「ソバとイワシ食べよう」
高血圧などに効果 栄養素のバランスも
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釧路新聞社 平成16年1月14日付より
 健康食品というのが多く出まわっている。だが、そういったものに手を出さなくても庶民の味といわれる「ソバ」と「イワシ」がある。どんどん食べてみたい。
 そばは1200年も前に中国、朝鮮をへて渡ってきた食べ物。すっかり日本人の食べ物として根をおろしている。
 ソバには良質のタンパクとビタミンがたっぷりと含まれている。健康食として病気に対するガード役をしてくれる。
 口内炎、口角炎、多発性神経炎、カッケ、疲労回復、便秘などの予防に。女性に多いのが冷え性だがこの予防にもソバは威力を発揮してくれる。利尿作用、浄血にもぴったり。肝硬変、脂肪肝にもソバはいい。これはソバの中に含まれているタンパク質、ビタミンが肝臓を保護し、強化しているためである。
 中年を過ぎてから気をつけなくてはいけないのは高血圧。「少し血圧が高いかな」などとのんきに構えていたらそれこそ大変なことになってしまう。高血圧にもソバが効果的。これはルチンやリノール酸、ビタミンEが毛細血管を強くし、動脈硬化を防ぎ、血圧を降下する働きをしてくれるためだ。
 安くて栄養があり、しかも一年中食べられるのがイワシ。ヘルシーメニューとしてぜひとも取り入れたいものである。
 イワシがヘルシーな魚であるかは、含まれている栄養素をみればよくわかる。100c中の栄養素だが水分64.6c、タンパク質19.2c、脂質13.8c、カルシウム70ミリc、ビタミンB1は0.03ミリc、ビタミンB2は0.36ミリc、ビタミンCは1ミリc、ナイアシン7.7ミリc。これを見てもわかるように、タンパク質、カルシウムがたっぷり。栄養素のバランスが良いのでコレステロールをおさえ、しかも低カロリー。それに細胞を若返らせてくれる核酸も十分に含まれている。
 こんなにたくさんの栄養素があり、値段も手ごろとあっては食べなくては損。
 魚をたくさん食べた昔の日本人には血せんによる病気が少なかった。これはいわしの資質の中の不飽和脂肪酸は血中コレステロールを減らし、血が固まるのを防ぐ性質性質を持っているため。
以上