6.11:
昨日、帰りがけに友達から連絡の回ってきた「STUDIO
VOICE」の相対性理論特集号を買ってきた。たいした内容ではないが、極度に露出の少ない彼らがこういった大々的な扱いを許すのは珍しいと思う。その状
況が面白いとは思った。
彼らはまだ弱く、周りの状況を恐れながらも大胆に自分たちのやりたいことをやっていて、それを壊されないように必死に鈴木慶一らが守っている。という感じ
が面白い。
新種の小動物が街中に現れて、それを理解ある学者たちが、野生であることを守るために直接は触れられないけれど、捕まえられたりしないように必死に保護し
て
るという
感じである。
雑誌と一緒に「宗祖ゾロアスター」(前田耕作/著・ちくま学芸文庫)を買った。
この人も以前紹介した、堀越さん、中野さんと同じ1933年の生まれである。やはり自分の目で見ることを意識しているようで、ゾロアスターの伝説の幻想的
な面を見事に抽出しながらも、旅行者たちの「見た」拝火教徒たちに関する記述を評価している。そして著述するために集められている大海の様な資料の山。
フィールドワークに基づく経験的実感。つ
くづくこの世代はすごいとなと思う。
一冊の本を私も含め100万人が先を争い買うのもいいが(たまたま、すばらしい本なので・・。)、本は一冊一冊が違う
のだからぜひ自分で開いてから買って欲しい。この世には海のような小冊子もあれば、空っぽの宝箱のような本もあるのだ。 |
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