haunted heart
3.27: 「金がないのは本当に困る。」と書き出して、前にこの写真を載せたような気がして過去のdiaryを見てみたら、去年の夏にも「金がない。」と書いてい た。まるで進歩がないなと思ったが、その時はそれでも貯金が出来ていたようで、今はというとなぜか減っていく。
 それでも欲しいものは欲しい。CDは我慢できるが本はまるで駄目だ。それは僕が音楽を齧っているがゆえかとも思うが。だからといって買っていったら当然 い つかは貯金がそこを尽きる。と、まあそこまで切羽詰っているわけではないが、なんとなく本屋で本を前に悩む。周りから見たら詩集の棚の前で思い悩んでる僕 は、NHKの教育テレビにでてくる悩める青年みたいに見えるのだろうか。谷川俊太郎のコーナーで「うつむく青年」(持ってる)とかを前にしているのだから そう見えるかもしれない。
 再び読んでない谷川さんの本を欲しくて、いろいろ見ているのだが、思潮社の現代詩文庫の「続続谷川俊太郎詩集」というのに佐野洋子の小文が載っている。
 それで意外にも彼女が谷川さんの奥さんだというのを知った。意外と思ったのは、僕が読まず嫌いというほどでもないが「100万回生きた猫」をなんとなく 読 まずにい たからだろう。最近のおとな絵本ブームが嫌でその代表格のような本に感じていたからだ。僕は絵本は理由はいらず良ければ良い(たとえば「いないいないば あ」とか)と、思うのだが、教訓めいたものは避けてし まう。「猫」もそういうものかと思っていたら、作者は谷川さんの奥さんだという。じゃあちょっと違うのかと思った。彼は言葉遊びの絵本などかなり響きの絵 本子供本位の絵本を書くほうだから。
 で、その足で絵本コーナーに行って、立ち読みした。まあ話自体はなんとなく知っていたのだが、実際よんでみると教訓というほどでもなかった。淡々として いる。谷川さんとは違うが独特の静けさ、装飾のないシンプルな言葉。思ってたより良かった。またその詩集に寄せた文章自体もとてもすばらしいもので。その 中の二人の空気がとても良い。そういえばその詩集、コカコーラ・レッスンも入っているのだ・・。
和田誠との絵本「しりとり」と合わせて買いそうだ。
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