haunted heart
永久に閉まってる商店
8.20: 村上春樹の最新作を読んだその後、貴志祐介の「新世界より」をいっきに走破し、岩村忍の「暗殺者教国」に迷い込んだすえに、 中野美代子の博物学的ひょうたん宇宙に辿り着いたその足で、前田耕作とともにヘロドトス の「歴史」の中に入り込んだ。さあ次はどうしようと思っていて手に取ったのは、「狼と香辛料」。もう自分でも自分の頭の中身がよく分からなくなってきた。

文章力も知識も権力(笑)もまだ偉大な方々にははるかに及ばないであろうが、売れてる割には意外な質素感がよく(アニメや漫画版については知らないが)、 例えば、出てくる食べ物とか経済や貨幣のシステムは結構裏づけしてあるように思える。今二巻目を読んでいる途中だが、いかんせん会話の意味を説明に任せす ぎるところがあるが、まだ仕方あるまい。三年前のことだし最新刊では文章力もよくなっているだろう。
まあとにかく、多分、今、私は小さなオアシスに辿り着いたのだろう・・・。また困難な旅が再開 されるのは目前である。まだ読んでいない堀越孝一の本が目の前で待っている。

そういえば前田耕作の本にギリシャ時代の貨幣システムに関する話が出てくるが、それと比較しても面白い。また、以前読んだ堀越孝一の本にもトゥールノワや パリジスといった中世フランスの貨幣が出てくる。そう考えると、「ははん、なんだ結構つながってるじゃん。」という感じもしてきた。
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