随想2  運動分子収支法
 

 これは、分子が運動する容器内の化学反応解析に広く適応できる新しい方法です。
 きっかけは、真空ダイカストの金型内で起こるガスの反応を簡単に解析するために、当事務所が考案した方法です。
 特徴は、分子の運動速度を容器の中どこでも同じで、方向も完全にランダムとすることです。
 これにより、容器の内外に起こる現象(温度、圧力、質量)の変化を、分子の収支のみから計算する方法です。
 計算は主な物理定数のみを用いて実行することができますが、結果は若干現実からずれるので修正が必要です。

 当事務所が発表した研究報告を下に再掲いたします。

2008日本ダイカスト会議論文集 DJ08-19 p125-130
「運動分子収支法による射出過程のガス挙動の解析」
 

論文のPDF←内容はこちら