haunted heart
12.29: なかなか忙しい一年だった。
でも結果的に見れば、いろいろな「しなきゃいけないこと」を本当にそうなのか整理して、結果「すること」だけが残ったという感じだ。悪くない。
一人暮らしの間、ずっとお世話になったウー・ウェンの料理本のなかにある、「必要な時間がある」という意味がやっとちゃんと理解できたと思う。時間は結果 か かった時間であって、実際にあるのは時間ではなくて変化である。変化は一瞬でも長時間でも起こるときは起こる。受け止める姿勢が出来た時にそれがどれだけ かかったとしても(あるいは一瞬だとしても)、それは必要な時間だったということだ。

近所のリサイクルブック”ミッキー”が年明けの15日で閉店するそうだ。今は全品30%OFFである(年明けにはどうも50%になりそうだ。早く明けてく れ)。出物としては宮沢賢治の<ちくま文庫版>全集の1・ 2(ちょうど「春と修羅」にあたる)と4(未定稿を含む詩を集めたもの)があったので買った。
なぜかあそこにはちくま文庫の賢治がよく出たなと思う。
高村光太郎と宮澤賢治は私の一番好きな詩人だが、同じ清廉さがある。高村は東京出身だが、福島は二本松出身の千恵子と結婚し、千恵子を見送ったあと晩年は 一人で岩手に住んだ。以前その 晩年に住んだという家を訪れたことがある。とても質素な家だった。それにしてもこの二人の清廉さは東北のもつ力だろうか。来年は東北出身で東北で書いた同 時期の 作家がいたら読んでみたいとこ ろだ。なまはげに笑われるかな。
past perfect  link  main