生数は年ごとに増えている由。
20度前後が適温で、これから10日間位が見頃のようです。
エチケットは、「採らない、騒がない、noフラッシュ」。
市内のこんなささやかな疎水で準絶滅危惧種(大阪府)の群舞が見られるなんてー!
ボランテイアで適切な清掃活動を続けてこられた武田さん達の努力に感動。
陶器山あり、ヒメボタルあり、
狭山もまだまだ捨てたモノではありません。
< 120526 いつもの陶器山の森の笹刈り >
今日は これまで手付かずだったG東エリアの熊笹をはじめ
茂るに任せた雑草の草刈と枯れ枝払い、倒木の片付けをしました。
どんぐりの森南側の西山第1号緑地と名づけられたこの緑地は
どんぐりの森と同じく 2004年に宅地化の住宅とあまの街道の間に
辛うじて残された大切な緑地エリアです。
街道のすぐ脇にありながら 密集した木々と藪が 目隠しとなって
粗大ゴミが堂々と置かれたりもします。(24日に処分)
若いマツ、まだ小さなドングリの木々、ガンピ、スイカズラの
三角ヅル等の美しい花も咲いています。
(写真・報告 amano Touki)
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< 120524 下今熊の森の笹刈り ー 保全会議が実働! >
昨年来、下今熊の森の保全に付き検討会議を重ねてきましたが、
いよいよ今回は、実際に森に入って状況確認の上、清掃、笹刈りを行いました。
総勢、20数人の老若男女が2時間余り、汗を流しました。
どうしてこんな所に捨てるのかと思うようなゴミがワンサカ!
ゴミの上にヤマザクラが成長していたり、
深い笹を刈り取ると、ササユリの葉が現れたり・・・
来年は花をつけるくらい成長してくれよ〜!
18日に見つけたリビングセットも、序でに撤去されました。
< 120524 公園ですから、補修します >
傷みが酷かったG〜M地点の木册がさらっピンの檜に替わっています。
時々、ベンチ代わりにして休憩している姿を見ましたが
これで安心。
何もないのがステキな陶器山ですが、
既設の設備は、矢張り補修が必要です。
シッカリ管理してくれている公園課の仕事ぶりに感謝。
< 120524 ここに居たのか、チュンタロウ!>
近年、住宅地でスズメを見なくなり、
全国的にもスズメの減少が喧伝されています。
良寛さんの昔から、里人の友だったスズメが何処へ行ったのかと思っていましたら
住宅の仕様が変わって営巣が出来なくなった町中を捨て、
スズメたちは、陶器山にいました!
ヤマガラやジョウビタキ、ハトと同様、営巣のために
せっせと落ち穂や、虫をくわえて忙しげに飛び交っていました。
鳥たちの楽園を広げようと、ひろこさん、よしえさんが
地獄通りに植えた苗木に、これまたせっせと水を運んでいました。
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< 120524 3度目の要望書提出 >
「狭山の自然保護条例」を制定して、美しい森の姿をこのまま次の世代に残すべく、
6月議会で議論して頂くよう、「要望書」を提出しました。
年初来の数度の探索を通して、この小さな森が、
意外に多様な自然をまだまだ残してくれていることが分かりました。
里山の役目を期待されなくなって、放置された山林では
以前は普通にあった多くの山野草が消滅してしまいました。
メダカやサクラソウが絶滅危惧種になるなんて、誰が想像したでしょうか?
遺伝子抽出で種の復活は可能だという考え方には与しません。
種の存続には、存続させられる普通の環境が不可欠だからです。
日本の、関西の、大阪の、狭山の陶器山で
切角今まで残ってきた自然環境を次世代に繋げるのは、私達の役目です。
「今出来ることをしておかねば」と言う、ささやかな願いが通じますよう・・・・
< 120521 陶器山310号窯 発掘説明会 >
過日発掘された狭山市山本南の陶器山310号窯跡は
5世紀中葉〜10世紀の約500年間に亘り須恵器が生産され
日本全国に須恵器を供給していた陶邑の東限に位置します。
陶器山地区には約60基、狭山地区には約30基の窯跡が知られています。
今回、焚き口と灰原が検出された309と310号窯跡は、
出土した蓋杯、杯、甕から7世紀第二四半期と特定されました。
早速、さやま池博物館で出土品展示と、講演会がありました。
汗ばむような白熱の講演で、参加者の質問も、とても高度なレベルでした。
陶器山にはその名が象徴するように、未発掘の窯跡がまだ沢山ある!
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< 120521 平安時代(932年)以来の金環日食? >
日本でこんなに広いエリアで金環日食が見られたのは何と、1000年ぶり!!!
朝起きの爽やかとは言えない低血圧が、6時に起きてスタンバイ。
月の軌道が太陽と地球の間に完璧に重なって輝くリング、の筈が無情の叢雲!
デモ、叢雲のお陰で普通のサングラスで見え、普通のデジカメで撮れました。(左端)
陶器山の木洩れ日を通して部分日食があまの街道に投影されています!(中央)
一つ一つの木の間越しに、木の間の数だけ部分食!
驚異の写真はサブローさんが撮りました
南第二小学校校庭では、
大勢の子ども達が親連れで金環グラス越に世紀の天体ショウを観察。
陶器山では大勢の善男善女がミレニアムイベントに興奮の態でした。(右端)
尤も、大阪だけの金環食なら300年後にも見られるそうです!???
< 120520 恒例の土曜”里山保全”作業 >
ずっと里山として機能してきた陶器山の自然を守るためには
矢張り、「里山保全作業」が一番と思い至りました。
5月19日(土)9時 どんぐりの森に集合。
二手に分かれ 一方はどんぐりの森斜面の雑木が密集している箇所に
光をとり入れるべく間引きをしました。
もう一方で 斜面の落ち葉をかきだして集め
どんぐりの森の北に位置する造成地と斜面間スペース(あまの緑地)に運びました。
移植したヤマサクラ、ヤマナラシ、マツ、ドングリの木々の根元を
落ち葉で覆う作業をし、続いて水やりをしました。
5〜6人で2時間半ほどかかりました。
水やりは 移植後 毎朝の日課になっています。
後半は Gの疎間道から街道をF→E→D→C→B→地蔵杣道まで木々を観察。
地蔵杣道のテイカカズラが この時期 美しい花を咲かせているはずが、ダメでした。
この辺りも 木々が密集し「暗い森」状態です。
この道で まだ若いコブシを見つけました。
(写真・報告 Amano Touki)
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< 120518 こんな所でお茶します?>
G地点の杣道を狭山側へ上がった木立の中にこんなリビングが???
以前デッキチェアの残骸がありましたが、
今度はこんなに本格的にセットされています!
見晴らしが良いと言うわけでもなさそうですし、
もっと大らかに、広々とお茶しませんか〜?
これからはヤブ蚊もすごいでしょう・・・
< 120516 この美しい陶器山を守って〜! >
5月16日(水)16時〜 狭山市役所訪問。
新都市整備部長池田氏, 及び清水公園課長と
あまの街道と陶器山の自然を守る会メンバーが面談。
まず懸案のツバサの森買収交渉の進捗状況を質問しました。
部長からは 中味は話せないが 取り組んでいるとの返答でした。
次に 最近 陶器山で確認された沿道植物の盗掘について報告し
種の多様性保護の必要性を話しました。
山野草の中には、菌根菌+菌根樹木との
三者共棲関係によってしか生きられないモノがあります。
だからこそ稀少種、絶滅危惧種になってしまったのですが、
それらは、今の環境を守ってやることでしか絶滅を免れられません。
上記を踏まえて 守る会から「稀少種の保護条例の制定」を提案しました。
部長、課長からは勉強し検討するとの返答でした。
一度壊された自然の復元は、一世代の時間では難しい。
BBCのシュミレイションによれば
100年かければ、アスファルトジャングルもジャングルに帰るとか!
陶器山の、今まで奇跡のように守られてきたこの美しさが
子子孫孫まで維持されるよう、行政の対応を見守っていきたいと思います。
(写真・報告 Amano Touki)
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< 120515 苗木の移植も難しい〜! >
12日に十数本の苗木をドングリの森からあまの緑地に移植しましたが、
水はけの良すぎるノリメンの苗木は元気がありません。
苗木達の「水をくれーっ!」という叫びに気づいたウオーカーが
こまめに水を運んでいますが、
長年須恵器を焼いて焼しめた辺りの硬い土質は
吹き付け工法を施してくれたとは言え
中々苗木を受け付けてくれないようで・・・
まずは梅雨まで数日、せっせと水を運んでやりましょうか。
< 120513 鳥たちの巣作り真っ最中! >
今の時期、陶器山は鳥たちの繁殖シーズン。
人影気配にサッと梢に飛び立っていた鳥たちも、
今はウオーカーを恐れず、道端の何かをくわえては忙しげに羽ばたきます。
ハト、セグロセキレイ、アオジ、スズメ、カラス、ホオジロ、ウグイス・・・
特にウグイスの囀りは通奏低音(?)のように、3.5kmの街道に絶えることはありません。
ホーホキョ (違うやろ!)
ホーホケrキョ (アッ 惜しいな〜)
ホーホケキョ (そうそう、そうでしょ)
ケキョケキョケキョケケケケキョ(エッ? 何それ?)
季節を違えず、繰り返される命の営みに思わず瞑目します。
小さなモノ達を包み、育むこのささやかな森に感動と感謝。
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< 120513 日曜日の初夏は〜♪ >
GWも終わった1週間後の陶器山の日曜日。
10数名のサイクリングのグループが金剛寺方面に向かって陶器山を走りぬけていきました。
デジカメを取り出したときは もうみんな行ってしまった。
なんと素早く走り去ったグループでしよう!
帽子からクツまでカッコよく決めているカッコいい熟年グループでした。
次に 寝屋川市からやって来たハイカー20名前後のグループに会いました。
金剛駅から狭山池を回って陶器山を歩き 千代田駅から帰途につくとか。
狭山池から 「陶器山へ至る道が 分かりにくくて困った」そうです。
狭山池の亀の甲側に 陶器山案内地図があればいいかも〜とはヒロコさんのアイデアです。
(写真・報告 Amano Touki)
< 120512 ドングリの森の苗木を移植 >
緑のトンネルが完成し、街道の緑は一段と深くなってきました。
クボタの森の緑も爽やかに風を受けて輝いています。
造成地ノリメンや底面の苗木も育ってはいますが、夏の朝日の直撃が不安。
ドングリの森に沢山の地生えのヤマザクラやアラカシが育っています。
そこで、間引きを兼ねて、余った木を足りないところへ移植しようと
切実な思いを持った者同士が集まり、活動開始。
スコップ、鍬、ピッケル、鎌を持ち寄り、緑の復元作業開始。
仕上げの水やりはあまの公園の水場からペットボトルやビニール袋で運びました。
今年の夏には無理でも、いつか緑のトンネルの続きに育ちますように〜♪
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< 120510 さやか観光会議に出席 >
今回のさやか観光会は府立狭山池博物館見学。
10時に集合し、博物館のガイドボランテイアの案内で館内を見学。
狭山の歴史、狭山池の歴史上の位置づけなど、新しい知識を頂きました。
会では狭山の名所旧跡、評判のレストラン、土産物等の発掘、案内を順次行い、
「狭山」をドンドン発信していこうと言う計画です。
立派な観光案内マップが既に出来ており、ビックリ!
参加者は男性10人、女性5人。
あまの街道保全活動にも参加して頂けるよう伝えました。
(写真 ゆきちゃん 報告 はるみさん)
< 120505 緑のトンネルを復元したい! >
9時にどんぐりの森に集合し、ヤマサクラ1本とポプラ数本を
どんぐりの森の北側に回りこんだ造成地と街道の間のスペースに移植してみました。
緑のトンネルは これからの季節、陶器山を歩く私たちにとって必須。
造成工事で失ったトンネルを再生したいと、有志が発奮。
それに子供、孫の未来のために、今出来ることをしておきたいじゃないですか。
カシ、コナラ、シイなどのドングリの木が植樹されたどんぐりの森に
ヤマサクラ、ポプラ、シナサワグルミ、ウルシ、エンジュ、アキグミが育っているのを確認。
風に運ばれて来たのか 鳥が運んだのか 人の手で植えられたのより
しっかりと根付いているのを見ると あらためて自然の力、妙を感じます。
後半は 街道沿いをサイフリボク、ウメモドキ、ゴンズイ等を確認しながら
H地点南〜晴美台展望台を歩きました。
次回は 5月12日(土) どんぐりの森 9時集合。
(写真・報告 Amano Touki)
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< 120504 緑のトンネルが完成しました! >
画像は 「陶器山・春夏秋冬」へ
< 120504 GWもせっせと草取り >
桜の花が散り 花びらが 斜面や街道の一部を覆う美しい季節に
どんぐりの森、平地エリアの草取り。
雨の日以外は ほぼ毎朝 ヒロコさんが 草刈鎌を手に
淡々と黙々とムダのない動作で作業をしています。
時間のある常連walkerが 時々 加わって2人、3人でやっつける朝もあります。
一年前 まだ どんぐりの森は その名前が 滑稽にも思えるエリアでした。
育たない貧相な木々と雑草の平地部分に
斜面は鬱蒼として光の入らない暗い雑木のエリアでした。
今年は 有志の努力が実り 木々が根付き背が伸びています。
大きな木に生長するのが 想像できるようになりました。
(写真・報告 Amano Touki)
< 120504 GWの陶器山は賑わって・・・ >
昨日の雨が木々の緑を,より鮮やかに輝いている今朝の陶器山。
掲示板の前に 女性walker のグループを見かけました。
金剛寺を目指す光明池、とがみきた、桃山台の近隣地域からのハイカーです。
クラブ活動の高校生も 走っています。
近隣住人らしきカップルに疎間道を聞かれ 行き方を案内しました。
自転車を元気に走らせている子供の後から 自転車の親が走っています。
GWの今日 いつもと同じ常連walkerが歩く間を縫って
いろいろな人たちが陶器山を歩いています。
(写真・報告 amano touki)
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< 120501 山を愛するエチケット・・・>
春先から数回に亘り、陶器山の植物調査を行いました。
中でも数を減らしていたギンランやシュンランの発見は感激でした。
極めて残念なことに、切角沿道に花開き、目を楽しませてくれた小さき花が
翌日は根っこも残さず姿を消していました。
花を手折るだけならまだしも、根っこを取られたら、翌年はありません。
山野草ブーム?
「矢張り野に置けスミレ草」、野に咲く花は野にあるのが自然です。
山の植物は、その植物+菌根菌+菌根性樹木 の三者共棲系で成り立ち
その環境から外れては生きられないモノがあります。
だから環境の変化に耐えきれず
稀少種となるほど数を減らし、絶滅危惧種となってしまった所以です。
ずっとこれまで存続してきた「種」を、現代の私達が絶滅に追いやる?
陶器山にも「稀少種」と言われる種があり、
「絶滅危惧種2類」に指定されたモノがあります。
絶滅危惧種と言っても、環境を維持し守ってやれば、存続は可能でしょう。
山の植物は、山でこそ可憐で美しい。
この美しい山路を歩く楽しみを享受するなら、
せめて、今ある自然へのエチケットを守りたいものです。
山には、「外のモノを持ち込まない、持ち出さない」