その一
 10日程前、バイクで転倒し、手足に擦り傷を作り、胸部を打撲した為、最後の追い込みが充分出来なかったものの、奥多摩の山に5回程入り、階段の上り下りもそれなりにこなし、万全の態勢(?)で望んだ三度目の富士登山競争。結論から言うと今年も又8合目迄しか登る事が出来ず、希望は叶わなかった。しかもタイムは三回の挑戦中最も悪く、4時間半の制限時間を目一杯使ってやっとの思いで8合目に到達した次第であった。
"之が自分の体力なのだ。人には向き・不向きがある。自分にはもともと富士山を走って登る体力は備わっていなかったのだ"
8合目の山小屋で苦いビールを飲みながら、もうこれでフ富士登山競争は止めにしよう。そう結論付けていた。
それでも5合目迄元気良く走って降り、仙台の先輩と合流、(先輩も今回は8号目迄しか行けなかったとの事)。バスでスタート地点の富士吉田市役所に戻り、吉田名物のうどんをご馳走になってから、高速バスの車中の人となり、又しても苦いビールを飲み始めたのだった。

そのニ
ビールを飲みながら隣に座った同年輩の男性に話しかけた。聞くと自分とほぼ同じ歳で、富士山は9回挑戦し、2回失敗したものの、後は完走しているとの事。そこで練習内容を聞き、自分の耳を疑いたくなる程驚いた。10キロの荷物を背負い、180段ある階段を2段飛びで、200回往復するのだという。高度にして7000mに達するとの事。富士山を2回登る計算になる。気になったのは所要時間。1往復に3分40秒掛かるとの事だったからこれ又とんでもない時間が掛かる計算になる。6月に入ってから始め、休みの日だけ練習すると話されていたが、之だけ練習すれば完走する自信がつくとの事。
自分の練習は200段の階段を手ぶらで10回往復する程度、完走出来ない理由、ずばり、「練習不足」
10キロ荷物を背負い、200回の階段昇降、こんな過酷な練習は自分には真似出来ないが、せめてその1/4, 50回 位なら休み休み出来るのではあるまいか。
しかし、50回で練習不足の解決になるのか、スタミナがつくのか、分からない。
分かった事は少なくとも自分のやってきた練習内容・量では富士山を一気に駆け上る体力は備わっていなかったと言う事。

一夜明けた今、富士登山競争は今年で終わりの結論が少しではあるが、揺らいでいる。取り敢えず9月の秋田100キロ、10月の山岳登山マラソンの完走を目指し、練習を再開するとしよう。10キロの荷物を背負う事も忘れずに。

●平成16年7月23日(金) 富士登山競争・三度目の挑戦 西田 文夫