haunted heart
2.12: トヨタ車体の調子がだいぶ良くなってきた。
今年のXリーグ女子はトヨタ車体クイーンシーズの雰囲気がとてもよく、応援しながら見ている。キャプテンの竹田さんのタイムアウト明けの「さ、いこっ!」 というキップのいい掛け声が心地よい。このチームは良く話し合う。意思疎通が出来ているから、うまくいってもいかなくても見ていて気持ちがいい。三 連勝といい感じだ、ぜひ四強に残って欲しいものだ。

サッカーの研究を哲学的な視点から捉えている細川周平の「ヨハンクライフ、あるいは斜線の戦略」という特集(細川周平は「サッカー狂い」という本も書いて いるらしく、是非読みたいところだ)を目当てに83年の現代思想、「遊びの研究」号 を買ったら、エアリエル・ドーフマンの「テレビ・ゲームと核戦争」というとてもおもしろいコラムが鈴木聡(この訳もいい)の訳で載っていた。ちょうど北朝 鮮の核実験の話があり、タイムリーだ。
調べてみるとアリエル・ドルフマンというチリの批評家・小説家で、どうやら『ドナルド-ダックを読む』でアメリカ文化の南米への影響を書いているらしい が、ここではテ レビ・ゲームの実社会からの、そして人々への影響を書いている。テレビ・ゲームはまだ黎明期であり、タイトーの生んだ「スペース・インベーダー」からゲー ムは攻めから守り に変わったという。その後の多様なゲームを知っていると、もはやテレビゲームの影響はもはや簡単には言えないが、日本から生まれた「スペース・インベー ダー」が核 戦争のような自己解決できない抗いようのないものへの恐怖感をアメリカにもたらしたという道筋は面白いようにも思う。
他にもちょうど気になっていた19世紀のフランスの話があり、こういう四方に拡がる雑誌は「当たり」だなあと思うのである。
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