随想7  和歌・俳句、ご笑覧
 

 事務所開設8年を振り返って思うに、
    "老いて起つ 春秋の仕事 利益無く 冬夏の安息 妻が支える"

 除雪機の開発に新産センターの事務所に通う冬の日のこと、才津の交差点で、
    "行く道の 轍(わだち)の黒し 雪の朝"

 豊詰稲架米の藁を旧正月の塞の神(焚火にする積み藁)にするため、部落の小学生が手伝ってくれた。
    "学童も 運びし稲架(はさ)に 夕日照る"

 雨の日が多く、やっと迎えた秋晴れの朝、
    "収穫に 集いし人の 顔うれし"

 あの世に行っても、私に定められた仕事があるような気がして、彼岸日に、
    "天命の 明日も続け あの世でも"