事業3『温風屋根融雪システム』

 

  このシステムは、室内の温風を送って、暖房熱、その他の発熱を全て天井裏に集めます。温風は、屋根板の下のダクトを通って、屋根上の雪を溶かします。主に豪雪地の住宅を対象とし、屋根には柳建築事務所が開発したZパネルを用います。梅村研究開発事務所は柳建築事務所が販売するシステムの熱設計を支援しております。

 システムの概要
 屋根面積1平方メートル当り一日に30kg(長岡市向け)〜50kg(十日町向け)の融雪能力を持つ装置を標準とし、通常の暖房だけでは不足する熱量の供給は、灯油,ガス,電気いずれでも、お客様のご都合に応じて、選択することができます。夜間電力を使う場合や、昼間の熱を夜の融雪に使う場合は、床下に安価な蓄熱装置を置きます。
 この融雪システムを、5・6豪雪(1980〜1981冬)で、40坪屋根の住宅に用い、適切な運転をした場合、1シーズンの必要熱量は、灯油換算で450(長岡)〜650リットル(十日町)以下と計算されています。
推奨される融雪方法
  装置の融雪能力は上記の計算で決めますが、使用するときは、積雪1メートルを超えたときに運転を開始し、1メートルを切ると停止する,ことを提案いたします。このように融雪装置を運転すると、屋根荷重は、豪雪でも350kg/m2(長岡)又は、400kg/m2(十日町)を超えることは無いと、推論しております。
 ただし、春先の融雪期に入ってからは密度が急激に上がりますので、60cm以下に落としてください。